グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

フン害で樹木が枯死したりする被害もある。

2019-12-11 17:55:22 | Weblog
フン害で樹木が枯死したりする被害もある。
深刻な漁業被害や樹木を枯死させてしまうほどのフン害をもたらしている
カワウのニュースが12月08日の産経新聞で配信されています[​こちら​]。
そのような ❝過ぎれば害❞❝過ぎたるは及ばざるがごとし❞ 的なおはなし
の回がこちら。よろしかったら、ご参考までに。

 ↓

『ミネラルが効かなくなる理由/わけ。』

土壌検査をしてみると、圃場の土のなかに作物の成長に必要なはずの
ミネラルの量は問題なく充分にあるはずなのに、いざ作物を栽培して

みると

 それでも苦土やホウ素・石灰が効きにくい

といった生育をしがちな作物のケースも、よくあります。さらに効き
にくいといった程度ではなく

 苦土欠乏やホウ素欠乏・石灰欠乏がおこる

というはなしをつづけてまいりました。そしてその原因がミネラル間
拮抗作用[派閥争い]にあり、そしてそんなミネラルのなかの派閥
の領袖がカリであるというところまで すすんでまいりました。図示
するとしたら



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ケンカに強いカリ


まあ、こんなかんじ。

そして こういった[カリとのケンカに弱い]苦土や石灰の欠乏が
あらわれるときには、

 欠乏症状を呈する苦土や石灰といった成分を補う

という方法を 説明してきました。

が、じつはもうひとつ、苦土や石灰の欠乏がでないようにする考え方
があるのです。その セカンド・オピニオン的な方法 が これ 。



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SSCN0290.JPG 


そうなんです、 カリの施用を抑えていく という方法ですね。派閥
の人数を減らしちゃうとでも たとえるような方法となります。

現実には

『土の物理性や生物性、そして化学性に問題がある圃場の土壌の改良
 には、カリが多くなりがちである家畜ふんが原料のたい肥の使用を
 控え、ヨシやカヤ、ススキなどのケイサン分に富んだ植物を材料と
 したたい肥による土の改良を数年にわたって続けていくというのが、
 なによりの対策です。』

といったことを説明しているこの回 や、たい肥の変遷を説明してい
る ​この回​のような対策をとります。


晴れ 土を肥やすことばかりが喧伝されがち な農業の世界ですが、
  ときには減量するとも大切なのではないのでしょうか、とい
  うおはなしでした。
  今回のはなし・・・人の健康問題に置き換えて考えてみる
  も、よいかもしれませんね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜