グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

いけだのうなくん。

2019-09-06 17:06:25 | Weblog
​​​​​いけだのうなくん。

ネッシーは大ウナギではないかという発表を受けて、オオウナギ
の生息地でもあり、そしてイッシー生息の話もある鹿児島県池田
湖のオオウナギの話を再録してみました。よろしかったら。。

  ← 池田湖畔にあるイッシーの像。

 ↓


​​​​​いけだのうなくん/2010年

どう、最近は。元気にやってた?

​  ボートやさん →   ボート小屋.jpg

と、開聞岳をバックに広がる池田湖にあるボートやさんの水槽
にいる オオウナギ[1メートル以上]に話しかける自分。

  前にきたときは、きみは15歳だってきいてたんだから、
 いまは18歳?
 あっちのおじさんウナギにはね、この20年間は3回は会っ
 てる。
50歳だもんね、あのおじさんも。顔なじみといっち
 ゃあ、顔なじみなんだ。


   ウナくん.jpg

 あのおじさん、体調はいいようだよね。
ちょっとメタボって
 るかんじだけれど、
食事はいいみたいで安心したよ。

 にしても、ずいぶんまたここは寂れたかんじだよね。管理人
 さんもさあ、ボートにのせることより
もっと君たちをアピー
 ルしたほうがいいのにね。せっかく
秋篠宮さまだって会いに
 来られたんでしょう・・・そんなニュースをもっと宣伝すれ
 ばいいのにねぇ。ちょっと
商売が下手な気がするよ/笑。

 おもいきってさぁ、 きみのこの住まいを もっと改築して

 広くして、緑とか庭石とかをふやせばいいのに。
 きみの動く姿を もっとみてもらえるようにしてさ。
​ そしたら、もっと いろんな人が てくれるんじゃないのか
 なぁ。

池田湖にくるたびにそんなことを心におもい、オオウナギに
ついつい語りかける自分。

かつての生活の場である湖から少しだけ隔てられた湖畔のお店
のデッキにある金網つきのこの水槽。

しかしすこしだけはなれている距離とはいえ、興味を惹かれる
出来事はあまり存在しそうにない、
故郷の湖の環境と隔離され
た、自由のありそうもない世界に生きる彼[いや彼女かも]。


「でけー」
「蒲焼きにすると何人前だろう」
「イッシーだ・イッシーだ」

毎日頭の上で聞こえる無数の声を聞いているであろう 彼ら
の心
情はいかばかりか。できれば自由にしてあげたいなと思い
つつ、いやしかし、もしここに彼らの姿がこの
水槽から消えて
しまったとしたら、ときどきやってくる自分としては それは
それでとてもさびしいと
感じるであろうこの矛盾した気持。

いやはや人って、ほんとに自分勝手。


そのとき吹いた一陣の風。
波立った水面が邪魔して15歳のオオウナギの姿が一瞬みえな
くなりました。

風がやんだとき、彼は意外にも底から離れて、水面近くに。
まん丸な両目を上目遣いに金網がなければ頭を撫でられるであ
ろうほどの近くにとどまっています。


こちらをじっとみつめ、なにかを話しかけいるようです。


自分はそのとき リアルウナギ犬の姿 を彼にみましたね・・・
そしてなぜだかすこしだけすくわれた気がしました。



 ウナギイヌ.jpg

ありがとう。またくるよっ。



晴れ  至近距離でみるオオウナギの頭の大きさは、ビーグル犬
  くらいといったらおわかりになるでしょうか。そして人に
  は馴れやすいのではないかともおもいます。が、
  「オオウナギがウナギわななどにかかっていてもくれぐれ
   も捕まえようとしないように。オオウナギはとても力が
   強く、大きなものなら罠が体にからみついて中学1・2
   年生の男子ぐらいなら水の中に引き込んでしまう」なん
   てはなしもきいたりします。

  
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夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染