高山病の知識はあっても、
脳脊髄液漏出症の知識はない山岳医、
山岳関係者が、ほとんどだと思う。
過去に事故などにあった人で、
気候変化や気圧変化でさまざまな症状が出る人は髄液漏れかもしれないのに、
もし、髄液漏れの自覚がないまま、登山をしたらどうなるか?
高気圧の平地では、普通に行動できていて、働けていても、
低気圧の山に向かって登るにつれ、
体調が悪化してさまざまな症状で動けなくなる可能性があると私は自分の経験から思います。
なのに、山岳関係者に高山病の認知度は高くても、
脳脊髄液漏出症の情報の認知度は非常に低いのでは?
それでは、髄液漏れてるのに、普段は平地では元気だからと、登山して、登山中に急に動けなくなる人を、
未然に防ぐ事は難しいと思います。
安全登山の上からも、
たとえば、肺を病んで低酸素に適応力の弱い人は、高所の登山は医師が控えるように言うのでしょう?
でも、脳脊髄液漏出症は、医師にもその症状や気圧変化で悪化するという認知度が低いのですから、
早期発見は難しいし、
登山をする患者の中から事前に体調悪化する危険性のある人を見つけ出すのも難しいでしょう。
ましてや、山岳医が、高山病になった人の背景に、髄液漏れがあるかも?、
ただの低酸素による高山病ではなく、
低気圧で、もともと漏れてた髄液漏れがひどくなって、さまざまな症状が出ているのかも、なんて考える事も皆無でしょう。
それは、
医療の盲点だと思います。