晴れ間が続くと食べ物がなくなる理由

この１週間ほど好天続きだったので、食べるものが無くなってしまった。
何でそうなるか、というと・・・

天気が良い⇒外で働くことがたくさんある⇒昼間は外、夜は疲れてしまう⇒料理できない⇒だんだん食べるものが無くなる

と、まあこういう図式である。
畑や野山にどんなに食べれる物があろうとも、好天が長く続くとそのうちご飯とラーメンだけになってしまったりする。
我ながら可笑しいものだと思う。
ひとり暮らしの辛いところかな・・。
サラリーマンだった頃はどんなに忙しくても”食品”を買ってくれば良かったけど、今はまず食べ物を採りに行き、アク抜きや仕込をしてから料理しなければならない。
自給生活は、手間暇がかかる。

さて、今日は朝から雨。久しぶりの慈雨だ。野菜たちも喜んでいるだろう。
これでやっと食べ物を作れるぞぉ。

まず家周りからフキを採ってくる。今どきのフキは虫が入ってなくて良い。採ってきたフキを一旦茹でてから皮を剥く。
あわせてビールを仕込む。前回仕込んだビールを瓶詰めし、空いたバケツに次の分を仕込む。いつもは２週間ごとに仕込みを繰り返して行くけれど、前回の発酵が思わしくなかったのでちょっと発酵時間を長く取ってみた。

普通はビール仕込みだけで２時間近くかかるけど、料理というのは結構煮たり冷ましたりして待っている時間が多いものだ。その間に夕食のパンを仕込んでおこう。
まず麦を挽いて全粒粉を作る。うちではこの全粒粉が欲しくて小麦を作ってるようなものだ。去年、今年と結構な収穫量なので(今年の分は７月に収穫する予定)、今年は播かなくていいかもしれない。

ビール瓶を消毒しているときに、洗った瓶の口にカタツムリが歩いてるのを発見した。
ううん～～～。我が家では民宿や食堂の営業許可は取れないかもしれないな。

冷凍庫に使い残した餃子の皮を見つけたので、この際にフライパンで炒めて酒のつまみを作ることにした。
チップスにして唐辛子酢味噌和えで食べよう。

ついでに豆を炒めておこう。どぶろくもざるで漉しておこう。

野菜作りもそうだけど、料理をしたり何かの仕込をする時に急ぐと良くない。特に発酵させる時なんか、作り手の気分が意外なほど反映したりする。
落ちついて安らかな気持ちで、ひとつひとつのことをじっくりとすれば、大概いいものができる。

何のカンのとしたいことはたくさんあるけど、その間エサくれ～と騒ぐネコもいるし、昨日今日生まれたばかりのヒヨコも気になって仕方ない。(１羽足が悪いのか動けないでいるのがいるみたい。)

気がついたら、フキを煮込みながら、ビールを仕込こみながら、パン生地を作りながら、豆を炒めながら、餃子の皮チップスを作りながら、どぶろくを漉しながら、ネコに餌をやっていた。
我ながらよくこんなに動けるものだ。感心した。

ひと段落ついて外を見ると、まだ雨が降っている。予報ではこれから３日間雨模様なそうだ。

さあて、これから酒でも飲もうか！


【写真はタイン(右）とロッキー(左)。仲良しコンビ。】