Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

気分爽快!!『トップガン』

2010年03月29日 21時51分11秒 | Weblog
        
 気分爽快といえば、この映画となる。今では、一流の俳優となったトム・クルーズ主演の戦闘機ドックファイトを、見事なカメラワークで映像化した『TOPGUN(トップガン)』(1986年アメリカ制作)である。この映画の映像は素晴らしい。すべて実演の映像で、CG等の画像処理は一切使っていないのである。ここまで、戦闘機同士の空中戦を絶妙なアングルで撮影した映画は無い。この手の映画も作られたが、CGやVFX等の活用で、実写映像ではないものが大半なのである。
        
        
 サンディエゴの海軍航空隊基地を舞台に、世界最高のパイロットを養成するエリート学校と別名を“トップガン"と呼ばれる訓練生たちの姿を描く。製作はドン・シンプソンとジュリー・ブラッカイマー。エグゼクティヴ・プロデューサーはビル・バダラート。監督は「ハンガー」のトニー・スコット。脚本はジム・キャッシュ、ジャック・エップス・ジュニア、撮影はジェフリー・キンボール、音楽はハロルド・フォルターメイヤーが担当。出演はトム・クルーズ、ケリー・マクギリスなど。
 カリフォルニア州ミラマー海軍航空隊基地。1分間で3万フィート飛翔し、スピードは音速以上、7トンもの兵器を搭載できるF14トムキャットのパイロット、マーヴェリック(トム・クルーズ)と、RI0と呼ばれるレーダー索敵員のグース(アンソニー・エドワーズ)が“トップガン"と呼ばれるエリートパイロットたちの仲間入りをした。彼らの教官は、“ヴァイパー"ことマドカフ中佐(トム・スケリット)だ。彼らの中にベスト・オブ・ベストの自信をのぞかせているアイスマン(ヴァル・キルマー)とスライダー(リック・ロッソヴィッチ)のコンビもいた。その夜、士官クラブで、マーヴェリックはブロンド美人に魅せられた。翌日、その彼女が、教官として紹介された。チャーリー(ケリー・マクギリス)といい、航空物理学の博士で、敵の航空機の情報にも詳しい専門家である。実戦訓練が始まり、マーヴェリックとグースの絶妙なコンビネーションが披露された。ある日チャーリーからデートに誘われ、喜び勇んで家を訪れたマーヴェリックは、彼女の目的がミグの話だと判って落胆し、2人の仲は気まずくなるが、やがて彼女が愛を告白し、2人は抱き合った。トップガンのスケジュールも半分を消化したころ、アイスマンはマーヴェリックの無謀さを批難し忠告した。そんな矢先、マーヴェリック組が事故を起こしグースが死んだ。ショックを受けたマーヴェリックは、チャーリーの慰めにもかかわらず落ち込み、新しくコンビを組んだサンダウン(クラレンス・ギルヤード・ジュニア)とも息が合わなかった。トップガンを去ろうとするマーヴェリック。一方昇進による新しい職場がワシントンに決まったチャーリーが、必要ならば自分もここに残るとマーヴェリックに告白するが、彼は何も答えなかった。卒業式。首席はアイスマンだった。祝賀パーティの最中、突如、出動命令が下った。米国の情報収集船が危機にさらされているという。“トップガン"たちはインド洋上へと向かった。ウルフマン機がやられ、アイスマン機が孤立した。ミグを相手に本領を発揮するマーヴェリック。遂に彼はアイスマンを助けた。帰還し歓声で迎えられた2人は抱き合った。数日後、ミラマー基地に戻ったマーヴェリックを、チャーリーが待っていた。彼女はワシントンから引き返して来たのだった。

<!-- 「TOPGUN」 -->




さくら

2010年03月27日 10時39分21秒 | Weblog
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 「桜(さくら)は、日本の国の花である。この「桜」と言う花は、本当に日本人の感性を表している花であると感じる。白でも赤でもなく、何処かぼやかされ淡い「ピンク色」の花。このはっきりとしない色が、奥ゆかしさを感じさせるものでもある。しかも、満開になって1週間程度で散り始めてしまう短命に、哀れみを感じざるを得ない。
 
歌人の馬場あき子氏は、読売新聞の「さくら考」に、「古代の桜は『農』の花です。・・・桜は初め山の花でした。・・・それが王朝時代には山から里へ、貴族の庭へと植えられます。そして美の象徴となっていく。・・・近代百年で軍の花にもされてしまった。終戦後しばらくは桜を詠む気になれませんでしたが、古典と能に桜を再発見できたのです。」と綴っている。流石に当代一流の歌人である。氏は短いエッセイの中で見事に桜と日本人の関係を、自己の人生の感慨も含めて記されている。確かに、日本において桜は、人の手をへて、山から里へ、里から都へ植えられていった。やがて日本中に繁茂した桜は、日本列島に住む人々の魂を象徴する「花」にまでなった。
 桜の起源は、朝鮮半島の済州島にあるという故小泉源一氏の説(1939)もあるが、これには異論もあり定かではない。「櫻史」(1941年初版)という書の中で、山田孝雄氏は、「櫻はわが国自生の樹木なれば太古よりありしこと疑うべからず」と、やや熱っぽく語っている。日本においては、花といえば、桜のことであり、桜を語る時、山田氏同様、日本人は訳もなく熱くなる傾向がある。
 「農の花」の意味は、桜の咲く頃に、稲の種をまく習慣があったためと思われる。日本中に「種まき桜」と呼ばれる桜の古木が分布しているのは、その名残である。桜が咲く頃、日本人がそわそわする理由は、美しい桜の花が咲いてあっという間に散っていく儚さもさることながら、一年の収穫の優劣を決定する種もみを急いでまいて苗を育てなければならないという、農の国日本の歴史的民俗的な経験も根底にあるのではないかと思うのである。
 また、桜には、日本人の感性に符号する点もある。奥ゆかしく、自分を前面に出さない日本人の恥じらいに、同一性を感じるのである。日本人が大事にする「ワビ、サビ」の世界観に通じるものがある。淡く目立たないが、優しいたたずまい。しかも、香りもうっすらとさりげない。また、花が咲き誇り、散った後に葉が出てくる。本当に珍しい花なのである。こんな花は、世界を観てもあまり無いのではないか?

 世界の国の花は、原色に近いものが多い。イギリスは薔薇、オランダはチュ-リップ、スペインはカーネーション、オーストラリアはアカシア等(アメリカは州花はあるが、国花は定めていない)華やかな色の花が多い。はかない花を国花にしている国は少ないのである。
 桜の時期は、「春」。この時期は年度替りでもあり、日本でも色んなことが変化する。TV番組の再編もこの時期。長年放映されていた番組も、終止符が打たれる時節なのである。しかし、色んなものの始まりでもある、この時期が、桜が象徴するように、楽しさが待つ四季の始まりを表すことも、また、真実なのである。

<!-- 「桜の下で」 -->


イマイチ 3D映画『センター・オブ・ジ・アース』

2010年03月20日 18時13分18秒 | Weblog
  
 今回は、スターチャンネルから3D観賞用メガネが送付されてきた事もあって、3D映画『センター・オブ・ジ・アース』(2007年アメリカ制作)をTV鑑賞した。先日、3D映画『アバター』を経験しているので、TVの3D映像はどんなものかとワクワクしていたが、本当にしょうもない映像だった。やはり、映像自体が多少立体的に見えるにしても、稚拙としか言いようが無い。臨場感のある立体映像とは程遠いものだったし、原色の映像が薄れて、非常に見にくかったのである。まあ、TVでの鑑賞では、やむをえないことなのだろうが、あまりにも「アバター」との差に愕然としてしまった。
 ディズニーシーのアトラクションでお馴染み、冒険SF小説の金字塔ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」の世界を完全映画化したもの。主演のトレバーに「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー、甥のショーンに『テラビシアに架ける橋』のジョシュ・ハッチャーソン。監督は、米映画界でビジュアル・エフェクトの第一人者として活躍するエリック・ブレヴィグ。本作は、最新の立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・システム(3Dシステム)を使用した初の長編大作ではある。
 今は亡き兄の遺志を継ぎ地質学研究に打ち込む冴えない男トレバーは、3年ぶりに甥っ子ショーンを預かった。ちょうどその日、過去に取り付けたアイスランドの地震調査装置が異常な計測地を示していることが発覚する。トレバーは、ぶっきらぼうで何事にも無関心なショーンに困りながら、ともにアイスランドへ。現地山岳ガイドのハンナを加えて現場のスネフェル山脈にたどり着いた彼らを、激しい落雷が襲う。避難のために入った洞窟を進むことになる3人に、突如地底世界への入口があらわれた。果てしない縦穴を経てたどり着いたのは、誰も見たことのない前人未到の地底世界だった…。地底に、広大な海が出現し、肉食魚や海竜が現れたり、陸上では、チラノザウルスに襲われたりと、危険が一杯。しかも、高温の地底マントルが近づいてくるため、一国の猶予も無く脱出しなければならない。
       

春ですね!!

2010年03月18日 21時27分55秒 | Weblog
 あんなに寒かった季節が終わって、「」が訪れようとしています。確かに、雪が降ったり、冷たい風が吹いたりと、環境がその日その日で大きく変化していますが、こんな状況の時は、やはり「春の近づく足音」が聞こえるようですね。寒い季節から、温暖な季節に変化し、全ての生き物が、「生きている」ことを謳歌する時期なのです。こんな春の訪れは、待ち遠しくてたまりません。やはり、寒いより暖かい方がいいですね。生活も、何か楽しくなってくるような感じがします。
 そんな事で、春の歌を何曲か聴いてみましょう!!

1.「なごり雪」-イルカ

<!-- 「なごり雪」-イルカ -->



2.「卒業写真」-荒井由実、ハイ・ファイ・セット

<!-- 「卒業写真」-荒井由実 -->



3.「春よ、来い」-松任谷由実

<!-- 「春よ、来い」-松任谷由実 -->



4.「さくら」-森山直太郎

<!-- 「さくら」-森山直太郎 -->



5.「さくら」-ケツメイシ

<!-- 「さくら」-ケツメイシ -->



6.「春風」-ゆず

<!-- 「春風」-ゆず -->



7.「春一番」-キャンディーズ

<!-- 「春一番」-キャンディーズ -->




3D映画が、主流になる??

2010年03月15日 22時23分48秒 | Weblog
            アリス・イン・ワンダーランド
 3D(three Dimension)映画の美しさ、臨場感が非常に有名になった『アバター』公開以来、今後の映画は、アクション・SF等では3Dが主流になりそうな感じですね。今後、続々3D映画が、公開される予定です。歴代の興行成績を塗り替えた「アバター」でしたが、この興行成績を米国で塗り替えた映画が登場しました。ディズニー映画の『アリス・イン・ワンダーランド』(2010年アメリカ制作)がそれだ。
 『チャーリーとチョコレート工場』のティム・バートン監督とジョニー・デップが、映画史上最も摩訶不思議な世界への扉を開く。ルイス・キャロルのあまりにも有名な小説「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」から誕生した永遠のヒロイン、アリスの“新たなる冒険”を、実写映像とモーション・キャプチャーの融合が可能にした魅惑の映像世界により映画化した、待望のファンタジー・プロジェクト。原作の有名なキャラクターが次々と登場するが、ティム・バートン版「アリス」の世界で、彼らは自由奔放に原作を凌駕する。(作品資料より)白ウサギと遭遇したことによって不思議の国へと迷い込んだアリス。そこは、美しくもグロテスクなファンタジーワールドで、トゥィードルダムとトゥィードルディーや、赤の女王とその妹で慈悲深い白い女王たちに出会う。
                 アリス・イン・ワンダーランド


<!-- 「アリス・イン・ワンダーランド」 -->

映画『アバター』のテーマ

2010年03月13日 08時51分44秒 | Weblog
              アバター

 映画「アバター」と言う作品のテーマは、生命を中心とした精神世界にある本質、言うなれば「魂」だと感じます。パンドラという衛星は、全てが生命体として一体化した「魂」の総称なのです。この魂は、この意識を持った生物や植物にもあるが、星や宇宙を形成する全てを包含しているのです。ナレーションの中に、「一体となった」と言う意味は、ここから来ているのです。また、ジェイク・サリーの意識をアバターに送り込んでいるアバターシステムは、本来、知覚等の意識感覚のみを繋げる役目だったのですが、サリーについては、意識を超えた深いところに位置する「魂」をも繋げてしまったのです。サリー扮するアバターとナヴィのネイティリの間に、「君が見える」「あなたが見える」という台詞が何回か出てきます。これは、単に姿かたちが見えるといっているのではなく、それぞれの着ぐるみ的肉体の奥に存在するもの、「魂」を感じているからこそ出ている言葉なのです。お互いが、本質である「魂」を認識していると言うことなのです。だからこそ、ネイティリは、クオリッチ大佐が操縦するロボットによって、アバター・システムが壊され、瀕死の状態にあった人間であるサリーを、アバターに存在していたサリーと同一視できていたのです。要するに、人間やアバターという肉体ではなく、その奥底に存在する「魂」をお互いが認識していたから、全く違う生命体でも、通じ合っていたのです。アバターとして、ナヴィ族の居住地に行った時、エイワ(万物の基盤となるもの)が集まってきたのも、サリーの魂が、存在していること(単にアバターシステムによる意識の注入ではない)を知覚したことを意味しているのです。だからこそ、この光景を見て「あなたは選ばれた」とネイティリは分かったのです。そして、最後に何故、人間としてではなく、ナヴィとしてでもなく、アバターとして、サリーはエイワの力によって復活したか?アバターというDNAで作られた着ぐるみ的肉体に、万物に繋がる魂を人間の肉体から分離し移行したからなのです。ここに、この作品のテーマとなっている「すべてのものには万物に共通の、一体となった精神世界の本質゛魂゛」が基盤となっていることを表しているのです。
 キャメロン監督は、宮崎駿を崇拝している。宮崎駿の世界は、この万物に存在する精霊的世界、要するに「魂」の存在を主張しているのです。そのために、これらと繋がる主人公を多く作り上げている。オームの意識が分かるナウシカ、トトロという精霊とコンタクトできるさつきやメイ、動物たちと会話できるもののけ姫等。これは、宮沢賢治の世界にも通じているのです。宮崎は、宮沢を心底尊敬していることからも、この事が分かるのです。万物に存在する精霊的「魂」を理解することが、この作品を理解することだろうと感じます。千尋が見えた八百万の神とういう概念も、ここから来ているのです。
 この思想は、欧米諸国のキリスト教という一神教世界では、分かりにくいと思いますね。アカデミーは、学術的と言う意味もありますが、ギリシャ語の語源「真理」と言う意味からきているのです。映像の表面的なものではなく、この真理を理解して欲しかったと感じます。

<!-- 「アバター」の世界 -->

  

B級グルメ道⑲ 新橋「ととや」

2010年03月10日 20時37分29秒 | Weblog
              
 今回は、魚がおいしいと言う有名店。新橋のサラリーマンが選ぶ、昼食で食べたいおいしい店ベスト1に輝いたお店「ととや」である。新橋のサラリーマンは、本当においしい店を知っているし、昼食と言う限られた時間の中で、最もおいしい店を探し当てる術を知っている。そんなことで、この店がB級グルメに相当するかは、はなはだ疑問ではあるが、今回食する定食は、庶民の味゛ブリ大根゛なのである。この店のブリ大根は、そこらのブリ大根とはわけが違う。魚屋だった店主が目利きしたブリを使い、しかも前日の残りも使うことで、常に味が均一に保てるように作っている。しかも、大根は、うまみが十分に吸収されたような、こげ茶色に変色しているほど。本来の大根の持つうまみに、受け継がれてきたうまみ汁を十分に染み込ませたもので、ひとかじりするだけで、うまみが口中に広まるのである。また、ブリもとろけるほどに煮込まれて、この上ない良い味がする。
               活魚料理ととや - メニュー写真:ぶり大根定食
 ここの、ブリ大根は、深い味のだし汁に、ブリ、大根が程よくつかり、何ともいえないうまみが凝縮している。11:30の開店と同時に入ったのだが、次々とお客がやってきて、あっという間に店内は満席になる。おいしい店は、常にお客で満席になってしまうものなのかもしれない。夕刻は、結構な値段のする「ととや」であるが、昼食は、ブリ大根定食が1,050円と、手ごろな値段で食べれる。ブリ大根以外に小鉢が2品、茶碗蒸し、味噌汁、ごはんがセットされており、非常にボリュームのある定食なのだ。味も非常に良いこの店は、やはり、NO.1に値する、活魚料理店であった。

疲れを癒す開放感

2010年03月10日 00時45分52秒 | Weblog
 本日も休暇中なので、近隣の天然温泉に妻と出かけた。やはり、天然温泉は、体の奥に浸透し、本当に疲れを癒してくれる開放感がある。何故、日本人は温泉に行くのか?それは、そこに温泉があるからです・・・、こんなバカな答えはさておき、温泉は、体を癒すのと同時に、心も癒してくれる。人間には、こんな瞬間が必要なのである。毎日が、生きるか死ぬかの戦国時代には尚のこと、このように体も心も癒してくるものが必要だったはず。今の温泉の多くは、このような戦国時代に発見されたものが多かったのも、納得なのである。

迫真の立体映像 『アバター』

2010年03月09日 08時44分55秒 | Weblog
 昨日は、休暇を取っている事もあって、平日の映画観賞が出来た。やはり、平日のあまり人が居ない中での映画観賞は、自由に席を選べてうれしい。例によって、MOVIXに行ったのであるが、まだ、あの3D映画が放映されていた。『アバター』(2009年アメリカ制作)である。友人の勧めでもあったので、字幕スーパーは文字が浮き出て見づらいということなので止め、日本語吹き替え版を見た。
 昨日のアカデミー賞は、元夫婦対決様相が強く、元婦人キャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」が作品賞・監督賞を含め主要6部門の賞に輝く結果となった。元夫のジェームズ・キャメロン監督の「アバター」は、興行収入を大きく塗り替える大作ではあったが、主要ではない賞(視覚効果等)の3部門のみの獲得になったことは、すでに本ブログでも掲載している。アカデミー賞は、SF作品には辛いと言うことの通りの結果である。しかし、この『アバター』は、恐ろしいほどの映像美である。これ程のものかと、この映画を観賞して、度肝を抜かれる思いであった。これは、映画の映像革命といっても良いほどである。コンピュター・グラフィックを活用したCGアニメーションが制作された時も、本当に驚いた。作られた映像かと疑うぐらい本物に近いもの(毛並みや皮膚の感覚等)に感じた。しかし、今回の3D映像は、これらをはるか凌ぐものであった。3Dメガネを着用する難点はあるが、3時間の作品時間でも、それほど苦にはならず、時間の過ぎることも感じないまま、エンディングを迎えた。
              アバター 3D
 元海兵隊員のジェイクは、遥か彼方の衛星パンドラで実行される“アバター・プログラム”への参加を要請された。パンドラの住人と人間の遺伝子から造られた肉体に意識を送り込むことで、息をのむほどに美しいその星に入り込むことができるのだ。そこで様ざまな発見と思いがけない愛を経験した彼は、やがて一つの文明を救うための戦いに身を投じていく…。
 『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が描く、想像を超えた新たな世界で繰り広げられるエピック・アクション・アドベンチャー。構想14年、製作4年。キャメロン監督のイマジネーションに、ようやく映像テクノロジーが追いついた結果、ついに製作が始まった本作。この映画のために開発された革新的な技術により、登場キャラクターの感情や感動的なストーリー展開が圧倒的スケールで描き出される。
 構想14年、製作に4年以上の歳月を費やして完成させた。『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、『At Play in the Fields of the Lord』、『エメラルド・フォレスト』などの影響を受けているとされる。またキャメロン自身が宮崎アニメのファンであるため「もののけ姫」から一部オマージュしていると公言している。まさしく、この部分がポイントなのである。宮崎アニメの根幹を支えているものは、自然が一体となったもの。そのものへのアクセスがシャーマン(呪術)的能力を備える人間と自然界の橋渡し的な存在である主人公(もののけ姫、千尋、さつきとメイ等)なのである。今回の「アバター」でも、自然を崇拝する先住民族ナヴィへの橋渡し的な人間が存在する。元海兵隊員のジェイク・サリーなのである。この男は、足を負傷して、車椅子の生活を余儀なくされている。そのため、自由に動ける体になりため、この先住民が住んでいる地下鉱石を狙うプロジェクトに加担する。しかし、先住民たちの持つ穢れない感情に次第に魅かれていくのである。
 主人公ジェイク・サリーは、地球上での戦争で負傷して下半身不随になった元海兵隊員。彼はアルファ・ケンタウリ系惑星・ポリフェマスの最大の衛星パンドラでの作戦アバター・プロジェクトの参加者に選ばれる。このプロジェクトに参加して無事に地球に戻れば、高額の報酬とともに足も治してもらえるというものだった。ジェイクはパンドラへ向かうことを決意する。それは恐ろしげな動物や植物が共存する深いジャングルに覆われた未開の星であった。パンドラでは、肉体的には人間よりも能力が高く、研ぎ澄まされた感覚を持つ人間そっくりの種族、ナヴィが生息していた。3メートルの身長、尻尾ときらめく青い皮膚をしたナヴィは、原始的ながらも自然と調和した暮らしを送っていた。ナヴィがテリトリーとするパンドラの森の奥には希少鉱物が埋蔵しており、それを求める人間との間で小競り合いが発生していた。ジェイクは、この侵略に加担する一員として起用されていた。人間はパンドラの大気を呼吸できないため、人間とナヴィを組み合わせた肉体、アバターが遺伝子操作で作り出された。ナヴィそっくりに作られたアバターの体は、ドライバーとなる人間の意識と連結させることで人間がコントロールし、現実の世界でナヴィとして実際に生活することができるのである。ジェイクはアバターのボディを借りている間だけ、再び歩ける体を取り戻すことができたのだった。 パンドラのジャングル深く、スパイとして送り込まれた彼は、ナヴィの女性ネイティリと出会う。彼女は若くて美しく、そして勇敢な戦士であった。ジェイクは彼女のもとでナヴィとして生活しながら、森に住む多数のすばらしいもの、同時に危険なものに出くわす。そして息をのむほどに美しいパンドラの自然に魅せられ、それと共存することの尊さを学んでゆく。時が経過するうちにジェイクは種族の垣根を越えてナヴィに溶け込み、そしてネイティリと恋に落ちる。その結果、ジェイクは採掘活動を進める地球の軍隊とナヴィの間で板挟みとなり、パンドラの運命を決める一大決戦で、どちらの味方につくか、決断を迫られることになる・・・。

第82回アカデミー賞発表

2010年03月08日 20時38分00秒 | Weblog
              
 ついに、本日「第82回アカデミー賞」全受賞作品が決定した。元夫婦の対決として、作品賞・監督賞をどちらが獲得するかと、大きな話題になった「アバター」のジェームズ・キャメロン監督と「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督は、結局、「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督に軍配が上がった。興行成績を大きく塗り替えた「アバター」は、視覚効果等の部門賞の獲得に終わってしまった。主要賞には入らなかったことは、大変に残念である。
 

第82回アカデミー賞主要部門

作品賞

「ハート・ロッカー」

主演男優賞

ジェフ・ブリッジス「クレイジー・ハート」

主演女優賞

サンドラ・ブロック「しあわせの隠れ場所」

監督賞

キャスリン・ビグロー「ハート・ロッカー」

助演男優賞

クリストフ・ヴァルツ「イングロリアス・バスターズ」

助演女優賞

モニーク「プレシャス」

脚本賞

マーク・ボール「ハート・ロッカー」

脚色賞

ジェフリー・フレッチャー「プレシャス」

外国語映画賞

瞳の奥の秘密「アルゼンチン
 
              写真
 第82回アカデミー賞の授賞式が7日、当地のコダックシアターで開催され、イラク戦争での米軍爆発物処理班の兵士を描いた「ハート・ロッカー」が、作品賞など6部門で受賞した。同作品で監督賞にも輝いたキャスリン・ビグロー監督は、アカデミー賞史上初めて女性が同賞を受賞するという栄誉も手にした。同賞にはビグローの元夫でSF大作「アバター」のジェームズ・キャメロン監督もノミネートされ、「元夫婦同士の対決」に注目が集まっていた。両作品はともに9部門でノミネートされていたが、世界全体での累積興行収入が25億ドル(約2260億円)を超えた大ヒット作のアバターは、視覚効果賞など3部門での受賞にとどまった。
 主演男優賞は「Crazy Heart(原題)」のジェフ・ブリッジス、主演女優賞は「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロックが獲得。2人はともにアカデミー賞初受賞となった。実在のアメリカンフットボール選手の実話を映画化した『しあわせの隠れ場所』で、行くあてもなく街をさまよう青年を家族として家へ招き入れる女性を演じたサンドラ。ゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞といった前哨戦を制した勢いそのままに初のオスカーを獲得。サンドラは、前日に授賞式が行われた最悪映画や監督、俳優を選出するラジー賞では、『All About Steve』(原題)の演技で最悪主演女優賞に選出されており、同年度のラジー賞とオスカーW受賞は史上初! 通常、直接出席する者の少ないラジー賞授賞式にわざわざ出席したのは、やはり、翌日のオスカー受賞への自信の表れだったのか?壇上に上がったサンドラは「私が本当にもらっていいのかしら?」と語り、ほかの4人の候補者ひとりひとりの名前を挙げて祝福。そして、「子供を持つ母親たちに賞を捧げたい」と語った。最後は涙ながらに自身の母親への感謝の言葉口にし、会場は拍手に包まれた。
 俳優として最多の16回目のオスカーノミネートのメリル・ストリープ、“オードリー・ヘプバーンの再来”と称されるキャリー・マリガン、演技経験ゼロながら『プレシャス』での迫真の演技で候補となったガボレイ・シディビー、大御所ヘレン・ミレンが名を連ね、注目が集まった主演女優賞は、これまでの賞レースを先頭で引っ張ってきたサンドラの手に渡った。
 このほか、助演女優賞は「プレシャス」のモニーク、助演男優賞は「イングロリアス・バスターズ」のクリストフ・バルツがそれぞれ受賞した。
 また、長編ドキュメンタリー賞は、和歌山県太地町のイルカ漁をテーマにした「ザ・コーブ(入り江)」が受賞した。