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おもちゃの存在の意味を感じる、『トイ・ストーリー4』

2019年07月28日 21時48分24秒 | Weblog

 MOVIXで、待ち焦がれていた『トイ・ストーリー4』(2019年アメリカ制作)を観た。本当に感動した。この作品に流れるおもちゃと人間との関係、おもちゃの人間への思いが、随所にヒシヒシと感じられる。そして何かほのぼのとした感覚が、非常に心地良いのである。
 おもちゃの世界を舞台に描くピクサー・アニメーションの大ヒットシリーズ「トイ・ストーリー」の第4作。ウッディたちの新しい持ち主となった女の子ボニーは、幼稚園の工作で作ったフォーキーを家に持ち帰る。ボニーの今一番のお気に入りであるフォーキーを仲間たちに快く紹介するウッディだったが、フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップで、かつての仲間であるボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。ボー・ピープが「トイ・ストーリー2」以来19年ぶりに再登場を果たすほか、物語の鍵を握るフォーキー、ふわもふコンビのダッキー&バニー、かわいいアンティークのおもちゃギャビー・ギャビーなど新キャラクターたちも続々と登場。数々のピクサー作品でストーリーボードアーティストを担当し、「インサイド・ヘッド」では脚本にも参加したジョシュ・クーリーが長編初監督を務める。
 おもちゃの世界を舞台に描き、世界中の人々を魅了してきたディズニー/ピクサーの大人気シリーズ「トイ・ストーリー」は、「3」で誰もが唸る“完璧なフィナーレ”を迎えた。……かに思えたが、おもちゃたちの冒険は終わっていなかった。ウッディたちが、最新作「トイ・ストーリー4」(7月12日公開)で帰ってきた。それも、誰も経験したことのない“感動”を携えて――。ありがとう、ウッディ。「トイ・ストーリー」を超えるのは、やっぱり“最高”の「トイ・ストーリー」だけだった!1995年にシリーズ第1作が産声を上げた「トイ・ストーリー」。もしもおもちゃが生きていて、人間に見られないよう生活していたら……。想像をかきたてられるユニークすぎる設定はもちろん、おもちゃなのに人間味あふれるキャラクターが繰り広げる冒険は、世界中の子どもたちのみならず、大人たちをも夢中にさせてきた。前作から約9年の時を経て公開される最新作「トイ・ストーリー4」は、私たちシリーズファンの期待を軽々と超える“本当の結末”をつむいでいく。
 「1」では、少年アンディの大のお気に入りのカウボーイ人形のウッディが、そこに現れた最新のおもちゃバズ・ライトイヤーに対し“お気に入りの座”をかけて張り合う。でもおもちゃにとって一番大切なことは“いつも子供のそばにいること”。ライバルの2人が協力し、ロケット花火で空を飛ぶ姿が最高にエモーショナルだった。「2」の、おもちゃコレクターに盗まれてしまったウッディを助けるバズ、2人の友情に胸が熱くなった。そして大学生になったアンディとおもちゃたちの別れを描く「3」は、「映画史上最高のラスト」の呼び声高い、“完璧”な結末を生み出した。
 劇中の「おもちゃにとって、幸せとは何なのか」という問いを通じて、「私たちにとって、幸せとは何なのか」というテーマをも描出してきた本シリーズ。世界中を情動の渦で包み込むであろう「トイ・ストーリー4」が、ついに幕をあけた。かつてのウッディたちの仲間、ランプスタンドの美しい人形ボー・ピープ。「3」では出番がなかったため、「どこに行ったんだろう」と心配しているファンも多いのでは。本作では、そんな彼女が実に約19年ぶり(!)にシリーズへ復帰。みんなと離れ離れになったあと、いくつかの場所を経て、今作でウッディと運命的な再会を果たす。頼りになる女性となったボーとウッディのロマンス(!?)は、美しすぎてひたすら胸に迫る。
 また、新キャラクターのフォーキーにも注目。ボニーが先割れスプーンで手づくりした、彼女の一番のお気に入りであるが、「僕はゴミだ!」と思い込み事あるごとにゴミ箱へ入りたがる、どこかチャーミングなキャラだ。ウッディは「ボニーを笑顔にできるのは君しかいない」と説得するものの、フォーキーは「僕はゴミなんだ!」と全く響かない。新たなスター誕生の予感…?ウッディたちはボニー一家とともに、キャンピングカーで旅行することに。道中は楽しく順調で……なんてわけもなく、またまた騒動が勃発する。フォーキーが自分をゴミだと思い込んで逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、アンティークショップに迷い込み、ギャビー・ギャビーという女の子の人形と不気味な腹話術人形たちと出会う。彼女たちは、ウッディが持つ“ある物”を狙って襲撃。一方でバズら仲間たちにもピンチが降りかかり、“まさか”の事態に巻き込まれていく……。
 キャンピングカーから飛び出したウッディとフォーキーを追って、バズがたどり着いたのは、おもちゃにとって楽園のような移動遊園地。轟音を立てて稼働するメリーゴーランドなどが子どもたちを楽しませるなか、バズはひょんなことから従業員に拾われ、射的場の景品として磔(はりつけ)にされてしまう。そこには可愛らしい見た目の毒舌ぬいぐるみコンビ“ダッキー&バニー”がいて、バズと“乱闘”を繰り広げる!?
 おもちゃにとって一番大切なことは“いつも子どもたちのそばにいること”。でも、人生を変える出会いや、見たことのない新しい世界の先に、何があるのか? “いつも子どもたちのそばにいること”以上に、幸せなことなんてあるのか? 何かを決意したような表情を浮かべるウッディは、誰も予想できない驚きの決断を下す。
 ピクサーには「過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない」という信念があるほど、続編への姿勢は慎重そのもの。それでも製作された「4」は、辛口で知られる米批評家サイト「Rotten Tomatoes」でも支持率100%(6月18日時点)という異次元の高評価をたたき出した。映画史に残る「トイ・ストーリー3」のラストを超えるのは、史上最高の「トイ・ストーリー4」だけ! ウッディたちの結末、そして“シリーズ史上最大にして最後の奇跡”が、劇場で展開されるのである。

「トイ・ストーリー4」日本版予告