本日行なわれた「典子さんご結婚」について、改めて朝日新聞の「特異なスタンス」を実感した。皇族に対して全く敬語が使われていないのである。
午前11時、千家さんと典子さまはゆっくりと結婚式場の拝殿に向かった。集まった人たちから「おめでとうございます」などと歓声があがり、典子さまは笑顔で会釈していた。(朝日デジタル)
一方読売新聞は「典子さまは皇室典範の規定により皇族の身分を離れ、今後は同市内で千家さん一家と生活される。」と典子さま本人の記事はこれだけだったが、しっかり敬語が入っている。
産経新聞も「典子さまはブルーグリーンのスーツ姿で、久子さま、姉の承子さま、妹の絢子さまに見送られ、車で大社に向かわれた。」と文末は敬語になっている。
毎日新聞も朝日同様敬語を使っていない。ただし、朝日新聞、毎日新聞のそれぞれの系列テレビ局であるテレビ朝日やTBSは放送で皇族に対してしっかり敬語表現をしている。朝日を筆頭とした左派系新聞だけが敬語抜きといえる。
自分には、朝日新聞などは皇室に対して冷淡とはいわないまでも、皇室の尊厳に対し一定の疑念を持っているように思える。国民の統合というある種崇高ともいえる理念に対する反発だ。つまり、皇室とは言っても普通の人間だ。国民の象徴という立場には敬意は表するけれどあまり意識しすぎる必要もないという認識だ。早い話が、セレブのトップのような存在でしかないという西洋の王室に対するような見方だ。
この底流には日本の伝統に対する軽視ないし嫌悪があるように思えて仕方がない。個人の権利を軽視し社会の秩序を優先する戦前の伝統が、軍国主義台頭の原動力になった…。天皇制は戦後体裁を変えたとはいっても、依然悪しき伝統を引きずっているものだという偏見があるではないか。
そして朝日新聞などは伝統的日本人がきらいなのだ。大震災の苦難にも略奪もなく規律を重ん黙々かつしっかりと復興に取り組む日本人は、一つの悪意ある報道で貶められる。原発事故で爆発に右往左往して挙げ句の果てに所員の9割が逃亡した…。皇室から一般庶民にいたるまで、左翼メディアが送る冷たい視線を意識せざるを得ない。
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