絶対の農法・究極の農業資材などない。
いろいろな土があります。
たとえば、身の回りの場所で土を手にとられたことはありますか?
旅先で土をみられたことはありますか?
あなたのいま立っている場所の土はどんな色や形をしていますか?
これがじつに千差万別、土には、いろいろな色や形状をしたもの が
あるんです。
色や形がちがう土・・・それは土のもつ組成のちがいに原因があり
ます。
たとえばつぎのように・・・
■ 気体部分の多い土・少ない土
■ 水もちの良い土・わるい土
■ 肥料もちのよい土・わるい土
■ 鉱物の種類が多い土・少ない土
■ 有機物の多い土・少ない土
■ 微生物の多い土・少ない土
■ 動物体の一部がふくまれている土
■ 植物体の一部がふくまれいる土
などなど。
生物と無生物の集合体である土は、それぞれの場所場所にいろいろな
「土」が存在するのです。
さて、これほどの多種多様な土を利用しておこなわれる農業について
です。いろいろな土に万能の農法がありえるでしょうか。またその農
法にとって絶対の資材がありえるものでしょうか。
答えは、否 です。
さまざまな土壌でおこなわれる農業ですから・・・様々な土に対する
いろいろな方法や手段が、とられてしかるべきです。
肥えすぎた土には、肥料分を抜く土の管理を。
やせた土には、肥料分を多少大目にやる管理を。
土の状態を見ながら・土壌を検査しながら、
育てようとする作物のステージごとに欲しがる肥料分を、
作物の生育を観察しながら、適せん あたえていくこと
が 必要になる。
それが 農業・農法の現実 です。
自分の生活に置き換えて 考えてみてもそうですよね。
食事したり休息したりすることで、働くことができる。
この種の質問を受けたときは、まず そんなふうに答えて
います。
そして資材の価格ですが・・・充分な成果を得る資材は
安いと思います。もっとも高いのは、派手な宣伝に乗せら
れて状況にあわない資材をつかってしまって成果がともな
わないときです。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」