グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

土には空気を。

2015-10-04 11:26:17 | Weblog
土には空気を。


植物の生育が悪くなったときの改善策として、土に空気を入れる
こともお薦め
ですよ・・・というおはなしです。前回の 土の妖怪・
泥田坊のはなし にもつながりますですので、参考までによろしかったら。


 ↓

 穴あけ 1.jpg

 左は、フレンチ系の生育をそろえたラベンダー。
 右は、生育をそろえたデンタータラベンダー。


鉢に穴を開けることで、空気が供給され、新根の出る場所が確保
されるというわけですね。
春から秋にかけては、だいたいひと月に一回の割合で、鉢の大き
さにあわせながら穴を開けています。ただし、この穴明け作業は、
寒さで伸びが止まる冬の間は控えていますよ。

穴を開けるための道具はこれ。

 穴あけ 2.jpg

大きい鉢用のドライバーと、小さい鉢用には握りをつけた鉄線を
使用しています。

お気づきになった方もおられると思うのですが、土ってえらいも
んですよ
ね、長年つかっているうちにこの写真のように鉄の先端
をすりへらすわけですから。。感心してしまいます。

そしてこの管理法のもう一つの利点は、植物を栽培するスペース
がなかなかとれない場所での栽培をある程度は可能にすること。
そして、大鉢のラベンダーでも、薄いプラ鉢のまま、そだてるこ
とも可能なんですよ〔飾るときに好みの鉢カバーに入れられます〕 ↓ 。

 穴あけ 3.jpg

鉢の植物の生長がどうにも悪い・・・という方、
これ以上鉢を大きくせずに育てたてたい・・・という方、

にはお薦めの技術です。やってみたいと思われた方は、最初はひ
とつの穴でもいいですから、効果を確認しつつ試してみられては
いかがですか。


◎ ただし鉢土に生の有機物をたくさん施される方には向かない
  技術ですので、この点は注意が必要です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染