グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

おいしいおコメを収穫するために。

2015-10-22 10:00:55 | Weblog
おいしいおコメを収穫するために。

10月下旬に収穫期となる普通作でヒノヒカリを育て、そのヒノヒ
カリを バインダーで刈り取り、

ののバインダー 2

水田に置かれた、バインダーによってヒモで束ねられたイネ株を

ののバインダー 4バインダー 3 

刈り取りが終わった水田に組んだ棹/さおに、順番に掛けていき

のののバインダー 1

掛け終わったら、掛けた稲を雨から守るためのビニールをかぶせて
モミが乾燥するのを待ちます。

この作業を 掛け干し といいます。この作業することによって、
モミのうまみが増すとされていますよ。

その理由としては

  太陽光による 自然乾燥
  ワラの部分の養分が、じょじょにモミの部分に移動する
  夜が冷えて昼が温度があがるという 昼夜の温度差

などの効果によるものとされています。

イネの収穫間直前の期間である]登熟期からイネ刈り、そして
その後の掛け干しの期間に晴天が続いたことによって、宮崎県地
方の普通作のおコメのうまみは、なかなかのものになりそうです。

ちなみに ヒノヒカリ。
このイネは、宮崎で育成された品種なんですよね♪


◎ 宮崎といえば、7月中に収穫する沿岸平野部の早期栽培の
  コシヒカリが主力ではあるのですが、ここ10年くらいの
  間に[水が自由にある地域での]ヒノヒカリの普通期栽培
  が ふえてきつつあります。
  早期栽培が県外の大都市圏に出荷される作型であるのに対
  して、ヒノヒカリの普通期栽培では近在の消費者に自家販
  売するケースがおおいようです。[コンバインで一気に収
  穫してしまう早期栽培に対して
]労力のかかりすぎる普通
  期の・しかも掛け干しによる収穫作業ですが、より有利に
  販売できるのであれば、これもまた経営戦略
のひとつであるかと。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染