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横浜、大井町、そして蒲田!!

2007年10月10日 23時06分22秒 | Weblog

 横浜に仕事で行きました。やっぱり、横浜は港町ですし、良いものですね。海の香り、ランドマーク・タワーに大観覧車、そしてネオン、見るものが新鮮に映ります。♪横浜 黄昏 ホテルの小部屋・・・・♪と五木ひろしの歌詞を口づさんでしまいますね。ご存知、「よこはま・たそがれ」という歌で、山口洋子作詞です。すべて短い名詞で形成されている珍しい歌なのです。これだけ単語を並べただけで、気持ちを歌いこむ歌詞は、そうそうありませんね!
 仕事の後、久しぶりに寄ってみたい店があって、大井町で途中下車。ここには、うなぎを立ち食いで食べれる「むら上」参考>>http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/23711.html)という店があります。うなぎの立ち食いというのは、本当に珍しい店ですし、要するに立ち飲み形式のショットバーのようなものです。店は、小汚い立ち飲みや風なのですが、うなぎがうまい。関東のうなぎは、必ず蒸すのですが、ここは焼きオンリーで、焼き鳥のように串に刺してあります。うなぎの肉串、皮をらせん状に巻いたひれ串、肝の串、頭の串の種類のみで、ビールか日本酒で食べるのです。焼いたうなぎの串が、客の前のステンレスのタレを張った容器に次々と放り込まれる。自分の好みで、そこから取り、皿に盛った七味唐辛子に付けて食べるのです。食べかけの串を、再度、タレや七味唐辛子につけることは厳禁(関西の串カツと同様の原則です)。山椒でなく七味唐辛子であるところが、面白い。このうなぎの味が絶品なのです。あ!そうそう、肝の串は、メニューに載っていないので、頑固おやじとかみさんが、心許した人のトレーにしか置かれない事を、申し添えておきます。料金システムが、また、面白い。くしの柄に色づけされているので、この種類によっての合計料金に、飲んだものの札が置かれた総合計が支払い総額となる。頑固おやじに、「おあいそ」と声掛けすると、自分の前に並べてある串を数え出し、金額を言う(うなぎの肉串は、1本150円)。計算が、また、速い!!本当かいな?と思うぐらいです。興味ある方は、行ってみてください。レトロな気分に浸れますよ。
 その後は、すぐ近くの「とんかつ 丸八」へ。(上ロースとんかつ 1,400円)ここのとんかつは、東京でも随一のうまさです(自己評価)。この丸八と神保町の「いもや」(とんかつ定食700円)が、最高においしいとんかつ屋だと思います。威勢の良い掛け声と、カラッと揚がったとんかつを食べる。ご飯、キャベツのお代わりは自由。ここも最高においしいので、是非どうぞ!!
 帰途の途中で、蒲田に停車。ここでの電車発車チャイムは、「蒲田行進曲」なのです。この『蒲田行進曲』は、感動の日本映画でした。撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の奇妙な友情、そしてこの二人の間で揺れ動く女優の姿を描く作品。第86回直木賞を受賞したつかこうへいの同名小説の映画化で、脚本もつかこうへい自身が執筆、監督は「道頓堀川」の深作欣二、撮影は北坂清がそれぞれ担当した。
 【ストーリー】
 ここは、時代劇のメッカ、京都撮影所。今、折りしも「新撰組」の撮影がたけなわである。さっそうと土方歳三に扮して登場したのは、その名も高い“銀ちゃん"こと倉岡銀四郎である。役者としての華もあり、人情家でもあるのだが、感情の落差が激しいのが玉にキズ。こんな銀ちゃんに憧れているのが大部屋俳優のヤス。ヤスの目から見れば銀ちゃんは決して悪人ではない、人一倍、仕事、人生に自分なりの美学を持っているだけだ。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが、女優の小夏を連れて来た。彼女は銀ちゃんの子供を身ごもっていて、スキャンダルになると困るのでヤスと一緒になり、ヤスの子供として育ててくれと言うのだ。ヤスは承諾した。やがて、小夏が妊娠中毒症で入院するが、ヤスは毎日看病に通った。その間、ヤスは、撮影所で金になる危険な役をすすんで引き受けた。小夏が退院して、ヤスのアパートに戻ってみると、新品の家具と電化製品がズラリと揃っていた。だが、それとひきかえにヤスのケガが目立つようになった。それまで銀ちゃん、銀ちゃんと自主性のないヤスを腹立たしく思っていた小夏の心が、しだいに動き始めた。そして、小夏はヤスと結婚する決意をし、ヤスの郷里への挨拶もすませ、式を挙げて新居にマンションも買った。そんなある日、銀ちゃんが二人の前に現われた。小夏と別れたのも朋子という若い女に夢中になったためだが、彼女とも別れ、しかも仕事に行きづまっていて、かなり落ち込んでいるのだ。そんな銀ちゃんをヤスは「“階段落ち"をやりますから」と励ました。“階段落ち"とは、「新撰組」のクライマックスで、斬られた役者が数十メートルもの階段をころげ落ち、主役に花をもたす危険な撮影なのだ。ヤスは大部屋役者の心意気を見せて、なんとか銀ちゃんを励まそうと必死だった。“階段落ち"撮影決行の日が近づいてきた。ヤスの心に徐々に不安が広がるとともに、その表情には鬼気さえ感じるようになった。心の内を察して、小夏は精一杯つくすのだが、今のヤスには通じない。撮影の日、銀ちゃんは、いきすぎたヤスの態度に怒り、久しぶりに殴りつけた。その一発でヤスは我に帰った。撮影所の門の前で、心配で駆けつけた小夏が倒れた。“階段落ち"はヤスの一世一代の演技で終った。小夏がベッドの上で意識を取り戻したとき、傷だらけのヤスの腕の中に、女の子の赤ん坊が抱かれていた。
 
主演は、当時の美人女優・松坂慶子と風間杜夫、脇役には平田満という強力な布陣の映画。人情に本当に感激したし、映画の制作の裏舞台を見た様で、いたく感動した。


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