粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

凧を揚げている場合か

2012-10-16 13:58:54 | 沖縄の虚像と実像

尖閣諸島問題は、中国の軍艦7隻が沖縄近海を通過することでさらにエスカレートする懸念が高まった。本日午前7時には与那国島の南南西接続地域を航行した。4日も同じ軍艦が沖縄本島と宮古島の間を通過している。いずれも日本の領海ではないが、領海すれすれの航行であり、日本への威嚇であることはまちがいない。

アメリカの国防長官が、尖閣諸島は日米安保条約の適用内と明言しているので、中国とて軽々には沖縄近海に通行できないが、こんな「探り」は今後も仕掛けてくるに違いない。そして中国は日本の出方をそれこそ探っているのだ。安直に構えているとさらに煽りをあげてくるだろう。

それにしても、困りものなのは、オスプレイを巡る普天間基地での子供じみた市民団体の妨害活動だ。基地に向けて、凧や風船を上げたりしているという。実際問題これは、基地内ばかりかその周辺において、オスプレイ飛行などで重大の障害になる。それで事故が起きたら彼らはどう考えるのだろうか。

彼らは常々「基地周辺に住む子供の命が危険に晒されている」と盛んに訴えているが、自らが阻害しかねないことをしているのをわかっているのだろうか。アメリカ側が日本政府に抗議したのも当然だろう。中井眞知事がオスプレイ配備では、強硬な態度をとっているが、こうした妨害に沈黙しているのは、理解しかねる。

おそらく中国はオスプレイをめぐる米軍と地元沖縄との確執を、日米安保の切り崩しに利用しようといるのではないか。確執が高まるほどに、ますます増長してくる。日米の固い結びつきを裂くような愚かな行動は百害あって一利無しだ。

お詫び:当初「市民団体の妨害活動」のリンク先が該当しない記事になっていました。大変失礼しました。