グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

態を探り、入れるものを変えていくのが農業。

2017-07-24 18:45:18 | Weblog
状態を探り、入れるものを変えていくのが農業。

たとえば施設園芸作などでは、7月8月のこの夏の季節は収穫が終わっ
て・次作までの準備の段階。経営者にとって、この時期に気をつけねば
ならないのは、『まずは土づくり』というスローガンのもとにおこなわ
れることの多い無茶な土づくり[土壌検査がどうあろうと・作物の育ち
がどうあろうと、とにもかくにも家畜フンたい肥をいれつづけるという
ような土づくり
]をやってしまうことです。そのためにも、土壌検査を
土の取り方やった場所時期などを考慮したうえで]しっかりと活用し
ていこうというまとめの回となります。ご参考までによろしかったら。

 ↓

前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を
認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れさえすれば良い・または
やみくもにいれない というやり方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物
の生育状態を見たうえで・・・

 ミネラル分の少ない土には
 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。


ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。
 水を加えるとドロドロになってしまう土には、
 粒子の大きいものをいれる。
 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。

 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。


そして

 病気が多い圃場では ウイルスや病原菌の少ない資材を入れる

といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が
よくなります
〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ
るものを変える工夫
・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと
おもうのです。


晴れ “山野草やワラ・落ち葉などの植物質の資材を積んで
  発酵させ、それを少量づついれる”というのが、もと
  もとの土づくりであったはずなのですが、いまや発酵
  してない家畜ふんの段階ですら たい肥とよばれる時
  代になってしまいました。
  障害がでなければよいとしても、作物生産上なんらか
  の障害がではじめたら・・・経営上からいって やは
  りまずは土づくりを再考すべぎかとおもいます。

  51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜