【第80回アカデミー賞部門別受賞一覧】
【第80回アカデミー賞部門別受賞一覧】
前回のVFX駆使した迫力映像からは、多少見劣りがするが、今回の『ファンタスティック4~銀河の危機』(2007年アメリカ制作)は、中々見せる場面が多い。前作で超能力を得たF4は、Dr.ドゥームを倒し一躍有名人になってしまう。そして、リードとスーは全米の注目を浴びる中、結婚式を挙げる事になった。ご存知、アメリカ人気コミック「マーベル」のスーパーヒーロー物語である。
世界中で異常現象が起こる中、アメリカはそのメンバーの二人、リードとスーの結婚式の話題で持ちきりだった。しかし挙式当日、NYで式を行う彼らの上を謎の閃光が駆け抜けた。これにより上空を飛んでいたヘリが墜落。“ヒューマン・トーチ”ジョニーが閃光を追うと、そこには銀色の未知の生命体――シルバーサーファーがいたのだった。マーベル・コミック大人気シリーズの映画化第2弾。彼らの今回のライバルは、コミックシリーズはもとより、マーベル・コミック全体でも1、2の人気を争うキャラクターであるシルバーサーファー。世界に異変を引き起こすシルバーサーファーに対して、“Mr.ファンタスティック”ことリードら4人が立ち向かっていく姿を描いていく。それぞれの能力を活かしたアクションはもちろん、リードとスーの結婚やジョニーの心境の変化など、人間ドラマの部分も充実している。前作以上にエキサイティングで心を動かされるエンターテイメントに仕上がっている。
異星人であるシルバーサーファーも、巨大な暗黒生命体に自身の星を守るため、やむなく仕えていただけなのだ。スーの前に現われたシルバーサーファーは、軍のミサイルを自分の体で防御し、スーを守ってくれた。地球を滅ぼす使者であると思っていたシルバーサーファーは、実は、本当の敵ではなく、心が通じ合える相手だと確信する。暗黒生命体に仕える事で、自分の星の彼女を守ろうとしていたのだ。「あなたを見ていると、私の彼女を思い出す」、シルバーサーファーは、スーに言う。やがて、F4は、シルバーサーファーとも力を合わせ、巨大な暗黒生命体を倒すため共に動き始めるのである。
今回は、人間的な側面を多く見せるF4のメンバーそれぞれが面白い。結婚式の最中でも、携帯情報機の音量を切らないリード、素敵なウェディングドレスが似合うスー(ジェシカ・アルバ)等、見所満載である。シルバーサーファーの、人間味あるところも、非常にいい味を出している。
【ストーリー】
日本の駿河湾の凍結、エジプトの降雪、ロサンゼルスの大停電など世界各地で異常な現象が頻発していた。そんなころ、ファンタスティック・フォーのメンバーの2人、リード(ヨアン・グリフィズ)、スー(ジェシカ・アルバ)は結婚式の準備に大忙し。本当はリードは世界で起こっている異常現象に興味があるものの、挙式を楽しみにしているスーの手前、本心を隠し、ヘイガー将軍(アンドレ・ブラウアー)からの調査依頼も断っていた。しかし挙式当日、ニューヨークにも謎の閃光が現れると突風が吹き荒れる怪現象が発生、取材のヘリコプターが墜落するなどして式は台無しとなってしまう。ジョニー(クリス・エヴァンス)は火の玉となってその閃光を追いかける。閃光の正体は、銀色のサーフボードのようなものに乗った、これまた全身銀色の謎の異星人であった。追撃に失敗するジョニー。しかし、かれは異性人との接触によって不思議な能力を身に着けていた。触れた相手と超能力が入れ替わってしまうのだ。ベン(マイケル・チクリス)がふざけてジョニーに触れると、ベンが人間の姿に戻る代わりに、ジョニーの全身が岩になってしまった・・・。さらに、ヘイガー将軍の要請で、シルバーサーファー(声・ローレンス・フィッシュバーン)と名づけられた謎の異星人の研究を続けていたリードは恐ろしい事実に気がつく。それはシルバーサーファーがやってきた惑星は、8日以内に必ず滅ぼされてしまうというものだった・・・。
「人生で最も貴重な瞬間、それは決断の時である」。このナレーションで始るTVドラマ『決断』は、アニメンタリー(アニメーション+ドキュメンタリーの合成造語)というジャンルに入るドラマである。この決断の瞬間は、後に多くの重い結果をもたらせた。太平洋戦争の重い結果である。「歴史のミステリー第5巻」(デアゴスティーニ社刊)では、この日本における大きな決断、「真珠湾奇襲攻撃」に焦点をあて、この奇襲攻撃と言われたものが、本当に奇襲だったのか?を検証している。
1941年12月8日、日本は、連合艦隊司令長官・山本五十六(いそろく)指揮の元、ハワイの真珠湾を空襲したのである。しかし、攻撃の30分前になされるはずの宣戦布告が、不手際によって事後通告となったこともあり、完全に不意を突かれたアメリカは、アリゾナ他軍艦4隻を失い、死傷者約4,000人を出す大打撃を受けたのであった。日本軍による真珠湾攻撃によって、アメリカは「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな!)」を合言葉に、一丸となり、日本に反撃する戦争に突入したのである。この真珠湾奇襲攻撃で、日本はアメリカという「眠れる巨大な獅子」を起こす事になってしまい、悲劇的な敗戦へと進んでいくのである。しかし、この真珠湾攻撃は、本当に奇襲であったのか?この攻撃は、成功したと言えるのか?が大きな疑問になってきているのである。
【疑問点】
①日本がアメリカを攻撃する場合の最短距離にある攻撃目標は、ハワイである。開戦の危惧の中、アメリカは、真珠湾攻撃を予測し得なかったのであろうか?
②奇襲攻撃とされた最大の理由は、宣戦布告が成されなかった事にある。何故、開戦通知は遅れたのか?
③終戦後の様々な調査によると、アメリカは日本の暗号をほぼ完璧に解読していた事が分かって来た。真珠湾攻撃にまつわる暗号が本当に解読されていなかったとは、にわかに信じがたい。アメリカはパープル暗号機で日本の暗号を完璧な形で解読できていたものと予想できる。
④アメリカは、最後通牒とも言える「ハル・ノート」を日本に強烈に要求してきた。この時点で、戦争に突入する事を予想していなかったのだろうか?
⑤真珠湾で攻撃の対象となったアリゾナ他の軍艦は、いわゆる老朽艦であったが、機動性のある空母2隻、新鋭艦19隻は、何故、港に居ずに、海上に待機させられていたのか?しかも、このアメリカの太平洋艦隊は、母港は、アメリカ本国の西海岸のはずが、この数日のみ、何故、ハワイに寄港していたのか?
⑥ドイツのナチスに追い込まれていた英国・チャーチルは、再三アメリカに戦争に参戦するよう強く要請していたといわれる。しかし、アメリカ国民の70%は、参戦反対であった。しかし、この日本の真珠湾攻撃後、ほとんどの国民が参戦に賛同したという。この真珠湾攻撃は、アメリカ国民の参戦意欲を煽るために使われた犠牲だったのではないか?
⑦何故に日本は、軍艦や陸上の航空機のみの攻撃とし、石油コンビナートや港湾施設を攻撃しなかったのか?このことが、早急なアメリカの戦隊建て直しを可能とさせてしまった。
⑧何故、1941年2月に西海岸に帰港する要請をしていたリチャードソン提督は更迭され、海軍少将だったキンメルが後任に選ばれれたのか?
これらの疑問を解くことが、この悲惨な太平洋戦争の契機となった「真珠湾奇襲攻撃」の意味を解き明かすことになるのである。
「決断」映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=SPQV63Ca-sI&NR
衛星劇場で、平成ガメラを観た。ガメラは、このブログでも時折取り上げているが、私の゛大゛のお気に入りの一つである。幼少の頃は、このガメラが、思考の中心だったように思う。と言っても、昭和のガメラのことであるが・・。今回の平成ガメラは、大映時代の優しい、子供に親しまれる顔でないために、何かしっくりと来ないのである。このような衝撃は、慣れ親しんだものが、変わった時に受ける衝撃に似ている。サザエさんのマスオさんの声が、近石真介から変わった時や最近では、ドラエモンの大山のぶよから変わった時の衝撃に似ているのかもしれませんね。
平成に入って徳間グループ入りした大映は、当時の徳間グループのメディアミックス戦略の一環として『ゴジラ』に対抗しうる特撮映画を製作する事を検討。その結果、前述した通りの人気を持っていたガメラに着目。新たなる『ガメラ』の製作を決定した。この結果作られた新『ガメラ』は、それまでの怪獣映画にはないリアリティを追求した脚本と大胆にCGを導入した映像美が話題を呼んで大ヒットを記録した。これにより往年のファンだけでなく新たなファンの獲得にも成功。引き続き製作された2作品と合わせて後に「平成三部作」と呼ばれ、当初の構想通り『ゴジラ』に比肩する怪獣映画としての地位を不動のものとした。また、平成三部作によって、すでにヒットメーカーとして知られていた金子修介(本編)だけでなく、特撮を担当した樋口真嗣の名も世に知らしめることとなった。なお、低年齢な子供も観るゴジラシリーズ、及びその他日本の一般的な怪獣・特撮映画と比較すると、「(効果音付きで)人が食べられる」「一般市民が襲われ多量の出血をともなって死亡する」など残酷なシーンが見受けられるが、これは金子監督が本シリーズの対象年齢を「小学校高学年あたり」としていることによる。
平成三部作完結後、しばらく休眠期に入ったガメラシリーズであったが、ライバルというべき『ゴジラシリーズ』が2004年をもって一応シリーズの完結を迎えた事で、テレビ特撮番組からのスピンアウトでは無い純粋な「特撮(怪獣)映画」の新作が見られなくなる事を危惧したファンから、再びガメラシリーズの復活を求める声が高まった。大映自体、2000年代前半に角川グループ入りし、社名が角川映画(2006年3月に角川ヘラルド映画に改称、2007年3月から社名を角川映画に再改称)に変わった事もあり、徳間時代とは違った形でのガメラ復活を検討。その結果、2006年には新作ガメラ映画『小さき勇者たち〜ガメラ〜』を製作・上映した。なお、今後「角川ガメラ」がシリーズとして継続していくかどうかは未定である。