梅雨の間の雨上がり
鳥たちは枝々の間から
まるで今 幕が上がったかのように
いっせいにさえずりを始める
半分夢の中にいるような
息をするのが楽な感じ 水色の風
朝摘んだコンフリーの匂いを手の中に
私は畑に出て 土をこなす
ひと握り またひとにぎり
中から小さな虫が大慌てで出てくる
ひと握り またひとにぎり
赤ちゃんミミズが頼りなげな風で
湿った土が気持ちいい
こんな時にふと
昔私が迷っていた頃
扶けてくれた人のことを思い出したり
シロツメクサが指に滑る
今日はこの花も葉っぱも大きな束にして
鶏たちに届けよう
ひと握り またひとにぎり
蜘蛛はどこにねぐらを探すのだろう
ひと握り またひとにぎり
団子虫は見ないふり知らないふり
あの頃 私が何もかもをぶち壊したかった頃に
側にいてくれた人がいて
あたりかまわず切りつける
私を受け留めてくれた
痛かったろうに 傷ついたろうに
空はいつしか綿雲を飛ばし
地面からゆっくりと水蒸気がのぼる
そう
あなたがいつか苦しい時に
今度は私が側にいてあげれたら
甘えん坊タイン。おまえも山に捨てられてわんわん泣いていたときがあったっけな。
初心者なもので、
疑問がいろいろ。
平穏と不安、
のことにコメントつけてくださいましたね。
ありがとう。
団子虫は苦手ですか。
ウチのどこかに巣があったのかもしれない。
フローリングの上にたくさん転がっていました。
そんな家屋もいまじゃあ記憶の中。
土の匂いがする文章ですね。
土。
あれ、
ひょっとすると地球の手触り、
かもしれないな。
(実際の「母」は、そうとは限らないけど。)
人間は「海」から生まれたって言うけれど、土には「海」がみんな入っているような気がします。
海洋の成分はすべて土にあるだろうし、
私たち人間の成分もすべて土にある。
そうすると土の感触がいいのも、当たり前かな。
「自分の構造上の胎内に戻ること」
身体だけじゃなく、もしかしたら精神も、
意外と「土」にルーツがあるかもしれません。
P.S.
そう、ここはgooのblogです。
個人的にはexciteの方に興味あるblogがたくさんあるので、そちらに出入りしてますが。
それと団子虫もまあ好きです。
勝手にリンクを貼って、本来ならば一言断るべきところでしたが、失念してしまいました。
A_L_I_V_E さんの作品には感服いたします。
私も41歳。近い年齢と思いますが、同年代にこんなにも人生を踏み入っている人がいることは、心の励みになります。
blogを始めてから本当に良い出会いに恵まれ続けです。
出会うべき人たちと今出会っていることを感謝しながら、生きて行きたいと思います。
こちらこそよろしく。
お互い自分の「思い」を形にして、更に楽しく人生を創って行きましょう。