グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

怖いのは、メアリー・マローン〔健康保菌者〕型の感染症。

2013-04-21 15:13:11 | Weblog
怖いのは、メアリー・マローン〔健康保菌者〕型の感染症。

重症ともなると、“38℃以上の発熱と1日に10回以上の水様性の
下痢や血便を伴う腹痛
”などをおこさせる食中毒にサルモネラ感染症
があります。この細菌の引き起こす症状を聞いただけでも、サルモネ
ラ感染症にかかると大変だと誰しも思うにちがいありません。

が、しかし、です。

このサルモネラ感染症・・・興味深いことに、まれに“感染しても発
症しない”タイプのヒト
がいるのです。これをサルモネラの健康保菌
者といいます。この健康保菌者は、サルモネラを持っていても元気で
あるために、見た目では分かりません。症状がでないので、本人の自
覚もない。

この自覚がないのが、怖いのです。

なんといっても〔サルモネラ感染症にかかっているために自覚がな
いままに自らの周囲に持続的にサルモネラ菌をばらまいていく
ことに
なるわけですから。

そんなサルモネラの一種であるチフス菌の健康保菌者の代表的な人物
として、20世紀初頭の米国のメアリー・マローンという女性が挙げ
られます。このメアリーさん、〔よりによってというか・・・〕食品
関係の職場を転々とした挙句、多数の感染者を出して大きな問題とな
ったといわれていますよ。詳しくは こちら 。

というわけで今回は次回関連の資料編として、感染を防ぐものにとっ
てはとても厄介な“感染症の健康保菌者”の例をとりあげてみました。


◎ ちなみに鶏が感染すると極めて高い致死率を示すのが H5N1型 
  の鳥インフルエンザウイルスですが・・・このH5N1型のウイルスに
  感染しても、アヒルは発病しないことが、わかっています。
  いうならばアヒルは、H5N1型に対してのメアリー・マローン的な
  健康保菌トリ
であるといえるでしょうね。 
  そして話しは、 こちら へと続きます。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜