晴れた春の日の
昼さがり、
穏やかな田舎の風景の中を
騒々しくさえずりながら、空を飛ぶ
野鳥、「ひばり」を見た。
ピーヒョロ、ピーヒョロ、ピピピピピーと
まるでおしゃべりしているように・・
歌っているように・・・
騒々しくひっきりなしに鳴きながら、
パタパタと休みなく羽ばたいて、
空の上へ上へと、
グングン昇って行く。
あの小さな体の、
どこに、あのパワーがあるのだろう。
いつも、
だるい体と脱力する手足、息の苦しい私は、
鳴きながら、忙しげに羽を動かす、
そのひばりの姿に、
見ているだけで、
なんだか疲れてしまった。
声を出しながら、あんなに激しく羽ばたくなんて、
すごいなぁ・・・
元気だなぁ・・・
そう思いながら、
その姿を目で追っていたら・・・
久しぶりに、きしむ首をそらして、空を見上げていた。
その日、私は
まだ少し、鉛のようなだるさがあり、
半身にはシビレが残って足を引きずっていた。
杖で体を支え、
空を見上げ、
空に消えそうな、ひばりを目で追いかけた。
ひばりは、いつまでも鳴き続けながら羽ばたき、
上昇気流に乗り、
青い空へ吸い込まれるように、
どんどん、どんどん、上へと上がり、小さくなり、
ついに姿は米粒ほどになった・・・
少しも休まず鳴きながら、羽ばたく。
そして、上昇し続ける。
そんな、
楽しげで、陽気なひばりの姿を見ていたら、
いつのまにか、
私は、ひばりと一緒に、ふわりと気流にのっているような、
とても楽な気分になった。
ふと、気づくと、見上げた目がまぶしくない。
あんなに光がまぶしかった目が、
サングラスを必要としていない。
空を見上げても、
目がまぶしくないというだけの
ささやかな幸せ。
脳脊髄液減少症の回復の道のりは険しく、
回復途中も症状の激しい波があり、
その、心と体の苦しさに、時々くじけそうになってしまう。
けれど、
わずかな回復に気づきながら、感謝しながら、
今ある幸せを見つけながら、
せめて気持ちだけは、
「ひばり」のように、
上昇気流にのって、
上へ上へと昇って行きたい。
昼さがり、
穏やかな田舎の風景の中を
騒々しくさえずりながら、空を飛ぶ
野鳥、「ひばり」を見た。
ピーヒョロ、ピーヒョロ、ピピピピピーと
まるでおしゃべりしているように・・
歌っているように・・・
騒々しくひっきりなしに鳴きながら、
パタパタと休みなく羽ばたいて、
空の上へ上へと、
グングン昇って行く。
あの小さな体の、
どこに、あのパワーがあるのだろう。
いつも、
だるい体と脱力する手足、息の苦しい私は、
鳴きながら、忙しげに羽を動かす、
そのひばりの姿に、
見ているだけで、
なんだか疲れてしまった。
声を出しながら、あんなに激しく羽ばたくなんて、
すごいなぁ・・・
元気だなぁ・・・
そう思いながら、
その姿を目で追っていたら・・・
久しぶりに、きしむ首をそらして、空を見上げていた。
その日、私は
まだ少し、鉛のようなだるさがあり、
半身にはシビレが残って足を引きずっていた。
杖で体を支え、
空を見上げ、
空に消えそうな、ひばりを目で追いかけた。
ひばりは、いつまでも鳴き続けながら羽ばたき、
上昇気流に乗り、
青い空へ吸い込まれるように、
どんどん、どんどん、上へと上がり、小さくなり、
ついに姿は米粒ほどになった・・・
少しも休まず鳴きながら、羽ばたく。
そして、上昇し続ける。
そんな、
楽しげで、陽気なひばりの姿を見ていたら、
いつのまにか、
私は、ひばりと一緒に、ふわりと気流にのっているような、
とても楽な気分になった。
ふと、気づくと、見上げた目がまぶしくない。
あんなに光がまぶしかった目が、
サングラスを必要としていない。
空を見上げても、
目がまぶしくないというだけの
ささやかな幸せ。
脳脊髄液減少症の回復の道のりは険しく、
回復途中も症状の激しい波があり、
その、心と体の苦しさに、時々くじけそうになってしまう。
けれど、
わずかな回復に気づきながら、感謝しながら、
今ある幸せを見つけながら、
せめて気持ちだけは、
「ひばり」のように、
上昇気流にのって、
上へ上へと昇って行きたい。