昨日(24日)のコラムで衆議院議員の議席を減らす動きに対して異論を唱えたが、むしろ参議院議員を減らすべきだと思う。正直言って今の参議院は衆議院の暴走をチェックする本来の機能を果たしていない。「第二衆議院」にしか過ぎない。
衆議院との選挙に時間差があり、当時の世論の反映に時間的誤差が出た結果、衆議院との「ねじれ現象」となっている。つまり衆議院では与党が圧倒的な議席を確保しているのに対して、直近の選挙で与党が大敗した参議院では、野党が過半数を占めている。それが政局の混乱を引き起している。
自分は今の参議院では存在意義はないと思う。むしろいつも選挙を念頭に置いた党利党略が優先されて弊害ばかりが目立つ。本来の政策論争がないがしろにされていると思う。
そこで自分の独断と偏見で提案したい。まず参議院は現在の議員数242を200に減らす。次に選挙でなしに推薦制にする。まず47都道府県知事からの推薦で一律2名を選出する。そして産業界、消費者代表から各8名を、さらにそれ以外の18分野から各5名を選ぶ。教育、芸術、科学、スポーツ、マスコミ、医学、福祉、宗教、…などあらゆるジャンルの有識者を募る。さしあたってそれぞれの団体の推薦でいいだろう。
そして参議院はあくまでもチェックに徹して法案は予算案と同じく衆議院が優先する。しかし衆議院で議決されても参議院で否決されれば衆議院に差し戻して再度審議し直す。異議を申し出て衆議院に戻すだけでもプレッシャーになると思う。いやプレッシャーになるほどに参議院の「良識の府」の権威を高めていかなければならない。そして任期6年は同じでも2期のみとする。参議院は選挙とは無縁のものとして、政党色を極力抑える。選挙のための政争の具にしない。つまり衆議院とは全く選出方法や選出者が異なる新しい立法府として生まれ変わる必要があると考える。
訂正:「47都道府県からの推薦」(誤)を「47都道府県知事からの推薦」(正)と改めます。訂正してお詫びします。
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