goo blog サービス終了のお知らせ 

粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

橋下徹の器

2013-07-24 11:50:33 | 国内政治

攻めには強いが守りが弱い、これが橋下徹日本維新の会共同代表の率直な評価ではないか。特に党員である中山成彬氏の発言に対する橋下共同代表の反応をみるとそう痛感する。

中山氏がネットの番組で「私は代表と言わず、市長と言っている。代表と認めていない」と橋下氏を批判したことを問題視している。確かに中山氏の発言もどうかと思うが、即座に橋下氏が過剰反応したことには首を傾げる。「つまり橋下氏が「僕のことを代表と思わないなら、維新の会から出ていってもらったらいい」と反発したのだ。さらに党の執行委員会で「離党」を求める考えを示したということだ。

いかにも弁護士出身の橋下氏らしく、相手の発言にはい一言一句対応して、問題点々を突く反応だ。しかし、すぐに「離党」勧告までに追い込むには、性急過ぎる感じがする。苟も代表の立場ならワンクッションがあってしかるべきだと思う。

あるいは「どうしようもない仲間がいる。これも私の不徳の致すところです。」ぐらいで、軽い訓告処分にして鞘を納めることはできないのだろうか。どうにも橋下氏の懐の狭さが感じられて仕方が無い。

これも橋下氏には、維新の会は自分がつくり、このような国政を左右する政党に仕上げたというプライがあるのかもしれない。確かに党立ち上げの当初、橋下氏は輝いていた。日本で一番輝いていたといえる。いわゆる創業者の情熱だけで突き進む「行け行けドンドン」の時期だ。その頃は橋下氏の類いまれなる弁論術が遺憾なく発揮して倍々ゲームのような躍進を続けた。いわば攻めの姿勢が最大限生かされた訳だ。

しかし、石原慎太郎氏の太陽の党と合流し、既存の国会議員も加わり、党公募の新人議員も参入した時点でもはや維新の会は橋下氏自身の政党ではなくなった。その時点で、橋下氏は理論武装の革命家ではなく、組織者としての政治家であらねばならなくなった。いわば攻めから守りに転じる要素が強くなってきたのである。

しかし、最近の慰安婦問題での発言や西村信吾議員の「うようよ発言」の対応をみると「守り」の戦術が的確に生かされてはいない。そして今回の中山発言での過剰な反発。

橋下氏に懐の大きさを直ちに求めるのは無理かもしれない。組織者としての自覚だけは欲しいのだがはたしてどうなのか。あるいは一度共同代表から降りて一参謀に徹するのも悪くない。ともかく橋下氏には「頭を冷やしてほしい」と思う。



投票相手に悩む選挙

2013-07-21 16:04:25 | 国内政治

自分自身、これまでほとんど選挙に投票してきた。棄権したのは2、3回ぐらいしかない。そして投票する相手もそんなに悩まずわりとすんなり決められていた。ある面安易だったといえるかもしれない。

しかし、今回は投票相手を決めるのに相当悩んだ。二転三転どころか五転六転ぐらいした。どうしても人物と政策で合致しない。この人物は政治家として力量がありそうに見えても、政策的に自分の志向と違う場合は敢えて敬遠せざるを得ない。しかし、政策といっても全て自分の求めるものと一致する政党は無い。一部の政策は別の政党の方が共鳴できる部分があったりする。

そんな試行錯誤の末、選挙区の方は政策を重視し、自分にとってよりましな政党の候補者に決めた。いわば消去法に近い選び方といえる。比例区は政党ではなく、個人名を書き込んだ。当人が所属する政党の公約には多少不満はあるが、その指向する国家像には概ね同意する。その人物の政治理念と実行力に賭けるみようと思った。

結局選挙区と比例区が違う政党になってしまった。とはいってもこれは今に始まったことではない。ここ何回かの国政選挙でもそうだった。しかし、今回はこの選挙が今後の日本を大きく決めるような予感がして、特別候補者選びに苦労した。

ただ悩んだのは昨日までだった。投票に赴いたのは午前9時前、こんな早いのも久しぶりだ。投票所がある小学校は結構混んでいたが、どうも高齢者ばかりが目についた。20代30代はあまり見かけない。さて今夜どんな審判が下るのか。


埼玉選挙区の行方、その2

2013-07-12 10:41:09 | 国内政治

公明党の矢倉克夫候補、苦学の末に東大入学。卒業2年後に早くも司法試験に合格。アメリカの大学で法学修士課程を修了し国際弁護士としての資格を得る。みずほ銀行合併やソフトバンクの携帯電話事業展開では法制面で尽力する。中国のレアアース問題でもWTO提訴に持ち込む手腕を発揮した。こうした華々しい経歴と実績は、参議院候補者には十分過ぎるだろう。しかし、ネックは公明党員というところだろうか。ややもすると党本位で動く政党ではたしていかほど実力を発揮できるだろうか。(選挙戦第一声動画)

民主党の山根隆治候補、今年4月の「国政報告会」の動画を見たが、夜の街の雑踏の中、寂しい演説だ。落日の民主党を象徴するような光景だ。ころころ内閣が変わる民主党政権時代に一時期外務副大臣を務めたが、そのキャリアの軽さは如何ともしがたい。連合などの支援組織を頼りに票固めに必死だが、どうしても逆風は否めない。前回の選挙で行田邦子氏と民主党ダブル候補で攻めの選挙を挑みそれが相乗効果となった。しかし今回は完全な敵味方であり、票を食い合う過酷な選挙だ。

公示前の選挙予想では、自民の古川が大きくリードし、公明の矢倉が続く。残りの一議席を民主の山根とみんなの行田が争うというのが有力であったが、ここへきてダークホースが台頭してきたようだ。共産党の伊藤岳候補だ。この人物、学生時代民青に入って活動を続けている筋金入りの共産党員であり、奥さんも学生時代の民青仲間のようだ。

どうも共産党は最近の都議会選挙の結果でわかるように勢いがある。他の野党が分裂を繰り返し存在感を失いつつある時代に、揺るぎのない野党であることが注目されているようだ。共産党が独自に発信しているネットの番組を見たが、政党の余裕さえ感じる。伊藤岳候補と小池晃党副委員長が出演し、進行係の女性とともに選挙の近況を話し合っている。細野民主党幹事長の過去のスキャンダルを皮肉ったり、AKBの総選挙が話題に上がったり、駄洒落も思わず出てくる。特に小池氏がこんなユーモアの持ち主だとは思わなかった。果てはセクハラぎりぎりのジョークが飛び出す。金太郎飴みたいにどの候補者も似たり寄ったりにみえる政党だが今回の選挙はどうだろうか。

これら有力候補からは大きく離され、一人孤独な選挙活動をしているのが社民党の川上康正候補だ。選挙の出陣式と動画では銘打っているが、その第一声は閑散としていて聴衆も10人程度といっていいかもしれない。仮にも国会に議席をもつ政党とはとてもいえない寂しさだ。出陣式とは名ばかりでこの政党の財力の貧弱さばかりが印象に残る。もはや風前の灯というべき政党。「土井たか子さんの薫陶を受けた最後の弟子の一人」という自己紹介がどこか痛々しく感じてしまう。

以上、埼玉選挙区の候補者をネットでいろいろ調べた上の自分の勝手な印象だが、実感としてはネットは今後の選挙では有力なメディアになり得ると感じた。むしろ主流になるといってよいだろう。埼玉に限らず候補者たちの近況報告を見るとこの選挙を機会にスマホを購入しツイッターやフェイスブックを始めた政治家も少なくないようだ。はたして選挙結果では、ネット選挙でどんな影響がでてくるのか。さらに新しいネットの活用が生まれてくるのか。ただ余計な話だが、どうも美人候補がまず目に入ってしまうのが玉にきずだ。

埼玉選挙区の行方、その1


埼玉選挙区の行方、その1

2013-07-11 14:31:40 | 国内政治

参議院選挙が公示されて1週間、ネット選挙解禁ということで、実際ネットでは候補者たちがどんな広報活動をしているのか調べてみた。特に自分の地元埼玉県(定員3名)ではどういう候補者が出ているのか。極めてマイナーな話題だが、個人的なブログならいいかなと自分で勝手に言い訳する。ネットで候補者のホームページや最新の動画をチェックしてみた。埼玉県選挙区に立候補しているのか以下の8人だ。

古川俊治(50歳)自民党<現職>

矢倉克夫(38歳)公明党<新人>

行田邦子(47歳)みんなの党<現職>

川上康正(48歳)社民党<新人>

山根隆治(65歳)民主党<現職>

谷井美穂(50歳)幸福実現党<新人>

宮永照彦(56歳)諸派<新人>

伊藤 岳(53歳)共産党<新人>

年齢的には山根氏を除けば50歳前後がほとんどだといえる。このうち諸派の宮永照彦候補は、街中の選挙掲示板にはポスターも張られていない。さらに自分のホームページもないし当然動画もない。一体この候補者は何のために出馬しているのか、意図を測りかねる。

女性候補は二人、ともになかなかの美人である。特に谷井美穂候補(幸福実現党)は「ミスいわつき」(現在のさいたま市岩槻区)の経歴を持つ。長く中学の音楽教師を務めていて、その語り口は愛嬌があって好感が持てる。なぜ「幸福の科学」などに入ったのだろうと余計なことを考えてしまう。彼女の街頭演説で森永卓郎似の男性が手を振りながら脇を固めていた。もしかして旦那かと思ったが、彼女自身今だ独身だとわかりほっと?した。ただ彼女の演説は聞いていると特別政治的な強いアピールが見られずどうしても素人ぽさが抜けない感じがする。

もう一人の美人候補行田邦子候補(みんなの党)はもともと民主党議員であったが、昨年の消費税増税を巡るごたごたで離党して今年になってみんなの党に鞍替えしたというわけだ。発言もさすが現職議員らしく政治の現状認識が高く舌鋒も鋭そうだ。元々東京出身で埼玉の地縁が無かったが、前回民主党の公募に応じてトップ当選した。民主党離党後一時みどりの風の結成に動いたが、今年に入ってみんなの党に鞍替えした。女性中心のみどりの風と一体なにがあったのか、女性間のデリケートな確執か、などと外野はとかく詮索してしまうが。

メディアの選挙予想で、もっとも当選が堅いとされるのが自民党の古川俊治候補だ。安部内閣の高支持率に支えられて自民党候補者は全国どこでも強い追い風で選挙戦を優位にすすめている。特に埼玉では得票数が予想以上に見込まれ、一部自民投票を与党の公明党候補に回してほしいという党本部の指令がきているようだ。しかし古川陣営は、さすがに党の意向には反発して不満を露にしている。おそらく、自民党支持者がそう易々と公明党候補者に投票を回すなどはあり得ないだろう。古川候補の演説を動画で見たが、前職は医師であるせいか、政治家の弁舌にしては温厚すぎて物足りない感じがする。同郷で父親が医者の音楽ユニットTRFのダンサーSAM(サム)とはいとこだという。安室奈美恵の元夫といったほうがわかりやすいあのダンサー同様、この候補者もいささか地味に見えてしまうのだが。

続く>埼玉選挙区の行方、その2



日本維新の会の公約

2013-06-28 11:24:52 | 国内政治

参議院議員選挙の公示を控え、日本維新の会が公約を発表した。その要旨を読んでみると、大方同意できるが、一部に疑問に思うところがある。

まず賛同できるのは外交・安全補償である。「周辺国に隙を見せない安全保障」と明示しているところがいい。もちらんそのために普天間基地の辺野古移設をはっきり打ち出していることとしっかり整合性がある。

歴史認識でも慰安婦問題を具体的に挙げていることは好感が持てる。この問題は決して後世まで禍根を残すべきではないと思う。もちろん、むやみに隣国を挑発するのは問題だが、不当な干渉には毅然と対応すべきだ。

経済・財政や社会保障対策も概ね賛成だ。特に「農協の機能の再定義」というのが重要だ。TPP参加問題で農業関連では実はこの農協こそが「隠れた主役」だと思う。TPP=農協として考えてもいいくらいだ。流通のみならず、農民の生産、消費、資金調達、保険、催事など地方の生活のあらゆる面でこの農協が強い影響力を維持している。

それが地方の発展に貢献した側面はあるが、その強い影響力が地方の活性化の阻害要因になっている事も確かだ。以前橋下大阪市長がタレント弁護士時代にテレビで農協について相当厳しい事を発言していたのたのを思い出し、「農協の再構築」は彼の昔からの持論のようだ。

ただ国歌システムには疑問が残る。自民党もそうなのだが、維新も憲法96条の改正を先行させている。しかし自分自身は96条の改正には反対だ。むしろ本丸の9条改正こそ先決ではないか。今の自衛隊は9条をみてもなんら意義が反映されていない。どうも見ても存在が9条と相反するのが明らかだ。これだけ現在自衛隊が国民に認知されているのに、いまだ自衛隊が法律では宙ぶらりの状態なのは自衛隊に対して失礼だと思う。この9条改正を堂々と国会で時間をかけて論議すべきだと思う。政治家は最初から9条では国民に抵抗が強いとして及び腰だ。しかしそんなに国民は9条に執着をもっているとは自分は考えていない。小細工なしに素直に国民に提示すれば国民は理解してくれるものと信じている。

維新は一院制も主張しているが、確かに今の参議院を見ているとミニ衆議院化していて本来のチェック機能を欠如している。しかし、世界ではこの2院制が十分機能している国は多い。やはり参議院の仕組みを根本に変える事が必要ではないか。アメリカのような各都道府県で定数を統一するとか、選挙ではなく推薦にするとかいろいろ考えられる。

要旨には出ていないが、維新は首相公選制や道州制を提唱しているが、正直あまりピンとこない。議院内閣制で十分首相が政策実行で強力なリーダーシップを発揮している国は多い。首相公選制では大統領制と同じになってしまうと思うが、はたしてそれがよいのか疑問が残る。道州制にしても、どうも日本の風土には合わない気がする。アメリカやドイツの連邦制はそれぞれに歴史を反映したものといえる。道州制導入で、今の北海道の札幌のように人口が3分の1を占め、行政、商業、文化などあらゆる機能が集中するのがはたしてよいのか。