グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

野菜の健苗づくりのために。

2017-08-22 16:08:11 | Weblog
野菜の健苗づくりのために。

今回は秋作のための 苗作りの講習会の資料をつかった回となりま
す。果菜類の苗だけでなく、水不足で定植が遅れがちになることも
多い葉もの野菜対策としても
、よろしかったらご参考に。



苗半作 いや 苗八作とも いわれてきた

 現在では、管理作業の効率化をねらって、トレイ状の苗箱に育苗
 用培土を使用して野菜の苗づくりをおこなうのが主流となってい
 ますが、かつて果菜類作物の育苗では 育苗用鉢を使用して苗づ
 くりをおこなうのが一般的でした。 当時の篤農家さまによると、
 物事は何事も始めが肝心であり、苗づくりの出来不出来で、その
 作柄の半分、なかには八割は決まる!と言われる方もおられました。

果菜苗 高温障害で 花がつかなくなりやすい

 トレイ育苗をご自分でおこなったり、あるいは育苗センター等に
 頼んだりしても、この時期の最大の難敵が、気温30℃以上の暑
 さです。
 例えば、トマトでは30℃以上を境に、苗体内の糖分の消耗が著
 しく激しくなります。糖分は花芽の形成をおこなうために絶対不
 可欠な養分ですので、一段花あるいは二段花まで、花がつきにくい、
 とんでしまうといった例は、高温障害によるものです。

ガッチリ型の苗づくりには、リン酸とカルシウムが決め手

 苗が伸びすぎるのも、この時期の育苗の難しいところです。つい
 つい水をやり過ぎると、徒長苗の原因ともなってしまいます。そ
 こで 肥培管理の得策として、下記のような リン酸やカルシウム、
 微量要素をしっかり効かすというやり方で、ガッチリ型の苗作りを
 ご提案いたしております。

糖分が補給できる! おすすめの液肥シリーズ

 苗が伸びすぎる場合・・・ アクセル2号
 曇天がつづく 場合・・・ マグショット
 高温がつづく 場合・・・ ライムショットやカリショット

 を使用します。実際例としては たとえば苗が伸びすぎる場合には

 アクセル2号の500倍液を、5日~7日おきに葉面散布する 

 といった使用法をおすすめいたしております。



<emoji code="h044" /> 育苗用の土に、あらかじめマグホスの細粒を混ぜておく
  ・・・というのも、良い方法です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜