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聖なる日のイブ 「クリスマス・イブ」

2011年12月24日 22時15分19秒 | Weblog

              
 12月25日は、西洋での最も重要な聖者イエス・キリストの誕生の日である。この聖なる日の前夜、「イブ」は、同様に重要な聖なる夜なのである。多くの人が、この夜を色んなことでお祝いする。重要な年中行事のひとつになっているようでもある。
 キリストの実在を含め、色んな論議が繰り広げられている。キリストは生涯独身だったと言われるが、この通説を「ダ・ヴィンチコード」の作者ダン・ブラウンは、否定してみせた。キリストの重要な遺産は、聖なる杯や布ではなく、自分の残した子孫であると。これは、バチィカン公国でも大問題となった。これほど侮辱された俗説は、かつてなかったからである。生涯独身を貫き、聖なる゛神゛の子として、この人間社会に降臨したのであるとの聖書の言葉が、大きく貶されたことは言うに耐えない。その意味で、「ダ・ヴィンチコード」の小説の非買運動や映画の放映中止が、大きな運動として展開された。人間にとって、これまでの常識で、自分自身の生きる糧だった思想が、根底から覆されることは、耐え難い拷問なのである。これは、日本でも同様で、「聖徳太子」が実在の人物ではなかったことは、今の日本史の教科書では当たり前になっている。「うまやどの皇子」が聖徳太子と言われた人物の本当の名なのである。武田信玄の肖像画も、長く教科書に載っていたが、実際は武田信玄ではなかったことが、今の日本歴史の中では、究明されている。このように、自分たちの信じていたこと、教えられてきたことが大きく変わるとき、人間は自分自身の重要な基盤を見失う。取り乱してしまうのである。ここに、人間の脆さがある。
 しかし、洋の東西を問わず、クリスマスは、神聖な行事のひとつになってきている。欧米はもちろん、日本でもアジアでも。この神聖な夢のある世界を、本の一時として、感じてみることも、人間の生きる中では大事なことなのだろうと思う。とりわけ、恋人たちにとって、この日は最高な時間なのである。








卓越した見識 小宮山宏「日本再創造」

2011年12月23日 17時04分02秒 | Weblog

                日本「再創造」 「プラチナ社会」の実現に向けて
 先般、卓越した見識の持ち主、小宮山宏の講演を聞いた。演題は、「【日本の復興から成長へ】日本『再創造』」である。今年は、色んなことを考えさせられた年でもあり、色んなことが試された年でもあった。3月11日に発生した「東日本大震災」。マグニチュード9.0という巨大地震の遭遇もはじめての経験ならば、それによって引き起こされた巨大津波の経験も初めてのこと。地震による被害以上に、多くの人命が失われ、多くの建物が破壊された。これほどのものが、自然の力で引き起こされるという、大きな恐怖心も経験した。映画のVFXでしか見たことのない、未曾有の修羅場に、大きな落胆があった。実際に起こった出来事に、言葉を失った。その大震災から、まだ1年が経ていないのである。そして、発生した福島原子力発電所の放射能漏れ事故。あのソ連のチェルノブイリ原発で発生した大事故に匹敵する大惨事に、今も直面している日本。誰も経験したことのない未曾有の大事故に、成す術もなく、徒に時間だけが経過している。多くの近隣住民は、今なお、避難生活を余儀なくされ、放出された大量の放射能に、多くの地域で悩んでいる。動植物への汚染によって、大きな打撃を受けているのである。
 小宮山宏は、前東京大学総長で、現在は三菱総合研究所理事長、東京大学総長顧問、プラチナ構想ネットワーク会長の要職にある。
 小宮山宏は言う。
 ー「リスボン地震」をご存じですか。1755年に西ヨーロッパで発生した津波を伴う大地震で、ポルトガルのリスボンで大きな被害を出したことから、こう呼ばれています。それまで栄華を誇っていたポルトガルは、この地震の後、世界をけん引する地位を降り、ついに元の地位を取り戻すことはありませんでした。私には、リスボン地震直後のポルトガルと、今の日本が重なって見えます。大地震、津波、そして原発事故を経験した日本はピンチを迎えています。今どのような復興計画を立て、どう実行に移していくかで、日本という国を維持できるかどうかが決まる。大げさな表現かもしれませんが、私たちはそのくらい厳しい局面に置かれています。

 明治維新後と第二次世界大戦後、日本は先進国に追いつき追い越せという姿勢で発展の道のりを歩んできました。しかし、先進国入りを果たした1970年代以降、日本は全く進歩していない。過去の延長線上を進んできたにすぎません。

 というのは、1970年代以降の日本は本当の先進国らしい活動、つまり、どんな国を創るべきかというビジョンを自ら打ち立てて、そのビジョンのもとに産業を興し育てる、ということをしてこなかったからです。だから日本が停滞するのは当たり前なのです。

「失われた」のは10年や20年ではない。

 その通り。真の意味で先進国らしい国づくりをしているか、という視点に立てば、1970年代以降の日本は、全く進化・成長を遂げていない。私に言わせれば、「失われた40年」です。

 では、日本はどんなビジョンを描いて、国づくりを進めるべきなのか。私はその答が「プラチナ社会」だと考えています。

 プラチナ社会とは、簡単に言えば、美しい環境のもとで、高齢者を含めた誰もが生き生きと暮らし、成長し続けられる社会のことです。そうした社会を実現するには、環境、エネルギー、医療、教育など、さまざまな側面から課題を解決していかなければならない。詳しくは著書(『日本「再創造」(東洋経済新報社)』)に書いていますが、既に産官学各方面からの協力を得て、その実現に向け動き始めています。

 先進国になって久しい日本は、今や「課題先進国」です。少子高齢化、低い食糧自給率、環境問題、地域間格差など、たくさんの難しい問題を抱えています。

 しかしながら、これらの課題を抱えていることはチャンスでもあります。ニーズこそが新しい産業を生むからです。私たち日本人は、自らが抱えている課題から逃げずに立ち向かえば、得るものはとても大きい、ということに気づかなければなりません。ー

 小宮山宏に言わせれば、日本は課題先進国であるということ。これから、多くの国が直面するであろう課題が、現在の日本に課せられている課題なのである。これを日本がどのように解決していくかは、日本に課せられた先見的課題なのである。この課題解決が、世界の手本になっていくし、日本が存在する意味なのである。世界が、この日本の動きに注目している。世界のお手本となっていくことこそ、日本の存在意義のあることなのである。だからこそ、直面している問題に、真正面から取り組み、日本独自の手法で解決していくことが必要なのである。それが、今後の世界のスタンダード(標準)になっていくのである。現状を悲しんでいることのみでは、解決しない。今後の、将来の向けての視点を持って、課題解決に取り組んでいかねばならないのである。これを成し得たとき、日本は輝きを取り戻すのである。高度経済成長時に、多くの公害を日本は発生させてしまった。しかし、当時と現在を比べれば、驚くほど公害を解消し、自然に近い状況に戻してきている。ここに、日本の素晴らしさがある。日本は、どんなに困難だと思われる問題も解決してきているのである。だからこそ、今直面している問題も、絶対に解決できるものと思う。逃げずに、真剣に真正面から、課題に挑戦すること、これが日本に求められていることなのである。


B級グルメ道86 濃厚でまろやか ルタオの「ドゥーブルフロマージュ」

2011年12月17日 20時46分26秒 | Weblog

            
 やっと取り寄せしていたルタオの名品チーズケーキ「ドゥーブルフロマージュ」が到着した。注文してから、何と1ヶ月近くの経過なのである。相当に込み合っているので、配送が遅れますとは言われていたが、まさかここまで遅くなるものとは・・・・。さすが、超人気の極上チーズケーキだからこそなのである。
 このルタオ(LeTAO)という店は、北海道の小樽にある。この小樽(おたる)を逆さ読みにして名付けた店名、それが「ルタオ(LeTAO)」なのである。この店の評判は、全国に鳴り響き、注文の品が数ヶ月先となってしまうほどの人気なのである。そんな状況であるから、今回のドゥーブルフロマージュも、相当に待たされた上での到着なのである。工場からの出荷が、12月14日ということで、3日かかってやってきた、待ちに待った濃厚チーズケーキなのである。工場からは冷凍で出荷され、自然解凍で自宅で食すのである。
 さすがに、このチーズケーキは濃厚にして、甘い。チーズケーキは、クリームチーズがベイクドに、マルカスポーネチーズは、レアになっており、違うチーズが2層構造を作り出している。しかも、ジャージーミルクを使用し、小麦粉、玉子も厳選された素材で作られた、素晴らしいチーズケーキなのである。これらの素晴らしい素材で、職人パティシエが丹念に仕上げた、逸品なのである。

 


至高グルメ道⑤ 味わいあるフレンチ「ビストロ石川亭」

2011年12月17日 12時48分53秒 | Weblog

         ビストロ石川亭 - 店内写真:
 昨日は、わが部署の忘年会。この忘年会の時期に、早々に(11月初め)予約したのが、神田錦町で行列のできる名店「ビストロ石川亭」。ただし、本店ではなく、コレド室町に初出店した店舗である。この名店が、日本橋に出店したことは、大変な衝撃を与えている。しかも、コレド室町という洒落たビル内にオープンさせたのであるから・・・。
この「ビストロ石川亭」は、カジュアルに本格フレンチを堪能できると評判の店。今回、当方は男女織り交ぜて、14名が参加した、一大忘年会となったのでした。
 注文のコースは、やはり定番の「飲み放題2時間付きスペシャルコース料理」なのでした。しかも、焼きたてパンの食べ放題も付いている。これは、最高なコースと言わざるを得ない。
 「この1年を振り返り」という内容で、挨拶のお言葉。続いて乾杯のご発声。乾杯は、スパーリングワイン。そして、飲み放題に突入。赤と白のワインを注文。ここは、ボトルで提供してくれるのであるから、最高なのです。ワインがそれぞれのグラスに注がれる。このワインもうまい。赤は、嫌味のないさっぱり感覚、白は繊細でフルーティ。やはり、フレンチには、ワインがよく合う。気分はもうフランス人。「ボンジュール!」
 料理も順次到着しはじめた。
          ビストロ石川亭 - 料理写真:海老とホタテのテリーヌ・サラダ
 
          ビストロ石川亭 - 料理写真:ベーコンと白菜のたっぷり野菜スープ
 どれも一味工夫された絶品。素材を生かし、味も濃厚にせずにさっぱり感を出しながらではあるが、本当にうまい。さすが、行列のできる名店である。どの料理も、妥協を許さない繊細にして緻密な味わいが演出されている。最高にうまい。しかも、焼きたてパンが芳ばしい。バターを塗って口に運ぶと芳醇な香りと味が口いっぱいに広がる。
          ビストロ石川亭 - 料理写真:パン
 
          ビストロ石川亭 - 料理写真:本日の気まぐれタルトサレ 鶏ひき肉とほうれん草
 
            ビストロ石川亭 - 料理写真:
 次々に登場する素晴らしい料理に、一同脱帽。これほど美味しく、味の洗練されたフレンチは、中々ないのだろうと思う。


至高グルメ道④ 繊細な匠の技が光る和食「個室処 稲田屋はなれ」

2011年12月17日 11時47分51秒 | Weblog

 

                 

 時は14日(水)の夕刻、会社帰りに、友人4名で究極の和食料理を堪能した。12月は忘年会シーズン真っただ中でもあり、夕刻に飲んで帰れる場所に入るだけでも必死なのである。゛花の金曜日゛は満席になっていて入店できないのは当然のことであるが、平日も同様の状況になっているのが、この12月という特別な月なのである。出だしが遅くなると、当然にしてどこの飲み屋も、お客さんで溢れかえるのである。まあ、至極当然のことではあるが、通常月のように会社帰りに、好きな場所で飲んで帰れないというのは、あまりに理不尽なことである。兎に角、この日本橋という場所は、サラリーマンが多い。当然にして、この酒を飲む場所もない、否、入れないという状況が起こってしまうのである。
 今回の店は、鳥取にある稲田酒造(蔵元)が展開している和食の店「個室処 稲田屋はなれ」。この店は、本ブログでも紹介した「北さつま漁港」の入っている東京建物八重洲ビルB1にある。しかも、このビルは、11月24日にオープンしたばかりの出来立ての店ばかりなのである。オープン後に、この店に入ろうとしたが、予約でいっぱいだったこともあり、断念した経緯のある店でもあった。そんな店なので、今回はどうしても入りたかったので、先客の終了する15分前ということであったが、並んだのでした。
 

                 

 この「個室処 稲田屋はなれ」は、名前の通り、和の個室で全て構成されている。和食ならば、カウンターという設定もありえるのであろうが、この店は全室個室なのである。15分が過ぎ、我々の通された部屋は、畳の掘りごたつの8人が収容される部屋であった。なんと、この広い部屋に4人だけ。畳の新鮮な臭いと、純和風に作られた部屋は、高級料亭に匹敵するような佇まい。料理が出てくる前から、ボルテージは沸騰してしまった。繊細で居心地のよい純和風の部屋で、おしぼりが提供される。中居さんたちの応対も優しい。この世ではない、別世界を体験しているような、夢心地の胸中に入ってしまった。
 単品で料理を頼むのも良いが、このシュチエーションからすると、コース料理の選定がベスト。しかも、コース料理も【お薦めコース】3,800円と、割合良心的な値段設定なのである。しかも、酒飲み4人ということであるならば、無尽蔵に酒を注文すれば、相当な金額に積み上がってしまう。生ビールだけでも600円以上の値段設定なのだから。こういう時は、飲み放題に設定する必要がある。この飲み放題は、2時間でプラス2,000円。これもまあまあの料金設定なのである。出来上がりは、5,800円の飲み放題2時間付き和食のコース料理と決定した。そして、前回満席で入店できなかったお詫びとして、専務の名刺に特別なサービスを次回ご来店の時はしてくれるという、天下無敵の印籠(実際は、そのことが記載された名刺)を提示。この名刺を見た専務は、驚いた顔で、わかりましたと・・・。戻ってくると、なんとこの稲田酒造で出来立ての大吟醸の銘酒を持参してくれた。この大吟醸は、当店に4本しか入荷していない、高価な銘酒なのだとの説明をしてくれた。この大吟醸を、お猪口に注ぎ、飲んでみる。「ヒャー!!なんてクセのない、おいしい酒なのだろう」と言葉がでてしまう。しかも、これは原酒らしく、もっちりとし舌触りがする。これは、格別にうまい。うますぎる!!このおいいしい大吟醸を飲み始めに、飲み放題に書かれている銘酒を次々に注文。吟醸「稲田姫」等、素晴らしい酒が、この飲み放題の中にお品書きに書かれている。もう、頼まない手はない。
 料理も、以下のコースが出された。

一、季節の先付け 〈胡麻豆冨、浸し茄子、車海老〉
一、珍味盛合せ 〈あご野焼、板わかめ、烏賊麹漬、砂丘らっきょう〉
一、本日のお造り盛合せ
一、特製寿司二種盛合せ〈炙り鯖寿司、穴子棒寿司〉
一、季節のおばんざい三種盛合せ
〈葉付かぶ粟麩の蟹餡、里芋南瓜蛸やわらか煮、クリームチーズとローストビーフ胡麻酢掛け〉
一、炙りと一夜干し盛合せ 〈若鶏の酒粕焼、鯖へしこ、とろはた一夜干し〉
一、特製冷かけ蕎麦 〈しじみの冷かけ蕎麦〉

一品一品が、繊細にして匠の技を感じさせる、本格的な和食なのである。食べるごとに、この冴え渡るプロの味が、味覚を直撃するのである。「うまい、うますぎる!!」酒も料理も究極なレベルに達している。しかも、このコース料理では飽き足らず、高級魚「のどぐろ」の炭焼きを追加注文したのです。この魚は、食べただけで引っくりかえる位に、超美味な魚なのである。高級魚であるため、なんと4,000円もする一品。
 この店は、酒蔵が片手間にやっている料理屋では断じてない。これほど素晴らしい匠の技が冴え渡る料理に、感動してしまったのでした。


至高グルメ道③ 最高に美味のふぐ「とらふぐ亭」

2011年12月10日 23時32分02秒 | Weblog

        
 親類との忘年会を行なった。毎年、この時期に行う恒例の忘年会である。場所は、とらふぐ料理の「とらふぐ亭」なのだ。今回で、2回目となる店なのであるが、やはり、冬には「とらふぐのコース料理」が最高なのである。ふぐは、本当にさっぱりしていて、しかも味わいのある高級魚。内蔵に毒性の高いものがあるため、免許を持った人でないとさばくことはできない魚なのである。しかし、こんなに美味しいふぐであるが、あのグロテスクな体型から、最初に食べた人は、相当に勇気のある人だったのだろうと思う。一見して、食用にはどう考えても思えないからである。水槽に泳ぐとらふぐたち。店の水槽を眺める度に、このとらふぐが、自分の胃に入っていくのだと、感慨深い思いになってしまう。
       

               
 今回も、白子のコースを頼んでいたのであるが、本日は、提供できる白子が無かったということで、白子無しのコース料理になってしまった。この白子は、本当に美味なのである。昨年は、上物の白子が入ったとのことで、天ぷらにしてもらった。衣がサックリ、白子はジューシーな味で、この食感はやみつきになってしまったのである。しかし、今回は残念ながら、この最高のご馳走は無しとなってしまった。とらふぐの白子はあまり取れない上に、味は最高なので、「海のダイヤモンド」と呼ばれている。
 コース料理の、トップバッターはふぐの皮のポン酢あえ。薬味ネギを皮で巻きながらもみじおろしとポン酢でいただく。これは、シャキシャキとした歯ごたえで、絶品なのでる。噛めば噛むほど、味わい深い。次は、ふぐの刺身。関西では、゛てっさ゛ と言う。ふぐは毒性の強い魚であるため、関西では、命(たま=玉)を取られる意味で鉄砲になぞって、鉄砲の刺身なので ゛てっさ゛ と呼ぶ。
  

    
 最初の乾杯は、生ビールで始めたが、その次はやはり ゛ひれ酒゛ が良い。干したふぐのヒレの入った熱燗酒は最高に美味しい。ふぐのひれの甘く芳醇な香りと味は、絶品なのである。そして、鍋の昆布だしがひと煮えした頃を見計らって、骨付きのふぐの身を投入。肌色の肉が、だしの中で白く変色していく。本当に美味しそうな変化である。グツグツと煮える中、こまめに灰汁(あく)を取りながら、煮込まれるのを待つ。ここが最高な状況という中、箸を突っ込み肉をすくう。薬味の入ったポン酢たれを付けながら頬おばる。「も〜〜!!最高!!!」。この幸せに満ちた味に、言葉を失う。なんて美味しい身なのであろう。最高の牛肉とも違うこの食感と味わい。タンパクでありながら、しっかりした肉は、言葉にならない美味しさである。合間に、白菜、しいたけ、ネギ、春菊、くずきりを投入。ふぐの肉と野菜を交互に食す。「ここは、本当に天国ではないか!!」という気持ちになってしまう。
 

                   


 この宴の後は、ふぐや野菜のエキスが充満したスープで、玉子雑炊を作るのだ。沸騰した芳醇なスープの中にご飯を投入。ひと煮立ちさせたところで、火を止め、かき混ぜた溶き玉子を、円を描くように流し込む。この溶き玉子も、キミと白身が一体となるまでかきまぜてはだめなのである。両者が自分を主張している状況で止めるのがベスト。雑炊に、玉子が混ざり合い、絶妙な色合いになる。黄色いキミ、白い白身、肌色の雑炊・・・・。この絶妙なハーモニーを奏でている状態で食す。「ブラボーーー!!」。生きている幸せを感じる瞬間なのである。やはり、とらふぐは、鍋料理の王様であることを実感するのであった。

 


B級グルメ道85 海はヨーオ!!的な飲み屋「北さつま漁港」

2011年12月09日 05時07分50秒 | Weblog

                          北さつま漁港
 今日も、仕事帰りに、友人と居酒屋の新規開拓を行なった。本日の店は、11月24日にオープンしたばかりの「九州海鮮 北さつま漁港」。この居酒屋は、名前の通り、店の雰囲気が、漁港に浮かぶ漁船のイメージそのままの店。店の入口には、軽自動車が止めてあり、屋台的な雰囲気が醸し出されているし、水槽に魚も泳いでいる。そして、客席は、漁船の中を演出しており、周りにはイカ釣り用の漁火(電灯)も輝いている。本当に、海に出た漁船の中で、取れたての魚を味わう感じがあり、非常に面白い。
 先ずは、生ビールを注文。料理は、刺身盛り合わせ、ポテトサラダ、鳥の味噌焼きを注文した。雰囲気によることもあり、刺身も鳥焼きもポテトサラダもおいしく感じた。ポテトサラダは、例によって、黒胡椒をふりかけてもらうように、無理を言ったせいもあり、非常に美味だった。
         
 刺身に使う醤油も、これまた多少甘く、芳醇な味。阿久根市の「カネトク醤油」と書かれていたが、これは、刺身の美味しさを引き出す絶妙な醤油であった。このカネトク醤油は、薩摩の阿久根では有名な醤油。なんと、味噌醤油なのである。このため、まろやかな甘さのある芳醇な醤油となっている。通常の醤油よりも、数倍刺身を楽しめる逸品なのである。
 この店は、漁場に似せた演出といい、出してくる料理といい、申し分のない水準。芋焼酎は、黒いやかんに入ってくる。これは、間にでも出来る為で、やかんの傍らには温度計が備え付けられている。自分の好きな燗の温度になったら、ガスコンロを止めれば良いのである。自分に最適の温度で、焼酎が楽しめる。実に、行き届いた感じがするのである。


B級グルメ道84 安い!うまい!の神田「三吉や(みよしや)」

2011年12月07日 22時10分17秒 | Weblog

         三吉や - 店内写真:  三吉や - 店内写真:三吉や●店内①1207
 昨日の夕刻、友人と共に、友人が探索した居酒屋「三吉や(みよしや)に新規開拓に出かけたのである。友人の通勤経路からちょっと入った路地に、この「三吉や」はある。メニュー看板に、なんとサワー、ハイボールが99円との見出しが掲げられていたこと、いつも行列ができている店であることから、B級グルメを飾るにふさわしい店だろうとアタリをつけていたのである。
         三吉や - 外観写真:看板とちょうちん
 時間は夕刻の18:00を回ったところ。生憎の雨模様であったことも幸いして、店の中は半分のお客の入状況。この「三吉や」の店舗は狭いため、カンター、テーブル席が一杯になったとしても、20数人で満席の状況になる。私たちは、テーブル席に陣取る。既に入っている客は、ボトルをキープしている常連さんらしく、既に数杯を行っている感じ。店の壁には、酒や料理メニューの表示でいっぱい。しかも、酒は、ボトルもグラスも全て゛半額゛と赤字で修正されている。しかし、ここでは、時間までの最強の価格99円のサワーを行かねばならぬ。本日の目標だったのであるから・・・。でも、最初は生ビールから入るのが常道。そして、看板メニューである99円サワーを行こうと思ったのでした。
         三吉や - 料理写真:さば焼き
 料理メニューから、サバの炙り焼き、玉子焼き、油揚げ焼き、肉豆腐、ポテトサラダ、いそべ巻(お餅)を注文。魚料理は、400円台であるが、後のものは、200円から300円台と、すこぶる低価格。このように安い店では、最大の懸念の思いがよぎる。安かろう、まずかろうでは、B級グルメには入れない。しかし、この店の料理は、どれもうまい。びっくりするほど、うまい!!これは、素晴らしい。サバは、炙り焼きされているため、大変香ばしいし、玉子焼きも絶妙な味に仕上がっている。
         三吉や - 料理写真:いそべ巻き
 ふと、壁に書かれた文字に目が行く。「創業昭和22年」と。なんと、1947年の創業の、伝統ある店だったのである。幾多の試練の中、健在であるこの店の実力は、相当なものなのだと感じた。この激戦区の神田に、64年間の長きに亘り君臨していることが、素晴らしい勲章なのである。それだけ、常連に贔屓され、デンとこの地に根付いているのである。友人の調べでは、店を閉めていた期間もあったようであるが、今も健在である「三吉や」に敬意を表したい。99円と言えども、サワーも実にうまい。まあ、ちょっと甘さが気になるが・・・。これなら、何杯も行ってしまう。10杯飲んでも1,000円弱という値段に、惚れてしまった。
         三吉や - 料理写真:ふっくら玉子焼き
 路地裏の、目立たない場所にひっそりとある店。しかし、女将さんを中心に娘たち?で切り盛りしている家族経営の店らしい。美味しく、優しい料理の数々に、心も癒されてしまう。温かみを感じるのである。居酒屋は、こんな雰囲気を醸し出すところが、最高に良い。時間が経つにつれ、どんどんとお客が入ってきて、満席に近い状態になる。安くて、おいしい店は、みんなが知っている店となっていく。入ってくるお客は、みんな、自分のキープしているボトルで、上機嫌になっていく。こんな、心温まる場所が、酒飲みには必要なのである。


クリスマス・イベント

2011年12月05日 21時26分30秒 | Weblog

                  
 昨日は、当マンションでもクリスマスの飾りつけを行い、夕刻には、クリスマスツリー、中庭ライト、庭園内樹木のライトを一斉に点灯させる、「点灯式」を実施。また、クリスマスのミニ音楽会も行うイベントを行なった。
 午前中に、クリスマスツリーの設置、回廊や中庭のライトもクリスマス仕様のカラフルなセロハンを設置、庭園内の樹木を照らすカクテルライトにも、カラフルな電球を使用し、夕刻の点灯式に備えた。
 昨年から、クリスマスイベントを実施し始め、今回が2回目となる。ライトアップや回廊のBGMにクリスマスソングを流し、子供たちには、パーティールームでクリスマスツリーに飾る飾りつけを作ってもらった。クリスマスツリーに飾ったお礼として、サンタクロース(なんと私が変装している)から、お菓子の詰め合わせがプレゼントされる趣向なのである。当マンションには、子供が多い。100人程度の子供たちの飾りで、クリスマスツリーも華やかになった。
 17:00。この時間に、クリスマスツリーの点灯、中庭の一斉点灯を同時に実施。なんとも華やかな点灯式となったのである。そして、ミニ音楽会の開催。エントランスロビーにあるグランドピアノを使用し、ピアノ演奏2組、ピアノ・フルートの共演1組による40分の音楽会となった。さすが、ピアノ・フルートの奏者たちは、音大出身者らしく、プロに近い演奏技術を見せてくれた。ロビーは、多くの人で溢れてしまったが、演奏が始まると、みんなうっとりと聴き惚れていた。


奇抜な設定のアニメ「ジパング」

2011年12月04日 11時20分14秒 | Weblog

                ジパング(43) <完>
 奇抜な設定のアニメにハマってしまっいる。パソコンTV「GyaO」で放映が開始されている「ジパング」である。これは、2000年〜2009年まで青年コミック誌「週刊モーニング」に連載されていた ゛かわぐちかいじ゛ 原作の奇抜戦争史である。戦争史といっても、実際のことではなく、架空の設定による物語ということになる。海上自衛隊の誇るイージス艦「みらい」が、太平洋上での日米合同演習時に、磁気嵐に遭遇し、1942年6月4日のミッドウェー海戦の当時にタイムスリップしてしまうという、奇抜な設定のもの。このような作品は、邦画では、陸上自衛隊をタイムスリップさせ、戦国時代に出現させた角川映画「戦国自衛隊」やアメリカの最新鋭原子力空母ニミッツが、太平洋戦争の真っただ中にタイムスリップする映画「ファイナル・カウントダウン」等もあったが、この「ジパング」は、そのような奇抜事象のみを映像化すること以上に、当時の情報参謀である海軍少佐・草加を太平洋上で救助したことから発展する時代の流れの変遷が面白いのである。タイムスリップする場合、時代を変化させることによって起こる時空の歪を回避するため、極力、時代の流れを変化させることをしないということがこれまでの作品の通常の取り扱いであったが、この作品では、草加少佐は、太平洋戦争後の日本の状況を知ってしまうことから、大日本帝国の存続でもなく、敗戦後の日本国でもない、新しい日本国を作り上げようと時代の中で奔走するのである。ここに真の面白みがある。海上自衛隊のイージス艦のイージスが「神の盾」を意味する通り、どんな攻撃も防げる能力を持つ戦艦。この一艇で、当時の連合国の戦艦多数と対峙できる能力があるのである。この近代艦船が、太平洋戦争当時に出現すれば、大変な驚異となるのは当たり前。しかし、イージス艦館長は、自衛隊の本来思想「専守防衛」を基本として活動する。ここに、当時の大日本帝国海軍との思惑とイージス艦「みらい」の思いの違いが鮮明になっていくのであり、非常に面白いのである。このような、架空の戦争ものは、非常に珍しいし、その当時のイージス艦の動きについても、見ている側でも、色んな想像が込み上げてくるものとなる、特異な作品ということができる。