Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

ウーン!恋愛

2007年09月30日 18時27分03秒 | Weblog
 いやあ、疲れましたね!!たった今、久々の家族旅行に行って、帰ってきました。子供たちが温泉が良いと言うので、温泉でのんびり出来るところという選択枝の中で、山ではしょうがないし、やはり、海の見えるところが良いとの結論で、「熱海」となりました。しかし、土・日曜日はずっと雨でしたので、青い海を見る事が出来ずじまいでしたね。ホテルは、保養所契約でかなり安く宿泊できる「熱海後楽園ホテル」でした。海側の見晴らしの良い部屋でしたが、雨の影響で、景観はがっかりの状況でした。車での窓の景色も、全くの悲しい状況でした。しかし、夜と朝のバイキング料理は、本当に堪能しました。よくバイキングは食べに行きますが、一品にかなりの思いをこめての料理は、どれも大変おいしかったですね。てんぷらは、その場での揚げたて、寿司はその場で握ってくれます。ローストビーフや新鮮な海鮮ものも、いいものですね。なんかとても幸せに感じさせてくれます。お目当ての温泉も、昔ながらの透明な温泉が体に心地よかったですね。家族で行く旅行は、何年か振りですね。子供が小さい頃は、よく宿泊での旅行をしましたが、大きくなると、いろんな双方の予定があって、中々重なっての目標設定が出来なくなりますね。家族の絆が深まった?かもしれません。
 熱海と言えば、尾崎紅葉の「金色夜叉」ですね。貫一・お宮が、お金と言う魔物の影響で、純真な愛を変貌させねばならなくなってしまう、悲しい物語。その名場面があったという場所に、「お宮の松」があります。ここで、あの悲しい思いがあったかと思うと、心が痛みますね。あくまでも小説の中でのことですが、実際に擬制されたものがあると、実際の事のように感じ入ってしまいます。悲しい恋の破局があれば、これから愛を最高のものにして行こうとの過程の物語もあります。古くて恐縮ですが、『小さな恋のメロディ』1971年イギリス制作)>>
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/melody/が、今でも強烈な映像として私の脳裏に残っています。映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=YIUSW5jOJ7Yマーク・レスターとトレーシー・ハイドのなんともいじらしく、可愛かった純真な二人の恋愛物語。小さな子供の恋愛なのですが、大人の心に激しく届くものがありました。この前TVを見ていると、あの「有名人は今?」的なものをやっていました。そこにこの二人の現況が取材されていたのです。マーク・レスター(1958年生まれ)は、当時、大変愛くるしい少年で、世界中の女性をとりこにしたのではないでしょうか?今は、イギリス在住で、結婚して子供もいます。整骨士の資格を取って、自分の医院を開業しているそうです。一方、トレーシー・ハイドは、フランスにて、やはり結婚して子供がいるのです。あんなに小さく(当時の設定は11歳)、可愛かった二人が、現状では、父や母になっているのです。なんか想像しにくいことですね。
 
【ストーリー】
 
ロンドンの厳格なパブリックスクールに通うダニエル・ラティマー(M・レスター)とトム・オーンショー(J・ワイルド)は同級生。裕福な家の子ダニエルは気の弱い優等生で、貧しい家のトムはガキ大将。何故か気の合う二人の間に隙間風が吹き初めたのは、ダニエルが他のクラスのメロディ(T・ハイド)を見初めてからだった。愛を育んだダニエルとメロディは教室で「ぼくたち結婚します」と宣言するが・・
名作は時代も世代も超えて色褪せることはない。が、見る側には旬がある。その旬が短いのが『小さな恋のメロディ』だ。人生の『若葉の頃』を過ぎてから観るには、ある種の痛みを伴う。11歳という年齢は人生で一番純粋な恋を経験する時期だ。「好きだから側にいたい」と願うだけで、想いが報われた先の事には思い至らない。『小さな恋のメロディ』は、その先へ少しだけ踏み出してみせた。この年頃の女の子は、男の子より一足先に大人になる。ダニエルがノートに稚拙な裸の女を描いている間に、女の子達はミックジャガーの写真を練習台にキス談義をしている。メロディがクズ屋から金魚を手に入れた時の“Ta”という英語は“Thank You”の幼児語で、彼女が幼い事を表しているが、宿題を忘れて呼び出されたダニエルを教室の外で待つメロディの表情は年上の姉さんのものだった。 ダニエルは自ら告白することなく、メロディから水を向けられる。ビージーズの『若葉の頃』が流れる墓地のシーンで、 墓碑に「妻を50年間愛した」と書いてあるのを読む二人。

メロディ:  50年に渡る幸せね。50年ってどんなかしら?
       (Fifty years happiness. How long is fifty years?)
ダニエル: ん~、休みをぬかして150学期だ。
       (Er, a hundred and fifty school terms, not including holidays.)
メロディ:  そんなに長く愛せるかしら?
       (Will you love me that long?)
ダニエル: (うなずく)
メロディ:  出来るの?
       (I don't think you will.)
ダニエル: 「もちろん。もう一週間も愛してる」
       (Of course. I've loved you a whole week already, haven't I?)

手玉に取られている。
ダニエルを家に連れて行き家族に紹介するのも彼女だ。ダニエルがしたことといえば、良いところを見せようとして駆けっこで一番になったり、せっぱつまってトムにむしゃぶりついた事くらいだ。ドラマは思春期を目前にした子供の世界をリアルに描いてみせるが、ラストは含みを持たせた、おとぎ話で終わる。 トロッコを漕いで旅立つ二人にトムはこう叫ぶ。
 「いいか、クラッパム駅で乗り換えるのを忘れるなよ!」。

かつて乗り換えるのを忘れた、否、トロッコに乗るにも至らなかった自分の『若葉の頃』が胸に甘く痛い。下敷きになったのは制作者デヴィッド・パットナムの体験で、ロケは彼が卒業した学校で行われた。現実のダニエルとメロディは学校をエスケープした後に結ばれ、子供が出来る。パットナムは生活を支える為にメッセンジャーボーイになる。やがて頭角を現した彼は映画の制作に乗り出した。彼が『メロディ』に続いて製作した『ダウンタウン物語』は、登場人物が全て少年少女という異色のミュージカルだ。 青春の入口から一足飛びに大人の世界へ足を踏み入れた彼は、『若葉の頃』に置き忘れて来たものを映画で埋め合わせようとしたのかも知れない。
《余談》
英国でパブリックスクールと呼ばれるのは私立学校。制服のブレザー、ギンガムチェックのワンピース、横長のランドセルがお洒落だった。
 50年で150学期というセリフがあるが、英国は9月に始まる3学期制で、秋学期(9月~12月下旬)、春学期(1月初旬~イースター休暇)、夏学期(イースター休暇~7月中旬)。物語は夏学期が始まったばかりの頃ということになる。


 純真に人を愛する事は可能なのか?まじりっけの無い、愛と言うものがあるのだろうか?大人になる事は、こんな純粋さを捨て去る歩みなのかもしれない。一歩一歩大人として歩んで行くことで、純真な本来人間として持っていなければいけないものを、自分の知らないうちに捨て去っているのかもしれない。自分の生き方を本当の意味で見直すべきなのだろう。今の自分と過去の自分、自分自身で大切にしていたもの、大切だと思っていたものを、見直すとき、今でも同じように大切にしていますか?大切だと思っていますか?
 この答えに、「ノー」という思いがあったのなら、考え直さねばならないでしょうね。今の、そして、これからの自分自身のことを・・・。

ファンタジー映画!!(その②)

2007年09月24日 22時38分02秒 | Weblog
 さて、ファンタジー映画について、第2回目の検証です。ファンタジーは、映画の中でのジャンルでも大きな位置にあります。映画らしいと言っても良いのが、このファンタジーではないでしょうか?夢や冒険をふんだんに盛り込める映像が特徴ですし、ストーリーも現実と大幅に乖離しているのが、面白いのです。現実を忘れ、空想の中、メルヘンの中に自分を浸すことで、全くこれまで現実では感じ得ない感覚に到達できる無二の世界なのです。それでは、そんな世界を創造してくれる映画を観ていきましょう!!
 FSXの走りともいえるのが、この『アルゴ探検隊の大冒険』原題: Jason and the Argonauts )で、1963年のイギリス・アメリカ合作の特撮映画なのです。特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの最高傑作と言われ、ギリシア神話のイアソン率いるアルゴ船探検隊(アルゴナウタイ
)の冒険を描いた物語です。古代テッサリアの王子イアソンは、ぺリアスに乗っ取られた王国を取り戻そうと苦心していた。そのために神の贈り物である「黄金の羊の毛皮」を獲得しようとする。オリュンポス十二神たち、特にゼウスは彼に助力を申し出るが、イアソンは人間の力だけで成し遂げる事を誓い、ヘラクレスなどギリシア中の勇者たちを選抜して、人類史上最初の大型帆船「アルゴ号」で航海に出る。目的地は、黄金の毛皮のある未知の国コルキス。旅の間にさまざまな危険や驚異が彼らを襲う。水と食糧を補給するために立ち寄った「ブロンズ島」では、ヘラクレスが青銅の巨人タロスの眠りを覚ましてしまい、アルゴ号もひっくり返される。また、神の怒りを受けて盲目となった老預言者ピネウスを襲う怪鳥ハーピー。通行する船をことごとく沈める、吠える岩などの困難に出会うが、イアソンに好意を寄せる神々の女王ヘラの助けにより難を逃れる。コルキスの美しい王女メデイアを救ったイアソンらの一行はコルキスに着き、黄金の毛皮を守るコルキス王アイエテスに近づくが、毛皮を取りに来た事が露見し、捕らえられる。イアソンの目的を密告したのは、アルゴ探検隊の一員の振りをしていたぺリアスの息子アカストゥスであった。だが、メデイアによってイアソンたちは脱出し、7本の首を持つ竜ヒュドラ、骸骨剣士などの怪物や困難に打ち勝って、メデイアと共に黄金の羊の毛皮を獲得する。
 次のRBGによる宇宙冒険ゲーム映画の『ザスーラ』は、以前私のブログにて紹介しましたので、参照ください。>>
http://blog.goo.ne.jp/akyamamoto1959/e/3f5a10e3683f5fe1ec6d3e4d
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 『ネバーランド』(原題: Finding Neverland)は、2004年アメリカ・イギリス製作の映画。ジョニー・デップ主演、マーク・フォースター監督。第77回アカデミー作曲賞受賞作品。劇作家ジェームス・マシュー・バリーが、ピーター・パンのモデルとなった少年と出会い、その物語を完成させるまでを描いた実話を基にしたヒューマンドラマ。ロンドンの劇場で劇作家のジェームス・バリは新作の初日を迎えていた。しかし、観客の反応は芳しくなく、翌日の新聞でも酷評されてしまう。そんな中で公園に散歩に出かけたジェームスは、デイヴィズ家の若き未亡人シルヴィアと4人の息子に出会う。ジェームスは一家と親しくなるが、三男ピーターは父親を失って以来、夢を持つことをあきらめ心を閉ざしていた。心の傷と戦うピーターに、ジェームスは空想で遊ぶことと物語を書くことを教えるのだった
 『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』The Mummy)は1999年のアメリカ映画で、スティーブン・ソマーズ監督・脚本のアドベンチャー映画。英題が『The Mummy』になっているのは、1932年公開の『ミイラ再生』(カール・フロイント監督)のリメイク作品。現代から3000年前。大神官イムホテップはセティ1世の愛人、アナクスナムンと浮気をしてしまう。しかし、セティ1世に疑われ、問い詰められた2人はとっさにセティ1世を殺害してしまう。イムホテップはアナクスナムンを生き返らせる事を約束し逃亡、アナクスナムンは自害する。その後、イムホテップは死者の書を手にとって部下の神官たちと共に死者の都ハムナプトラへ赴き、無事アナクスナムンを蘇生することに成功する。しかし、儀式の途中に近衛兵が乱入。儀式は中断され、部下の神官たちは罰として生きながらミイラにされた。そして、イムホテップはその残酷さゆえにそれまで一度も行われた事が無いという禁断の罰、「ホムダイ」という呪いをかけられる。呪いをかけられた者が納められた棺は開けると恐ろしい魔物になるという・・・。
 
『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events)」とは、 ジム・キャリー出演の2004年製作のアメリカ映画。 レモニー・スニケット(実際はダニエル・ハンドラー)著『世にも不幸なできごと』シリーズの3つの作品を取り混ぜて、一つの映画作品にしている。第77回(2005年)アカデミー賞最優秀メイクアップ賞に 選ばれている。ボードレール家の三人兄弟ヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)、クラウス(リアム・エイケン)、サニー(カラ&シェルビー・ホフマン)。 ある日3人で砂浜で遊んでいると、自宅が全焼し、両親が亡くなったとの知らせを受ける。 身元引受人のオラフ伯爵(ジム・キャリー)は、遺産目当てに彼らを暗殺しようと企てる。それから彼らの身の上には、信じられないような不幸な出来事が次々と降り掛かるのだった。
 『チャーリーとチョコレート工場 』(Charlie and the Chocolate Factory) は2005年製作のアメリカ映画である。ティム・バートン監督。ファンタジー・コメディ。ロアルド・ダールの児童文学小説『チョコレート工場の秘密』(原題は映画と同じ)が原作。同作品の映画化は1971年製作の『夢のチョコレート工場』(メル・スチュワート監督)に次いで2度目。ウィリー・ウォンカ製のお菓子は世界中で大人気。しかしその工場の中は一切謎に包まれている。ある日ウォンカは「生産するチョコレートの中に5枚だけ金色のチケットを同封し、それを引き当てた子供は家族を一人同伴で工場を見学する権利が与えられ、さらにそのうちの一人にはすばらしい副賞がつく」という告知を出した。世界中がチケット争奪で大騒ぎとなる中、運良く引き当てたのは、食いしん坊の肥満少年オーガスタス、お金持ちでわがままな少女ベルーカ、いつもガムを噛んで勝つことにこだわる少女バイオレット、テレビ好きで反抗的な少年マイク、そして家は貧しいが家族思いの心優しい少年チャーリー。彼らはウォンカの招待のもと、工場の中で夢のような不思議な光景を体験していく。ところがその途中で、まるであらかじめ仕組んであったかのようなさまざまなハプニングが起きて、子供たちは一人、また一人と消えていく…果たして、最後まで工場を見て回れる子供はいるのか。ウォンカの「副賞」とは、そして彼の過去とは?
 『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe)は
、2005年のアメリカ映画。C・S・ルイスの児童文学シリーズ・ナルニア国ものがたりの1作目「ライオンと魔女」を映画化したもの。ロケ地はニュージーランド。第78回アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞。第二次世界大戦下のイギリス。ペペンシー家の4人の兄妹―ピーター,スーザン,エドマンド,ルーシーは、ロンドンの空襲を逃れて田舎のカーク教授に預けられる。古めかしく広大な教授の屋敷は、子供たちにとって最高の探検場所。好奇心旺盛なルーシーは、“かくれんぼ”をしているうちに、空き部屋で大きな古い衣装だんすをみつける。見えない力に導かれるかのように衣装だんすに入り、毛皮のコートを押しのけて奥に進むと・・・いつしかルーシーは雪に覆われた真夜中の森に立っていた。  そこはナルニア―言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国。かつて偉大な王アスランが造ったこの素晴らしい国は、美しく冷酷な“白い魔女”によって、100年間もの間、春の訪れない冬の世界に閉ざされていた。逆らう者を石像に変える“白い魔女”への恐怖と心まで凍てつくような寒さの中で、ナルニア国の住人たちはひたすらに王アスランの帰還を祈り、語り継がれてきた一つの《予言》に希望を託していた―。
 『ロード・オブ・ザ・リング』The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring)は、2001年の映画。アメリカ・ニュージーランド合作で、J・R・R・トールキン作の『指輪物語』を原作とする実写による作品である。日本では2002年3月2日に公開された。その指輪を捨てなければ、この世は闇となる―。
遠い遠い昔、闇の冥王サウロンは密かに、世界を滅ぼす魔力を秘めた“ひとつの指輪”を作り出した。 サウロンは自らの残忍さ、邪悪さ、そして生きるものすべてを支配したいという欲望を、この指輪に注ぎ込んだのだ。 やがて中つ国(ミドル・アース)の自由な地は、指輪の力をふるうサウロンの手に落ちていった。 激しい戦火の中 勇気ある者たちがサウロンの支配に次々と立ち向かい、ひとりの勇者、イシルドゥアがサウロンの指を切り落とすことに成功した。 サウロンが敗れたのだ。 指輪はイシルドゥアの手に渡り、悪を永久に滅ぼす唯一の機会を得た。 しかし指輪はイシルドゥアを裏切り、死に追いやる。 その後、指輪は時と共に所有者を変え、所在を変え、いつしか伝説となった―。
 そして、最新作『ナイトミュージアム』これは、私のブログ>> http://blog.goo.ne.jp/akyamamoto1959/e/f809223f80aa3aaba54c79492
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でご確認ください!!

 このようにファンタジー映画を検証していくと、本当に時間が尽きないものですね。これからも、機会を得て、振り返ってみたいと思います!!

 

迫真のアクション映画『トリプルX』

2007年09月23日 23時26分04秒 | Weblog
 アクション俳優として一躍ハリウッドで名を轟かせたヴィン・ディーゼルのアクション巨編『トリプルX』原題:XXX,2002年アメリカ制作)を、久々の地上波で観賞した。やはり、最高傑作の呼び声の通り、凄まじいアクション・シーンは、本物であった。爆発を起こし、豪雪の山の中で、雪崩に先んじてスノーボードで疾風するアクションは、最高傑作である。このヴィン・ディーゼルを初めて観たのは、「キャプテン・ウルフ」(ブログにて紹介済>>http://blog.goo.ne.jp/akyamamoto1959/e/fc4d5562c20fb6dac
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だったのだが、アクションや演技に感嘆してしまった。勇ましく、ニヒルだが、どこかとぼけていて愛嬌がある俳優、それがヴィン・ディーゼルなのだ。この映画での役どころも大変面白い。ビデオで過激なアクションシーンを演じる俳優が、その腕を買われて、危険な情報部員のエージェントとなっていくのである。ロシアの女性エージェントとの恋も見もの。最高に面白い映画である。
 【ストーリー】
 チェコ、古色蒼然たる建築物に囲まれた街プラハ。NSA(国家安全保障局)はとあるテログループの内偵のために苦戦を強いられていた。ナイトクラブを拠点とし、元ロシア軍人のリーダー・ヨーギ(マートン・チョーカシュ)の許に結集した一団“アナーキー99”。うまく潜入に成功したと思われたエージェントは悉く水際で暗殺され、既に3人もの手練れが犠牲となっている。業を煮やした安全保障局のアウグスタス・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)は奇想天外な策を提案する。死ぬ危険が高いなら、予め使い捨てが可能な戦力を投入すればいい。社会のクズ共の中から、戦闘能力の高い人材を見つけてプラハに送り込もう、というのだ。
 そこで目をつけられたひとりに、ザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)がいた。エクストリーム・スポーツのエキスパートとして、法に抵触する危険な競技を行ってはその様子を撮影し、ビデオやインターネットの裏サイトで発表してはその収入で生活している。その日も、テレビゲームの規制法案を打ち出している議員の車を強奪し、高所にある橋の上から突き落とし自分はパラシュートで脱出する模様をリアルタイムで配信する、という大仕事をこなしていたが、アジトに帰るやいなやNSAの部隊に急襲され、麻酔銃の餌食となる。
 次に目醒めたとき、彼は食堂にいた。訳も解らず眠気覚ましのコーヒーを注文したところに強盗が現れ、ザンダーにも手をかけようとするが、彼は一切がサル芝居であることを見抜いた上で軽くあしらう。そこに姿を見せたギボンズが「テストは合格だ」と宣告すると、ふたたびザンダーは麻酔銃を撃たれ――今度は、ほかの合格者二名と共に、あろうことかコロンビアの平原に置き去りにされてしまった。
 ザンダーたちは瞬く間に魔薬密造業者によって捕えられる。今度も芝居だと高を括っていたザンダーだったが、拷問道具に血の匂いがこびり付いていることから本物だと悟り、慌てて脱出を計る。だがそこへコロンビア政府軍の襲撃があり、仲間はひとりが逃亡、もうひとりは足を撃たれて身動き取れない。ザンダーはバイクを強奪し脱出するが、傷付いた仲間を連れ出すためるに舞い戻ったところで逮捕されてしまう。だが、間もなく到着したギボンズは、ザンダーに対してテストの合格を伝える。とっさの機転と指導力、何より一緒に捕えられた見ず知らずの男を、危険を承知で救出に戻ってきた度胸を認められたのだ。それまで反権力的活動に邁進してきた自分があっさりと国家のために働くことなど出来ない、と拒むザンダーに、ギボンズは刑務所入りといままで通りの危険とスリルに満ち溢れた自由との二者択一を突き付ける。――こうして、型破りの急造シークレット・エージェント“トリプルX”が誕生した。
 早速プラハに派遣されたザンダーは、プラハ警察側の協力者であるソーヴァ(リッキー・ミュラー)の身分をヨーギに知らせる、という奇策に加えて、ヨーギの弟コルヤ(ペトル・ヤクル)がエクストリーム・スポーツのヒーローであるザンダーのファンであった事実も奏功して、容易くアナーキー99の内部に潜り込んだ。秘密兵器オタクのエージェント・トビー(マイケル・ルーフ)による発明も応用してヨーギらの信頼とともに情報を獲得するザンダーだったが、ヨーギの恋人イレーナ(アーシア・アルジェント)の彼を見る眼差しはやけに冷たい。
 アナーキー99のもうひとつの潜伏先である古城に招かれたザンダーは早朝、隠し金庫に細工をしているイレーナを発見する。秘密の代償として彼女をランチに誘い出したザンダーが身分を明かすと、イレーナは情報の代わりに自由とアメリカでの永住権を要求した――そのとき、イレーナの携帯電話が鳴る。ヨーギの許に密告があり、ザンダーがNSAのスパイであることが知れてしまったのだ!
 
 
アクションは、映像によっては陳腐化してしまうことが多いが、この『トリプルX』の映像は、ピカイチである。爆破シーン、雪崩シーン、最後の100万人を死滅させるガスを積んだ小型ジェット船に乗り込むシーンは、カメラワークも最高傑作にして、最高のアングルからの撮影である。観ている者を、興奮の極地に到達させる。「トランスポーター」シリーズのジェイソン・ステイサムも大好きだが、このヴィン・ディーゼルも最高に気に入っている俳優である。

最高のファンタジー『ナイトミュージアム』

2007年09月23日 13時57分48秒 | Weblog

 博物館に展示しているものが、本当に動いたら?・・こんな思いを子供の頃は持っていた。観るものが、本物であるかのような眼差しで、こちらを見ているように感じた事がしばしばあった。そんな思いを現実の映像にしたのが、この最高のファンタジー映画『ナイトミュージアム』2006年アメリカ制作)である。アメリカの自然史博物館がモデルとなった一大娯楽映画だが、描かれているのは単なる面白さだけではなく、素晴らしい「親子」や「男女」の愛や友情である。(映像>>http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/)古代エジプトに伝わる「黄金のプレート」は、生命を宿す力が備わっていた。このプレートを、博物館に展示したときから、すべての展示物に生命が宿り、夜毎活発に動き出してしまうのである。そんな事とは知らず、バツイチのラリーは、妻・子供にしっかりとした生活をしている様を見せたく、博物館の警備員(夜警)の仕事につくこととなる。仕事始めの初日から、ビックリ仰天の出来事が・・・。恐竜が、騎兵隊が、インディアンが、動物たちが、夜になると勝手に動き回ってしまうのだ。こんな仕事なんか止めてやるとラリーは、これまでにも仕事を投げ出してきた今まで通りの気持ちと同様、口にするのだ。しかし、アメリカ合衆国第26代大統領セオドア・ルーズベルト(実際にはその蝋人形なのだが・・)は、ラリーに言う。「あるものは、生まれながらにして偉大。それ以外は、強いられて偉大となる。」生まれながらにして偉大なる者もいるが、大半は苦しい境地に追いこめられ、自らの力で解決し、偉大な功績を残すのだ。
 
【ストーリー】
 ニューヨークに住むラリーは、現在失業中。しかも最愛の息子ニッキーは、元妻の再婚相手になついてしまっている。父子の絆を取り戻すため、まずは仕事を持とうと決心したラリーは、自然史博物館の夜警の仕事に就く。しかし勤務最初の夜、ひとり見回りを始めたラリーは愕然とする。ホール中央にあったティラノサウルスの骨格標本が、忽然と消えているのだ!その直後、ラリーは館内を動き回るティラノサウルスに追いかけられ…?!恐竜のホネに動物のはく製、過去の偉人達の人形やジオラマ、そしてモアイやミイラ…。そんな自然史博物館のバラエティ豊かな収蔵物が、夜になるといっせいに動き出す?! 新米夜警のラリーはせっせと歴史を勉強し、その性格や“弱点”を把握、個性の強い彼らを次々と手なずけていく。そして初代ローマ皇帝オクタヴィウス、フン族の王アッティラ、米国大統領セオドア・ルーズベルトなど、博物館でしかありえない時空を超えた奇跡の“顔合わせ”が、次々と予想外の大事件を巻き起こす! ベン・スティラーとロビン・ウィリアムズという二大コメディ俳優の共演も見逃せない。VFXは『ナルニア国物語』のリズム&ヒューズ社。

 
ここに描かれているのは、単なる博物館で、こんなことが起こったら面白いといった娯楽性のみを映像化したものではない。底流に流れるのは、この映画がテーマとする「愛」である。離婚し、養育のため許された子供との対面は、水曜日と隔週の土・日曜日のみ。やる仕事は、常に中途半端で、いまでは、職にさえ就けず、家をも追われようとしていたラリー。元妻や子供の信頼を再び得るため、博物館の夜警の仕事に就くのだが、夜毎動き出す展示物たちに、悩み投げ出しそうになる。しかし、ルーズベルト大統領に勇気付けられ、奮起する。ここに、単なる展示物である者たちとの友情・愛が通い合う。やんちゃなオナガザルやチューインガムの好きなモアイ像たちと盗まれた黄金のプレートを取り戻すために協力するのだ。だらしの無い親との思いを持っていた息子・ニッキーも、展示物に号令をかけ、みんなの気持ちをひとつに纏め上げる力強い父親・ラリーを尊敬する。親子の絆が、強く結ばれた瞬間である。インディアンや騎兵隊、幼少の頃の心張り裂けそうな感情により残忍化したフン族首領たちにも、優しい心で接するラリー。この心が伝わり、みんなの気持ちが一体となる。ジンワリと心に届く、愛のメッセージである。博物館とは、「歴史が生きづくところ」なのであり、「愛を再確認する神聖な場所」であるのかもしれない。


ニューヒーロー『ゴーストライダー』

2007年09月22日 14時13分39秒 | Weblog
 いやあ、ともかく面白いニューヒーローの誕生ですね。これまでのスパイダーマン、バットマン、ファンタスティック・フォー(4)とはヒーロー性が、ちょっと変わった『ゴーストライダー』2007年アメリカ制作 映像>>http://www.sonypictures.jp/homevideo/ghostrider/index.html)。父をがんという病気から救うため自らの魂をメフィストに売る契約をしたジョニー。親子で危険なオートバイ・スタントをやっていた。悪に魂を売ったが、心は売っていない。熱い正義の心は、夜に変身するゴーストライダーとなっても変わらないのだ。悪魔メフィストの息子・ブラックハートは、父に背き、自らの王国を地上に作ろうと、危険な仲間を復活させた。この強敵と対峙しなければならないゴーストライダー。最愛の彼女を守りきれるのか?
 【ストーリー】               
 父・バートンと共にスタントライダーをしていたジョニー。だが、ある日、父親が癌に冒されていることを知る。ショックを受けるジョニー。そんな彼の前に悪魔メフィストが現れた。ジョニーはメフィストと契約し、自分の魂と引き換えに父親を助けるが、結局事故で死んでしまった。メフィストは癌こそ治したが、事故でバートンを殺したのだ。そしてメフィストは「お前が必要になったらまた現れる」と言い残して姿を消した…。マーベル・コミックスが誇る人気キャラクターを映画化。悪魔との契約によりモンスターとなった男の苦悩と決意を、ラブ・ストーリーを交えながら描いていく。主演は自らもコミック好きとして知られるニコラス・ケイジ。コミック・キャラクターは初の挑戦となるが、ゴーストライダーとなってしまった自分自身や過去のあやまちに苦悩する男を、ユーモアを交えつつ好演。ヒロイン役のエヴァ・メンデスもキリリとした表情を見せてくれている。注目は悪魔メフィスト役のピーター・フォンダ。バイクにこそ乗らないものの、その傍らにたたずむ姿は、『イージー・ライダー』を知るファンにとって嬉しいもの。往年のスターが、年老いても復活したようなもの。

 ゴーストライダーは、夜になると変身する。骸骨が炎に包まれた容姿。なんともビックリのヒーローなのです。オートバイが疾風した後は、炎が路上に燃え上がっていく。正義を貫き通せ!
ゴーストライダー!!

ファンタジー映画!!(その①)

2007年09月22日 00時22分55秒 | Weblog

 映画のジャンルで、無くてはならないものは、やはり、映画の映像でしか作り得ない「ファンタジーの世界」ですね。ある時は童心に帰り、ある時は未来の希望を描写するファンタジーこそ、映画における真骨頂ですね。ドラマやドキュメンタリーも良いのですが、現実逃避的でもありますが、この幻想の世界は、大いに人間の心を和ませてくれます。まさに、ファンタジーは、心に生じさせる「桃源郷」なのではないでしょうか?ここに映画の魅力があるのだと思います。最近のファンタジーは、現実に起こっているかのごとくバーチャル化してきていますので、心への響き方も半端ではありません。目を通じて、ガンガンと心に、怒涛のごとく押し寄せてくるのです。それでは、ファンタジー映画を観ていきましょう!!
 先ずは、ルイス・キャロルの小説をアニメーション化した『不思議の国のアリス』
(ーAlice in Wonderland1951年アメリカ制作)があります。これは、ウォルト・ディズニーによる制作でした。アリス役のモデルとなったのは当時14歳のキャスリン・ボーモントで、吹替えも彼女が担当。原作にある、言葉遊びのような、やや年齢層が高い部分をカットし、よりおとぎ話に近い(しかし、ディズニー風の教訓っぽい所を入れた)形に脚色している。次に、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』 (The Nightmare Before Christmas) は、1993年公開のミュージカルアニメーション映画。原案・原作はティム・バートンによるもので、同タイトルの絵本や漫画も日本で出版されている。ハリーハイゼンの流れを汲む従来の伝統的ストップモーション・アニメーション技法に加え、最新のデジタル映像技法を取り入れ制作された本作は興行的にも成功を収めた。ファンタジー色とホラーティックな世界観がよくマッチングした異色の作風は、ティム・バートンらしい個性のあるキャラクターとともに、この映画の大きな魅力となっており、現在も根強いファンを獲得している。ジャック、サリーを始めとしたキャラクターの生き生きした動きは、ヘンリー・セリック監督の次作「ジャイアント・ピーチ」や2005年公開『ティム・バートンのコープスブライド』へと繋がる職人技に裏打ちされたアニメーション映画の真骨頂と言える見所であり、さながら人形とは思えないリアルな存在感が観客をナイトメアー(悪夢)の不思議な世界へと引き入れるのです。『オズの魔法使い』(1985年アメリカ制作)は、「マザー・グースの物語」のヒットで童話作家として成功していたライマン・フランク・ボームが、自らが子供達に語ってきかせた物語を元に、1900年出版した児童書に基づく映画。W・W・デンスローが挿絵を担当し、凝った構成によるカラー図版の児童書は当時としては革新的であり、本はたちまち子供達の心をとらえ、増刷の追いつかない空前の人気作品となった。アメリカ・カンザス州に暮らす少女ドロシー(Dorothy)は竜巻に家ごと巻き込まれて、飼い犬のトト(Toto)と共に不思議な「オズの国(Land of Oz)」へと飛ばされてしまう。途中で脳の無いカカシ・心の無いブリキの木こり・臆病なライオンと出会い、それぞれの願いを叶えてもらうため「エメラルドの都(Emerald City)」にいるという大魔法使いの「オズ」(Wizard of Oz)に会いに行く物語。『ポーラー・エクスプレス』(原題:The Polar Express)は、2004年に公開されたロバート・ゼメキス監督の映画作品である。この映画は非常に高度なCG映像でつくられた作品で、トム・ハンクスなどの俳優たちは声やCG化された映像で出演している。原作はクリス・ヴァン・オールズバーグが1985年に出版した同名の絵本をベースにしたもの。クリスマスイブの夜、サンタクロースを信じられなくなった少年のもとに大きな蒸気機関車が突如現れる。それは北極点へとむかう汽車だった。 その蒸気機関車「ポーラーエクスプレス」は、少年のほかにもサンタを信じる少年少女を乗せて、さまざまな大陸、海上を走り続ける。 その最中に起こる数々の事件や不思議な出来事を通じて、少年たちは自分に必要な大切なものに気づいてゆく物語。映像が本当に写実的で、本物の実写と見間違う位に良く出来たCGなのです。『ネバーエンディングストーリー』(1984年西ドイツ制作)は、「U・ボート」のW・ペーターゼン監督が多額の製作費をかけ、ミヒャエル・エンデの原作を映画化したファンタジー大作。いじめられっ子の少年バスチアンが古本屋で手にした一冊の本。それは空想の国を舞台にした冒険物語だったが、いつしか不思議な力に導かれバスチアンは本の中の世界に入っていってしまう。そこでは、いろんな生き物ものたちと係わりながら、自分にとって大事なものを見つける旅をする物語。
(映像①>>http://jp.youtube.com/watch?v=Z6A0SOcWxKk映像②>> http://jp.youtube.com/watch?v=Z6A0SOcWxKk
)。『シンドバッドー黄金の航海ー』。航海中のシンドバッドの帆船に、奇妙な鳥(ホムンクルス)が黄金の刻印を落としていった。アラビアに着いたシンドバッドは、魔術師クーラとその手下に黄金の刻印を奪われそうになるが、難を逃れ、宰相のビジエルに面会した。ビジエルは、クーラの魔力による火球で顔に大火傷を負っており、黄金の仮面を付けていた。ビジエルもまた、黄金の刻印を所持しており、2つの刻印を合わせると未知の孤島を示す海図らしきものとなった。ビジエルは、シンドバッドに刻印は3つで一組のものであり、それが揃えば、クーラの野望を排し、アラビアを危機から救えるのだと語った。宰相ビジエル、シンドバッドの夢に現われた女奴隷マルギアナ、そしてその自堕落さを叩き直してくれと父親の商人から頼まれた若者ハロウンを船に乗せて、船乗りシンドバッドの冒険が始まった。

 いやあ、ファンタジーの世界は尽きませんね!!今後、じっくりと観ていきたいと思います!!


戦いの映画!!(その①)

2007年09月19日 22時58分35秒 | Weblog
 戦いを描いた映画は、実に多いですね。戦いは「男のロマン」でもありますが、戦いの中に、人間性や人間としての本当の価値を見出す事もあります。戦うことがすべて、悪と言う訳ではないのです。戦いの中にこそ、究極の真実が見えてくるんではないかと思うのです。
 先ずは、歴史的スペクタクル映画から見てみましょう。スタンリー・キューブリック監督、カーク・ダグラス主演の◆『スパルタカス』(1960年アメリカ制作)。時代は古代ローマの内乱期。リビアの鉱山で、ギリシアのトラキア地方出身のスパルタカスは、鉱山採掘奴隷として激しい労働に耐えていた。剣闘士の買い付けにやってきた奴隷商バタイアタスがスパルタカスを買い、彼はカプアの訓練所で剣闘士として訓練を受けることになる。剣闘士は、激しい訓練に耐えられるように十分な食事を与えられ、エネルギーの消耗を避けるため、狭いゲージに閉じ込められていた。そこへローマから、大富豪クラサス(クラッスス)がやってくる。彼は剣闘士の試合を希望し、スパルタカスを含め4人の奴隷が選ばれた。彼の相手は三又槍を武器とする黒人ドラバ。スパルタカスは敗れそうになるが、とどめをささなかったドラバは逆に殺されてしまう。剣闘士たちは、人間として扱われないことに不満を募らせる。 次は◆『ベン・ハー』1959年アメリカ制作)。ウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演。時代はローマ圧制期。ユダヤの豪族の息子、ベン・ハーの数奇な運命を通してローマの圧政とキリストの最期を6年半の製作期間と54億円の巨費で描いた一大スペクタクル。些細な出来事から旧友メッサラの裏切りにあい、奴隷船送りとなったベン・ハーはそこで命を救ったローマの将軍の養子となる。束の間の安住の後再び故郷へ戻った彼は、別れた家族が獄中死したと聞かされ戦車競技に出場する事を決意する。そこではメッサラとの宿命の対決が待っていた。
 人間格闘では、ブルース・リー主演の『燃えよ!ドラゴン』『ドラゴン危機一髪』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』 等いい映画が多いですね。故人となってしまったブルース・リーですが、映像からの筋肉の躍動美、カンフーの素晴らしい演技、ヌンチャクの使い手としても一流でした。若くして亡くなったことは、非常に残念ですね。この映画シリーズは、世界的に大人気となり、多くの人がファンになったのではないでしょうか?その後継者は、ジャッキー・チェンですね。『酔拳』『プロジェクトA』『スパルタンX』等が挙げられますね。その他では、シルヴェスター・スタローンの『ランボー』『ロッキー』のシリーズ、アーノルド・シュワルツネッガーの『プレデター』『ターミネーター』シリーズですね。それぞれの俳優の個性が光った映画ばかりです。この中で、どれも面白い映画だったのですが、私のお気に入りは、『プレデター』ですね。なんともグロテスクな宇宙人との死闘なのですが、この宇宙人は、「勇者」をこよなく愛するのです。シリーズ全作観賞した人はお分かりですが、妙に熱いものを感じる結末なのです。強靭な味方をやっつけた地球人の誇りに敬意を表するシーンは、感激ですね。

 戦いという場を、色んな形で表す映画、本当に映像は素晴らしいものがありますね。自分の中に大きな躍動を与えてくれるものなのです。

格闘技!!

2007年09月18日 23時41分04秒 | Weblog

 格闘技といものは、人間の戦う本性から来ているのか、妙に引き込まれてしまいますね。戦い自体は、本当に野蛮な行為かもしれないのですが、戦っている者たちは、何故か賞賛に値するように感じます。昨日の柔道然りですね。
 私の場合は、格闘技というと、真っ先に「プロレス」が頭に浮かびます。プロレスの創始者『力道山』(映像>>http://www.sonypictures.jp/homevideo/rikidozan/index.html)は、映画にもなりました。戦後の落ち込んでいた日本の世相に、輝きをもたらした存在でした。そこから、全日本プロレスの「ジャイアント馬場」や新日本プロレスの「アントニオ猪木」(映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=PEPp-8S5oBU)が現われました。対戦相手も、外国の著名レスラーが多く来日したんです。神様:カール・ゴッチ、スピニング・トーホールドのドリー、テリー・ファンク兄弟、人間発電機:ブルーノ・サンマルチノ、鉄の爪:フリッツ・フォン・エリック、人間風車:ビル・ロビンソン、人間山脈:アンドレ・ザ・ジャイアント、4の字固めのデストロイヤー、狂人:タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセンやハルク・ホーガンもいましたね。ジャイアント・馬場の16文キックや32文ドロップキック、アントニオ・猪木の「アントニオスペシャル・卍固め」は、ファンによる公募で決定した必殺技名でしたね。猪木は、プロレスこそ最強として、異種格闘技との対戦に方向を大きく変えました。ボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメッド・アリ、極真空手最強・「熊殺し」の異名を持つウィリー・ウィリアムス、柔道王「オランダの赤鬼」:ウィリエム・ルスカ等多くの格闘家との対戦を行ったのは、最高に興奮しました。
 現代で言えば、「K-1」や「PRIDE」が、この格闘技に相当します。桜庭や神の子:山本キッド等、そうそうたる格闘家が出現しています。
 
 古代の人類からの戦いの歴史は、今も脈々と流れ来ています。遺伝子の中に刷り込まれているんでしょうね。

                    ー  アントニオ猪木の「道」ー
   
            「道」
   
     
この道をゆけば、どうなるものか

     
危ぶむなかれ、危ぶめば 道はなし

     
踏み出せば、その一足が道となり

       
その一足が 道となる

      
迷わずゆけよ 行けばわかるさ


戦う女性たち!!

2007年09月18日 00時47分13秒 | Weblog

 今回の第25回世界柔道選手権(ブラジル:リオデジャネイロ)での「女三四郎、柔ちゃん」こと谷亮子選手の活躍は、素晴らしかったですね!女子48キロ級は、強豪が渦巻く階級でもあり、3年ぶりに復帰した谷選手の活躍がどうなるのか?心配していましたが、不振の日本柔道を挽回する活躍でした。有言実行の谷選手らしく、「(結婚前の)田村で、(結婚後の)谷で、そして(出産後の)ママで」という結果になりました。日本発の競技である「柔道」は、絶対に他国に負けて欲しくなたっかので、本当に痛快な気持ちです。しかし、3年のブランクがあっての今大会に臨むにあたっては、不安な気持ちが強かったと思いますし、劣勢の日本柔道界で、それまで金メダルが無かったことも大きなプレッシャーになったと思います。さすがに、そんなプレッシャーを見事に跳ね返す活躍に、感動しましたね。
 戦う女を描いた映画は、いくつもありますが、今回の谷選手の活躍から、2作品が頭に浮かびました。
 先ずは、女性の自主独立と地位回復を訴え、強い女として活動したシャーリーズ・セロンの『スタンドアップ』2005年アメリカ制作 映像>>
http://wwws.warnerbros.co.jp/standup/)。これは、スポーツにおけるドラマではなく、社会的な女性の地位回復という意味合いの映画です。女性鉱山労働者になったシングルマザーが、男性社会の中で耐え難いセクシャル・ハラスメントを受け、立ち上がるまでを実話に基づいて描いた感動作。アカデミー賞女優であるシャーリーズ・セロンが迫真の演技を見せる。監督は『クジラ島の少女』のニキ・カーロ。特別でない普通の女性がつまずきながらも、やがては回りの意識さえも変えていく過程は号泣必須。離婚して故郷の北ミネソタに帰って来たジョージー(シャーリーズ・セロン)は2人の子供を抱え給料の高い鉄鉱山で働くことを決心する。しかし、その職場には想像を絶するような男性社員からの嫌がらせが待ち受けていた。
 もうひとつは、クリント・イーストウッド監督で自身が主演する『ミリオンダラー・ベイビー
(2004年アメリカ制作  映像>>http://www.showtime.jp/special/cinema/cinelier/list/200709/01)です。これは、ボクシングにかける女性の活躍、そして大怪我による全身不随になり、やがて、安楽死・・・。とても悲しい物語なのです。「自分を守れ」が信条の老トレーナー・フランキー(C.イーストウッド)は、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)と、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー・マギー(ヒラリー・スワンク)。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日ジムに通い詰めるマギーの一本気さに、やがてフランキーの心も揺り動かされ始めるのだった。映画の伝道師クリント・イーストウッド、御年74歳の最新作は、キャリアの晩期にある老トレーナーが、女ボクサーとの絆を得て、人生の贖罪を遂げてゆく姿を描いたヒューマンドラマ。2004年度アカデミー賞主要4部門に輝き、彼の最高傑作との呼び声もある。
 
 共に、女性賛歌であり、力強く活躍する女性を描いた作品である。必死に何かを成し遂げようとする女性は、本当に輝いていますね!!


犬たちの感動の演技『南極物語』

2007年09月17日 11時19分58秒 | Weblog
日本映画「南極物語」で活躍したタロー、ジローという樺太犬を、今度はアメリカにてヒマラヤン・ハスキー犬に変えてのリメイク作品が、『南極物語』2006年アメリカ制作)である。(映像>>http://www.movies.co.jp/nankyoku/)日本作品は、高倉健が主演し、大きな感動を呼んだこともあり、あまりアメリカナイズされた作品にして欲しくないなあーっとの思いも、この作品を観て一蹴されてしまった。さすがに、ディズニーによるものらしく、犬たちの演技が生き生きして、素晴らしいのです。ここまでの犬たちの演技は、観た事がない。まるで、会話でもして、自分たちで作品を作っているのでは?と感動するシーン続出なのです。主演は、ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド、監督はフランク・マーシャル。
 動物映画は、これまで多く作られてきました。ブタの主演では「シャーロットのおくりもの」「ベイブ」、象の主演は「星になった少年」、きつね主演は「子ギツネ・ヘレン」「キタキツネ物語」、馬主演は「優駿」、海の生き物主演は「わんぱくフリッパー」(いるか)「JAWS」(鮫)「オルカ」(シャチ)「皇帝ペンギン」、鳥主演はヒッチコックの「鳥」「かもめのジョナサン」「グース」「WATARIDORI」、トラ主演は「トゥー・ブラザース」、そして犬主演は「101」「ベートーベン」「名犬ラッシー」等かなりの作品になりますね。しかし、この『南極物語』の犬たちの演技は、別格ですね。まさに、自分たちで考えて演技をしているような感じを強く受けるのです。氷の割れ目から海に落ちた人間を救うために、ギリギリのところまでロープを渡しに行くシーン、人間に見放され、自分たちで生きていくため、みんなで力を合わせて狩をするシーン、凍えそうな仲間のそばに行き、自らの体温で暖めようとするシーン。どれをとっても、犬の演技とは思えない。人間の役者が、感情を持って演技しているとしか思えないのです。これだけの映像を映し出した監督・スタッフに大いなる尊敬の念を抱きます。
 【ストーリー】  
空前の大ヒットを記録した1983年公開の名作ドラマ『南極物語』を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズなどの名プロデューサー、フランク・マーシャルがリメイクした感動作。断腸の思いで犬たちと決別しなければならない主人公に『ワイルド・スピード』シリーズの若手俳優ポール・ウォーカーがふんし、極寒の大地で犬たちとの熱い共演を果たしている。仲間と助け合い、過酷な運命にたくましく立ち向かっていく名犬たちの勇姿は必見。
 
米国科学財団の南極基地で働く南極ガイドのジェリー・シェパード(ポール・ウォーカー)は、記録的な猛吹雪に見舞われてしまう。そのため、さまざまな困難を一緒に乗り越えてきた 8匹のそり犬を残し南極を去らなければならなかった……。

 私自身、ヒマラヤン・ハスキー犬は、あまり利口な犬ではないと思っていたので、今回の映画で大幅に考えを修正せざるを得なくなった。こんなに素晴らしい演技が出来る犬なのですから。動物ものの作品は、、内容よりもその動物の愛嬌に主眼が行っていて、あまりストーリー性やその動物たちの動きや演技は重要視されず、二の次、というのがこれまで観てきた作品の中心的内容だったため、今回の作品もあまり期待はしていなかった。しかし、犬たちの躍動感や友情の映像には、正直「たまげた」との思いが強い。こんな映像は、本当に撮影できるのだろうか?本当に犬たちが、自分たちで会話をして、演技しているのではと、疑いたくなるシーンの多い事・・。これほどまで、犬たちに生きた演技をさせることの出来る環境を作った制作一同に、大きな拍手を贈りたい。