このところ私のBLOGにマルダヌキがよく登場するようになったけれど、
ふっ! アタシの魅力がようやく知れ渡ってきたようネ・・・
こ、こら、いきなり出てくるな! かえってそれによって読者は離れてるのかもしれないのだぞ!
あ、もとい。私のBLOGにマルダヌキがよく登場するのだけれど、
実際のタヌキには、毎年今の時期、実は少々てこずっている。
というのは、いつも畑で恒例のトウモロコシ争奪戦が展開されるから・・・
来る春ごとに、私はトウモロコシの種を蒔く。夏の盛り、ちょうどお盆の頃サクサクと齧るあの甘い感触を今年も味わいたいと、心をひと足飛びに夏風に躍らせながら、私は一粒一粒の種を土に蒔く。
たくさん実ってくれよ。食べ切れない分は小さな袋詰めにして保存食にする。冬の薪ストーブの上で、春鍋の上で、それら小袋はひとつひとつが美味しい夏の思い出を雪ごもりの食卓に届けてくれる。
そのようにして万感の思いを込めるトウモロコシだけれど、
毎年順調に育ってくれるとは決していかない。例えば今年は発芽の段階で大多数が淘汰された。カラスだろうか。山鳩だろうか。または地面の下に巣食うハリガネムシか。あの頃忙しくてよく確かめられなかったけれど、ともかくも今年トウモロコシは、蒔いた種の4分の1しか芽生えなかった。
けれど残る種が株となり太陽の送る熱気とともにぐんぐん育ち、
やがていつの間にか葉っぱの付け根に三々五々と太い紡錘系の実をつけて
あと半月もすれば今年もあの甘さを楽しめる、と思いきや忘れてはならない! ここでトウモロコシ収穫に至る最後にして最大の難関に突き当たる。
タヌキである。裏山を背負う我が家には、毎年トウモロコシが後少しで熟れるというその時期に、どこから見ているのか必ずタヌキが現れる。そして待望のトウモロコシは一本、また一本と夜毎に食べられ続け、そのまま放っておけばいざ人間が食べようとする頃にはあら不思議、きれいさっぱりと実だけ掻き消えて後に残るは直立した茎と葉ばかりになっているのだ。
だからこの最期の詰めに、タヌキ対策は怠れない!
今年もタヌキの害を認めてすぐに、早速スヌーピーを畑に移した。
今まで本当にたくさんのことを試してきた。紐を張り巡らしたり畑を囲むように焚き火をしたり・・・そしてその結果残った唯一タヌキ対策に効果のある方法は、犬のスヌーピーをトウモロコシ畑に繋ぐことだった。だからいつもお盆の今の時期になると、スヌーピーは一時的に畑に引越しとなる。いつもは鶏小屋の脇で狐に目を光らせる役を担っているのだけれど。
そして1週間・・・
それまで何とか順調に行っていた見張り役にも、どうやら綻びが見え始めたようだ。再びタヌキはトウモロコシを食害し始めた。
タヌキは基本的に夜行性なのでその害も大方は夜の間に起こる。だからスヌーピーの「お引越し」も夕方から朝方にかけてなのだけれど、夜な夜な「食事」に現れるタヌキめは遂にスヌーピーが繋がれた紐の範囲でしか動けないことを見破ったようだ。賢くもスヌーピーから一番離れた株から食べていっている。まずい! まだ収穫には少しだけ間がある。このままではそれまでに全滅の憂き目に会ってしまうかもしれない。
そこで私はスヌーピーの繋ぎ位置を若干中心方向にずらした。折りしも宵の雨が続いた天気となったけれど、この際スヌーピーには頑張ってもらいたい。なんとなればこの場合、トウモロコシを守れるのは彼しかいないのだから。
そしてそれから3日後、私は晴れて今年の「初物」を口にすることができた。
うまい! 8月から天気が回復したお陰だろう。僅か5本ではあったけれど、今年の初収穫を堪能した私は残りを冷凍して保存食とする。だいぶ危ぶまれたけれど何とか今年もトウモロコシを食べることができた。ありがとう! スヌーピー。
さて、そういうわけで今のところタヌキが食べたトウモロコシと私が食べた分とはお互い「いい分」というところか。畑にはまだ何本かトウモロコシが残っている。これから先、その「希少品」を手にするのはどちらか、まだまだ予断を許さない。私も後少しだけ、スヌーピーに頑張ってもらわないとならない。
毎朝スヌーピーを散歩に連れ出すごとにトウモロコシ畑を見て回る。
うん、昨夜も何とか無事だったようだ。
ありがとう。スヌーピー、お前のお陰だよ。
そう言って彼の頬から両手を離す。彼は喜んで、畑の中を縦横無尽に駆け回る。
ふっ! アタシの魅力がようやく知れ渡ってきたようネ・・・
こ、こら、いきなり出てくるな! かえってそれによって読者は離れてるのかもしれないのだぞ!
あ、もとい。私のBLOGにマルダヌキがよく登場するのだけれど、
実際のタヌキには、毎年今の時期、実は少々てこずっている。
というのは、いつも畑で恒例のトウモロコシ争奪戦が展開されるから・・・
来る春ごとに、私はトウモロコシの種を蒔く。夏の盛り、ちょうどお盆の頃サクサクと齧るあの甘い感触を今年も味わいたいと、心をひと足飛びに夏風に躍らせながら、私は一粒一粒の種を土に蒔く。
たくさん実ってくれよ。食べ切れない分は小さな袋詰めにして保存食にする。冬の薪ストーブの上で、春鍋の上で、それら小袋はひとつひとつが美味しい夏の思い出を雪ごもりの食卓に届けてくれる。
そのようにして万感の思いを込めるトウモロコシだけれど、
毎年順調に育ってくれるとは決していかない。例えば今年は発芽の段階で大多数が淘汰された。カラスだろうか。山鳩だろうか。または地面の下に巣食うハリガネムシか。あの頃忙しくてよく確かめられなかったけれど、ともかくも今年トウモロコシは、蒔いた種の4分の1しか芽生えなかった。
けれど残る種が株となり太陽の送る熱気とともにぐんぐん育ち、
やがていつの間にか葉っぱの付け根に三々五々と太い紡錘系の実をつけて
あと半月もすれば今年もあの甘さを楽しめる、と思いきや忘れてはならない! ここでトウモロコシ収穫に至る最後にして最大の難関に突き当たる。
タヌキである。裏山を背負う我が家には、毎年トウモロコシが後少しで熟れるというその時期に、どこから見ているのか必ずタヌキが現れる。そして待望のトウモロコシは一本、また一本と夜毎に食べられ続け、そのまま放っておけばいざ人間が食べようとする頃にはあら不思議、きれいさっぱりと実だけ掻き消えて後に残るは直立した茎と葉ばかりになっているのだ。
だからこの最期の詰めに、タヌキ対策は怠れない!
今年もタヌキの害を認めてすぐに、早速スヌーピーを畑に移した。
今まで本当にたくさんのことを試してきた。紐を張り巡らしたり畑を囲むように焚き火をしたり・・・そしてその結果残った唯一タヌキ対策に効果のある方法は、犬のスヌーピーをトウモロコシ畑に繋ぐことだった。だからいつもお盆の今の時期になると、スヌーピーは一時的に畑に引越しとなる。いつもは鶏小屋の脇で狐に目を光らせる役を担っているのだけれど。
そして1週間・・・
それまで何とか順調に行っていた見張り役にも、どうやら綻びが見え始めたようだ。再びタヌキはトウモロコシを食害し始めた。
タヌキは基本的に夜行性なのでその害も大方は夜の間に起こる。だからスヌーピーの「お引越し」も夕方から朝方にかけてなのだけれど、夜な夜な「食事」に現れるタヌキめは遂にスヌーピーが繋がれた紐の範囲でしか動けないことを見破ったようだ。賢くもスヌーピーから一番離れた株から食べていっている。まずい! まだ収穫には少しだけ間がある。このままではそれまでに全滅の憂き目に会ってしまうかもしれない。
そこで私はスヌーピーの繋ぎ位置を若干中心方向にずらした。折りしも宵の雨が続いた天気となったけれど、この際スヌーピーには頑張ってもらいたい。なんとなればこの場合、トウモロコシを守れるのは彼しかいないのだから。
そしてそれから3日後、私は晴れて今年の「初物」を口にすることができた。
うまい! 8月から天気が回復したお陰だろう。僅か5本ではあったけれど、今年の初収穫を堪能した私は残りを冷凍して保存食とする。だいぶ危ぶまれたけれど何とか今年もトウモロコシを食べることができた。ありがとう! スヌーピー。
さて、そういうわけで今のところタヌキが食べたトウモロコシと私が食べた分とはお互い「いい分」というところか。畑にはまだ何本かトウモロコシが残っている。これから先、その「希少品」を手にするのはどちらか、まだまだ予断を許さない。私も後少しだけ、スヌーピーに頑張ってもらわないとならない。
毎朝スヌーピーを散歩に連れ出すごとにトウモロコシ畑を見て回る。
うん、昨夜も何とか無事だったようだ。
ありがとう。スヌーピー、お前のお陰だよ。
そう言って彼の頬から両手を離す。彼は喜んで、畑の中を縦横無尽に駆け回る。
穀物も食べちゃうんですね。
ウチにも出ますが・・・>タヌキ
そういえば、いつかの秋に
庭の柿の実を狙っているアナグマをみたことがあります。
さすがに
キツネは見ないなー。
タヌキとの化かし合い、がんばってくださいw
一度朝に見かけたことがありますが、見れば可愛いですよ。
走ればぽこぽことしていて、ユーモラスです。
我が家の鉄壁猫軍団も、いくら数で勝るとはいってもタヌキや狐の往来を妨げるまでにはならないですね。
やはり野生の彼らは一味違います。
それに比べりゃ子猫一匹なんぞ、可愛いもんです。
狐にはある日の食事として鶏を取られるし、先日はハヤブサか鷹だと思いますが、やはり鶏を奪われました。
tomboさんの小さな来訪者、いいじゃないですか。縁のあるうちしか付き合えない定めですよ。可愛がってあげたらどうでしょう。そのうち嫌でも別れる時が来る。
タヌキや何やらに年中あれこれとモノを奪われてはいるのですが、私自身こうして生きていられるので、まあ、いいか、というところです。
これは、人間のできる極上の楽しみ方ではないですかな。
ま、確かに agrico さんの腹の足しにはならないので申し訳ありませんが…。
子猫はお隣さんとこのチビが夏の合宿から帰ってきたようで、庭で追っかけっこをしています。やっぱり同年代(?)のお友達を持って欲しい。って、まるで親みたいですね。
タヌキや狐だけでなく、ネズミ、それを食べる蛇、モグラや鹿、この界隈では毎年熊が出ますが、彼らも秋になるとリンゴ園やデントコーン畑に入ってたらふく食べてます。
今や人は地球の生態系を形作る太い柱になってるんですよ。もし人類が絶滅したり人口が大きく減ることがあれば、地球の生物層はドラスティックに変わるでしょうね。
まあ、トウモロコシくらいならいいか・・・なんて言えるのも、もう収穫を終えたからであって、それまではしゃかりきになって撃退策を考えますよ。幾度悔しい思いをしたことか・・・でも喉元過ぎれば熱さを忘れる、です。
マルダヌキの性格はまさしくタヌキからとってます。もし彼らが人の言葉を話せたら、こんな風に言うんじゃないか、なんて考えて描いてます。