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5・7・5の音の中に想いを凝縮、面白い「サラリーマン川柳」

2019年01月22日 22時28分30秒 | Weblog

 日本人の文化に敬服するものがある。僅か「5・7・5」という17音の中に、思いを凝縮し、時には映像化する作品だったり、行間を読み解く面白さだったり、そんな状況があるよねと言った感嘆だったりして、実におもしろいのである。私の大好きなTV番組に「プレバト」がある。この俳句コーナーには、本当に感激なのである。出演者が「お題」に対して作成した俳句、その俳句に、夏井先生が注釈をつけたり、修正をしたりして、ビックルするほど情景を醸し出す、作者が想った通りの俳句に仕立て上げる。この工程が素晴らしい。僅か17音の中に、色んな想いを入れ込んで、作者が意図した俳句に仕立て上げる。この僅かな17音に、凝縮する匠が素晴らしいと感じるのである。
 同じ5・7・5の17音の世界を作り上げるものが、もうひとつある。それが、「川柳」なのである。これは、俳句が松尾芭蕉であるなら、川柳は小林一茶であろう。この川柳の風物詩「サラリーマン川柳」の100作品が、本日公開された。この中で、最優秀川柳が、投票によって決定されるのである。毎年、この時期を楽しみにしている。実に、ユーモラスな悲哀たっぷりの川柳が読み込まれているのである。


■第32回サラ川優秀100句は以下のとおり

作品(雅号)
『五時過ぎた カモンベイビー USAばらし』(盆踊り)
『人生の 余暇はいつくる 再雇用』(年金未受給者)
『ご馳走を インスタ用に 作る妻』(なるほどマン)
『ジュエリーを 平成最後と ねだる妻』(ことは)
『新人の 名前が読めぬ 時代来た』(真珠2シャイ)
『再雇用 昨日の部下に 指示仰ぐ』(白いカラス)
『ゴール前 延びる定年 老い越せない』(チコちゃん55歳)
『メルカリで 妻が売るのは 俺の物』(島根のぽん太)
『意見箱 反映されず ただの箱』(下の気持ち)
『妻の愚痴 返す言葉は うん、そだねー』(クズギルティ)
『生産性 語る上司の 非効率』(悦)
『本題を 外れ会議は 活気付く』(安田 蝸牛)
テレワーク そばに妻いて 緊張し』(あんどらごら)
『母強し いいえ女性は 皆強し』(人生百彩)
『切った後 価値が上がった 株と彼』(しーちゃんのばあば)
『手紙書き 漢字忘れて スマホ打ち』(忘却の人)
『AIも 太刀打ちできぬ 妻の勘』(うみうし)
『飛「車」よりも 健康将棋じゃ 「歩」が強し』(組織の駒)
『子供服 ダンナのこづかい 上回る』(天童のサイトーです。)
『諦める 妻のトリセツ 日日進化』(赤塚不二子)
『朝ラッシュ ランチ満席 夜一人』(生一丁喜んで)
『脱サラし 農業継ぐも 親上司』(くら)
『半端ない 妻の小言は 容赦ない』(さごじょう)
『ジム帰り かいた汗より 重い酒』(おたやん)
『イクメンを 育てる前に 子が育つ』(みつ豆)
『神隠し!? 二次会なると 消える部下』(パスタ)
『会議中 本音と建前 懐疑中』(怪傑もぐり33世)
『「これ優先」 みんな言うけど どれ優先?』(全て最優先)
『間食を もぐもぐタイムと 正当化』(松戸ラガー)
『兄ショック ガンダム以来の アムロロス』(シャアの友人)
『ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし』(リトルプー)
『議論無し 「そだね~」だけの 役員会』(ぴんけろ)
『上司宅 家ではこんなに 動くのか?』(よみ人知らず)
『「前向きに 検討します!」と 後ずさり』(柳川良紗)
『下腹が 気づかぬ内に ひょっこりはん』(のあ)
『手間暇を 掛けてインスタ 冷める飯』(ハルル)
『女子会の モグモグタイム はんぱない』(ゆうこりん)
『何度目だ? 平成最後の 頼み事』(玉ねぎ頭)
『「あの頃は!」 今を語れぬ 我が上司』(カマキリ)
『大安か 上司出張 妻不在』(喜夢多来)
『子におもちゃ 捨てると言ったら 「イヤ、売って」』(しぇありんぐ、え?好みー?)
『俺四番 野球じゃなくて 風呂の順』(ぽん吉)
『いい数字 出るまで測る 血圧計』(とん吉)
『納税で 知らない土地も ふるさとに』(なにわのあっちゃん)
『この先は AI上司に 査定され』(トンケイ)
『顔認証 今では無理な クラス会』(ご同輩)
『今どきの ホウレンソウは LINEから』(しーしーちゃん)
『頼まれる お手すきの時 ありません』(うどんはいから)
『ふところは 年中無休 クールビズ』(逆ペリカン)
『病院へ 来ない仲間を 心配し』(カープひろし)
『趣味探し 定年前の 大仕事』(光男)
『腕枕 乗ってくるのは にゃんこだけ』(また旅)
『「やせなさい」 腹にしみいる 医者の声』(べごちゃん)
『「パパじゃやだ」 それでも送る 保育園』(毎朝大変)
『飲み会の 日程調整 まず妻と』(調整くん)
『「また残業」 俺のツイート 妻いいね!』(仮面夫婦)
『報告後 課長必ず 「メールして」』(ケンシロウ)
『夢を持て そういう上司も 夢見せて』(よみ人知らず)
『夕飯で 分かる明日の お弁当』(じゅん)
『お犬様 俺の四倍 床屋代』(ナナハン親父)
『給料も シニア割され 半額に』(再任用)
『家にいて 娘と会話 ラインにて』(ノア)
『よく切れる スマホの電池 うちの妻』(みらいむ)
『見える化を したのに見えない 小さい字』(リオカウル)
『例の件? ありすぎて困る 何の件?』(まじめ人間)
『叱っても 褒めても返事は 「ヤバイッス!」』(国語辞典)
『やっと縁 切れた上司が 再雇用』(アカエタカ)
『在宅勤 家事もまかされ フル稼働』(紫柳(シリュウ))
『定年が 手招きしつつ 遠ざかる』(マリちゃん)
『再雇用 家にいなくて 最高よ!』(糟糠の妻)
『人事異動 オレの後任 人工知能』(A.I.)
『どう耐える 百年時代 恐妻家』(ゆうちゃん)
『ライバルが 去ってAI 現れる』(ひぐらし)
『来春は 10連休だが 定年後』(蓼喰う虫)
『コインより 仮想に近い 夫婦仲』(仮面妻)
『忖度で ちがう意見が 一致する』(団塊世代)
『大変ねー 気遣うあなたは 再配達』(宅配便)
『伸び悩む パパの出世と 貯蓄額』(甘酒)
『昼休み 上司とランチ 勤務時間』(あやまる)
『休日に 働き方の 打ち合わせ』(きの子)
『組織人 英語で言えば YESMAN!』(NO MAN)
『削減だ 改革起こすと 仕事増え』(一生船乗り)
『そだねーと 妻の返事は スルーパス』(モグたん)
『ストレスで モグモグタイムが エンドレス』(ウエスト半端ねえ!)
『インスタで 妻のランチを 二度見する』(田中十字路)
『詰め込まれ 社に着くまでが 一仕事』(マニョ)
『上司から ともだち申請 見ないふり』(公私混同)
『終業後 家に帰れば 家事始業』(ワンオペ育児)
『効率化 他部署に負担が 移動した』(にしびん)
『ちょっといい? ちょっとで終わった 試しなし』(散らかりカレンダー)
『部下休み 理由知ったの SNS』(小豆)
『マラソンは 靴とウェア-で 勝負する』(嶋 一)
『まえは犬 いまはスマホに 話しかけ』(みっちー)
『オレ正論 妻へりくつで なぜ勝てぬ』(のりちゃん)
『ためている 俺はストレス 妻は金』(紙風船)
『会議終え 本音を言いに 喫煙所』(ほのぼの)
『意見出せ 出したとたんに 担当者』(七色とうがらし)
『効率化 提案会議で 残業か』(疲れる)
『U・S・A 流行りにのれない まあいっさ』(しん)
『参観日 こっそり祖父母も ひょっこりはん』(もりもりタイム)


インターネットの世界に感銘、映画『シュガーラッシュ ーオンラインー』

2019年01月20日 22時38分36秒 | Weblog

 今日は、久々にMOVIXにて映画鑑賞をした。見た映画は、ディズニー制作のインターネット内での冒険を描く『シュガーラッシュ ーオンラインー』(2018年アメリカ制作)である。この映画は、見たい映画のひとつだった。ディズニーが制作するのであるから、ユーモアと冒険とウィットがある作品であることは分かっていたし、映像も卓越しているということだったので、その映像の素晴らしさも堪能したかった。
 ヴァネロペとラルフは、アーケード・ゲームの世界で暮らすゲーム・キャラクター。見た目も性格も正反対だけど、ふたりは大親友。レースゲーム<シュガー・ラッシュ>の天才レーサーにしてプリンセスのヴァネロペは、好奇心旺盛で新しいことやワクワクすることが大好き。
一方、不器用だけど心優しい悪役キャラクターのラルフは、ゲームの世界の変わらぬ日々を幸せだと感じていた。

ある日、<シュガー・ラッシュ>のゲーム機の操作ハンドルが壊れ、廃棄寸前の危機に!インターネットの世界では何でも手に入れることができると知ったヴァネロペとラルフは、ハンドルを手に入れて<シュガー・ラッシュ>を救うため、インターネットの世界へ向かう。

新しい世界に飛び込んだふたりの前にどこまでも広がるのは、高層ビルがそびえ立つ、カラフルな巨大都市。ゲームの世界しか知らないふたりにとって、見るものすべてが新鮮で刺激溢れる世界だった。戸惑うラルフとワクワクを隠せないヴァネロペは、ほどなくオークションサイトでハンドルを見つけて大喜び。ところが、より大きな数字を言った者が勝つゲームと勘違いして、あり得ないほどの高額で落札し、24時間以内にお金を稼がなくてはならないはめに!

刺激的なインターネットの世界で、<スローターレース>のカリスマレーサーシャンクと出会い、新たな夢を持ち始めたヴァネロペは、この世界こそが自分の本当の居場所なのだと運命を感じていく。一方ラルフは、ハンドルが手に入ったら、親友ヴァネロペと元の世界に戻るのだと当然のように思っていた。次第にふたりの心はすれ違い、思わぬ出来事を引き起こす。

そして、インターネットの世界に崩壊寸前の危険が迫ったとき、ふたりの冒険と友情も最大の危機を迎える・・・。果たして<シュガー・ラッシュ>とふたりの運命は!?


 この作品の面白いところは、私たちがインターネットを扱うときは、回線だサーバーだといった、インターネットの外側からしか見ていないのに対し、内側から、しかも、その中の住人たちの体験を通して映像化されているところである。インターネットの世界は、こんなに高速で物が動くし、色んなサーバーは全てカラフルな巨大ビルに例えられている。インターネットの内部とは、このような世界なのかもしれない。非常に面白いし、色んなものがある。ウィルスもあればよからぬ住人もいる。これらを、克服しながら、自分たちの世界を見直し、やがては、ヴァネロペはそれまでの決まりきったゲームロードの世界から、インパクトの大きい本当のレース競争の世界に行くことを決心するのである。
 インターネットは、確かに現代における大きなネットワークであり、情報化の世界では抜きに出た世界なのであろうが、この世界にも悪の部分がある。このことを知りながら、冒険をしていくラルフとヴァネロペの勇気を賞賛したい。非常に見所のあるディズニー・アニメーションなのである。


菜々緒がディズニー声優に!映画『シュガー・ラッシュ:オンライン』予告編


特撮の面白さ!復活を望む!!

2019年01月12日 23時40分49秒 | Weblog

 過去の「特撮」についての本を手にすることがあった。私の幼少期は、この特撮に本当に酔いしれて、楽しんだ思い出ばかりである。特撮の面白さは、非日常ということである。通常の生活では起こらないようなことを、特撮の技術で起こしてしまう・・、この面白さがたまらないのである。
 特撮といえば、「円谷プロダクション」である。「ウルトラQ」、「ウルトラマンシリーズ」、「怪奇大作戦」等、当時の私はこれらの画像に夢中になったのである。日常ではない非日常な世界、空想の世界に近い特撮技術によって発生させた世界が、たまらなく面白く、夢の世界のような思いで見ていたものである。
 当時のTVドラマでの特撮といえば、他に「月光仮面」、「七色仮面」、「仮面の忍者 赤影」、「ミラーマン」、「アイアンキング」、「仮面ライダーシリーズ」、「キカイダー」、「バロム1」、「ゴレンジャー等戦隊シリーズ」、「キャプテン・ウルトラ」、「マイティ・ジャック」、「レインボーマン」、「怪獣王子」、「マグマ大使」、海外のTVドラマでは、国際救助隊も活躍を描いた「サンダーバード」、「宇宙家族ロビンソン」、「スター・トレック 宇宙大作戦」、「UFO」、「奥様は魔女」、「可愛い魔女ジニー」、「タイムトンネル」等が挙げらるだろう。
 映画では、東宝の「ゴジラシリーズ」、大映の「ガメラシリーズ」、「妖怪百物語」、「大魔神」、松竹の「宇宙怪獣ギララ」、日活の「大巨獣ガッパ」、海外映画では、「キンギコング」、「スターウォーズ」等、面白い映画も多かったのである。
 最近のドラマでは、このような特撮モノは「仮面ライダー」や「戦隊シリーズ」に限定されて、本当に少ない感がある。私の幼少期に興奮し感動した「特撮」を活用したドラマを、もっと多く作って欲しいものである。


ウルトラQ - メイン・テーマ


ウルトラマンOP


仮面の忍者赤影OP(ナレーション入り)


レインボーマン 主題歌


キャプテンウルトラOP


サンダーバード 日本語OP Ver(Stereo)


Bewitched (奥様は魔女) opening Japan version


SFMV- Lost In Space 2nd season Theme 宇宙家族ロビンソンオープニング第2シーズン


人生の決断

2019年01月06日 23時13分40秒 | Weblog

 前著では、「坂本龍馬暗殺」について記載した。人間が生きていく上で、歴史というものは、大いなる参考になるものである。歴史を見れば、その時節にどのような「決断」をし、どのような思いで生きていこうかとの思いが垣間見えるのである。そういう意味では、その時期にどのような思いを持って決断するのかが非常に重要ということになるのである。
 そういう意味では、あの人物があの時死んでいなかったならば・・・、とか、暗殺されなければ・・・、とかいうことは、あまり意味のあることではない。というのは、時間の進展において、あの時そんなことが起きなければ、どのように時代が変わっていたか?ということの考察は、意味がないということなのである。歴史における起こった事象は、すべて必然的な事象であり、起きなければ良かったというものではない。起こるべきして、必然的に起こった事象なのである。だから、その時、起きなければ時代はどうなったのかの考察は意味がないのである。起こるべき内容が、起きたことであり、それは阻止することができないものなのである。武田信玄が病に倒れることなく、戦乱の世を統一していたならば・・・、織田信長が本能寺の変で暗殺されなければ・・・・、坂本龍馬が近江屋で暗殺されなければ・・・・。これらのたぐいは、考察するには面白いのであるが、時代の必然として起こったことなのであり、発生を阻止することもできないし、起こることがまさしく時代の流れの中で、必然的にに起こったことなのであるから、起こらなかったならば・・・、の考察には及ばないのである。その時節に、そのものがどのような決断をして行動したかが重要であり、それが、時代の流れの中で、起こるべきものとして起こったことなのであり、阻止もできないものなのである。
 こう言う意味では、その時節にどのような決断をして行動するかが重要であり、正しく決断したことも時節を反映した決断となっているのである。そのような積み重ねで、歴史は動いているのである。


決断オープニング


見ごたえある坂本龍馬暗殺の実況再現!

2019年01月06日 05時28分46秒 | Weblog

 幕末の大混乱期に、大政奉還を実行させるために奔走した元・土佐藩の坂本龍馬。この明治維新の中心人物が、大政奉還後1ヶ月後に、京都・近江屋で暗殺された。誰の仕業であったのかは、今だにはっきりしない。この時の状況を、資料に基づき忠実に実況再現したテレビ朝日の「古舘トーキングヒストリー ~幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況~」が、大変面白かった。
 幕末の主役だった坂本龍馬の暗殺。いったい誰が決行したのか、黒幕はいたのかは、今でも歴史探求者によって、真実が追求されているのである。
 
 幕末の志士、坂本龍馬と中岡慎太郎が京都・近江屋で暗殺されてから今年で150年。龍馬の生誕地である高知市で、このほど県立坂本龍馬記念館主催のシンポジウムが行われ、今なお諸説がある暗殺者と黒幕について、歴史作家、桐野作人(きりの・さくじん)氏が独自の切り口から、「謎」に迫った。維新前夜の当時はどんな状況で、各勢力はどう対峙していたのか。桐野氏の講演内容を歴史解説も交えて紹介する。
 

龍馬暗殺に4つの説

 〈まず、龍馬暗殺の黒幕説について整理しておく。主に次の4つの説がある。

 (1)土佐藩説=龍馬の活躍を快く思わない藩士という説をはじめ、(幕府から朝廷に政権を返す)大政奉還の功績(土佐藩の前藩主・山内豊信を説得し、大政奉還を建白させた)で名をあげた家老、後藤象二郎が、大政奉還が龍馬のアイデアだったことを隠すために殺害した-などの説がある。

 (2)薩摩藩説=武力で徳川幕府を討ちたかった薩摩藩としては、龍馬による大政奉還という平和的手段は、徳川の勢力を残す不本意なものであり、「龍馬は裏切り者」とみなして暗殺に至ったとする説。「(文献などから、仲がかなり良かったとされる)西郷隆盛が黒幕」という説まである。

 (3)紀州藩説=龍馬率いる海援隊の「いろは丸」と紀州藩の船が衝突した事故で、龍馬は沈没したいろは丸の賠償金を紀州藩に支払わせた。「御三家が下級武士に負け、恥をかかされた」とする紀州藩が、これを恨んで犯行に至ったという説。実際に海援隊は紀州藩を疑い、行動を起こしている。

 (4)幕府説=実行犯そのものが京都の警備にあたっていた(幕府の組織である)京都見廻組か新選組という説が根強いことから、この説が有力とされる。特に京都見廻組だった今井信郎や渡辺篤が証言や記録で「自分たちが襲った」としており、新選組より京都見廻組の方が有力視されている。ただ暗殺に参加した人数など共通点があるものの、今井が後に証言を修正したり、現場の状況と矛盾する点などがあるとして、信憑性について賛否両論があるのも事実。現場に新選組隊士の遺留品があったとして新選組も疑われているが、こちらも決定的証拠ではないという。

 ほかにも、龍馬とともに亡くなった中岡慎太郎犯人説や、そもそも暗殺場所が近江屋ではないとする説などさまざま。万人を納得させる決定的な証拠・証言がないことだけでなく、龍馬に敵が多かったことや、政局が混乱した幕末期だけに親しい人間による裏切り行為も否定できない時代背景が複雑に絡む。

 

新選組にも尾行された「危険人物」

 桐野氏「龍馬暗殺を考える上で、当時の緊迫していた京都の政局を理解する必要がある。龍馬が幕府側に監視されるきっかけは、文久3(1863)年8月18日の政変で、(会津藩などの公武合体派によって、尊王攘夷派である)長州藩が京都から追放された。さらに翌年の禁門の変(京都での復権を目指し出兵した長州藩士が、会津藩などによって制圧された)によって、長州藩は朝敵となった。当然(長州藩に)加担した人間が京都に入れば指名手配され、殺害される状況にあり、龍馬もその例外ではなかった。

「龍馬は暗殺される慶応3(1867)年までの4年間で8回、上京(京都入り)しているが、元治元(1864)年6月にあった池田屋事件の直後、(龍馬の隠れ家だった)京都の下宿先が(幕府方に)踏み込まれている。龍馬はたまたま留守で難を逃れたが、潜伏先を知られていたわけで、剣術で有名な新選組は、情報収集能力もすごく、(龍馬のような脱藩浪士らは)きっちりと尾行されていた。龍馬はこの(高い情報収集力の)餌食になったと私は考えている」

 〈池田屋事件とは、8月18日の政変で京都を追われた長州藩をはじめ、土佐藩などの志士らが京都の旅館「池田屋」に集結する情報を、新選組がキャッチ。近藤勇ら隊士が踏み込み、志士9人を殺害するなどしたもの。この事件を機に長州藩は禁門の変を起こした〉

老中にまでマークされていた

 桐野氏「幕府に(危険人物として)認識されたのは、慶応元年12月。残された肥後藩士の日記によると、老中が『龍馬は何者だ』と周囲に尋ねており、幕府側からマークされたことがわかる」

 〈この老中の発言の1カ月ほど前、龍馬は長州処分の勅許(天皇の許可)に反対した薩摩藩の大久保利通の書簡の写しを、長州藩に届けており、(倒幕に動いていく)薩長斡旋を図る危険人物として幕府側は注目。老中にまで、名前を知られるようになっていた〉

 桐野氏「大久保の書簡は、長州処分の勅許を無条件に受け入れるものではない、などと、阻止しようとしたいきさつを書いたものだった。(禁門の変で薩摩藩が幕府側だったことなどから、当時、薩摩と長州との関係はかなり悪く)薩摩藩士が長州へ行けば切られる。しかし、龍馬なら長州には仲の良い木戸孝允がいる。使者として龍馬への信頼が大きかった一方、幕府側からは危険人物とみられ、新選組の監視も厳しくなった。

〈翌年の慶応2年1月23日、龍馬と長府藩士が、伏見奉行の役人らに襲われる寺田屋事件(寺田屋は京都にあった旅館)が起きる。龍馬は手に重傷を負ったが、何とか逃げのびた。その際、けん銃で反撃し、2人を射殺している。事件の2日前には、同じ京都で倒幕のための薩長同盟が締結されたばかり。龍馬は中岡とともに仲介役を務めるなど、大きく貢献していた〉

船の中にまで幕府の密偵

 桐野氏「寺田屋事件以降も幕府側の監視は執拗に続いた。亀山社中(龍馬が志士らと結成した貿易結社でその後、海援隊となる)の使っていた船に、水夫として幕府側の密偵が潜入もしている。また、薩摩藩士を名乗っていた脱藩浪士が、素性を見破られて逮捕されるなど、中岡慎太郎も危機感を抱いていた。このような緊迫した政局の結末が、近江屋事件だったといえる」

 〈寺田屋事件の翌年の慶応3年10月、大政奉還が成立。この1カ月後に龍馬は近江屋で殺害されることになる。桐野氏は、この龍馬暗殺の政治背景を「(平和的な)大政奉還派」と「武力による倒幕派」の対立とみるのは、史料にもとづかない俗説と切り捨てた。その上で、大政奉還-幕府廃止-王政復古政権の樹立という流れを推進する「廃幕派」と、幕府政権を維持し、そのためにはクーデターも辞さないという「保幕派」の対立軸で、とらえるべきだと主張する。

 寺田屋事件の約1カ月前に老中に名前を認識されてから暗殺されるまでの2年間にわたり、幕府にとって危険人物になっていた龍馬。こうした政局を踏まえた上で、(暗殺の政治背景として重要なポイントとなる)大政奉還に反対していたのは誰だったのか?

大政奉還に誰が猛反発していたのか

 桐野氏「当時、大政奉還に反対していたのは、会津藩や桑名藩だったことを考えなければいけない。一方、(同様に黒幕説のある)薩摩藩は、大政奉還を土佐藩以上に推進しており、『大政奉還は表向きは土佐藩が関わったが、実は薩摩藩が操っていた』と考えていた他藩の史料すらある」

 〈会津藩といえば、龍馬暗殺の実行犯として最有力視される京都見廻組や新選組を支配下に置き、京都の治安を担当していた。尊王攘夷派の弾圧を行っており、脱藩志士らの恨みを買っていたとされ、桑名藩も京都の治安担当だった〉

 桐野氏「大政奉還が成立しないように、会津藩も桑名藩も武力によって公家を脅そうとするなど、邪魔をしようとしている。しかし、中止させることができず、大政奉還がいざ成立すると、会津藩が『一同驚愕し、これまでの努力が水泡に帰した』と嘆いたとする史料もあるのです」

 〈会津、桑名藩の怒りの矛先は、薩摩藩に向けられていた。薩摩藩邸襲撃や小松帯刀ら3人へのテロを計画したが、襲撃を察知した岩倉具視の警告によって、小松ら3人はすぐに京都から離れたとされる。しかし、最大の政敵は薩摩藩だけではなく、大政奉還建白を進めた土佐藩などもターゲットだったという〉

襲撃のターゲットが変更された?

 桐野氏「襲撃しようとした3人が帰国したことで、会津・桑名藩は振り上げた拳の下ろしどころがなくなってしまった。その身代わりとして近江屋に潜伏していた無防備な龍馬へのテロリズムを敢行したのではないか。京都見廻組がやったのは間違いない。では誰が命令をしたのか。薩摩でないことは確かです。どこなのかは想像がつくでしょう」

桐野氏を含む4人の研究者による討論も行われた。土佐藩説、紀州藩説、薩摩藩説についてはそれぞれ動機や背景に矛盾点や疑問がある一方、幕府説は他の3説と比べもっとも矛盾や違和感がないというのが共通の見解だった。しかし、断定はせず、最後に県立坂本龍馬記念館の三浦夏樹主任学芸員が「これだと100%決められるものではない。将来、新たな史料が出る可能性もあるし、別の角度から史料を見直すことも重要。まだまだ研究する必要がある」と総括した〉

 

坂本龍馬 暗殺事件


ご祝儀相場!!大間のマグロ!

2019年01月05日 12時03分17秒 | Weblog

 新年を迎え、早5日が経つ。年末年始は、時間の経つのが本当に早いものである。新年を迎え、厳かな時間を過ごしたいのに、時間は駆け足で過ぎて行ってしまう。時間というものは、なぜにこんなに早足なのであろうか?
 お正月ということで、「お雑煮」の由来を「チコちゃんに叱られる」でやっていた。お雑煮は、臓器が由来だそうである。昔は、温かいものを食べて、五臓六腑(ごぞうろっぷ)を温めることによって、体が安定すると言われていました。お雑煮の雑は、内臓の「臓」に由来をします。今のように、簡単に火が使えず、温かい食事が貴重だった時代、お雑煮はもともと、年の初めに内蔵をいたわり健康を保つという考え方から、保臓(ほぞう)と呼ばれていたと言います。ここから、「お臓煮」→「お雑煮」に変化していったのだそうです。
 もう一つ。食べたあとの「ごちそうさまです」という言葉は、どこから来たものであろうか?「ごちそうさま」は「ご馳走(ちそう)」に「さま」をつけた言葉です。「馳走」は中国から来た言葉で、「馳(ち)」は「速く」「走(そう)」は「走る」です。もともとは「速く走り回る」という意味の言葉だったのです。なぜ、それが食後のあいさつになったのか?仏教の神様、韋駄天(いだてんさま)が大きくかかわっています。韋駄天(いだてん)は、古代インドの宗教「バラモン教」の神様、お釈迦様が仏教の守護神として迎えました。インドには、神様、韋駄天が「ご馳走さま」につながる言い伝えがあります。

「インド昔ばなし~走る!韋駄天さま」

むかし、むかしのことじゃった。

聖なるお山をお守りする、4人の守護神がおったそうな。

それぞれに8人の神様が使えていたそうじゃが、韋駄天はそのうちの南の守護神に使える8人のうちの一人じゃった。

案外、下っ端と思われるかもしれんが、8人の中ではリーダー、いわゆる中間管理職

人々が悲しみにくれるすきを見て

 やったー!憧れのお釈迦様の歯を手に入れたぞ!

鬼がお釈迦様の歯を奪ってしまった!

慌てふためいた弟子たちは、韋駄天に取り返してほしいと頼んだ。

韋駄天は、泥棒した鬼を追いかけ始めた。

するとじゃ、その足の速さにびっくらこいた。

ぐんぐんスピードが上がり、一瞬で100万キロを駆け抜けたんじゃ。

すさまじく足の速い、韋駄天の活躍で、大切なお釈迦様の歯を取り戻すことができたのじゃった。

この伝説によって、足の速い人を「韋駄天」と称するようになりました。

さらに、韋駄天は足の速さを生かし、あるものを集めていました。

韋駄天は修行中の僧侶や、人々のために、方々走り回って、食べ物を集めていたんじゃ。

 韋駄天さまぁ!ありがとうございますぅ!!

こうした活躍のおかげで、後世まで、食卓の神様として慕われているのです。

馳走は、「走り回る」という意味でしたが、走り回って食べ物を集める、その韋駄天の姿から、「食べ物を工面して集めてもてなす」これを「馳走」と言うようになった。

その後、江戸時代に、「もてなすために集めた立派な食べ物」自体を、「ごちそう」と言うようになります。(舌切雀、江戸時代、十返舎一九)

いただいた食に奔走し、かかわった多くの人々の象徴が、韋駄天さまです。

その感謝の気持ちを込めて、「ごちそうさま」という丁寧なあいさつが定着していったのではないでしょうか。

現在の韋駄天は、食の守護神として、寺の台所にまつられています。

千葉住職は、毎朝、食への感謝をこめて、韋駄天へのお経を読んでいます。

韋駄天のお経は、速く読まなければならないという教えがあるそうです。


と、いう事だそうです。
 コトバの一つ一つには、深いいわれの意味があるのですね!!

そして、本日は、豊洲に移転した市場での、マグロの初競りがありました。毎年、ここでの一番マグロをどこが競り落とすかが報道されます。今回は、「すしざんまい」が、破格の価格で競り落としたようです。

【記事】
築地から昨年10月に移転した豊洲市場で初となる新年最初の取引「初競り」が5日早朝に行われ、すしチェーン「すしざんまい」を運営する喜代村(東京)が、一番マグロを3億3360万円で競り落とした。青森・大間産の生の本マグロで、278キログラム、キロ単価120万円。これまでの最高額で、13年に同じく喜代村が落札した222キロの大間産クロマグロ1億5540万円(1キロ当たり70万円)を2倍以上更新した。

小池百合子都知事が輪の中心で見守る中で行われた競りで、落札と同時に、どよめきと歓声が起こった。小池知事は一瞬驚き、その後、満面の笑み。100人以上集まった市場関係者の輪が解けると、1人が報道陣に向かって、少しあきれたような笑顔で「3億円!喜代村!」と絶叫。報道陣からもどよめきが起きた。

落札した喜代村の木村清社長(66)は「え~?そんなに。やっちゃったね。やりすぎちゃった。5000万~6000万円くらいと思っていた。すぐ銀行さん行かないと」と、ちょっぴり反省。ただ「最高のマグロです。お客様に食べて頂いて、元気をつけていただきたい。全店舗で出します」と話し、最後は元気に「すしざんまいポーズ」を披露した。

木村社長は一方で、豊洲での初競りについては、築地に比べ「ちょっと(マグロも人も)少ないね。いいマグロあまりなかったのかな」と寂しげな表情も。ただ「これから思いを作っていかないとね」と豊洲の未来に期待した。

 そして、めでたいつながりで、たい焼きの起源を調べてみた。
たい焼きを始めたのは、今でも営業している麻布十番の「浪花家総本店」。ここの創業者が、当時、今川焼きに変わる焼き物を思案していた。亀、うさぎ、野球ボールと型を変えたが売れなかった。そばで、ついでに売っていたたい焼きが爆発的に売れた、鯛は食べるもの・・・。これが、庶民に受けたのだろう。当時1銭で買えるたい焼きが有名になった。これが、たい焼きが日本で売れている理由である。東京では、たい焼き御三家がある。四谷の「わかば」、人形町の「柳屋」、そして、たい焼きの発祥地「浪花家総本店」である。


およげたいやきくん【子門真人】御本人出演


明けまして、おめでとうございます!!

2019年01月01日 00時42分37秒 | Weblog

新年、明けまして、おめでとうございます!!

ついに2019年になりました。今年は、天皇陛下退位で、新しい元号に変わります。昨年は、未曾有の気象変動による自然災害に見舞われましたが、今年は、平穏にして皆が幸せに暮らせる1年であってほしいと思います。

今年が素晴らしい年となるよう、お祈りいたします!!