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●目取真俊さん《沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ》

2023年12月04日 00時00分42秒 | Weblog

[↑ 三上智恵監督/最新作『沖縄、再び戦場 (いくさば) へ(仮)』製作応援のお願い (https://okinawakiroku.com/images/hero_pc_l.png)]


(20231028[])
《沖縄をこれ以上「基地の島」=「悪魔の島にしないために》。目取真俊さんの御言葉。

   『●「武力によって平和を創造することはできない」…
         「真の平和をつくっていく…「憲法宣言」を採択」
    「《石垣島宮古島への陸上自衛隊配備などを念頭に
     「沖縄の基地負担への影響が大きい」》…壊憲が及ぼす影響は、
     沖縄では計り知れない。「森」を殺し、「美ら海」を殺し続け、沖縄の
     市民を分断、基地から出撃する番犬様は「人」を…。
       沖縄の地で、《「武力によって平和を創造することはできない」とし、
     日本国憲法の精神米軍基地のない平和を求める沖縄の心
     大切にし、真の平和をつくっていくことを掲げた「憲法宣言」を採択》
     にも肯ける」

   『●《日本全土を米軍の鉄砲玉として…》…【解決策ない辺野古の軟弱地盤
        できもせぬ基地建設で翻弄する一方、日本全土の基地化が進行】
    《本州、九州、馬毛島奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、
     与那国島にわたって出撃基地やミサイル包囲網をつくり、日本を
     不沈空母に見立てて中国に圧力を掛け、同時に米本土を防衛する
     というものだ。軍事費圧縮が迫られている米軍は、日本に軍事費や
     人員を肩代わりさせ、自衛隊を二軍として自国のアジア戦略に
     主体的にかかわらせる方針へとシフトしているからだ》

   『●在りもしない特権には大騒ぎするくせに、明確に存在する #在日米軍特権
       には沈黙する…《米軍の在日特権こそ問題にすべき》(長周新聞)
    《2004年8月にはイラク出撃に備えて訓練中だった米軍ヘリが
     米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)に着陸しようとして、
     隣接する沖縄国際大学に墜落する事件も起きた》

   『●長周新聞【『命どう宝県民の会』設立 沖縄の知識人やジャーナリスト
     琉球弧の島々を攻撃の標的にさせない為に】《…事務局長・山城博冶》
    《沖縄戦から77年。これまで沖縄は朝鮮ベトナムイラク
     アフガニスタンなど米国の戦争の出撃拠点とされてきました》

   『●台湾有事を煽り《ロシアのウクライナ侵攻のような軍事衝突にまで
     エスカレートさせてはならない…外交による対話を強めなければならない》
    《何より、辺野古新基地をはじめ有事の際の出撃拠点となる県内の
     各基地
は、攻撃対象となる可能性がある》

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古弾薬庫新ゲート建設工事の様子】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/212e2c53d6b461f54b1a9dd6e3e8d77e)。《金網フェンスの内側では、丘を切り崩して、新ゲートや管理棟などを建設するための整地作業が進められている。森が破壊され、赤土がむき出しとなって、無惨な景色に変わり果ててしまった。連日、血まみれとなって泣き叫ぶガザの子どもたちの映像がテレビから流れる。子どもたちが苦しむ姿ほど胸が痛むものはない。ここに保管される弾薬も、いつか同じように苦しむ子どもたちを作るかもしれない。沖縄に住む私たちが軍事基地に反対するのは、自分たちが被害を受けるだけでなく、加害の立場にも立たないためだ。できることはわずかだが、沖縄をこれ以上「基地の島」=「悪魔の島にしないために》。

 イジメや差別に司法がお墨付き…その結果のデタラメ工事。決して完成を見ない新軍事基地、そして、決して普天も返還されない、辺野古やサンゴは単なる破壊「損」だ。それにしても、アベ様・スガッチ・キシダメ首相らは、嘘を吐きまくり、どこまで沖縄をイジメ、差別すれば気が済むのだろうか? 一体どんな国なのかね、ニッポンは? (琉球新報)《県が求めているのは国との協議だ。それに応じず、強権で組み敷くのでは民主主義国家を名乗る資格はない》。
 琉球新報の【<社説>サンゴ移植前着工 あまりにも無謀な工事だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2412543.html)。《サンゴ移植が順調に進まないならば、移植前に着工してしまおうと考えたのだろうか。あまりにも無謀な工事だと断じざるを得ない。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は大浦湾側に生息している小型サンゴ類約84千群体を移植する前に護岸工事の一部に着手することを想定している》。

   『●N値がゼロ、工期と費用は「∞」…今日もドブガネし、
      ジャブジャブと大量の土砂を美ら海にぶちまけている
   『●最「低」裁の政治判断…新基地は決して完成しないし、決して普天間飛行場
      も返還されない。N値ゼロで、工期と費用は∞、血税を日々ドブガネ…
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしい「個人」になりすまし
     救済を求め判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
   『●辺野古新基地建設: 国が寄って集って沖縄をイジメ、司法が沖縄イジメ

     にお墨付きを与える…野党議員は団結して立ち上がってくれないのか?
   『●地方自治を蔑ろにした沖縄イジメ、沖縄差別…それを助長する最「低」
      裁は司法判断を放棄し、政権に忖度した政治判断を乱発してばかり
   『●沖縄県は《「最高裁は…違反するとは認定していない」と…反論。…「明確
     な反対の民意こそ、公益として考慮すべきだ」と民意を前面に押し出す》
   『●目取真俊さん《無駄な時間と予算を費やしても…事件や事故が起きよう

     とも、政治家も官僚もだれも責任を取りはしない。本当に腐りきった国》

 まぁ、この腐りきったニッポン国ですので、当たり前の話ですが…機能しない環境監視等委員会。《単なる国の追認機関》。委員の皆さん、恥ずかしくないの?

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できる判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
      またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…
      12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
    《新基地建設には莫大な国費が投じられる。そのカネは、どのように
     支出されているのか。業者の選定は公正か。個々の契約の見積りは
     果たして適切か。国の工事を環境面から監視する防衛省の
     環境監視等委員会委員3人が、受注した業者から寄付金
     受けていたこともあった》

   『●「辺野古技術検討会」が「公正」「中立」ねぇ?
     「検討」しないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもなし
   『●防衛省と「技術検討会」による《ずさん》な《「結論ありき」の出来
       レース》…《軟弱地盤調査せず…何のための「検討会」か》?

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2412543.html

<社説>サンゴ移植前着工 あまりにも無謀な工事だ
公開日時 2023年10月26日 05:00
更新日時 2023年10月25日 14:26

 サンゴ移植が順調に進まないならば、移植前に着工してしまおうと考えたのだろうか。あまりにも無謀な工事だと断じざるを得ない。


 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は大浦湾側に生息している小型サンゴ類約8万4千群体を移植する前に護岸工事の一部に着手することを想定している。

 新基地建設を強行する国の「前のめり」な姿勢は度を越している軟弱地盤改良工事の設計変更申請の承認を巡る訴訟で勝訴した国は期限を切って矢継ぎ早に承認勧告、承認指示を出し、代執行訴訟の提起に至った。その一方で、沖縄防衛局は大浦湾側の工事に向け、護岸などを新設する4件の工事について入札公告を実施したのである。

 そして今度は、保護すべき貴重なサンゴを移植する前に周辺海域で工事に入るというのだ。工事のスケジュールありきで、豊かな海の象徴であるサンゴを守るという姿勢は全く感じられない。

 24日に開かれた環境監視等委員会で防衛局は移植前に護岸工事をした場合の水の濁りや水温、塩分に関するシミュレーションを踏まえ、「サンゴ類の生息環境は維持される」という想定結果を示し、工事の妥当性を強調したのである。工事に自らお墨付きを与えたようなものだ

 環境監視等委員会は防衛局の想定結果をそのまま受け入れてはならない専門家の知見を踏まえ、厳しく検討を加えるべきである。十分な分析と議論がないまま着工を容認するようでは、単なる国の追認機関でしかない。

 これまで委員会の場では2018年に移植された絶滅危惧種オキナワハマサンゴ9群体のうち、既に7群体は死滅していることが報告されている。生き残っている2群体のうち1群体についても「全体的に白化」という危機的な状況にある。要するに新基地建設工事の一環で実施されたサンゴ移植は成功しているとは言いがたい

 防衛局は「移植先において十分に順応している」と説明するが、辺野古に関しては、サンゴ移植は保全につながっていないのが実態だ。今回の移植前着工についても大浦湾側のサンゴの生育環境に悪影響を及ぼす可能性がある。防衛局のシミュレーションは信用できるのか、疑問は拭えない。

 現在、サンゴ移植について県と国は係争中である。現時点で県は設計変更申請を承認せず、防衛局が提出したサンゴ類の特別採捕許可申請についても不許可とした。それに対する農林水産相の是正指示違法として県が提訴したのだ。県の訴えをかわし「生息環境は維持される」という理屈で着工するという態度はまさに「問答無用」というものである。

 県が求めているのは国との協議だ。それに応じず、強権で組み敷くのでは民主主義国家を名乗る資格はない
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●辺野古抗告訴訟、《原告の資格がないとして県敗訴とした一、二審判決が確定》――― アベ様《政権を忖度した判決が連発》危惧が的中…

2022年12月30日 00時00分16秒 | Weblog

(20221214[])
山口厚裁判長は、伊藤詩織さんの上告審ではまともな判決。その一方で、アベ様がごり押しした人事であったことも指摘されています。リテラは、《事実上の“学識者枠”の拡張であり、弁護士枠の削減だった。そんなところから、いま法曹界では「官邸による最高裁への人事介入ではないか」と恐れられ、安倍政権を忖度した判決が連発されるのではと危惧されているのだ》…辺野古破壊は、まさにアベ様や元・最低の官房長官のガースーオジサンへの《忖度》としか思えない。
 そう、沖縄。(琉球新報)《裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在である》べきだというのに、またも、自公政権への《忖度》。そももそ、《不服審査請求など論外》なはずだ。

   『●アベ様のオトモダチのオトモダチを最高裁判事に任命?  
            「政治判断」乱発の最「低」裁からも忖度?
    《また、今年1月の人事発表では、任期終了で交代する判事2名の
     うち、ひとつは“弁護士枠”であったにもかかわらず、安倍内閣は
     日弁連推薦の候補者をはずし、その後任に刑法学者の山口厚氏を
     あてた。山口氏は一応弁護士資格を持ってはいるが、取得してわずか
     1年足らず。事実上の“学識者枠”の拡張であり、弁護士枠の削減
     だった。そんなところから、いま法曹界では「官邸による最高裁への
     人事介入ではないか」と恐れられ、安倍政権を忖度した判決が
     連発されるのではと危惧されているのだ》

   『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏…
        《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!
    「【2017年最高裁判所裁判官国民審査】によると、以下の7名だ
     そうです。
      ①小池裕
      ②戸倉三郎
      ③山口厚 
      ④菅野博之
      ⑤大谷直人
      ⑥木澤克之
      ⑦林景一
     …最後にもう一度、思い出そう…《はたしてこれらは、単なる偶然なのか
     つまり、安倍首相は最高裁人事まで私物化し、“オトモダチのオトモダチ”
     のために、ポストを用意してやったのではないか。そういう疑念が
     頭をもたげてくるのである》」

   『●「完全に司法に影響を与えようとする
     露骨な圧力にほかならない…暴挙」…着々と司法を掌握した効果
   『●「上告断念は、最高裁への抗議と不信任「最高裁には
         もはや何も期待できない」」…アベ様支配の最「低」裁
   『●《余ると分かっている電力を、なぜ原発で作り
      続けるのか?》 核発電「麻薬」中毒なアベ様に忖度する九電
   『●《第二次安倍政権以降、司法の独立は脅かされつづけている》…〝本土〟
       マスコミの無関心も相まってソレが沖縄では如実に表れ続けている
   『●あの「逮捕潰し」は問い直されなくてもいいのか? 刑事は刑事、
     民事は民事で済ませていいのか? アノ中村格氏がいまや警察庁長官
    《ジャーナリストの伊藤詩織氏(33)が性被害を受けたと訴えて
     元TBS記者の山口敬之氏(56)に損害賠償を求めた訴訟の
     上告審で、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は山口氏の上告を
     退けた。山口氏が同意なく性行為に及んだと認定して約332万円の
     賠償を命じた二審・東京高裁判決が確定した。7日付の決定で、
     第一小法廷は憲法違反などの上告理由がないとだけ判断した》

 琉球新報の記事【辺野古抗告訴訟、沖縄県の上告棄却 最高裁、県の敗訴確定 埋め立て承認撤回を取り消した国交相裁決の違法性は判断せず】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1629400.html)によると、《名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄県による埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相の裁決は違法だとして、沖縄県が裁決取り消しを求めた抗告訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は8日、県の上告を棄却した裁決の違法性について判断せず、入り口論で県の訴えを退けた一、二審判決が確定した》。

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしいが「個人」になりすまし
     に救済を求めに判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
    《行政の不当行為に対して国民が不服を申し立てる行政不服審査法」に
     基づく不服審査請求を石井啓一国交大臣(公明党)に行い、裁決が
     出るまで効力を一時的に失わせる執行停止も求めたのだ》

   『●《第二次安倍政権以降、司法の独立は脅かされつづけている》…〝本土〟
       マスコミの無関心も相まってソレが沖縄では如実に表れ続けている
   『●辺野古基地サンゴ訴訟、最「低」裁上告棄却…《国が、地方自治体の
      裁量を不当に制限し、地方自治を侵害しているという事実》を無視
   『●《良心に従い職権を行使する独立した存在》ではない
     大久保正道裁判長である限り、アベ様忖度な「行政判断」が続く

 斎藤貴男さんのコラムの一部をもう一度引用したい ―――――― 最「低」裁を頂点とする司法に失望してばかりだが、最近、衝撃を受けたことを再掲。(斎藤貴男さん)《当時、「週刊文春」の記者だった私は、彼を殺人犯に仕立てた連中に、「今のお気持ちは」と尋ねて回る取材を仰せつかったのだが、凄まじい成果を得てしまった。「犯人は梅田だと上が言うから逮捕したまで証拠なんかねえよ」と、元刑事は笑ったし、元裁判官は、「判決とは国家の意思なんだ真犯人なんか誰でもいい裁判所が死刑だと言えば吊るせばいい無期だと言ったらつなげばいいんだ」と、力説してくれたものである》…。

   『●裁判員制度反対…「冤罪もあることですし、あたしは死刑制度に反対
       です。人の命を、自民党の人たちみたいに軽く考えられないので」

 それにしても、沖縄についての裁判結果は酷いものばかり。最「低」裁の声が上がるのも、もっともだ。《三権分立が機能する民主国家》は幻想であり、《国民の権利救済という司法の役割に望み》はなく、《裁判所は沖縄の声に真摯(しんし)に向き合》うこともない。
 琉球新報の【<社説>抗告訴訟県敗訴確定 司法の使命を放棄した】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1629315.html)によると、《権力の集中と乱用を防ぐはずの三権分立が機能不全に陥っているのではないか。今回もまた、裁判所が実体審理に踏み込まなかった。名護市辺野古の新基地建設を巡り、県の埋め立て承認撤回を国土交通相が取り消す裁決をしたのは違法だとして、県が裁決の取り消しを求めた抗告訴訟で、最高裁は8日、県の上告を棄却した。原告の資格がないとして県敗訴とした一、二審判決が確定した》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1629315.html

<社説>抗告訴訟県敗訴確定 司法の使命を放棄した
2022年12月9日 05:00

 権力の集中と乱用を防ぐはずの三権分立が機能不全に陥っているのではないか。今回もまた、裁判所が実体審理に踏み込まなかった

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、県の埋め立て承認撤回を国土交通相が取り消す裁決をしたのは違法だとして、県が裁決の取り消しを求めた抗告訴訟で、最高裁は8日、県の上告を棄却した。原告の資格がないとして県敗訴とした一、二審判決が確定した。

 新基地建設を強行する政府の手法は違法ではないのかという肝心の問題に裁判所としての判断を示さないまま、門前払いで訴訟が終わる。納得できるはずがない司法が自らの使命を放棄したと言わざるを得ない。

 米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古の埋め立てを巡り県は2018年8月、埋め立て承認の後になって予定海域に軟弱地盤や活断層が見つかったことや、県との留意事項違反、環境保全の問題点などの理由を列挙し、埋め立て承認の撤回を決めた。

 これに対し沖縄防衛局は、本来は国民の権利救済を目的とした行政不服審査制度を使って国交相に審査請求などを行い、国交相は県の撤回を取り消す裁決をした。

 県が行った撤回の処分と、それを無効にした国の手法について、裁判所は中立の立場でそれぞれの妥当性について判断を示す必要があった

 だが、那覇地裁は県に原告の資格がないとして、中身に踏み込まずに訴えを却下。控訴審の福岡高裁那覇支部も一審判決を支持していた。

 上告を受けた最高裁も弁論を開くことなく、「都道府県が抗告訴訟により審査庁の裁決の適法性を争うことを認めていない」と結論付けた。

 埋め立て承認の撤回は、当時の翁長雄志知事が死去の直前に方針を決めたものだった。県民の負託を受けた県政が真剣に検討した処分にもかかわらず、その判断の是非に司法は正面から向き合うことなく撤回を巡る訴訟は終結した。遺憾というしかない。

 県民投票でも明らかな民意に反して政府が基地建設を強行し、県が決めた撤回も内閣の「身内」による決定で無効にしてしまう訴訟要件の「入り口論」で自治体の主張を退けることは、地方から訴えられた国の行政手法に司法がチェックを入れず、追従することに他ならない。地方自治にも禍根を残す判決だ。

 ただ、辺野古新基地を巡る法廷闘争は終わりではない。軟弱地盤改良に必要な設計変更の不承認を巡り、県と国が新たな訴訟に入っている。辺野古周辺の住民らも国を相手に抗告訴訟を起こしている。一審で一部の原告適格が認められるなど、県の訴訟より踏み込んだ審理がされている。

 三権分立が機能する民主国家であることを信じ、国民の権利救済という司法の役割に望みをつないでいる。裁判所は沖縄の声に真摯(しんし)に向き合ってもらいたい
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●《良心に従い職権を行使する独立した存在》ではない大久保正道裁判長である限り、アベ様忖度な「行政判断」が続く

2019年10月26日 00時00分57秒 | Weblog

[※ 『原発に挑んだ裁判官』(磯村健太郎・山口栄二) 朝日新聞出版(https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=21028)↑]



琉球新報の【<社説>関与取り消し訴訟 国追随の一方的な判決だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1013254.html)。


 《裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する。裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在であることを改めて強調しておきたい》。

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしいが「個人」になりすまし
     に救済を求めに判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
     「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
   『●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に
      辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず
    《行政の不当行為に対して国民が不服を申し立てる行政不服審査法」に
     基づく不服審査請求を石井啓一国交大臣(公明党)に行い、裁決が
     出るまで効力を一時的に失わせる執行停止も求めたのだ》

 琉球新報の記事【辺野古関与取り消し訴訟 県敗訴 高裁那覇支部 国の行審法利用認定】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1013362.html)によると、《「関与取り消し訴訟」で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は23日、県の訴えを却下した。国が私人として行政不服審査法を利用したことは違法だという県の主張について、判決では埋め立て承認は「国の機関と一般私人とを区別することなく同様に扱うことが予定されている」として、国交相の裁決は違法ではないと判断した。県は上告する方針》。

 もう悲惨だな。三権分立なんて幻想。《行き過ぎた権力行使には歯止めをかけることが、三権分立の下で司法に課せられた役割のはずだ》というのに。

   『●東電旧経営陣に無罪判決…《誰も事故の責任を
     取らなければ企業に無責任体質がはびこり、また同じことが起きる》
   『●JOC臨界事故で何が起きたでしょうか?…《人が制御
     できないなんて恐ろしい。政府は…本当のことを言っていない》

   『●永渕健一裁判長、東電旧経営陣の刑事裁判で「無罪」《判決の
      中身もさることながら、その理由があまりにもひどすぎる》

   『●東京新聞の小野沢健太記者によるシリーズ記事【<原発事故
      「無罪」>】…《判決に表情変えず 遺族ら「うそー」悲鳴》
   『●裁判所も歪む…《国が開発の政策的な枠組みを決め、その下で
       電力会社に》核発電所を…《そして裁判所も一体となり…》
   『●《今なお続く福島の「不条理」》: 東電の初期の主張は
     「無主物」…裁判所は《放射性物質…農家が所有》と言い放った

 《国が私人として行政不服審査法を利用したことは違法》でしょうよ。まとまに《司法判断》すれば。《裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在》であるべきなのに、そうではない大久保正道裁判官が関与する限り、「司法判断」することなく、アベ様忖度な「行政判断」が続く。《政府の言い分だけを一方的に採用した、国追随の不当な判決》《国の立場をおもんぱかったような論理》。情けない。裁判官としての良心は無いのか。

   『●辺野古破壊のデタラメ: 《司法の監視機能の形骸化》、
        どこが法治国家なのか? アベ様が統治する人治国家
    《辺野古岩礁破砕訴訟 監視機能が形骸化 …沖縄県名護市
     辺野古の岩礁破砕差し止め訴訟は一審に続き二審判決も裁判所の
     審理対象かどうかの入り口論に終始し、県の訴えを門前払いした
     国の違法性が問われている中、沖縄防衛局の法手続きの是非に
     一言も触れない判決は司法の監視機能の形骸化といえる…
     福岡高裁那覇支部の大久保正道裁判長は一審那覇地裁に続き、
     漁業法の解釈や無許可の根拠法などについて国に主張を求めよう
     としなかった法解釈への見解を避け、問題解決への道筋も
     示さなかった

   『●目取真俊さん「裁判所が市民を守る立場にないなら、
     誰が市民を守るのか」!? 法的根拠もあいまいなまま長時間拘束
    《大久保正道裁判長…は、目取真さん側が刑事特別法による
     緊急逮捕は違憲ではないと判断した一審判決を不服とした
     控訴を棄却した…目取真さんは「裁判所が市民を守る立場に
     ないなら、誰が市民を守るのか」と批判し、上告する考えを示した》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1013254.html

<社説>関与取り消し訴訟 国追随の一方的な判決だ
2019年10月24日 06:01

 政府の言い分だけを一方的に採用した、国追随の不当な判決だ。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設を巡り、県の埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相裁決の取り消しを求めた「関与取り消し訴訟」で、福岡高裁那覇支部が県の訴えを却下した。

 法をねじ曲げてでも地方の決定を押しつぶす政府の強権的なやり方に、裁判所がお墨付きを与えることになる。判決が地方自治法治主義に及ぼす影響について重大な危惧を抱かざるを得ない。

 裁判で争われたのは、国民私人の権利・利益を救済するためにある行政不服審査法を、国の機関である沖縄防衛局が利用したことの適法性だった。

 公有水面埋立法は公有水面を「国ノ所有ニ属スル」と定める。国が都道府県知事から埋め立て権限を得る場合は「承認」であり、国以外の者は「免許」として別の制度とするなど、国の特別な地位を認めている。本来なら行政不服審査制度を利用できないはずの沖縄防衛局が、私人になりすまして制度を利用したことは違法だと県は訴えた。

 ところが判決は、埋め立て承認を巡り国とそれ以外で相違があることを認めておきながら、「本質部分における相違ではない」と県の主張を退けた。全く理解不能だ

 米軍基地建設のための埋め立てという事業の目的を踏まえても、国は一般私人と異なる「固有の資格」を持つというのが当然の考え方だろう。国の立場をおもんぱかったような論理に、裁判所の存在意義を疑ってしまう。

 さらに、辺野古移設を推進する内閣の一員である「身内同士による結論ありきの手続きという不公平性の指摘についても、判決は「審査請求人と審査庁のいずれもが国の機関となることは行政不服審査制度上当然に予定されている」と問題視しなかった。あまりの形式論だ。

 翁長県政で決定し、玉城県政へと引き継がれた埋め立て承認撤回を、どんな手段を使ってでも覆そうという意思を現政権が持っていることを裁判所も知らないはずがない

 辺野古移設を「唯一の解決策」として埋め立てを強行する政府の手法は、法律を逸脱していないのか。行き過ぎた権力行使には歯止めをかけることが、三権分立の下で司法に課せられた役割のはずだ

 玉城デニー知事は意見陳述で「国が一方的に決定を覆すことができる手法が認められれば、政府の方針に従わない地方公共団体の行政処分について強制的に意向を押し通すことができるようになる」と述べ、決して沖縄だけの問題ではないと強調していた

 裁判官が時の権力におもねるような判断ばかりを示すならば、司法に対する信頼は失墜する。裁判官は良心に従い職権を行使する独立した存在であることを改めて強調しておきたい。
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●「辺野古技術検討会」が「公正」「中立」ねぇ? 「検討」しないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもなし

2019年09月14日 00時00分21秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの【社説[辺野古技術検討会]基地建設の追認機関だ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468253)。
同紙の記事【辺野古の移植サンゴ、9群体のうち3群体が死滅 専門家「明らかな失敗」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468927)。
同紙から、もう一つ【社説[移植サンゴ死滅]工事と保全策両立せぬ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/469388)。

 《土木工学の専門家ら8人の委員が出席した。委員長に構造設計に詳しい清宮理早稲田大名誉教授を選んだ。委員は公正中立であるべきだが、8人のうち、清宮委員長を含む4人が国土交通省と防衛省に関わりがある。2人が現職で、残りの2人が過去に勤務経験があった。清宮委員長は辺野古新基地建設で海に投下するケーソン(コンクリート製の箱)の製造を請け負うJFEホールディングスの子会社の取締役にも名前を連ねている。岩屋毅防衛相は技術検討会設置について「客観的に有識者からの提言、助言を得るため」と話すが、委員らは利害関係者というべきではないか。客観的な提言や助言ができるか極めて疑問である》。
 《防衛局は、昨年埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅や消失したと報告》。
 《問答無用で強行される辺野古埋め立て工事で、豊潤な海が破壊されている。辺野古で、防衛省沖縄防衛局が昨年7~8月にかけて埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていたことが明らかになった。防衛局が9日に開かれ環境監視等委員会で報告した。…移植によるものではなく、自然要因によるものとしているが、本当だろうか》??

 東京新聞の社説【辺野古の検討会 建設ありきでは困る】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019091102000141.html)によると、《沖縄県の辺野古新基地工事を巡り、防衛省が有識者会議を設置した。埋め立て海域に広がる軟弱地盤改良などについて助言する。建設ありきの路線にお墨付きを与えるだけにならぬよう望みたい。設置された「技術検討会」は地盤工学や港湾技術に関する八人の専門家で構成する。委員長の清宮理・早稲田大理工学術院名誉教授が旧運輸省港湾技術研究所の室長だったのをはじめ八人中四人が、防衛省や国土交通省の関係機関に所属するかそのOBだ。この人選で、客観的な検討ができるのだろうか 

 「辺野古技術検討会」が、「公正」 「中立」ねぇ? アベ様らや自公お維の皆さん方から最も程遠い言葉。
 「環境監視等委員会」も機能していないし、その二の舞でしょう。「監視」してないし、「悪しき結果の追認」委員会、「悪しき結果の黙認」委員会に過ぎない。おまけに、「辺野古とカネ」の問題まである。「辺野古技術検討会」も「検討」することはないし、「批判」「是正」「破壊中止」することもありません。《建設ありきの路線にお墨付きを与えるだけ》だし、《客観的な検討ができる》訳もない。《客観的》なんて、元々あり得ないが、《主観的》過ぎやしないか? 《利害関係》が過ぎやしないか?
 《防衛省幹部の言葉はもっとあけすけだ。有識者らの技術検討会が「建設ありき」との批判があることについて「移設工事は決まっていて、意見をいただくのに、建設ありきではいけないのかと開き直っている》…って、委員会・検討会や委員が不要だと言っているようなもの。沖縄の民意はさんざん無視しておいて。《政府の新基地建設を後押しする機関》、《環境監視等委員会も本来の役割を果たさず、政府の追認機関》。《環境監視等委員会は新基地建設ありきの防衛局の追認機関である。これで環境保全ができるわけがない》。委員の問題というよりも、委員長や委員会事務局、検討会事務局の問題か…。

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できると判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

   『●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…
      またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》
   『●《「辺野古とカネ」…見積りを依頼した13社のうち…
      12社が一斉に辞退》…《単価を5370円》が偶然の一致?
    《新基地建設には莫大な国費が投じられる。そのカネは、どのように
     支出されているのか。業者の選定は公正か。個々の契約の見積りは
     果たして適切か。国の工事を環境面から監視する防衛省の
     環境監視等委員会委員3人が、受注した業者から寄付金を
     受けていたこともあった》

 美ら海・辺野古破壊について、大方の予想通り《絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ 9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていた》……。んっ? たった「9群体」? アベ様は、あたかも《7万4千群体》のすべてを移植したかのように仰っていませんでしたか? アベ様は「あそこのサンゴについては、移しております」と仰ってたはずですが? しかも、33%死滅・消滅? 移植した《9群体》を除く《7万4千群体》のサンゴはどうなっているのですか? これは、最低の官房長官お得意の《事実誤認》なのですか?
 これも「環境監視等委員会」がらみだ…。「監視=見ている」だけ? そんな委員会や委員って必要なの? 「辺野古技術検討会」も、きっと、その二の舞を歩む。

   『●辺野古破壊: 政権広報・アベ様のNHKが
     「移植できないのは沖縄のせい」と攻撃…開いた口が塞がらない
    《やはり、安倍首相は大嘘をついていたことが確定した。今月6日に
     放送されたNHKの『日曜討論』で安倍首相は辺野古の新基地建設工事
     について、「いま、土砂が投入されている映像がございましたが、
     土砂を投入していくにあたってですね、
     あそこのサンゴについては、移しております」と発言したが、これを
     否定する回答を防衛省がおこなったからだ》

   『●《事実誤認》というフェイクで記者を
     会見から締め出す前に…アベ様や最低の官房長官こそ《事実誤認》?
    《これに対して小池晃書記局長(共産党)がすぐに異論を唱えた。
     「総理は、土砂投入しているあそこのサンゴを移した』と言った
     のですから、率直に『間違っていました』と言うべきですよ。
     しかも、7万4千群体のうち9群体しか(移植を)やっていない。
     そう言うから不信感が広がる」
       安倍首相も自民党幹部も非を認めようとしないので…》

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468253

社説[辺野古技術検討会]基地建設の追認機関だ
2019年9月8日 09:25

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省は大浦湾側の埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤に関する技術検討会の初会合を同省で開いた。

 土木工学の専門家ら8人の委員が出席した。委員長に構造設計に詳しい清宮理早稲田大名誉教授を選んだ。

 委員は公正中立であるべきだが、8人のうち、清宮委員長を含む4人が国土交通省と防衛省に関わりがある。2人が現職で、残りの2人が過去に勤務経験があった。

 清宮委員長は辺野古新基地建設で海に投下するケーソン(コンクリート製の箱)の製造を請け負うJFEホールディングスの子会社の取締役にも名前を連ねている

 岩屋毅防衛相は技術検討会設置について「客観的に有識者からの提言、助言を得るため」と話すが、委員らは利害関係者というべきではないか。客観的な提言や助言ができるか極めて疑問である。

 防衛省幹部の言葉はもっとあけすけだ。有識者らの技術検討会が「建設ありき」との批判があることについて「移設工事は決まっていて、意見をいただくのに、建設ありきではいけないのかと開き直っている

 検討会は地盤改良工事の設計概要変更申請を承認しない構えの県に対し、有識者のお墨付きを得た、と正当性を主張する狙いがある。

 現状の検討会は、有識者から客観的な提言、助言を得るとは名ばかりで、政府の新基地建設を後押しする機関というほかない。

    ■    ■

 会合で防衛省の現行計画に特段の異論は出なかった

 軟弱地盤は水面下から最深90メートルに達する。防衛省は追加のボーリング調査をしていない。にもかかわらず、ボーリング調査は必要なく地質調査などを妥当と評価した。

 国内で水深90メートルの地盤改良工事ができる作業船はない。水深70メートルに対応できる作業船もわずか2隻のみという。防衛省は「70メートルまで改良すれば施工は可能」としている。

 だが70メートルより下が未改良のままだと地盤沈下などさまざまな影響が懸念される。90メートル地点のボーリング調査は本当に必要ないのだろうか

 防衛省は砂を締め固めた杭(くい)約7万7千本を海底に打ち込み、地盤強化を図る工法を採用する方針だ。環境に及ぼす影響は計り知れない。岩屋氏は「難工事であることは間違いない」と認める。完成までの工期や総事業費を示すことができない。辺野古にこだわるべきでないのは明らかだ。

    ■    ■

 沖縄防衛局の環境監視等委員会も本来の役割を果たさず、政府の追認機関になっている。副委員長を務めた故東清二琉球大名誉教授が「ジュゴン調査を依頼しても何も調べない都合の悪いことは議事録に載せない工事ありきで、他の意見は聞かない」と辞任したことからもわかる。

 委員会の一部委員が受注業者から多額の寄付を受けていたことが発覚し、批判を浴びたのは記憶に新しい。

 ジュゴンが死骸で見つかり、残り2頭も行方不明だ。環境の専門家を入れない限り、検討会の客観性、透明性を確保することはできない
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/468927

辺野古の移植サンゴ、9群体のうち3群体が死滅 専門家「明らかな失敗」
2019年9月10日 10:39

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の第21回会合が9日、那覇市内で開かれた。防衛局は、昨年埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体のうち、3群体が死滅や消失したと報告した。

     (名護市辺野古沿岸部。護岸で囲まれた区域への
       土砂投入が続いている(2019年5月撮影))

 死滅したのは昨年8月に移植した1群体。移植後の目視調査で今年3月以降、生存部が縮小し、7月末以降は生存部が確認できなくなった。

 沖縄防衛局は、同群体が移植前から全体が白化するなど衰弱しており、自然死であるとの見方を示した。移植先に元々生息していたオキナワハマサンゴにも同様の現象があるという。また、別の1群体が消失、さらに別の1群体が部分死していることも報告された。

 消失した1群体は食害や削り取られた形跡がないことから、防衛局は「目視調査の直前に接近した台風で高波の影響を受けた可能性が高い」と説明した。部分死がみられる1群体は原因不明で、「今後も観察を続ける」と述べた。

 サンゴ生物学に詳しい東京経済大学の大久保奈弥准教授は、「消失」とされる群体は生存部が確認できない以上「死滅していると言える」とし、「部分死」としている群体も「ほとんど死んでいる状態」と指摘した。

 過去の研究で夏の高温期がサンゴの移植に不適切なことが分かっているにもかかわらず、移植を提言した環境監視等委員会の判断を「1年で9群体のうち3群体が死ぬのはかなり高い率。明らかな失敗だ」と批判。部分死した群体が回復するかは見通せず「環境監視等委員会のサンゴの学者が無責任に移植のアドバイスをした責任は大きい」と語った。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/469388

社説[移植サンゴ死滅]工事と保全策両立せぬ
2019年9月11日 07:30

 問答無用で強行される辺野古埋め立て工事で、豊潤な海が破壊されている。

 新基地建設が進む名護市辺野古で、防衛省沖縄防衛局が昨年7~8月にかけて埋め立て区域から移植した絶滅危惧種のオキナワハマサンゴ9群体のうち、3群体が死滅したり消失したりしていたことが明らかになった。防衛局が9日に開かれた環境監視等委員会で報告した。

 防衛局によると、死滅した1群体について、目視調査で今年3月から生存部が縮小し、7月末以降は生存部が確認できなくなった。移植前から全体が白化するなど衰弱しており、自然死であるとの見方を示した。消失した1群体は台風の高波で影響を受けた可能性が高いと説明。残りの1群体の部分死は原因不明とし、「今後も観察を続ける」という。

 移植によるものではなく、自然要因によるものとしているが、本当だろうか

 サンゴ礁は生き物の餌場や産卵場所になり、「海の揺りかご」と呼ばれる。辺野古・大浦湾の生態系は世界的に見ても貴重である。サンゴ礁や藻場が広がり、絶滅危惧種262種を含む5800種以上の生物が生息する。

 移植対象のサンゴ類は7万4千群体に上るといわれている。専門家によると、工事の環境悪化によるストレスを受けた生物を移植すれば、成功率は低くなる。そもそもサンゴ移植には、「移植条件や技術も疑問点ばかり」と否定的な意見が根強い。3群体の死滅や消失は、工事を継続しながらサンゴを移植することが妥当な手法といえないことを示している。工事を中止し、抜本的な見直しが必要だ。

    ■    ■

 県は工事着工前の移植を求めていた。国はこれに応えず埋め立て工事に着手した。2017年には辺野古側の海域でオキナワハマサンゴの14群体が見つかったにもかかわらず、報告に2カ月近くかかり、その間に13群体がすでに死滅した。原因は究明されないまま、工事を続行した。

 辺野古崎に近い南東部に造られた「K8」護岸の全長は500メートルになる計画だが、近くに生息するサンゴの移植許可を県から得られなかったため、250メートルだけを建設するという強引さだ。

 潮流の変化による影響が懸念される中、防衛局は途中までなら移植せずに建設が可能と押し切った

 国がサンゴの保全よりも、新基地建設を優先しているのは明らかだ。

    ■    ■

 こんな判断にお墨付きを与えたのは環境監視等委員会だ。

 今回の移植では、過去の研究や県のサンゴ移植マニュアルで夏の高温時は不適切とあるにもかかわらず、夏の移植を提案していた。

 サンゴ生物学に詳しい東京経済大学の大久保奈弥准教授は3群体は「死滅か、ほとんど死んでいる状態」と指摘し、「1年で9群体のうち3群体が死ぬのはかなり高い率。明らかな失敗だ」と批判した。

 環境監視等委員会は新基地建設ありきの防衛局の追認機関である。これで環境保全ができるわけがない
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●《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい》…またしても《「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》

2019年03月23日 00時00分00秒 | Weblog

【電子号外】有権者4分の1超確実 県民投票 知事、日米通知へ (琉球新報 2019年2月24日)↑]



沖縄タイムスの社説【社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584)。

 《漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい》

   『●杭打ちで解決するのか?
    《【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!
     北限のジュゴンを見守る会(代表・鈴木雅子)  2010年4月30日》

   『●沖縄県が普天間飛行場移設のアセス受入
    《沖縄県、アセス受理の方針 防衛省に伝達 普天間移設問題
     2011年12月28日 17時03分 沖縄県は28日午後、沖縄防衛局が
     同日未明に県庁に搬入した米軍普天間飛行場の移設をめぐる
     環境影響評価書について、受理する方針を決め、防衛省に伝達した。
     …評価書は約7千ページに及ぶ。米軍が来年、沖縄に導入予定の
     垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの騒音や、埋め立てが絶滅危惧種
     ジュゴンの生息環境に与える影響について、いずれも問題ない
     との判断を示している

   『●辺野古破壊: 環境アセスメントの見直しを! 
         破壊者たちに衆院選で4度目の敗北を!!
    《仲井真知事時代は無視されてきた話が、これから蒸し返されてくる
     ということです。「ジュゴンの餌場」以外にも、「オスプレイ配備」も
     環境アセスメントには入っていませんでした》
    《仲井真知事時代に隠蔽された杜撰さが明らかになっていけば、
     日本国内の法廷論争だけではなく、米国で進行中の「ジュゴン訴訟
     …にもプラスになります。この訴訟で勝訴すれば、埋め立て工事は
     米国の法律で止まることになります》

   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●「誰のための政治…誰のための税金なのですか。
       税金は安倍総理のポケットマネーではありません」!
   『●沖縄県知事選、両候補の「選挙の色」がくっきりと見えてきた
                   …「#美ら海の色の候補者」はどちらか?
   『●石垣島陸上自衛隊ミサイル部隊配備:  
      《菩提樹》を切り倒すのか? ささやかな願いさえも打ち砕くのか?
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務…
                      閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                      沖縄に《工期も費用も言えない》のに?

 3頭のジュゴンの内の1頭が死んだ。2頭は行方不明のままだそうだ。
 2011年の環境アセスはまともに行われたのだろうか? まともに評価したのならば、こんな辺野古破壊が許されるとは思えないけれども。
 またしても、《留意事項で設置された「環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない》ことが明らかに。《防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人がいるという》…「八百長」じゃん、ある意味これもアベ様らの御得意のドロナワ。

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
      「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
    《▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを
     何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による
     環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から
     多額の寄付を受け取った人がいるという

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
      《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
    「「環境監視等委員会」の皆さん、コンナモノ(大浦湾破壊)を
     よく許せますねぇ…唖然としています。詳細な議事を公開してほしいなぁ。」

   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進めるアベ様は
         息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
    「環境監視等委員会のいい加減さ。
     《〈…サンゴに影響を与えずに建設できると判断》って、アホですか? 
     《サンゴの生態について委員らの知識が浅く、委員会はサンゴの
     保全には機能していない》そうだ。「そりゃぁ、《影響を与えない》様に
     シミュレーションすれば、《影響を与えない》数値計算結果・評価結果に
     なるでしょうよ」」

   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
    「破壊「損」な美ら海への土砂投入。大浦湾破壊まで始めてしまった。
     「環境監視等委員会」なんて屁のツッパリにもならず」

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/398584

社説[ジュゴンが死んだ]なぜ守れなかったのか
2019年3月20日 07:36

 漁港の岸壁に横たう姿が痛々しい。

 今帰仁村の運天漁港沖で死んだ状態で漂着しているジュゴン1頭を漁協の組合員が発見した。体長約3メートル、頭部や胸ビレに傷、出血がみられ、ところどころ皮がむけた状態だった。漁師でさえ初めて見たといい、しかも死骸であったことのショックは大きい。

 ジュゴンは人魚のモデルといわれる国の天然記念物である。国内では沖縄本島周辺にしか生息せず、確認されているのは個体A、B、Cと呼ばれる3頭だけである。

 辺野古新基地建設が進む前は、辺野古・大浦湾などで海藻藻場の食み跡が確認されたり、周辺海域で回遊する姿がみられたりした。

 今回ジュゴンネットワーク沖縄が死骸を調べ、体の特徴から3頭のうちのBと断定した。親子とみられる2頭のうちの親の方である。

 最後に見られたのは今年1月8日。古宇利島周辺が主な生息域で、埋め立て土砂を積んだ運搬船が名護市の西側から東側に回る航路を取るため、影響が懸念されていた

 ジュゴンBは古宇利島を離れ、辺戸岬を回り、西海岸の安田沖に移動したことがある。日本自然保護協会も、運搬船が生息に影響を与えた可能性を指摘する。

 3頭のうちの1頭が死んでみつかり、国内における生息状況は危機的状況となったといえる。

 ジュゴンBは何が原因で死んでしまったのか。政府は徹底調査し、明らかにしなければならない

    ■    ■

 心配なのは、残り2頭も行方不明で、今どこにいるかわからないことである。

 ジュゴンAが嘉陽沖、Bの子とみられるCは古宇利島から辺野古沖で確認されていた。しかし、Cは2015年6月以降、Aは18年9月以降、行方がわからなくなっている。

 元知事の埋め立て承認の際、防衛省沖縄防衛局と交わした「留意事項」には、「ジュゴン等の保護対策の実施に万全を期す。実施状況を県および関係市町村に報告すると明示している。順守しているのか説明してもらいたい。

 元知事による埋め立て承認手続きを検証した第三者委員会は防衛局がジュゴンの食み跡を認識しながら辺野古地域を恒常的には利用していないと評価していることに対し、「当該水域の重要性や、ジュゴンの貴重性を理解しておらず問題がある」と指摘した。当時から環境保全への対応が不十分だったのである。

    ■    ■

 留意事項で設置された環境監視等委員会」は本来の役割を果たしていない。ジュゴンがいなくなったことに、防衛局は工事の影響ではないと説明するが、副委員長を務め辞任した故東清二琉球大名誉教授は「ジュゴンの食草である海藻の分布と密度、何頭いるかなどの調査を依頼したが、何も調べない」と委員会の内情を暴露し、批判した。

 日本自然保護協会も安倍晋三首相あての「埋め立て工事の即時中断を求める意見書」を発表した。政府は工事をストップした上で、範囲を沖縄本島全域や離島にまで広げて追跡調査すべきである。
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●鈴木耕さん《美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている…言い換えれば、サディスティックな政治》

2019年01月05日 00時00分19秒 | Weblog

[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞2018年12月15日)↑]



マガジン9の鈴木耕さんのコラム【言葉の海へ/第57回:破壊するために、創造する…】(https://maga9.jp/181226-5/)。
 リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」50/辺野古土砂投入強行で追い込まれるのは安倍政権のほうだ! 広がる反対の声、軟弱地盤問題…新基地建設は不可能】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4453.html)。

 《本を読んだり映画を観たりしていると、時折、「おっ!」と思うような一節に出会うことがある。先日も、少し古いSF映画を観ていたら、そんなセリフがあった。『フィフス・エレメント』(リュック・ベッソン監督、ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ゲーリー・オールドマン 1997年)の中で、古代から甦った不思議な力を持つ「5番目の要素」であるリールー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が、こんなことを言うのだ。「人間って不思議な生き物。破壊するために創造する…」…沖縄の辺野古への土砂投入という、醜くも薄汚い安倍政権の所業をテレビ画面で見ながら、ぼくはこの言葉を思い出していた》。
 《ただし土砂投入が始まったのは全埋立面積の4%にすぎず、しかも新基地予定地南側の『辺野古側』。軟弱地盤が見つかった北東側の『大浦湾側』は手つかず状態なのです》。

 プーチン氏《主権を行使できていない実例》なんて言われる始末。
 《これは「軍事基地を造るために、美しい海を破壊」しているのではない。まさに「美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている」としか見えないのだ。言い換えれば、サディスティックな政治》。辺野古破壊が目的化…ホントに酷い政権。
 大浦湾の軟弱地盤問題から《新基地建設は不可能》…それを分かっていて辺野古を破壊する悪辣さ。ホントに最低・最悪な政権。

 それにしても、未だ4割以上の内閣支持率って、異常なニッポン…「安倍しかいない」「野党がダラシナイ」なんて正気じゃぁ無い。
 日刊ゲンダイの記事【「安倍しかいない」で7年目 妄想の中にいる喜劇の国民】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244565)によると、《わずか1年で政権を放り出した11年前、安倍首相が返り咲いてこんな長期政権を築くことになると、誰が想像できただろうか。2012年12月26日に発足した第2次安倍政権が7年目に突入した。来年2月には、第1次政権も含めた在職日数が吉田茂の2616日を…》。この国はすっげぇなぁ。呆れるしかない。

   『●2018年12月14日、「美ら海」に土砂投入…
      辺野古を破壊して巨大な新基地が恒久的に沖縄を占領…
   『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
      その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫
   『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの
           米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!
   『●【政界地獄耳/問答無用の自治破壊実行する政府の怖さ】 
              《民意も海に埋める》…民主主義国家がやること?
   『●《『日本を取り戻す』の中に沖縄は入っていな》かった、 
          そして今《国民のうちに沖縄は入っているのか》?
   『●《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する
                「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様
   『●辺野古「移設」に非ず、《新基地は軍港はじめ、
       普天間にない巨大で多様な機能を備えた一大戦争拠点…》
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
      プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末
   『●「在日米軍特権」「日米地位協定」「日米合同委員会」…
                《米国の言うことを聞くお友達は日本だけ》

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https://maga9.jp/181226-5/

言葉の海へ
第57回:破壊するために、創造する(鈴木耕)
By 鈴木耕  2018年12月26日

「言葉の海へ」鈴木耕

 本を読んだり映画を観たりしていると、時折、「おっ!」と思うような一節に出会うことがある。先日も、少し古いSF映画を観ていたら、そんなセリフがあった。
 『フィフス・エレメント』(リュック・ベッソン監督、ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ゲーリー・オールドマン 1997年)の中で、古代から甦った不思議な力を持つ「5番目の要素」であるリールー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が、こんなことを言うのだ。
 「人間って不思議な生き物。破壊するために創造する…


逆転した発想

 沖縄の辺野古への土砂投入という、醜くも薄汚い安倍政権の所業をテレビ画面で見ながら、ぼくはこの言葉を思い出していた。
 米軍の新基地建設に対して何度も示された住民の思いを踏みにじり、むりやり土砂を青い海に放り込む。青さが茶色く濁っていく。それに抗い、12月の冷たい海へ、小さなカヌーで漕ぎ出して声を挙げる人たち。そのカヌーを転覆させて、反対する人を水の中へ引きずり込もうとする屈強な海上保安庁の職員たち。圧殺の海、である。
 見ているだけで胸がしめつけられる残酷な光景。ぼくには、それを平然と見ていられる人たちの心根が分からない
 これは「軍事基地を造るために、美しい海を破壊」しているのではない。まさに「美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている」としか見えないのだ。言い換えれば、サディスティックな政治

 壊すために作る。逆転した発想。
 何かを破壊するために何かを創造する。

 兵器という創造物が、その象徴的なものだろう。人間の命を破壊するための道具として兵器を作る。それも次第にエスカレートして、大量破壊兵器に行き着き、ついには地球上の全人類を数百回殺してもまだ余るほどの核兵器を保有するに至った人間の狂気
 その狂気に歯止めをかけるどころか、むしろ狂気を煽るような政権さえも出現する。煽動を覆い隠すために、ナショナリズムの旗を振り回し、愛国心を強制する。
 ここしばらくの世界の動きは、そう捉えるしかない。むろん、日本における安倍政権の強権ぶりもそんな流れの中にある。2018年は、悲しいけれどそういう年だったと思う。


軍人よりも政治家が危ない

 どれだけの兵器をアメリカから(というより、トランプ大統領から)買わされたか? そのカネがあれば、いったい何をどのくらい実現することができたか
 イージス・アショア
 最初に2基あわせて1600億円(それだってすごい値段だが)といっていた購入費用が、ほんの数カ月で4664億円に跳ね上がり、しかも、これには1発40億円のミサイル48発が必要な定数なのだという。したがって、総計では6600億円ほどになる。こんなもの、朝鮮半島の状況が劇的変化を見せ始めている現在、なぜ必要なのか。不要だ、アメリカの防波堤の役目をするだけのものに過ぎないと、軍事ジャーナリストの田岡俊次さんは言うのだ(週刊金曜日・12月21日号)。
 さらには、海上自衛隊の護衛艦「いずも」の空母化が決定した。専守防衛を逸脱するではないか、との批判を避けるために「多用途運用護衛艦」などというわけの分からない名称でごまかしにかかる。安倍首相の得意の言い換え「安倍話法」が、政権全体に蔓延してしまったのだ。
 呆れ果てて言葉も出ない。
 イージス・アショアも「いずも」も、別に自衛隊が望んでいたものではなかったというのは、田岡さんも、東京新聞の半田滋さんも同じ見解だ。どちらも、安倍政権による「国家的虚栄心」であり政治主導で決められたものだというのだ。
 その上で半田さんは「背広を着た関東軍ほどおそろしいものはない」と書いていた(東京新聞コラム論説室から・12月24日)。
 日本を泥沼の戦争に引きずり込んだ旧日本陸軍の関東軍。ただ、軍隊なら“シビリアン・コントロール”で縛ることも考えられよう。だが、政治家連中が軍人よりも戦争好きだったら、誰がコントロールできるのか。
 人の命を破壊するために作られる兵器。それを、軍人よりも政治家が欲しがるという、ここにも逆転した現実。


2019年の夢見は、どうか?

 年末である。
 今年は、何かにつけて「平成最後の〇〇」という枕詞がつく。ぼくには鬱陶しいだけだ。年号が変わったって、別に世の中が変わるわけではないだろう。それとも年号とともにガラリと政治も変わるというのか?
 じゃあ来年はいい夢を見よう。

・辺野古の埋め立ては「県民投票まで工事を止めてくれ」という署名運動が盛り上がってアメリカ政府も困惑し、2月24日の沖縄県民投票では「辺野古基地」が圧倒的多数で否定され……
・玉城デニー氏の沖縄県知事転身に伴い、4月に行われる沖縄3区衆院議員補欠選挙で、またしても辺野古基地反対を表明した野党統一候補が、自民候補の島尻安伊子氏を圧倒的な票差で破り……
・沖縄公明党は、この選挙で自民候補に相乗りせず自主投票としたため、自民公明の与党間に大きな亀裂が生じ……
・その上、各地方議会から「国はもっと丁寧に沖縄と協議すべきであり、その間は工事の一時停止を」という議決が相次ぎ……
・これらを受けて、とりあえず工事は暫時停止ということになって辺野古の海に一時的とはいえ平穏が訪れ……
・ダメ閣僚たちや与党議員、さらには官僚たちから、更なるパワハラ・セクハラ、金銭をめぐるスキャンダルなどが続出、森友加計問題では新たな資料で隠蔽や改竄が炙り出され……
・それでも「知らぬ存ぜぬ」とシラを切り続ける安倍首相の支持率は、とくに女性層では急速に低下し……
・ロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談では、結局、北方領土2島返還論は、実は「返還」ではなく「施政権は別」との厳しい要求を飲まされて、安倍支持層のネット右翼諸兄諸姉からも大きな反発を受け……
・その上、米トランプ大統領からの「兵器押し付け」は、さらに増大し……
・予算は、軍事費増大だけが突出して、社会保障費や高齢者医療費などの抑え込みが表面化し……
・正社員主体の春闘で非正社員は置き去りにされ、貧富の格差が拡大する一方で……
・消費増税への対策がカード対応などで、結局、メチャクチャになって過疎地や高齢者にはなんの恩恵もないことが分かり……
・それらの影響で4月の統一地方選挙では自民党の退潮が著しく……
・統一地方選の結果を受けて、自民党内部から「これでは安倍首相の下では戦えない」という不満が続出して安倍一強体制の揺らぎが表面化し……
・公明党内部でも「このまま安倍自民党の補完政党では、創価学会との軋轢は大きくなるばかり」と、自公連携への疑問が高まり……
・その期に乗じて、野党統一候補擁立の機運が盛り上がり、7月に改選期を迎える参院選では、自民公明の与党が敗れて3分の2の議席を失い、改憲発議は困難となり……
・安倍首相は最後まで辞任に抵抗するが、さすがに自民党内からの反発は抑えきれず、暴言大魔王の麻生財務相ともども、とうとう総辞職せざるを得なくなり……
・その結果、あのひどい「水道法」や「入管・難民法」なども再議に付されることになり、実際の施行は見送られ……

 とまあ、こんな夢を見てもバチは当たるまい。
 これらはもちろん、ぼくの個人的な夢想に過ぎない。しかし、知人のジャーナリストや評論家などから話を聞くと、このうちの幾分かは単なる夢想でもなさそうなのだ。
 安倍政権の基盤が揺らいでいることは間違いない。
 絶対権力は絶対に腐敗する。これは政治学上の真理でもある。

   祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
   沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす
   驕れる人も久しからず ただ春の夜の夢の如し
   猛き者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
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https://lite-ra.com/2018/12/post-4453.html

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」50
辺野古土砂投入強行で追い込まれるのは安倍政権のほうだ! 広がる反対の声、軟弱地盤問題…新基地建設は不可能
2018.12.27

「14日の土砂投入から1週間以上経ちましたが、日曜日を除いて毎日、埋め立て工事は続いています。運搬船の土砂を陸揚げした後、ダンプカーに積み替え、護岸に囲まれた埋め立てエリアに投入する作業を繰り返しているのです。ただし土砂投入が始まったのは全埋立面積の4%にすぎず、しかも新基地予定地南側の『辺野古側』。軟弱地盤が見つかった北東側の『大浦湾側は手つかず状態なのです」

 こう話すのは、軟弱地盤問題を名護市議会で追及してきた東恩納琢磨市議(「じゅごんの里」代表)。大浦湾に生息する貴重なサンゴ群落を紹介する環境保護活動も長年続け、オリバー・ストーン監督を船で案内したときには地元紙に報道されたが、そんな東恩納氏が注目するのは、ホワイトハウスへの辺野古埋め立て停止要請が短期間で10万筆を超え、増え続けていることだ

「ローラさんやりゅうちぇるさんをはじめ署名をした人たちに是非、サンゴ群落を見て回るグラスボートに乗って欲しい。大浦湾側で埋め立て工事が本格化し、いままでに例のない大規模な地盤改良工事が始まってしまうと、貴重なサンゴ群落が死滅するのは間違いないからです」

 安倍政権(首相)が沖縄の民意を無視して土砂投入に踏み切ったことで、辺野古新基地阻止を掲げる玉城デニー知事との倒すか倒されるのかのガチンコ勝負が始まった。翌15日付の朝日新聞は「辺野古、土砂投入を強行 政府の基地建設、後戻り困難に」と銘打った記事を出したが、こうした見方に対して玉城知事は「土砂投入が『もう後戻りできない』という状況になるとは決して思っていない」と反論する一方、「『辺野古が唯一』と言っている限り、デッドロック(行き詰まり状態)になる」という警告も何度も発してきていた。「後戻り困難」と報じられると、「引き返すことが難しい段階まで来た」という印象を受けるが、実際は「立往生必至の見切り発車」が正確だろう。

 琉球新報の普久原均編集局長は「追い込まれていくのは安倍政権(首相)のほう」と見ていたのだ。

「今回、土砂投入が開始した埋め立てエリアの面積は全体の4%にすぎません。しかも工事が比較的容易な『辺野古側』から埋め立てを始めた。もう片方の『大浦湾側』は、マヨネーズにもたとえられるほどの軟弱地盤で大規模な地盤改良(強化)を行うことが不可欠で、知事が承認する設計変更が必要ですが、玉城知事は認めない考えです。途中で工事が行き詰ることは目に見えているのです。難工事でない地区から土砂投入を始めて県民の諦めを誘い、4年後の県知事選で設計変更を認める知事を誕生させるというのが前提。玉城知事も県民も諦めずに闘い続ければ、逆に追い込まれていくのは安倍政権のほうなのです」

 新基地建設予定地は米軍基地「キャンプ・シュワブ」が位置する岬を挟んで南側の「辺野古側」と北東側の「大浦湾側」にまたがり、両方を埋め立てないとV字型滑走路は完成しない。しかし大浦湾側で、マヨネーズとたとえられる軟弱地盤が見つかった。埋め立てには「ケーソン」と呼ばれるコンクリートの大きな箱を置いていき、その上に滑走路を造ることになるが、軟弱地盤の上には置くことができない。そのため、厚さ40メートルにも及ぶ軟弱地盤層を入れ替えて強固にする地盤改良工事なしには“欠陥基地”にしかならないのだ。当然、米軍の使用には耐えられないので代替施設として機能せず、工事ゴリ押しの安倍政権の錦の御旗である「普天間飛行場の危険除去」が実現することもない。普久原氏はこう続けた。


■“官邸傀儡知事”が誕生しない限り、辺野古新基地建設は不可能

「だからこそ安倍政権は『辺野古新基地完成には設計変更を認める知事の誕生が不可欠』とわかっていたので9月の沖縄県知事選で総力戦を展開。小泉進次郎氏を3回現地入りさせるなどして、何としても佐喜真淳・前宜野湾市長を当選させようとしたのです」

 東恩納氏も同じ見方をしていた。

「地盤改良工事は水深40メートルのところに構造物(ケーソン)を立てるという前例のない大規模なものです。大浦湾の貴重なサンゴが破壊されてしまうのは確実。そんな工事を玉城知事が認めるはずがない。そこで、軟弱地盤ではない『辺野古側』から土砂投入を開始、4年後の県知事選で玉城知事交代を目論んでいるとしか考えられない。まさに場当り的な対応で、『これが法治国家なのか』と言いたくなりますが、土砂投入で県民は諦めるどころか、逆に反発が強まっています」

 現在の辺野古新基地計画が破綻状態にあることは、「工期の長い難易度の高い工事から着手する」という公共事業の常識と照らし合わせても明らかだ。たとえば、難工事のトンネル工事を伴う高速道路建設では、工期の短い平野部ではなく、工期の長いトンネル工事から始める。同じように辺野古新基地建設でも、軟弱地盤のある大浦湾側から難工事を始めていないとおかしい。辺野古側の埋め立ては後から始めても追いつくことが可能であるからだ。

 『辺野古に基地はつくれない』(岩波書店)の著者のひとりである元土木技術者の北上田毅氏も11月27日、新基地問題の集会で次のような説明をした。

「工期の大幅な延長と巨額の費用をかけて地盤改良工事をすれば、技術的にはあるいは出来るかも知れません。問題は、その場所が貴重な自然が残っている大浦湾だということです。水深30メートルの海底から厚さ(高さ)40メートルの軟弱地盤を地盤改良する。それこそ、ヘドロのように泥が周辺に拡散するわけですから、いままでの当初の環境影響評価の全面的なやり直しが必要と言わざるを得ない。技術的に可能かどうかだけではなくて、環境への影響が大きな問題なのです」


■玉城デニー知事「我々は絶対に諦めない。勝つことは諦めないこと」

 4年後の新知事誕生が前提とみえる安倍政権の見切り発車的な土砂投入に対し、玉城知事は逆に反発を強めている。翌日(15日)に「キャンプ・シュワブ」のゲート前に駆け付けた玉城知事は、座り込みを続ける人たちにこう訴えた。

私たちは決して怯んだり、恐れたり、挫けたりしない。勝つことは難しいかも知れない。しかし我々は絶対に諦めない。勝つことは諦めないことです。みんなでその気持ちを一つにして頑張っていきましょう。うちなーのぐるーよ、負けてーないびらんど(沖縄の皆さん、負けてはいませんよ)

 「多様性の持つ力、沖縄の誇りある民主主義」と銘打ってニューヨーク大学で講演をした11月の早期訪米も、功を奏したようにみえる。先の東恩納氏は「ホワイトハウスへの嘆願署名を呼び掛けたのがハワイ在住の日系(沖縄県系)4世とありましたが、アメリカ人の海兵隊員が父親の玉城デニー知事に親しみを感じ、アメリカ市民を動かしたのだと思います」と捉えていた。

「アメリカにも新基地をつくりたい側と見直すべきと考える側の綱引きがあると思いますが、『沖縄の民意を無視していいのか』『これはアメリカの問題でもある。見直すべきだ』といった声が広まっていけば、日米両政府も無視できなくなるのではないか」(東恩納氏)

 ちなみにニューヨーク大学での知事講演に協力した島袋まりあ・同大准教授も玉城知事と同様、両親は日本人とアメリカ人。そしてホワイトハウス嘆願署名を呼び掛けたのも日系4世で、それに賛同したローラもバングラデシュ人の父と日本人とロシア人の親をもつ母親とのあいだに日本で生まれた。

 まさに「多様性の持つ力」が玉城知事の訴えに呼応、爆発的な共感のうねりを引き起こしながら、日米両政府を揺り動かし始めたようにみえるのだ。多民族国家アメリカを象徴する都市のニューヨークで「多様性の力」を訴えた玉城知事の狙いがズバリ的中したかたちなのだ。

「沖縄の多様性は私のような存在であり、米兵と結婚して渡ってきていまアメリカにいる女性たちであり、そして親から沖縄の魂を受け継いだ子どもたちであり、沖縄に触れてきた数多くの軍人・軍属なのです。私はこの多様性を誇るべき民主主義の力に是非変えて欲しいのです」
「あなたの国の政府に、アメリカの民主主義の誇りを沖縄にも届けるように要求して下さい。みんなが立ち上がれば変化が起こります。変化が早く大きく起きるほど状況は大きく早く変わります。日米両政府が辺野古の新基地建設を断念するまで、みんなで是非動いていこうではありませんか」


■安倍政権は辺野古に代わる代替案をアメリカと再交渉せよ!


 辺野古新基地阻止に命をかけた翁長雄志前知事の“弔い合戦”は第二幕に突入した。亡くなる直前に病床で謝花喜一郎副知事に指示した「埋め立て承認撤回(軟弱地盤が最大の理由)」に対して安倍政権は、国民の権利・利益を守るための行政不服審査制度を乱用して埋め立て工事を再開、土砂投入へと踏み切った。玉城県政下では軟弱地盤問題でデッドロック(行き詰まり状態)になることを知りながら、玉城県政打倒を前提に見切り発車したといえるのだ。

 「対話による辺野古に代わる代替案模索」を拒否され、喧嘩を売られたに等しい玉城知事は反転攻勢に出ていた。「工事期間は最短で13年、埋め立て工事費が最大で2兆5500億円かかる」という独自試算を発表した。全国民(納税者)に向けて「『辺野古が唯一』と繰り返すだけでアメリカとの再交渉(代替案模索)を怠る安倍政権は血税浪費の無能集団ではないか」というメッセージを発信したに等しいだろう。

 そこに、ホワイトハウス嘆願署名の爆発的な広がりという“援軍”も現れた。ローラやりゅうちぇるらの呼びかけをきっかけに辺野古問題への関心が高まり、「安倍政権が破壊しようとしている貴重なサンゴ群落を、大浦湾のグラスボートに乗って見てみよう」という体験派が増えても不思議ではない。と同時に安倍政権への疑問が広がり、「辺野古新基地建設を止めて美しい海やサンゴ群落を守るには、来夏の参院選で自民党を惨敗させ、安倍首相辞任に追い込むのが最短コース」という結論に行き着くことも十分に考えられる。

 “弔い合戦”第二幕の冒頭は、「民意無視の国土破壊無法集団」と呼ばれてもおかしくない安倍政権の攻勢から始まったが、来年夏の参院選で返り討ちに合う可能性が出てきたようにみえる。

 9月の沖縄県知事選では、空手が得意で日本会議メンバーでもあったマッチョな佐喜真淳候補が女性票で玉城知事に大差をつけられて惨敗した。来夏の参院選でも、辺野古埋め立て停止署名に賛同した人たちが、新基地ゴリ押しの安倍政権に拒否反応を示せば、自民党大敗が現実味を帯びてくるのだ。「参院選で辺野古問題が大きな争点になって、第一次安倍政権の時と同じように自民党大敗、安倍首相辞任」という結果になるのか否かが注目される。

横田一
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●2018年12月14日、「美ら海」に土砂投入…辺野古を破壊して巨大な新基地が恒久的に沖縄を占領…

2018年12月16日 00時00分00秒 | Weblog

[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞(2018年12月15日)↑]



リテラの記事【辺野古への土砂投入は安倍政権が反対の動きを封じるための“三文芝居”だ! 工事はまだ止められる】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4428.html)。

 《■海上から取材したジャーナリスト・青木理が語る土砂投入の本当の目的 だが、諦めるのはまだ早い。いや、というよりも、こうした諦めムードをつくり出すことこそが、今回の土砂投入における安倍政権の狙いなのである》。

 2018年12月14日(金)に、アベ様や最低の官房長官らは、当初の予定通りに辺野古破壊のために土砂投入を行った。「森」や「美ら海」を殺す愚行・蛮行であり、生態系は不可逆的に破壊され行く。
 《米軍普天間飛行場の運用停止について日本政府が2019年2月までの実現を発表したことに対し、米側が「空想のような見通しだ」と反対していた》訳で、元々が「空想」。普天間は世界最悪の危険さで、返還されず、辺野古は破壊「損」…あまりにデタラメなアベ様ら。軟弱地盤の泥沼で、いつまでたっても辺野古破壊は止まず…。さらには、那覇空港をヨコセ!、とは一体どんな了見なのか! 「ホシュ」なんて名乗るな、山本太郎さんが言うように、《保守と名乗るな、『保身』だ》!
 一体どこが法治国家、民主主義国家なのか? 人治国家・独裁国家。一体どこが基地負担の軽減か? 「本土」は沖縄の皆さんの民意をどこまで踏みにじれば気が済むのか? アベ様や最低の官房長官らは何処まで沖縄をイジメ抜けば気が済むのか。

 アサヒコムによると、翌日15日、《名護市辺野古沿岸部の埋め立てが始まったことについて質問が飛ぶと、首相は苦笑い》だそうだ(https://twitter.com/ActSludge/status/1073861483165962240)。呑気なもんだねぇ~。呆れる。アベ様や最低の官房長官らは、今直ぐ、沖縄に行って自分の眼で辺野古破壊の惨状を確認すべきなのではないか。己の愚行を、辺野古の海に泣いて詫びろ。









 以上は、朝日新聞の紙面(2018年12月15日)から。自らも含めて「本土」は、《自分の街》・喉元を過ぎなければ、何も理解できないらしい。

   『●国外移設どころか、やはり辺野古埋立承認へ:
        2010年11月の沖縄知事選の予想が現実に

   『●2010年11月の沖縄知事選の選択はやはり誤りだった
                     ~そうさせた「本土」の重い責任~
   『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、 
      仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?
   『●普天間移転「空想のような見通し」の結論…
      《いい正月になる》仲井真弘多氏もアベ様らも猿芝居をしていた
    「《「5年以内がまやかしに過ぎないことは、もう誰の目にも明らかであろう。
     政府は米側との協議内容をつまびらかにすべきだ。
     米軍普天間飛行場の運用停止について日本政府が2019年2月までの
     実現を目指す方針を発表したことに対し、米側が「空想のような見通しだ
     と反対していた》。さらに、《5年以内の運用停止は、普天間の辺野古移設に
     向けた埋め立てを仲井真弘多知事が承認する際、政府に実現を
     強く求めた基地負担軽減策の柱だ。知事の要望を受け、安倍政権は
     最大限努力する姿勢を示してきた》そうだ。…それを、いま、アベ様らは
     《まともに対米交渉をしたこともな》く、《政府自らの責任を棚に上げ》し、
     《実現できないのは辺野古新基地建設に反対している知事のせいだ
     責任を転嫁》しているのです。「本土」マスコミは、なぜこの沖縄イジメを
     報じないのでしょう。辺野古や高江の無残な破壊行為を報じないの?」


   『●防衛局(国)が国交省(国)に依頼し、国(アベ様)に
      忖度した審判を下す…ルール無視の出鱈目デキレース
    《だが辺野古新基地の建設工事が順調に進んでも運用開始は約10年後
     といわれる。新基地見直しこそが危険性除去の近道なのに、
     安倍晋三首相が仲井真弘多元知事と約束した「5年以内の運用停止
     協議された形跡がない

   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・普天間は 
        返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??
    「…なぜ、唯一なのか? 普天間の撤収のために、なぜ辺野古が
     破壊されなければならないのか? しかも、辺野古は壊「損」の可能性が
     高いときている。そして、一体、どこが負担軽減なのか?」
    「「普天間移設=辺野古破壊なはず」が無いと訴えてきましたが…
     それどころの話でなくなってきた! 無茶苦茶じゃないか! 
     世界一危険な基地・普天間は返還されない!? 
     辺野古は単なる破壊損なのか??」
    《安倍政権はよく丁寧に説明する」「真摯な対話を心掛けるというが、
     実行されたことはない特定秘密保護法安保法制「共謀罪」法での
     世論軽視森友加計(かけ)問題では疑惑に正面から向き合わないなど、
     いくつも指摘できるが、米軍普天間飛行場の返還条件を巡っても、
     丁寧な説明とは程遠い
    《名護市辺野古の新基地が完成しても、米軍普天間飛行場が
     返還されない可能性が出てきた

   『●辺野古は単なる破壊「損」なのかもしれない…
       アベ様や最低の官房長官による沖縄イジメも「ずっとずっと」
   『●アベ様らは2019年2月までに普天間飛行場は返還される
              と云う寝言な「空想」 ~辺野古は破壊「損」~
    「さらには、那覇空港をヨコセ!、なんてどこまで図々しいのか!! 
     …沖縄タイムスの記事【沖縄知事「米軍に那覇空港使わせない
     普天間返還「民間施設使用も条件」の衝撃】(…)によると、
     《米軍普天間飛行場返還に緊急時の民間施設使用が条件となっている
     /該当するのは那覇空港だが、翁長知事は「絶対に使わせない」と明言
     /過去、政府から条件の説明はなく、普天閒は返還されない恐れも》。 
     沖縄タイムスの【社説[普天間返還の条件]那覇空港使用は許せぬ】(…)も同様」

   『●『沖縄スパイ戦史』: 「それまで『先生』と島の人たちに
          慕われていた山下が抜刀した」…「軍隊の本性」

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https://lite-ra.com/2018/12/post-4428.html

辺野古への土砂投入は安倍政権が反対の動きを封じるための“三文芝居”だ! 工事はまだ止められる
2018.12.14

     (土砂を積んだ台船。土砂はショベルでダンプカーに積み替えられ、
      埋め立て予定地まで運ばれた)

 国による弾圧が、きょう、沖縄で繰り広げられた。「辺野古新基地建設反対」を掲げた玉城デニー氏が、与党候補に約8万票もの差をつけ沖縄県知事となって約2カ月半。本日11時、政府は辺野古の新基地建設をめぐって、はじめて護岸で囲んだ埋め立て予定区域に土砂を投入した。

 これは、沖縄県民が選挙で示した民意を踏みにじるだけではなく、政府が違法の上に違法を積み重ねるという、およそ正当性がまったく見当たらない工事だ。

 まず、沖縄県による埋め立て承認撤回に対し、防衛省沖縄防衛局が行政不服審査制度悪用し“私人になりすまして執行停止申し立てをおこなうという暴挙をはたらいたが、これを受けて石井啓一国土交通相は執行停止を決定。二重の違法行為に打って出た。

 しかも、執行停止申し立ての決裁文書に印を押した遠藤仁彦・沖縄防衛局次長は国交省からの出向者であり、新基地建設のために国交省の幹部や職員がなんと18人も防衛省に出向していることが判明。防衛省と国交省が一体化し、まさしく“自作自演で違法の執行停止をおこなったのである。

 さらに、きょう土砂投入をはじめると政府が表明した3日には、午前中から防衛局は民間企業である「琉球セメント」が所有する桟橋へ土砂の搬入作業を開始。この「琉球セメント」の大株主である宇部興産安倍首相と深いつながりをもつ企業であることは既報の通りだが(詳しくは https://lite-ra.com/2018/12/post-4409.html)、民間の桟橋を使った搬入は、仲井真弘多・元知事が埋め立て承認の際に条件とした「留意事項」に反する行為だ。その上、海へ投入する土砂についても、防衛局が性状検査の結果を示しておらず必要な承認を受けていない

 こうした点から工事の即時中止を求め「土砂投入を認められない」とし、県は12日に行政指導をおこなったばかり。昨日には玉城知事が再び菅義偉官房長官や岩屋毅防衛相に直談判をおこなったが、菅官房長官の返答は「沖縄県の置かれている立場は十分に理解しているつもりだが、工事は引き続き進めさせていただく」というものだった。

 一体、菅官房長官は何を十分に理解しているというのだろう。従来どおりの「辺野古が唯一の解決策」という主張を押し通しただけで、たんに「対話には応じた」という既成事実をつくったにすぎず、その内容は何と言おうと工事は進めるという対話などとは呼べないゼロ回答だ。しかも、玉城知事はこの日、安倍首相との面会を要望していたが、11月28日に面会したばかりという理由で拒否したのである。

 そして今朝、県からの訴えも、新基地建設に反対するために集まった市民たちの抗議も無視して、安倍政権はついに沖縄の海へ土砂を投入したのだ。

 この暴挙に対し、玉城知事はきょう、このようなコメントを発表した。

数々の違法な行為を行い、法をねじ曲げ、民意をないがしろにし、県の頭越しに工事を進めることは、法治国家そして国民に主権があるとする民主主義国家において決してあってはならないことであります。
 国が、地方の声を無視し、法をねじ曲げてでも国策を強行するやり方は、地方自治を破壊する行為であり、本県のみならず、他の国民にも降りかかってくるものと危惧しております

 安倍政権による民主主義の破壊行為──。しかし、予定通り粛々と土砂投入をはじめた安倍政権のこの蛮行に、怒りの声だけではなく、諦めにも似た感想も出てきている。「最終局面を阻止できなかった」「もう後戻りできないところまで来てしまった」「土砂が投入された以上、工事は止められない」──。


■海上から取材したジャーナリスト・青木理が語る土砂投入の本当の目的

 だが、諦めるのはまだ早い。いや、というよりも、こうした諦めムードをつくり出すことこそが、今回の土砂投入における安倍政権の狙いなのである。

 きょう、朝から土砂投入の様子を海上から取材したジャーナリストの青木理氏も、こう話す。

土砂の投入がはじまったという意味では、たしかにきょうは大きな節目ではありますが、しかしその実態は、一部海域にわずかな土砂を入れただけ。むしろ土砂投入を進めるにも問題が山積している状態です。
 たとえば、埋め立てには大量の土砂が必要で県内だけではなく県外から持ってくる必要があるが、そのなかに外来生物が混入していないか、混入の恐れがあるときには知事が土砂の搬入や使用中止を勧告する権限がある。さらに、基地建設現場の海底に軟弱地盤があることがわかっており、地盤の改良工事が必要な状態。でも、設計変更には知事の承認を得なければならない。つまり、すぐに工事が進展するわけではけっしてない。
 ようするに、きょうの土砂投入というのは、来年2月の県民投票を前に沖縄県民から“抵抗しても無駄という感情を引き出したり、アメリカに“進めていますよとアピールするためのもの。『もう基地建設は止められないんだ』と諦めさせるための、たんなる三文芝居なんですよ

 たしかに青木氏が指摘するように、政府が土砂投入を進めているのは全体のごく一部。沖縄タイムスの4日付の記事によれば、埋め立て区域は全体で160ヘクタールだが、今回、土砂投入が計画されている区域は約7ヘクタールで全体の約4%でしかない。

 しかも、辺野古の工事に詳しい沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏の話では、今回、土砂投入が狙われている辺野古側に必要な土砂総量は約319万立方メートルで、沖縄県内の土砂は129立方メートルだが、「365日休みなく作業しても、搬入だけで3~4年はかかる」という(しんぶん赤旗4日付)。

 先の県知事選でも与党推薦候補者陣営の一部は「もう工事は止められない」というデマを喧伝していたが、これはあきらかな嘘であり、実際に工事は止まってきた。玉城知事も、きょう発表したコメントのなかで「国は、一刻も早く工事を進めて既成事実を積み重ね、県民をあきらめさせようと躍起になっていますが、このような行為は、逆に沖縄県民の強い反発を招き、工事を強行すればするほど県民の怒りはますます燃え上がるということを認識するべきであります」と述べている。

 工事は止められるいや、県民の民意を踏みにじる新基地建設は絶対に止めなければならない。これは沖縄だけの問題ではなく、強硬的な姿勢でなんでも自分の思い通りになると信じてやまない、民主主義を壊しつづける安倍政権とすべての国民の問題である。

(編集部)
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●辺野古破壊のデタラメ: 《司法の監視機能の形骸化》、どこが法治国家なのか? アベ様が統治する人治国家

2018年12月08日 00時00分36秒 | Weblog


琉球新報の二つの記事【辺野古岩礁破砕訴訟 監視機能が形骸化 解説】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-843013.html)と、
【<社説>「違法」な桟橋利用 国策なら何でもありか】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-844043.html)。

 《沖縄県名護市辺野古の岩礁破砕差し止め訴訟は一審に続き二審判決も裁判所の審理対象かどうかの入り口論に終始し、県の訴えを門前払いした。国の違法性が問われている中、沖縄防衛局の法手続きの是非に一言も触れない判決司法の監視機能の形骸化といえる》。
 《法を守るべき国が、届け出の不備で使用できないはずの民間桟橋から土砂を搬出していた。ずさん極まりない》。

 那覇地裁や福岡高裁那覇支部はあまりに酷すぎる。ヒラメ裁判官を寄せ集めるというアベ様らの裁判所破壊が着実に成果を挙げている。《法治国家として司法と国の在り方が強く問われる》…《司法の監視機能の形骸化》し、「三権同一」(目取真俊さん)。一体どこが法治主義国家なのか? アベ様が統治する、人治主義国家ではないか。王様・アベ様の思うがままだ。
 《現場海域の漁業権が消滅した》…だから何? 一体「海は誰のもの」なのか? 漁業権が消滅すれば、海を殺してもいいのか? 一体、環境権論争とは何だったのか。

   『●『松下竜一未刊行著作集4/環境権の過程』読了(5/8)
    《国民はすべて健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」
     (憲法二十五条)を有し、「幸福を追求する権利は尊重される」
     (憲法十三条)のであってみれば、それを充足するための
     よりよい環境に住む権利は基本的人権であり、それはだれからも
     侵害されない―――〈環境権〉とは、端的にいえばこのような法理であり、
     まこと私たちしろうとに理解されやすく、共感は濃い。/もっといえば、
     海の問題でこの法律はきわ立って来る。従来、海を埋め立てるには
     当該海域の漁業者が漁業権放棄をすませれば全手続きは完了した。
     背後地住民に海への権利はなく、一片の発言も認められない。だが
     〈環境権〉は、海に対する住民の権利を鋭く主張する。なぜなら、
     海は万人共有のものであり環境の主要因子だからである》

   『●海は誰のもの? ~繰り返される過ち~
   『●上関町長選での非常に残念な結果
   『●「「アイドル」を守れ!」 『週刊金曜日』
      (2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「取材班【漁業補償に5年間で約36億円か 政府、「辺野古
     移設強行へ】、「民意を無視する新基地建設の強硬は、
     新たな「島ぐるみ闘争」への始まりになる」。松下竜一さんは
     「海は誰のものか?」を問うた。そして、今、沖縄と各地の原発問題で」

   『●「岩礁破砕許可」というルールを曲げてでも辺野古破壊…
            ルール無用の無「法治国家」デンデン王国の実態
   『●「菅官房長官は徹底抗戦の姿勢を崩さない 
     翁長知事を念頭に、「わが国は法治国家だ」と牽制」だって!?
   『●「環境権」を「お試し壊憲」に悪用しつつ、
      一方で、畏敬の念も無く、何の躊躇もなく「海を殺す」人達の愚
    「松下竜一さんらの提起した「海は誰のものか?」「環境権」。いまや
     「環境権」は、アベ様ら自公の「お試し壊憲に悪用されようとしており、
     その一方で《海を殺す》愚行。「海」はアベ様やその取り巻き連中の
     ものなのか?、番犬様・米軍のものなのなのか? 畏敬の念も無く、
     何の躊躇もなく《海を殺す》人達。《悲痛な海の声》は聞こえないらしい。
     あまりに愚か」

 《仁も義もない》…アベ様や最低の官房長官らのやり口の薄汚さ。それは、《「宇部興産」と「琉球セメント」がズブズブ》なところにも現れている。「琉球セメント」を〝活用〟する案は、一体、誰が知恵をつけたのかは知らないが…。
 リテラの記事【沖縄・辺野古への土砂投入強行にアベ友企業が協力! カミソリの刃を反対派市民に向ける異常措置も】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4409.html)によると、《たんに、「対話には応じた」という既成事実をつくったにすぎない。…民間の琉球セメントの桟橋を使うという“暴挙”…琉球セメントの大株主であり、技術提携などをおこなっている宇部興産》。
 また、【辺野古移設埋め立て攻防 「琉球セメント」も“安倍案件”か】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/243141)によると、《実はこの「琉球セメント」は、安倍首相のお膝元である山口の宇部興産」(宇部市の関連会社だ。「宇部興産」といえば、安倍首相の祖父・岸信介元首相の長男である岸信和氏が16年間勤務。2015年には経産省から補助金交付が決定していたにもかかわらず、安倍首相が代表を務める政党支部に50万円の政治献金をして問題となった。…「宇部興産」と「琉球セメント」がズブズブなのは明らかで、沖縄では「今回の土砂積み込みも安倍案件」なんてウワサが飛んでいるらしい。…沖縄でも「アベ友」が暗躍しているとすれば、トンデモない話だ》。

   『●辺野古高江裁判とヒラメ…《「人権のとりで」としての司法が
              その役割を果たさず、行政と一体化すれば…》
    「沖縄タイムスの【社説[辺野古・高江裁判]見せしめが萎縮を生む】…。
     琉球新報の【<社説>山城議長有罪判決 問われるべきは政府だ】」
    「【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/反動判決が続く中で
     護岸工事が進められている。】(…)によると、《沖縄県が岩礁破砕の
     差し止めを求めた裁判で県が敗訴…山城さんほか3名に執行猶予付きの
     有罪判決が下っている。新基地建設を強行する安倍政権に対し、
     司法は追随し後押しする機関になり果てている》」

   『●《辺野古ノーの「弾」を放った。だが国は…
      協議を、工事を中断しないまま行っている。仁も義もない態度》

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https://ryukyushimpo.jp/news/entry-843013.html

辺野古岩礁破砕訴訟 監視機能が形骸化 解説
2018年12月6日 05:00
辺野古 辺野古新基地 辺野古新基地建設 岩礁破砕差し止め訴訟 岩礁破砕 沖縄防衛局 福岡高裁那覇支部 大久保正道

 沖縄県名護市辺野古の岩礁破砕差し止め訴訟は一審に続き二審判決も裁判所の審理対象かどうかの入り口論に終始し、県の訴えを門前払いした国の違法性が問われている中、沖縄防衛局の法手続きの是非に一言も触れない判決は司法の監視機能の形骸化といえる。

 問題の発端は沖縄防衛局が従来にない法手続きを踏んだことにある。現場海域の漁業権が消滅したため、知事への許可申請が不要になったと理由を説明しているが、これでは事業者が審査も受けずに破砕工事することを認めることになる。水産資源の保護などを目的とした許認可制度を否定するだけでなく、不十分な工事計画を見過ごすことになりかねない。

 しかし、福岡高裁那覇支部の大久保正道裁判長は一審那覇地裁に続き、漁業法の解釈や無許可の根拠法などについて国に主張を求めようとしなかった法解釈への見解を避け、問題解決への道筋も示さなかった

 一方で、判決は沖縄防衛局の無許可手続きを認めてもいない依然として国の違法性や法の恣意(しい)的運用が問われていることに変わりない国は知事の撤回を巡っても国民救済を目的とした行政不服審査制度使い、撤回の効力を止めたこれら手続きは本来想定した法運用といえるのか法治国家として司法と国の在り方が強く問われる
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-844043.html

<社説>「違法」な桟橋利用 国策なら何でもありか
2018年12月5日 06:01

 法を守るべき国が、届け出の不備で使用できないはずの民間桟橋から土砂を搬出していた。ずさん極まりない

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設に向けて、政府は名護市安和の民間桟橋から運搬船に土砂を積み込む作業に着手した。

 安和桟橋は民間事業者がセメントの出荷に使うため設置を申請し、2016年に許可されている。ところが、県の公共用財産管理規則で定める、桟橋設置工事の完了届けを事業者が提出していなかった。

 作業開始後、県の行政指導を受けて届けが出されたが、申請通り設置されていることを県が立ち入り検査で確認するまで使用は許されない

 それだけではない。赤土等流出防止条例に基づき必要とされる事業行為の届け出もなされていないことが判明した。4250平方メートルの敷地を、赤土を含む岩ずり(砕石された岩石)の堆積場として使用するには県の許可が必要だ。

 条例では千平方メートル以上の一団の土地で事業行為をする者に、事業開始45日前までの手続きを義務付けている。県は作業を停止し届け出を提出するよう指導した。

 玉城デニー知事は、土砂搬出に関する手続きを「違法」と断じている。

 政府は、新基地建設の既成事実化を急ぐことで、反対する県側の抑え込みをもくろんでいる。玉城知事が安倍晋三首相と会談してからわずか5日後に土砂の搬出に動きだしたのはその表れだ。

 だからといって、必要な手続きを経ていない施設を使用することは許されない。県から「違法」と指摘された防衛省は土砂の積み込みを中断せざるを得なかった。岩屋毅防衛相は「不備があれば改める」と釈明している。

 事情を知りながら桟橋や土砂堆積場を使用したのなら極めて悪質。知らなかったのなら、国の機関としてはあり得ない失態といえる。単なる不注意では済まされない。

 この間の辺野古を巡る政府の動きから浮かび上がってくるのは、新基地建設のためならなりふり構わない安倍政権の強権姿勢だ。

 政府機関でありながら一般国民の権利利益を救済する仕組みである行政不服審査制度を使って「」の国土交通相に工事再開を認めさせた。そして今回の拙速な民間桟橋の使用である。国策なら何をしても許されると言わんばかりだ新基地ありきで思考停止に陥り、冷静さを失っているように見える。

 岩屋防衛相は県と政府の集中協議に関し「十分に丁寧な段取りを踏ませていただいた」と述べた。確かに言葉遣いは丁寧だが、やっていることは乱暴そのものだ

 政府は頭を冷やして考えてほしい。圧倒的多数の県民が反対する中で県内移設を強行することが民主主義国家の振る舞いとしてふさわしいのか。答えは明らかだろう。新基地建設は即刻断念すべきだ
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●アベ様という「私人」の暴挙…平和の党と共に辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず

2018年11月06日 00時00分02秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



リテラの横田一さんによる記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」48/安倍政権が“私人”になりすまし辺野古の埋め立て工事再開をゴリ押し! 沖縄の民意も法律も一切無視の無法集団】(https://lite-ra.com/2018/10/post-4333.html)。

 《行政の不当行為に対して国民が不服を申し立てる行政不服審査法」に基づく不服審査請求を石井啓一国交大臣(公明党)に行い、裁決が出るまで効力を一時的に失わせる執行停止も求めたのだ》。

   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●アベ様の《積極的平和主義》を愛し、「子育ての党」を
           詐称する公明はとっくの昔に一線を越えている

 沖縄タイムスの記事【辺野古撤回 来週にも執行停止の可能性 石井国交相、意見書を受理】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/335542)によると、《石井啓一国土交通相…来週にも執行停止を決定する可能性がある…執行停止が決まれば、撤回で失われた法的根拠が復活し、防衛局は現在止まっている工事を再開できる。工事は海域への土砂投入の目前まで進んでいた》。
 「平和の党」「子育ての党」が聞いて呆れるね。アベ様や最低の官房長官のキッタナイ「手」にまる乗りするとはね。《前科二犯》は近い。さすが、アベ様の「積極的平和主義」を愛する党。自民党の言いなり。

 さて、不服審査請求というキッタナイ「手」をよく使うよなぁ。アベ様という成りすまし「市民」「私人」の暴挙。平和の党と共に辺野古破壊が目的化し、「目的達成」のためには手段選ばず。卑怯者。横田一さん《「美しい辺野古の海を破壊する詐欺師紛いの無法集団」とでも言うべき暴挙(脱法行為)》。普天間は返還されず、辺野古は破壊「損」、しかも、軟弱地盤が故に新基地は使い物にならない可能性まで。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊: 
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
   『●「最低裁」のコールが聞こえる…沖縄負担軽減担当相らの
             「辺野古が唯一の解決策」をオウム返しでしょう…
   『●翁長雄志知事「そういう政府は相手にできない。
      法治国家ではない」…刃が心に突き刺さる沖縄イジメの放置
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法
     〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の
     不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の
     権利救済制度を使うこと自体がおかしいが「個人」になりすまし
     に救済を求めに判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる
     安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている

   『●凶器・狂気な政権の暴走、凶器・狂気に何を言っても
       聞く耳持たず、凶器・狂気な政権とは対話は成り立たず

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https://lite-ra.com/2018/10/post-4333.html

横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」48
安倍政権が“私人”になりすまし辺野古の埋め立て工事再開をゴリ押し! 沖縄の民意も法律も一切無視の無法集団
2018.10.26

 『美しい国へ』(文藝春秋)を書いた安倍晋三首相率いる自公連立政権が、「美しい辺野古の海を破壊する詐欺師紛いの無法集団」とでも言うべき暴挙(脱法行為)に踏切った。安倍首相が玉城デニー沖縄知事と初面談をした5日後の10月17日、防衛省は県の埋め立て承認撤回に対抗すべく、行政の不当行為に対して国民が不服を申し立てる行政不服審査法に基づく不服審査請求を石井啓一国交大臣(公明党)に行い、裁決が出るまで効力を一時的に失わせる執行停止も求めたのだ。

 国の行政機関である防衛省が、市民の権利である「国民が行政に不服を申し立てる」申請を行うということは、権利の濫用であり、“市民”“私人”へのなりすまし行為。沖縄県知事選で移設反対派が勝利して間もないなかで、あまりに卑劣な対抗措置と言っていい。

 この執行停止が認められれば、埋め立て工事の再開が可能となるが、同日午後の会見で岩屋毅防衛大臣は「(同法は)できるだけ迅速に問題に答えを出すために用意されている法律だ。迅速に当面の問題を解決し、目的達成に向かって進みたい」と強調。同時に審査側の石井国交大臣も2日後の19日の会見で、「行政不服審査法では『速やかに執行停止をするかどうかを決定しなければならない』とされている。適切に対応したい」と強調、早期工事再開に向けて足並みを揃えたのだ。

 言行不一致の詐欺的対応とはこのことだ。安倍首相はそのたった5日前の10月12日、玉城知事との初面談で、「戦後20年たってなお、米軍基地の多くが沖縄に集中している。この現状は到底是認できるものではない。今後とも県民の気持ちに寄り添いながら基地負担の軽減について一つ一つ着実に結果を出していきたい」と述べていた。

 この文言は、10月9日に行われた翁長雄志・前知事の県民葬で菅義偉官房長官が代読して「嘘つき!」「帰れ!という怒りの声が噴出したいわくつきの代物。県民葬参列の辻元清美・立憲民主党国対委員長は「魂の叫びだと思う。誰も言いたくなかったが言わざるを得なかった。そこまで沖縄県民を安倍政権は追い込んでいる。基地負担軽減と言いながら辺野古新基地建設を進めるのは詭弁だと思う」と囲み取材で語ったほどだ。

 しかし現実と乖離した絵空事の追悼文代読で厳粛な県民葬が怒号で30秒以上も包まれてもなお、厚顔無恥としか言いようのない安倍首相は、玉城知事との面談で再び嘘八百の追悼文の文言をなぞった挙句、「県民の気持ちに寄り添う」「基地負担軽減とは真逆の新基地建設のための法的措置に踏み切ったのだ。「首相との初面談は非常にフレンドリーな雰囲気だった」と笑顔で語っていた玉城知事だが、対話なき法的措置を受けての17日の会見では厳しい表情で怒りを露わにした。

 冒頭で触れたのは、その5日前の初面談の雰囲気からの豹変ぶりだった。これに対し玉城知事も怒りを隠さない。

   「私は、法的措置ではなく、対話によって解決策を求めていくことが重要
    と考えており、去る10月12日の安倍総理や菅官房長官との面談に
    おいても、直接、対話による解決を求めたところであります。しかし、
    そのわずか5日後に対抗措置を講じた国の姿勢は、県知事選挙で
    改めて示された民意を踏みにじるものであり、
    到底認められるものではありません」

 そして玉城知事が強調したのが、国が私人になりすます法律違反を平然と犯す安倍政権の無法集団ぶりだった。

   「行政不服審査法は、国民(私人)の権利利益の簡易迅速な救済を図ることを
    目的とするものであります。一方、公有水面埋立法の規定上、国と私人は
    明確に区別され、今回は国が行う埋め立てであることから、私人に
    対する『免許』ではなく『承認』の手続きがなされたものであります。
    そのため、本件において国が行政不服審査制度を用いることは、
    当該制度の趣旨をねじ曲げた、違法で、法治国家においてあるまじき行為
    と断じざるを得ません」
   「本件において国土交通大臣により執行停止決定がなされれば、
    内閣の内部における、自作自演の極めて不当な決定といわざるを得ません」


■市民の権利保護のための行政不服審査を公権力が行使する安倍政権の無法

     (県民葬での玉城知事(撮影・横田一))

 法令順守精神が欠如した無法集団のような自公連立政権が、美しい国へ」「基地負担軽減」など詐欺師的な美辞麗句を愛用する安倍首相の下で、国土破壊活動を本格化させたようにみえる。第4次安倍内閣で抜擢された自民党の岩屋防衛大臣(大分3区)率いる防衛省が「私人になりすまして不服審査請求を行い、連立政権の一翼を支える公明党の石井国交大臣(比例北関東)が執行停止を認めるという「自作自演」を始めたといえるからだ。

 石井大臣には“前科”があった。2015年10月の県の埋め立て承認取り消しに対して不服審査請求が出されたときも、2週間弱で執行停止を決定していたのだ。今回も石井大臣が“前科二犯”となることを気にせず、前回と同じ対応をすれば、翁長前知事が病床から指示をした埋め立て承認撤回は効力を失い、埋立工事再開(土砂投入)が可能となるのだ。

 「翁長前知事の遺志を引き継ぐ」と訴えて約8万票差で圧勝した玉城知事は、安倍政権との対決姿勢を強めている。先の会見で「国民の皆様」と切り出した上で、「(県知事選で示された)民意に対する現政権の向き合い方があまりにも強権的である現実のあるがままを見ていただきたいと思います」と訴え、こう続けた。

   「私は、辺野古に新基地はつくらせないという公約の実現に向けて、
    全身全霊で取り組んでまいります」

 玉城知事と連携する野党5党1会派(立憲民主党、国民民主党、共産党、無所属の会、自由党、社民党)もすぐに動き出した。強権的な安倍政権が問答無用の法的措置に着手した17日の夕方、「辺野古米軍基地建設問題野党合同ヒアリング」を開き、防衛官僚らを問い質したのだ。

 ここで初面談との食い違いを問題にしたのは、国民民主党の山井和則・国対委員長代行だ。「たった5日間で安倍総理が言っていることとやっていることが全く違うのではないか」「(玉城知事との初面談で安倍首相は)民意を受け止めるかのようなことを言いながら5日後に不服請求はあんまりではないか」と詰め寄った。

 また、元総務大臣の原口一博・国民民主党国対委員長も、「(総務大臣時代に)所管していたが、行政不服審査法の乱用ではないか」などと防衛官僚らを追及した。行政不服審査法の核心部分を読み上げた上で、こう疑問を呈した。

   「『行政庁の違法・不当な処分、または公権力の行使に当たる行為に関し、
    国民が簡易・迅速かつ公正な手続きの下で広く、行政庁に対する
    不服申し立てをすることが出来るための制度を定めるところにより、
    国民の権利や利益を守ると共に、行政の公正な運営を確保する』とある。
    それからすると、沖縄防衛局と国交省は同じ政府じゃないですか。
    同じ政府の間に行政不服審査をする。しかも(軟弱地盤調査などの)
    事実認定もせずに行うのは明らかに法の乱用だと思う」

   「そもそも防衛省に不服審査の主体の適格性があるのか。何で私人に
    なりすましているのか。そんな卑怯な審査があるのか」


■軟弱地盤で欠陥基地の危険性も無視して埋め立て再開する暴挙

 辻元清美・国対委員長(立憲民主党)は、軟弱地盤の調査中なのに埋め立て工事再開が可能となる法的措置を始めたことを問題視した。「地盤の調査結果は公表するのか」と問い質して防衛官僚から「地盤調査は現在進行中。最終的な地盤の調査の結論はまだ先」との答えを引き出した上で、こう畳み掛けたのだ。

   「(地盤調査の結論が出る前に)埋め立てをどんどん進めるのは、
    どう考えても納得できない。軟弱地盤は焦点なのです。沖縄県も
    埋め立て承認撤回の根拠の一つにあげている。10年前と非常に状況が
    変わって、物理的に辺野古に新基地は出来ないのではないか」

 しかし、防衛官僚は地盤調査に関する情報公開は一切拒否したまま、埋立工事再開のための法的措置を進める考えを繰り返すだけだった。  

 こんな悪夢の近未来図が目に浮かぶ。それは、〈専門家の調査で「マヨネーズ」にも例えられた軟弱地盤の新基地予定地に、巨額な血税を使って大量の土砂を投入した挙句、使い物にならない欠陥基地となって米軍にソッポを向かれた〉というものだ。

 県知事選投開票日の9月30日、当確が出た後に取材に応じていた謝花喜一郎副知事に軟弱地盤問題について聞くと、「翁長前知事から指示された埋め立て承認撤回の根拠の一つになっています」と回答。玉城知事が訪米に意欲的であることに話が及ぶと、「使う側のアメリカにとっても軟弱地盤問題は重要な問題だと思います。個人的見解ですが、新知事の訪米が実現した場合、アメリカで訴える重要ポイントの一つになるのではないか」と話した。

 玉城知事は首相初面談後の野党挨拶回りで「11月にも訪米したい」との意向を明らかにしたが、民意を無視して美しい辺野古の海を破壊する安倍政権の無法集団ぶりはアメリカにも知れ渡ることになりそうだ。玉城知事は当選翌日の10月1日、「対話なき法的措置」に踏み切った場合、安倍政権批判の高まりについて次のように語っていた。

   「理不尽なことに『おかしい』と思う人たちのうねりになっていく。
    『(沖縄県民を含む)日本国民の要求に対して一顧だにしない』
    『必要以上に防衛装備に予算をかけようとする』という安倍政権への
    批判がもっと強くなっていくだろう。それは安倍政権に非常に大きな
    マイナスで、窮地に追い込まれてしまうことになると思う。我々も
    あらゆる手段を講じて抵抗していくし、そのときに私が持っている
    アメリカ人と日本人のハーフというアイデンティティがたぶん、どこかで
    役に立つことが出てくるかもしれません」

 友好ムードで包まれた初面談から5日後の10月12日、一転して安倍首相と玉城知事のガチンコ勝負が始まった。民意無視の無法国土破壊集団と化した安倍政権に対して玉城知事は、国内では野党と連携をして「莫大な国民の血税をドブ(軟弱地盤)に捨てる恐れがある」と追及する一方、アメリカを含む国際世論にも訴える“両面作戦”で、翁長前知事の遺志である「辺野古新基地阻止」に全身全霊をかけるのは間違いない。野党挨拶回りでは「政権交代」という言葉を何度も口にした玉城知事は、新基地建設強行の安倍政権を交代させる戦いを始めたともいえるのだ。

横田一
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●凶器・狂気な政権の暴走、凶器・狂気に何を言っても聞く耳持たず、凶器・狂気な政権とは対話は成り立たず

2018年11月04日 00時00分41秒 | Weblog


琉球新報の【<社説>辺野古工事再開 「寄り添う」とは真逆だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-827880.html)。

 《「沖縄の皆さんの心に寄り添う」という安倍晋三首相の所信表明演説とは真逆の強行だ。米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古への新基地建設計画を巡り、沖縄防衛局は埋め立て工事に向けた作業を再開した。海域を立ち入り禁止にするための臨時制限区域を表すフロートや汚濁防止膜を設置する。政府は今月中にも埋め立ての土砂を投入するとみられる玉城デニー知事が政府に対話を求めているさなか、問答無用とばかりに工事を再開する圧倒的な力を見せつけることで国に逆らえないとあきらめる人が増えるのを待っているのか。まさしく征服者の振る舞い民主主義の根幹が問われる》


   『●「中身が何もない」のは所信表明演説だけではない…
        アベ様自身に議員、いや、人として「中身が何もない」

 いつも色々なことを考えさせられる目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古新基地工事再開/浮桟橋・フロート設置に抗議】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/4eb436f7b04038687c5a10c02236bd9b)によると、《佐喜真淳氏が、8万票もの大差をつけられて玉城デニー氏に惨敗を喫したにもかかわらず、安倍晋三政権は一片の反省もなく、むしろ居直って辺野古新基地建設工事を再開した。沖縄の民意はもとより、民主主義も地方自治も踏みにじる無法国家の姿が露わになった…いずれ工事は行き詰まる、あるいは県民投票で意思表示すればいい、などと考えてゲート前や海上での阻止・抗議行動を怠れば工事はどんどん進んでいく。それは、辺野古の海、大浦湾が日々破壊され、海の生き物が殺されていくということだ。まず工事を止めましょう》。
 「地方創生」が聞いて呆れる! 「僕」チャン(アベ様)が地方「僕」滅…。

   『●防衛局(国)が国交省(国)に依頼し、国(アベ様)に
          忖度した審判を下す…ルール無視の出鱈目デキレース

 沖縄タイムスの記事【デニー知事、対話で糸口を模索 「辺野古」土砂投入へ じわじわ進む工事】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/338785)によると、《あくまで対話による解決を探る知事に対し、政府は応じる姿勢を示すが、「辺野古」を巡る立場は決定的に対立する。対話は深まる気配がないまま、年内の土砂投入に向け工事がじわじわと進んでいく》。
 また、琉球新報の記事【政府、民意顧みず 対話要求の中、辺野古工事再開に反発】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-827887.html)においても、《玉城デニー知事が工事再開前の対話を求める中工事を強行した政府に反発が強まっている。一方、対話を求め続けても辺野古新基地建設推進の姿勢を崩さない政府をどう交渉に乗せるのか、玉城知事の手腕も試されそうだ》。

 凶器・狂気に何を言っても聞く耳持たず。
 凶器・狂気な政権とは対話は成り立ち得ない。
 凶器・狂気な政権の暴走…。


 《民主主義の根幹》から破壊。「立法府の長」を気取る、無責任な行政府の長・アベ様や最低の官房長官が暴走する国・ニッポン…民主国家・法治国家という幻想を追い求めても、大変に残念ながら、仕方ないこと。我が国はアベ様による人治主義国家。また、最「低」裁を頂点とした司法も、三権分立という理想は崩れ去り、幻想化され、何の期待も持てないことは、これまで沖縄では何度も煮え湯を飲まされたことから明白。自省も込めて、「本土」は一体何をしてきたのか。
 〝山河敗れて、国あり〟。いま、高江の森が無惨に殺されたことと同じ道を辿りつつある。美ら海色の知事・玉城デニーさんが、殺されゆく美ら海の破壊の現場に立つしかないのではないでしょうか? 県民投票で明確な民意を再び示した時には、既に山河敗れている結果になりはしまいか。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊: 
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
   『●辺野古破壊反対の明白な県民の民意…今回の沖縄県知事選
               については「結果がすべて」とは言わないのか?

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「そして、な~にが「平和の党」「子育ての党だ。沖縄県本部は「本土」の
     党本部に、そんな詐欺な看板を、少なくとも沖縄では、下ろすように
     言うべきではないのか?」
    《「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。
     公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の
     石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた
     「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った…
     ▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として
     国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相》

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-827880.html

<社説>辺野古工事再開 「寄り添う」とは真逆だ
2018年11月2日 06:01

 「沖縄の皆さんの心に寄り添う」という安倍晋三首相の所信表明演説とは真逆の強行だ。

 米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古への新基地建設計画を巡り、沖縄防衛局は埋め立て工事に向けた作業を再開した。海域を立ち入り禁止にするための臨時制限区域を表すフロートや汚濁防止膜を設置する。政府は今月中にも埋め立ての土砂を投入するとみられる

 玉城デニー知事が政府に対話を求めているさなか、問答無用とばかりに工事を再開する圧倒的な力を見せつけることで国に逆らえないとあきらめる人が増えるのを待っているのか。さしく征服者の振る舞い民主主義の根幹が問われる。

 埋め立てを巡っては、元知事が出した承認を翁長雄志前県政が8月31日に撤回した。埋め立て工事は法的根拠を失い、中断された。

 県知事選では新基地建設反対を明確に訴えた玉城氏が当選したが、政府は選挙で示された民意を考慮することなく、防衛省が国交相に対して行政不服審査法に基づく審査を請求し、併せて審査結果を待たずに撤回による工事停止の効力を失わせる執行停止を申し立てた。

 行政不服審査法に基づく審査請求は行政に対して私人が行うものだ。が私人と同様だと称して同じの機関に審査請求をするという、行政法学者の多くが「違法」とする手続きをはごり押しした。国交省は請求からわずか13日、県から反論の意見書が届いてわずか5日で撤回の執行停止を決めた。反論などを受け止めず工事ありきで手続きを進めている。

 辺野古を巡る国と沖縄の対立構造は、何も沖縄だけの問題ではない。国が強権によって沖縄の民意を抑え込み、米軍基地を造ることに成功したとする。国策の名の下に国は何をしてもいいという前例になる

 例えば政府が秋田、山口両県への配備を目指す地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」。安倍首相は「地元の理解が大前提だ。懸念や要望に丁寧に対応していく」とするが、丁寧」「謙虚を連発しつつ最後は強権を振るうのではないか。受け入れ先がなく宙に浮く、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場なども同様かもしれない。

 地方分権と言われながら、そこに住む人々の声を無視し、時にアメとムチで抑え込む補償型政治を続ける安倍政権の手法を止めねばならない。それには国民が辺野古の問題を知りおかしいと声を上げることが必要だ。

 県知事選挙で自民、公明などが推薦した候補者は政府丸抱えと言われ、物量、要員ともに圧倒した選挙戦を展開したが、県民は過去最高となった玉城氏への投票で「征服」されることを拒否した。安倍政権は民意に対し聞く耳を持つべきだ。
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●防衛局(国)が国交省(国)に依頼し、国(アベ様)に忖度した審判を下す…ルール無視の出鱈目デキレース

2018年11月01日 00時00分59秒 | Weblog


沖縄タイムスの【社説[「辺野古」撤回 効力停止]国機関の出来レースだ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/337825)。
琉球新報の【<社説>辺野古撤回効力停止 手続き違法で本来無効だ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-826563.html)。

 《国が法律の独断的解釈と一方的な解釈変更によって県の意向や選挙で示された民意無視して工事を強行すれば、取り返しのつかないことになりかねない》。
 《行政不服審査法は、行政庁の違法・不当な処分などに関し国民の権利利益を救済することを目的としている。私人ではなり得ない立場を有する政府機関は、救済の対象にはならない公有水面埋立法は、一般私人が埋め立てをする際は都道府県知事の「免許」を、が埋め立てをする際は都道府県知事の「承認」を得なければならないと定めている》。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊: 
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
   『●辺野古破壊反対の明白な県民の民意…今回の沖縄県知事選
               については「結果がすべて」とは言わないのか?

   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
        沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…
    「そして、な~にが「平和の党」「子育ての党」だ。沖縄県本部は「本土」の
     党本部に、そんな詐欺な看板を、少なくとも沖縄では、下ろすように
     言うべきではないのか?」
    《「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。
     公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の
     石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた
     「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った…
     ▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として
     国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相》

 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古新基地建設工事再開と石垣島での自衛隊基地年度内着工の動き】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/051ed8737c83ddce507cc969c4230017)によると、《決定通知書が沖縄防衛局に届く31日から執行停止の効力が発生するというので、早ければ明日にも工事が再開される。県知事選挙で示された民意を踏みにじり、あくまで沖縄への基地押しつけを強要しようとする安倍政権の自作自演その愚劣さを糾弾する。石井国交相は公明党所属だが、「平和の党が聞いて呆れる》。
 ヒトデナシ政権、自公お維キトはアタマオカシイのではないか? こんな卑怯でデタラメな「手」を平気で使うなんて!

 沖縄タイムスの記事【辺野古「埋め立て承認撤回」を執行停止 近く工事再開、年内に土砂投入へ】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/337795)によると、《執行停止の決定通知が31日に防衛局に届き次第、撤回により止まっていた工事が可能となる。辺野古沿岸部の埋め立て工事は、中断前に土砂投入の目前まで進んでいた、執行停止の決定で重大局面を迎える》。
 琉球新報の記事【辺野古工事あすにも再開 国、撤回の執行停止 県、係争処理申し出検討】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-826743.html)にも、《政府は必要書類が31日にも沖縄防衛局に届いた後、来月にも土砂投入に着手し、準備として1日にも関連工事に踏み切る方針》。
 辺野古破壊のためには、どんな卑怯でデタラメな「手」でも平気で使う馬さんや鹿さんな者たち。本土の自公お維キトの支持者は、一体、何を考えているのか。
 沖縄の民意無視、県の意向を顧みず、アベ様らは辺野古破壊再開へ…今に始まったことではないが、あまりにデタラメすぎる。

 東京新聞の記事【県民投票前に既成事実化 辺野古工事再開 政府、「身内」裁定3年前も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018103102000132.html)によると、《今回の決定は、三年前に翁長雄志(おながたけし)知事(当時)が承認を取り消した際とうり二つの、スピード重視の「身内」による対抗措置。来春までに実施される県民投票を待たないという点では、三年前より強権的と言える》。
 また、同紙の社説【辺野古基地問題 法治国の否定に等しい】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018103102000164.html)によると、《法治国の否定に等しい政府内の自作自演に失望する。沖縄県名護市辺野古への米軍新基地建設を巡り、国土交通相は県の承認撤回の効力を停止。工事再開を認めた。民意尊重の誠意こそ必要なのに。国交相のきのうの決定は、沖縄防衛局が行政不服審査法(行審法)に基づき行った申し立てを有効とした点でまずおかしい。行審法は、国民の権利利益の救済を目的とする。防衛局は国民、つまり私人なのか。防衛局は、仲井真弘多元知事から民間の事業者と同じ手続きで沿岸の埋め立て承認を得たことなどを挙げ私人と同じと言うが、新基地建設は閣議決定に基づき行う私人という強弁が通じるはずがない》。
 身内によるデキレース、自作自演…防衛省()が申請し、身内の国交省()がアベ様()に忖度して審判して見せる…法治国家でこんなことが出来るはずがない。
 《防衛局は国民、つまり私人なのか》? 「私人」? アベ様の御妃=閣議決定な「私人」にでも申請させれば?

 辺野古破壊のためには、どんな卑怯でデタラメな「手」でも平気で使う。
 《私人になりすました》防衛局()が国交省()に依頼し、(アベ様)に忖度した審判を下す…ルール無視のデタラメなデキレース。アベ様が首相でいる限り、何でもアリだ。こんな国って、世界のどこに在るの? 恥ずかし過ぎる。
 国地方係争処理委員会の審査にも何も期待できないし、三権分立無き最「低」裁にも期待できず。ニッポンが法治国家として、法治主義の下で、それらが機能しているのであれば、3年前に終わっていた話です。《民主国家》など望むべくもない。
 軟弱地盤に伴う設計変更に対しての県知事の認可も、アベ様や最低の官房長官らは平気の平左でしょう。その間に、どんどんと工事を進め、辺野古破壊は(既にそうですが)取り返しのつかないことに…。

 大変に心苦しいのですが、多くの沖縄県民の皆さんが、実力で阻止する以外に道はないのでは…。「本土」では、アベ様政権を倒すことでしか、辺野古破壊を阻止する望みは無い。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/337825

社説[「辺野古」撤回 効力停止]国機関の出来レースだ
2018年10月31日 07:37

 今のような国と県の対立関係は、公有水面埋立法(公水法)も行政不服審査法(行審法)も想定していない事態である。本来であれば、状況を打開するために双方の真剣な協議が求められるが、政府はそれを放棄し強権発動の道を選んだ

 国が法律の独断的解釈と一方的な解釈変更によって県の意向や選挙で示された民意を無視して工事を強行すれば、取り返しのつかないことになりかねない。

 石井啓一国土交通相は、県による辺野古沿岸部の埋め立て承認撤回処分の効力を一時停止することを決定した。

 決定書が防衛省沖縄防衛局に届き次第、効力が停止される。岩屋毅防衛相は工事を速やかに再開する意向だ

 防衛省と国交省の政府機関同士の「結論ありき」の出来レースであり、玉城デニー知事が「自作自演の極めて不当な決定」と強い憤りを表明したのは当然だ。県は総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」への審査申し出などで対抗する考えである。

 撤回の効力を停止する理由について石井氏は「普天間飛行場周辺の住民が被る事故など危険性の除去」を挙げた。

 だが辺野古新基地の建設工事が順調に進んでも運用開始は約10年後といわれる。新基地見直しこそが危険性除去の近道なのに、安倍晋三首相が仲井真弘多元知事と約束した「5年以内の運用停止は協議された形跡がない

 石井氏は「日米間の信頼関係や同盟関係にも悪影響を及ぼしかねない」ことも理由として挙げた。本当にそうだろうか。住民の敵意に囲まれた基地は機能しないだろう。むしろ、新基地建設反対の民意を米側に伝え、再交渉するのが政府の役目である。

    ■    ■

 県は軟弱地盤や活断層の存在、サンゴ類を含む環境保全策で国との事前協議が行われていないことなどを挙げ、8月に撤回に踏み切った。

 防衛局は撤回から約1カ月半もたった今月17日、行審法に基づく審査請求と効力停止を国交相に申し立てた。

 既視感がある。2015年に故翁長雄志前知事が承認を取り消した際と同じ手法である。防衛局は行審法で申し立て国交相が執行停止とした。

 今回も多くの行政法学者が批判したように行審法は行政の違法・不当な処分から国民の権利利益を救済することが目的である。

 防衛局は「私人になりすましたのである。公水法では民間事業者は「免許」、は「承認」を県から受けなければならないと用語を区別している。防衛局が受けたのは承認である。私人が軍事基地を建設し米軍に提供するため埋め立てできるわけがない

 1カ月半後の申し立ても疑問だ。政府は9月末の知事選への影響を懸念して申し立てを先送りしていただけに、「緊急性」がないのは明らかだ。前回の批判を受け訴訟を提起する道も探ったが緊急性が認められるかどうか懸念し、行審法を再び選択したとされる。

 石井氏は、県の意見書提出から土日を除けばわずか3日間で結論を出したことになる。急ぐ背景には埋め立てを既成事実化し県民にあきらめ感を与え、来春までに行われる県民投票の意義を減じようとする狙いがある。

    ■    ■

 在沖米海兵隊の主力部隊である第4海兵連隊はグアムに移ることで合意。残る第31海兵遠征部隊(31MEU)も1年の大半をアジア太平洋地域をローテーションで巡回し、沖縄に駐留する必然性はないのである。日本のシンクタンクからも「辺野古に代わる」選択肢が示されている。

 新基地建設に反対する民意ははっきりしている。直近では9月に行われた県知事選で新基地建設反対を掲げた玉城知事が過去最多得票で、安倍政権が総力を挙げて支援した候補に大勝。共同通信社の最新の全国世論調査でも、政府方針の辺野古新基地について「支持しない」(54・9%)が「支持する」(34・8%)を上回っている。だが政府はいっさい耳を貸さない

 安倍首相は臨時国会の所信表明演説で民意を重視した原敬元首相の言葉を引用し、「常に民意の存するところを考察すべし」と語った。沖縄の民意も尊重すべきである
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-826563.html

<社説>辺野古撤回効力停止 手続き違法で本来無効だ
2018年10月31日 06:01
辺野古 執行停止 社説

 石井啓一国土交通相は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設を巡り、県による埋め立て承認撤回処分の効力を一時停止すると明らかにした。防衛省沖縄防衛局が行政不服審査法に基づき提出した審査請求・執行停止申し立てを認めたのだ。

 行政不服審査法は、行政庁の違法・不当な処分などに関し国民の権利利益を救済することを目的としている。私人ではなり得ない立場を有する政府機関は救済の対象にはならない

 公有水面埋立法は、一般私人が埋め立てをする際は都道府県知事の「免許」を、が埋め立てをする際は都道府県知事の「承認」を得なければならないと定めている。国と民間事業者では意味合いと取り扱いが異なる

 全国の行政法研究者有志110人が26日に声明で指摘した通り、国が、公有水面埋立法によって与えられた特別な法的地位にありながら行政不服審査法に基づき審査請求や執行停止の申し立てをすること自体、違法行為である。

 違法な手続きに基づく決定は効力を持ち得ず、無効と言わざるを得ない。

 法治主義にもとる一連のやりとりを根拠として、新基地建設のための埋め立て工事を強行することは、無法の上に無法を積み重ねるようなものだ。断じて容認できない。

 撤回の効力を一時的に止める執行停止は認めるべきではないとする意見書を県が国交省に送付したのは24日だ。200ページ以上あった。わずか1週間足らずの間に、どのような審査をしたのか

 安倍内閣の方針に従って突き進む防衛省の申し立てを、内閣の一員である国交相が審査するのだから公平性、中立性など望むべくもない

 仲井真弘多元知事が「県外移設」の公約を翻して埋め立てを承認した際、工事の実施設計に関し事前に県と協議することが留意事項で確認されていた。にもかかわらず防衛局は実施設計の全体を示さないまま協議を打ち切った。

 承認された時には想定されていなかった軟弱地盤が明らかになったが、調査が継続中として存在を認めていない。

 政府の態度は誠意に欠けており、その主張は詭弁(きべん)とこじつけに満ちている。

 新基地建設に反対する県民の意思は、2度の知事選で明確に示された。大多数の民意と懸け離れた、元知事による決定を錦の御旗にして、新基地建設を強行することは理不尽極まりない

 国交相の決定を受け、岩屋毅(たけし)防衛相が工事を再開する意向を表明した。全てが結論ありきの既定路線だったことは疑いの余地がない。

 県は国地方係争処理委員会に審査を申し出る方針だ。安倍政権は一度立ち止まって、冷静に考えてほしい。強権国家としての道を歩むのか民主国家として踏みとどまるのか。重大な岐路に立っていることを自覚すべきである。
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●アベ様の《国民観、人間観には共通点が多すぎる…彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか…》

2018年10月31日 00時00分18秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



日刊ゲンダイの斎藤貴男さんのコラム【二極化・格差社会の真相/消費税増税と沖縄辺野古埋め立ての共通項は「人でなし」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240097)。

 《いやはや、この政権の人でなしぶりは尋常でない。現金でしか買えない、買いたくないデジタル弱者や、一方的に負担増を強いられる小規模事業者は、どこまでも殺す対象としてしか見なされていないようだ》。
 《アベ政権は一方、沖縄・辺野古での新基地建設をめぐる県の埋め立て承認撤回不服審査請求を行った…本来は国民の権利救済を目的とした制度の、恐ろしいほどの悪用だアベ氏の国民観、人間観には共通点が多すぎると言いたい。彼の目には私たちが、己の財布、兵力、労働力だとしか映っていないのだ、と》。

 恐ろしき独裁国家、ディストピア完成へ。パラノイアなディストピアで何を好き好んでアベ様の奴隷に成り下がりたいのだろうか? そういう人たちの気が知れない。

   『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」と呼びかけ
                   …コンナ「裸の王様」に負けたくない
   『●斎藤貴男さん「人権を否定することに喜びを感じている
           変質者集団」…「人権の砦」のはずが最「低」裁…
   『●ニッポンは民主主義国家? 《明白な事実や数字を権力者が
               都合のいいように変え、信じ込ませようと》…

    《ジョージ・オーウェル 『1984年』だ。これは1949年に出版された
     近未来小説で、高度な全体主義が張り巡らされたディストピア
     (反ユートピア)がテーマとなっている》

   『●パラノイアなディストピアで何を好き好んで
       アベ様の奴隷に成り下がりたい?…という人たちの気が知れない
   『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
              「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選

 琉球新報の【<社説>明治150年式典 礼賛よりも反省すべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-823185.html)によると、《政府が「明治150年記念式典」を開催した。近代化を成し遂げた先人の偉業を振り返り現代に生かす狙いという。侵略、戦争で国内外に甚大な被害を与えたことを反省して、現在と未来に生かすのでないなら、式典を開く意味はない》。
 同様に、日刊ゲンダイのコラム【高野孟 永田町の裏を読む/薩長史観にからめ捕られた「明治150年」安倍政権の危うさ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240187)においても、《安倍政権の明治150年の迎え方の基本は、「明治の精神に学び、日本の強みを再認識することは大変重要」(内閣府ホームページ)というもので、明治以降のこの国の歩みをノーテンキなほど肯定的に捉えて、それを「日本の強み」に自信を深めるバネにしようとしている。しかし、その150年を中国はじめアジアの側から見れば、日本に侵略されてその傷跡が今なお癒えないでいる惨憺たる時代である。それを何とかしなければいけないということで日中国交が正常化されて46年、さらに平和友好条約を結んで40年も経ったのに、いまだに両国はまともな隣人関係を築くことができないでいる》。 
 さらに、【安倍首相の“明治礼賛”に抗議 歴史歪曲を許すなと怒りの声】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240188)においても、《政府主催の「明治改元150年記念式典」に抗議…出席者らが「侵略の歴史を隠蔽し日本の近現代史の歪曲・捏造は許されない」と怒りの声を上げた…「明治150年礼賛式典を村山首相談話の視点から斬る」と題してスピーチした高島伸欣琉球大名誉教授は「安倍首相のように小学生以下の歴史認識の人が、歴史を政治利用している」》。
 斎藤貴男さん《倫理観のかけらもない男が、国家予算や受信料まで乱費して“維新の志士”気取りとは、ナルシシズムにも程がある》。

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)
   『●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)
    「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」
  
   『●隣国と一体どんな関係を築きたいの?
   『●「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」


 一方、AERAのコラム【浜矩子「IRに咲く花々には、どうも毒々しさを感じてしまう」】(https://dot.asahi.com/aera/2018102400031.html)によると、《だが筆者にはどうもそうは思えない。IRのIが“integrated”のIにみえない。どうしても“iranai”のIだと思えてしまう。IRは、「いらないリゾート」だ。どうして今の日本にこんなものが必要なのか皆目、わからない…「統合型」といいながら、IRの目玉商品は明らかにカジノだ…“resort”には行楽地という意味のほかに、「寄る辺」の意味がある。だから、“last resort”は「もはや、これだけが頼りの最後の寄る辺」の意になる。彼らには、もはやいらないリゾートしかすがれるものがないのか。それとも、これは国民を賭博の不夜城で精神的荒廃に引きずり込もうとする陰謀か。》
 そして、ココでもアベ様は息吐く様にウソをついていた。憲政史上最悪の国会で、「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を与えるよう強く要求」されておきながらアベ様は平気で…息吐く様にウソをついていた。

   『●浜矩子さん《昼間は超効率的に労働させ…
      夜間は退廃の不夜城活動で経済活性化に貢献させる…》、あぁ…
   『●「働かせ方壊悪」…(斎藤美奈子さん)「こんな形で働かされたら
                      子育てなんかできない…少子化促進法」
   『●「米ラスベガス・サンズに日本に参入する免許を
         与えるよう強く要求」されておきながらアベ様は平気で…

 そして、アベ様や最低の官房長官ときたら、再び、こんな八百長な「手」で…沖縄の人々をイジメる。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊: 
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」
   『●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…
         沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…

 マガジン9のコラム【鈴木耕 言葉の海へ 第49回:嫌なニュースばかりだけれど、 安倍首相、そろそろお後がよろしいようで】(https://maga9.jp/181024-3/)によると、《安倍政権、沖縄辺野古に「行政不服審査」申し立て ふざけるな! と言いたい。…この白々しい言い草はなんだ! お気持ちをしっかり受け止めるならば、話し合いを重ねて解決策を模索するのが筋だろう。たった1回だけの安倍首相との面会で、まるで免罪符でも得たような手のひら返しひどすぎる。…つまり、権力をもたない個人による、権力を行使する側への異議申し立てを保障する、いわば住民救済制度なのだ…腐臭漂う安倍改造内閣…東電裁判の全員無責任》。

   『●『学校が教えないほんとうの政治の話』(斎藤美奈子著)読了
                 …《あなたの政治的ポジションを見つけて…》
    《あのね、政治を考えるのに「中立」はないの。メディアの役目は
     「中立公正、不偏不党な報道」ではなく「権力の監視」なんです。
     それ、常識。》《党派性をもたずに政治参加は無理である。》

   『●『国民のしつけ方』(斎藤貴男著)読了…
      《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》

    《ジャーナリズムの最大の存在意義は「権力のチェック機能」である。
     …専門的には「番犬ウォッチ・ドッグジャーナリズム」理論という》
    《「番犬ジャーナリズム」は、純粋培養の環境下にあるよりも、
     一人ひとりのジャーナリストがもがき、苦悩しながら遂行していってこそ
     成長し、民主主義社会に貢献できる
のではないか》

   『●『追及力 権力の暴走を食い止める』(望月衣塑子×森ゆうこ著)読了
                   …《今、ジャーナリズムと野党の…》
    《今、ジャーナリズムと野党の存在意義を問い直す

 あ~ディストピア…「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様 が国会議員、自民党総裁?」でいいのか? 新聞やテレビ局の誰か、根源的なこの問いをアベ様にぶつける気概のある方は居ないのか? また、(山本太郎さんを除き)国会でなぜ誰も問わないのか? 野党よりも、与党自公や癒党お維キトの議員こそ、真剣に取り組むべき大問題ではないのか。

 最後に、消費税増税と軽減税率。イギリスやフランスでは、市民が新聞などへの軽減税率適用を国家に呼びかけ。ところが、ニッポンではメディアが国家に適用をお願い・オネダリする始末。お零れを頂いたメディアはどうなるのか? 消費税増税のための賄賂…軽減税率という「お零れ」。構造は…《…そんな中、メディアに4億円という金が配られる》…例のJアラートCMと同じだ。

   『●斎藤貴男さん、大新聞社は「自分たちだけは例外。
        権力にオネダリして、そうしていただいたのである」
    《このままではジャーナリズムが死に絶えてしまう。反権力的な番組を
     流した放送局の電波停止を示唆した高市早苗総務相の発言など、
     安倍晋三政権のメディアコントロール戦略だけを指すのではない。
     恐ろしいのは圧力よりも自滅だ
    「アベ様に逆らう者は「誰一人残っていなかった」
     …という惨状なジャーナリズム。「電波」な「凶器」高市総務相の暴走と 
     「報道現場の声」から見えてくるのは、「自粛」「忖度」「委縮」…が「内部から」
    「どうやら消費税増税に賛成する理由は、アベ様らによる、
     新聞社への軽減税率適用という「御慈悲」にあるらしい。
     報道機関・ジャーナリズムであれば悪税制度・消費税そのものに
     反対すべきなのに…」

   『●斎藤貴男さん、税率を上げても「「スウェーデンのような
           高福祉国家を目指すんだ」なんて、誰も言わない」
   『●軽減税率というお零れと「ジャーナリズムの義務」:
          「権力の犯罪を暴くためなら、権力に対しては…」


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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240097

斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」(朝日新書)、「機会不平等」(岩波現代文庫)、「国民のしつけ方」(インターナショナル新書)など著書多数。

二極化・格差社会の真相
消費税増税と沖縄辺野古埋め立ての共通項は「人でなし」
2018/10/24 06:00

     (消費税はアベ政権の“魔法の杖”/(C)日刊ゲンダイ)

 アベ政権は消費税率10%への引き上げを予定通り来年10月に実行すると閣議決定し、財務省がキャッシュレス決済で買い物をした人に2%分のポイントを還元する方針を固めた。中小零細の小売店などに対応を急がせるため、売り上げの4~5%の現行手数料を3%台に抑えるよう、クレジットカード会社に求めるとも伝えられた。住宅ローン減税や自動車関連税率の引き下げも検討中だとか。

 いやはや、この政権の人でなしぶりは尋常でない。現金でしか買えない、買いたくないデジタル弱者や、一方的に負担増を強いられる小規模事業者は、どこまでも殺す対象としてしか見なされていないようだ。キャッシュレスの推進で、ついでに国民の一挙手一投足を見張り、操る監視体制の徹底にもつなげるのも狙いか。

 大切なのは政治的な思惑と利権のみ。今後のシナリオはこんな具合だ。

 今回の閣議決定で、野党は今後、増税の凍結や減税の対案を打ち出しにくくなった。無法政治はまだまだ続き、それで来年の参院選前に支持率が急落したら、自ら決めた増税予定を「やっぱり延期」に切り替えて有権者に恩を着せれば済む

 その時はまたぞろ中小零細を悪者にして、「レジの準備が進まない」とか何とか言っておけば、大マスコミが適当に処理してくれる。増税延期はイコール新聞への軽減税率適用の先送りでもあるので、憲法改正までは大マスコミの鼻面にニンジンをぶら下げておきたいアベ氏にも都合がよいのだ。

 消費税はアベ政権の“魔法の杖”である。選挙での人気取りはもちろん、大企業の法人税減税にも、軍事費の財源にも使える増税で“充実”だとうたわれた社会保障など見るも無残に切り捨てられっぱなし。新聞もいつまでも読者をなめていると、誰にも相手にしてもらえなくなりますよ。

 アベ政権は一方、沖縄・辺野古での新基地建設をめぐる県の埋め立て承認撤回に不服審査請求を行った。撤回の効力そのものも停止させる意向。玉城デニー新知事が官邸を訪れ、首相との“和やかな懇談”が報じられたわずか5日後に強行された、本来は国民の権利救済を目的とした制度の、恐ろしいほどの悪用だ。

 沖縄の人々には、消費税なんかと一緒にするなと叱られるかもしれない。だがそれでも、両者に示されたアベ氏の国民観、人間観には共通点が多すぎると言いたい。彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか映っていないのだ、と。
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●非「地方創生」、「僕」(アベ様)が地方「僕」滅…沖縄の民意無視し、しかも再び八百長なその「手」で…

2018年10月21日 00時00分41秒 | Weblog


沖縄タイムスの【社説[辺野古 国が対抗措置]県民にも「尊厳」がある】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331478)と、
田嶋正雄記者のコラム【[大弦小弦]「沖縄の国会議員をさらしものにした…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331475)。

 《玉城デニー知事が安倍晋三首相に会い「話し合いの場を設けてほしい」と要望してからわずか5日だ。対話による解決すら拒否する政府に嫌悪感を禁じ得ない》。
 《「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った…▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相》。

   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
      「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
   『●玉城デニーさん勝利…でも、アベ様や最低の官房長官らは
            すぐにでも辺野古破壊を再開しても不思議ではない
   『●沖縄県知事選「象とアリの戦い」…
       「象」は最大の争点で旗幟不鮮明、「辺野古が唯一の解決策」を強制
    《名護市長選で、政権が推す渡具知武豊氏が当選したとき、
     菅氏は選挙は結果がすべてだと言ってのけた

   『●「将来の子や孫の世代が、あの時、つまり
        今の我々が頑張ったおかげで、平和な島になったんだよ」、と…
   『●「デマ」「ヘイト」の害悪と選挙…
     名護市長選や新潟県知事選の教訓を、沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術…
                記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「空疎で虚飾に満ち」た弔辞を代読する最低の官房長官に怒声 
                   …「翁長氏の遺志に応える唯一の道」とは?
   『●沖縄では、《「飴と鞭」で手なずけられると高をくくったような
                   その態度こそ県民の気持ちを遠ざけた》
   『●「県知事選で勝とうが負けようが、辺野古移設は粛々と進める」
                   と嘯く最低の官房長官らが民主主義を破壊
    「回の沖縄県知事でも「選挙は結果がすべて」というのならば、辺野古破壊は
     否決され、あの醜悪な〝檻〟を取り去り、すぐにでも辺野古の美ら海を
     「原状回復」して見せなくてはいけないのではないか。それともいつもの
     ダブルスタンダードか? さすが、最低の官房長官だ」

   『●鈴木耕さん《デマゴギーとの戦い…沖縄の民意は
      デマには屈しなかった》…沖縄県知事選の次にもつなげたい
   『●「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」を終わりに…
            《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》
   『●辺野古破壊反対の明白な県民の民意…今回の沖縄県知事選
               については「結果がすべて」とは言わないのか?


 高江での《わずか9時間の歓喜》に続き…わずか5日間の〝寝たふり〟なアベ様ら。最低の官房長官の大好きな《選挙は結果がすべて》は一体どうしたのか?
 そして、な~にが平和の党」「子育ての党だ。沖縄県本部は「本土」の党本部に、そんな詐欺な看板を、少なくとも沖縄では、下ろすように言うべきではないのか?

   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●アベ様の《積極的平和主義》を愛し、「子育ての党」を
           詐称する公明はとっくの昔に一線を越えている

 ついでに、「あの国会議員さんね」、という情けない自民党沖縄県連会長・衆議院議員のお話。1区で共産党の赤嶺政賢さんの支持者だった皆さん、ほんとうに本当にお気の毒だ。
 日刊ゲンダイの記事【“魔の3回生”国場議員 人妻にハレンチLINEで辞職必至のウラ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/239767)によると、《自民党の沖縄県連会長を務める国場幸之助衆院議員(45)…那覇市長選で選対本部長…国場議員は今年4月に沖縄県連会長に就任したばかりだが、就任初日にも問題行動を起こしていた。深夜まで飲み歩き、那覇市内で観光客とケンカになったのだ》。トホホな話だ。

 東京新聞の記事【会談5日後に対抗措置 政権、辺野古で民意より対米優先】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018101802000148.html)によると、《安倍晋三首相が、新基地反対を訴えて就任した玉城(たまき)デニー知事と初めて会談してから、わずか五日後に、対話ムードを一変させた。早期に手を打った背景には、日米間の合意を履行する姿勢を示すだけでなく、来年の統一地方選や参院選への悪影響を抑える狙い》…だそう。
 つまり、次の選挙に向けてのアベ様による恫喝・鞭だった訳ですね。ますます、豊見城市長選でも成果が得られたように、沖縄県知事選の次にもつなげていかねば。

 東京新聞の記事【辺野古基地問題 民意再び無視するのか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018101802000181.html)によると、《知事選で示された沖縄の民意を再び無視するのか。名護市辺野古への米軍新基地建設を巡り、県が行った沿岸埋め立て承認撤回への対抗措置。政府は対立を解く責任は自らにあると考え直すべきだ》。

 《知事選で示された沖縄の民意を再び無視》…しかも、またその「(悪)ですか、唖然とします。
 日刊ゲンダイの記事【辺野古埋め立て承認撤回で…防衛省が禁じ手不服審査請求】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239753)によると、《「今後とも、県民の皆さまの気持ちに寄り添い……」。沖縄県の翁長前知事の県民葬に出席し、安倍首相の追悼の辞を代読した菅官房長官はこう言っていたはず。9月末の県知事選で明確に「辺野古移設ノーの民意が示されたのだから、本気で寄り添う気持ちがあるなら、不服審査請求など論外だろう。そもそも行政不服審査法は〈行政庁の処分その他公権力の行使にあたる行為に関する国民の不服申し立てについて規定する法律〉(大辞林)であり、一般国民の権利救済制度を使うこと自体がおかしいが「個人」になりすましに救済を求めに判断を仰ごうというのだからデタラメ過ぎる安倍政権は3年前にも辺野古移設で同様の禁じ手を使っている。この時、100人近くの行政法研究者が「この審査請求は不適法であり、執行停止の申し立ても不適法」と指摘していたのに、安倍政権は法律家の声明などクソ食らえと言わんばかりの対応だ…安倍政権のホンネは「地方創生」じゃない。「地方撲滅」なのだ》。
 「地方創生」が聞いて呆れる。「地方滅」の「撲」…「」チャンなアベ様。「地方」を「」(アベ様)が「撲滅」。

   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 
       「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」
    《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…
     仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…
     埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく
     不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、
     そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか
     法の趣旨を逸脱してはいないか

   『●行政不服審査制度による辺野古破壊:
         「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」

 (斎藤貴男さん)《この国の社会で生きるあらゆる人々にとって、最善の選択だったといえる》…なのに、なのに、「僕」チャンや最低の官房長官ときたら…。
 【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/安倍政権の沖縄に対する凶暴な姿勢を許しているのは誰か】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/827830b42dbf26c51d919aa20cb294ca)によると、《安倍首相と玉城知事の面会が行われたのは12日だ。1週間も経たずして…、というより、1度は会っておいたというアリバイ作りだったわけだ…沖縄県知事選挙から元気や希望をもらったというなら全国各地で辺野古の工事再開を止める行動を起こしてもらいたい行政不服審査制度を国が使う問題は、多くの専門家から批判されてきた。にもかかわらず再度その手法を使う。専門家も市民もそこまで安倍政権になめられているのだ。行動しなければ何も変わらない》…。言葉が突き刺さるな…。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331478

社説[辺野古 国が対抗措置]県民にも「尊厳」がある
2018年10月18日 07:47

 玉城デニー知事が安倍晋三首相に会い「話し合いの場を設けてほしい」と要望してからわずか5日だ。対話による解決すら拒否する政府に嫌悪感を禁じ得ない

 沖縄防衛局は、県が辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回したことへの対抗措置として、行政不服審査法に基づいて国土交通相に審査を請求、あわせて撤回の効力停止を申し立てた。

 玉城氏が「知事選で示された民意を踏みにじるもので、到底認められない」と反発するのは当然である。県民の声など一切聞く必要がないという態度であり、過去のどの政権もとったことのない強権的な姿勢だ

 防衛省の申し立てを、同じ政府の機関である国交省が審査するというのだから、結論は見えている。

 政府は県が埋め立て承認を取り消した際も同様の対抗措置で取り消しの効力を停止したが、そもそも行政不服審査法は、強大な公権力から「国民の権利救済」を目的とした法律である。制度の乱用だと識者から批判があったことを忘れたわけではあるまい。

 安倍氏は玉城氏との会談で県民の気持ちに寄り添いながらと基地負担軽減を約束した。今月9日の翁長雄志前知事の県民葬で菅義偉官房長官は沖縄の基地負担の現状は到底是認できないと弔辞を読み上げた

 その舌の根も乾かぬうちに、法の趣旨を歪(ゆが)め、対話の呼び掛けを無視し、対抗措置に踏み切るというのは、県民の尊厳を踏みにじるものだ。

■    ■

 普天間返還合意に尽力した当時の橋本龍太郎首相は「地元の頭越しには進めない」と、大田昌秀知事とひざ詰めで17回も会談した。

 小渕恵三首相は沖縄サミットの誘致に力を尽くし、県民の本土政府に対する不信感を和らげようと努力した。

 やり方は稚拙で実現に至らなかったが、鳩山由紀夫首相は歴代政権で初めて「最低でも県外」と声を上げ、県民の気持ちを代弁した。

 安倍氏には歴史に根差した沖縄県民の苦悩に丁寧に向き合うという姿勢がまったく感じられない。菅氏もそうだ。

 今年の慰霊の日の追悼式や県民葬といった厳粛な場で、安倍氏や菅氏に怒声が飛んだことの意味をもっと真剣に考えてほしい。見たくない現実も直視することが対話の前提である。合意形成の努力を怠るのは政治の堕落というしかない。

■    ■

 共同通信社が知事選後に実施した全国電話世論調査で、政府の辺野古移設方針を「支持しない」と答えた人が54・9%に上り、「支持する」の34・8%を大きく上回った。

 玉城知事誕生を受け、米紙ニューヨーク・タイムズは日米両政府に辺野古移設の見直しを求める社説を掲載した。

 知事選後の全国紙や地方紙の社説も対話による解決を求める声が多かった。

 戦後、これだけ基地を押し付けておきながら、なぜこれから先も沖縄だけに負担を強いるのか。今こそ本土側も県の提起を受け止め、議論を喚起してほしい。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/331475

[大弦小弦]「沖縄の国会議員をさらしものにした…
2018年10月18日 07:39

 「沖縄の国会議員をさらしものにした。胸がかきむしられる思いだった」。公明党県本部の金城勉幹事長(現代表)は5年前、自民党の石破茂幹事長が5人の県選出の自民党国会議員を従えた「辺野古移設容認」記者会見を見て、「琉球処分だ」と憤った

▼本紙連載「沖縄を語る」のインタビュー。記者の後ろで筆者は写真撮影しながら金城氏の言葉を聞いた。同じ高校の女子生徒が米兵に乱暴され、怒りに震えた体験などを交え、普天間飛行場の県外移設を訴えた

▼「中央の圧力で県民の心までねじ曲げられてたまるか」。沖縄の政治家としての気骨を感じた

▼国政で自民党と連立政権を組みながら「中央と県本部は違う」とのスタンスには当時から戸惑いを覚えた。党中央の説得着々と進む工事を止める努力をどれだけしてきたかという疑問も残る

▼長く県内選挙で争点化している問題で「ねじれ」を放置するのは有権者に不誠実にも映る。だが政策を転換したと表明がない以上、県本部の「県外」の主張は健在だと理解している

▼辺野古新基地建設で、県の埋め立て承認撤回を不服として国が対抗措置に出た。請求を審査するのは公明党石井啓一国交相。県本部の金城代表は5年越しの思いをぶつけ、大臣に働き掛ける必要があるのではないか。沖縄の公明党として気骨を示す好機でもある。(田嶋正雄
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●行政不服審査制度による辺野古破壊: 「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」

2015年11月14日 00時00分40秒 | Weblog


東京新聞の社説【辺野古着工 民主主義に背く強行だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015103002000140.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015103002000138.html)。

 《沖縄県名護市辺野古で米軍基地の新設工事が始まった。海兵隊拠点の国外・県外移設を求める県民の民意を顧みない安倍政権の暴走だ。安全保障のみならず日本の民主主義の在り方をも問うている》。
 《八百屋の長兵衛……防衛省が行政不服審査制度を使って「待ったはおかしい」と申し立てると、国土交通相はあっさりとその言い分を認めた》。

 人治主義国家では王様・アベ様の思うがままだ。王位から追い出す以外に、辺野古の破壊などの「暴挙」を止める道は無い。

   『●「人治主義国家」ニッポン: 「平成三大民意無視政策は
         と問われれば安保法制、原発再稼働、辺野古問題」』 

   『●「絶望は愚か者の結論」を心に、
       壊憲を続けるアベ様に根気強く対抗を

   『●アベ様による壊憲国会: 「立憲主義を蔑ろにし、
           「国権の最高機関」の名を汚した国会」


 辺野古破壊を行政不服審査制度で強行する暴挙、「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」までしており、アベ様らのムチャクチャぶりを理解できようというもの。「八百長」政権に挑まねばならない、沖縄の人たちの悲劇。

   『●「政治の堕落」: 上から目線で「力のある者が、
     自分の意を通すだけの政治なら、民主制など空虚な看板」
   『●菅義偉官房長官は辺野古破壊の
       「工事を再開させていただく」と表明: 
              「時間稼ぎ…あまりにも不誠実」
   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
      「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015103002000140.html

【社説】
辺野古着工 民主主義に背く強行だ
2015年10月30日

 沖縄県名護市辺野古で米軍基地の新設工事が始まった。海兵隊拠点の国外・県外移設を求める県民の民意を顧みない安倍政権の暴走だ。安全保障のみならず日本の民主主義の在り方をも問うている。

 米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)返還のため、代替施設の建設地を辺野古に定めた一九九九年の閣議決定から、十六年を経ての本格的な着工である。予定工期は二〇二〇年十月末だという。

 普天間飛行場は周囲に住宅が迫る。〇四年には隣接する沖縄国際大に米海兵隊の大型ヘリが墜落した。かつて視察したラムズフェルド米国防長官が「世界一危険」と指摘したこともある。

 普天間飛行場の閉鎖、日本側への返還が急務であることに異論はない。しかし、代替施設を同じ沖縄県に造る県内移設に、なぜ県民の多くが反対するのか。政府だけでなく、本土に住む私たちも深く考えねばならない。

 米軍に強制的に接収された普天間飛行場の返還要求は以前からあったが、日米両政府間で具体的に動きだした契機は九五年の米海兵隊員による少女暴行事件である。

 国土面積の1%にも満たない沖縄県には今も在日米軍専用施設の約74%が集中する。事故や騒音、米兵による犯罪に加え、米軍の戦争に加担しているという心理的圧迫など、基地集中による重い負担を、県民は強いられている。

 宜野湾市の中心部を占める普天間飛行場の返還は負担軽減策の象徴だが、日米両政府の結論は同じ県内の辺野古への移設であり、唯一の解決策との立場である。

 基地を同じ県内に移しても負担軽減にはならない、なぜ沖縄だけが過重な負担を強いられるのか、日米安全保障条約体制が日本の平和に必要なら、日本国民が等しく基地負担を負うべきではないか。

 それが沖縄県民の訴えであり、私たちも共感する。

 しかし、安倍政権は選挙で示された県民の民意をも顧みず、「抑止力」を掲げて、県内移設に向けた手続きや工事をやみくもに進める法令の乱用であり、民主主義への逆行にほかならない。

 ドイツの宰相ビスマルクの言葉とされるものに「政治とは可能性の芸術である」がある。

 辺野古は、本当に「唯一の解決策」なのか。安倍政権は国外・県外移設など、ほかの可能性を追求する努力をどこまでしたのか。県内移設に反対する県民を押しのけて工事を強行するだけなら、もはや政治の名には値しない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015103002000138.html

【コラム】
筆洗
2015年10月30日

 八百屋の長兵衛さんは、考えてみれば、気の毒な人である。彼がしたことと言えば、いつも碁盤を囲む相手にわざと勝たせてやり、勝敗が五分五分になるようにしていただけ▼それなのに、彼の通称「八百長」は、勝負事でのなれ合いや不正を表す言葉になってしまったのだから、長兵衛さんは「ずるして勝ったわけじゃねえのに…」と、草葉の陰でぼやいていよう▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人がいるという▼もう一つ。沖縄県知事は、工事には自然破壊の恐れなど多くの問題があるとして着工に待ったをかけた。しかし、防衛省が行政不服審査制度を使って「待ったはおかしい」と申し立てると国土交通相はあっさりとその言い分を認めた行政不服審査制度は、権力の乱用で国民が泣き寝入りしなくてすむようにつくられた救済の仕組みだ。それを国の役所が使うこと自体おかしな話なのだが、防衛省が国交相に裁きを求めたのだから、勝敗は分かりきっている行司役が力士から金一封をもらったり力士が同門の力士の勝負の行司役を務めたり。長兵衛さんにはまことに申し訳ないが、これはどう見ても「八百長」だろう。
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●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙: 「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」

2015年10月23日 00時00分11秒 | Weblog


東京新聞の記事【辺野古承認取り消し 沖縄知事、新基地認めず 政府、埋め立て続行方針】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201510/CK2015101302000037.html)と、
社説【辺野古取り消し 県内移設は白紙に戻せ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015101402000140.html)。

 《名護市辺野古沖の埋め立て承認を正式に取り消したと発表…政府は近く行政不服審査法に基づく対抗措置を取り、作業を続行する構え。新基地建設をめぐる安倍政権と県の対立は全面対決の局面に入り、法廷闘争に発展する公算が大きくなった》。
 《これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである…仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(誤り)があった…埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか法の趣旨を逸脱してはいないか》。

   『●「政治の堕落」: 上から目線で「力のある者が、
     自分の意を通すだけの政治なら、民主制など空虚な看板」
    《▼わが国の「行政不服審査制度」もその一つだ。
     政府や自治体によって権利が侵された場合、
     国民が行政を相手に裁判をするのは、時間もカネもかかり、
     泣き寝入りになりかねない。そうならぬよう無料で素早く
     国民を救済するためにつくられた制度である
     ▼行政不服審査制度は昨年、半世紀ぶりに刷新されたが、
     その眼目は「公正性と使いやすさの向上、
     国民の救済手段の充実・拡大」だという。まことに結構な
     ことだが、どうもこの制度は政府にとってすこぶる
     使いやすい道具らしい》

   『●菅義偉官房長官は辺野古破壊の
       「工事を再開させていただく」と表明:
              「時間稼ぎ…あまりにも不誠実」

 政府が沖縄県、沖縄県民に対して「行政不服審査」って……理解に苦しむ。無茶苦茶。さすが法なんて屁とも思っていないアベ様らです。しかもそのやり口が凄い……アベ様らのやることときたら……。
 なんて下品・ゲスなんだろう……東京新聞の記事【辺野古取り消し 防衛省「私人」で不服請求 「身内」の国交相が判断】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201510/CK2015101502000141.html)によると、「国民の不利益を救済する法の趣旨を、防衛省は「『私人』と同じ立場だ」と利用。国と県の対立の是非を政権内の「身内」である国交相が判断することに対し、批判が」……。同様に、東京新聞の記事【沖縄県「国の手続きは不当」 辺野古 政府の不服審査請求】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201510/CK2015101502000137.html)では、「沖縄県議会では米軍基地関係特別委員会が開かれ、基地問題担当の町田優知事公室長は「国が個人の権利、利益の救済を目的とした法律を使うのはいかがなものか」と批判」。

 以下の記事は、希望的観測過ぎるかもしれませんが、……「デタラメ」ぶりを司法がキチンと判断できるのかとても怪しい。nikkan-gendaiの記事【辺野古移設で国とガチンコ対決 沖縄が「勝利宣言」する日』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/166146)によると、「行政不服審査法は「国民=私人」の権利利益の救済が目的だ。公権力である国の機関が国に救済を求めること自体がデタラメ。にもかかわらず、沖縄防衛局は今回、わざわざ「私人」を強調するための“偽装工作も仕掛けていた……国は沖縄の“覚悟”を分かっちゃいない」。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201510/CK2015101302000037.html

辺野古承認取り消し 沖縄知事、新基地認めず 政府、埋め立て続行方針
2015年10月13日 夕刊

     (沖縄県名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を
      取り消し、記者会見する翁長雄志知事(右)
      =13日午前、沖縄県庁で)


 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は十三日午前、県庁で記者会見し、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う新基地建設予定地になっている名護市辺野古(へのこ)沖の埋め立て承認を正式に取り消したと発表した。防衛省沖縄防衛局が今秋の本体工事開始に向けて進めているボーリング調査は法律上の根拠を失った。政府は近く行政不服審査法に基づく対抗措置を取り、作業を続行する構え。新基地建設をめぐる安倍政権と県の対立は全面対決の局面に入り、法廷闘争に発展する公算が大きくなった。 


◆不服審査、法廷闘争へ

 翁長氏の決裁した承認取り消しの通知書を、県の担当職員が沖縄防衛局に提出した。通知書は、政府が普天間飛行場の県内移設を「地理的に優位」としていることについて「時間、距離その他の根拠が何ら示されていない」と指摘。県外に移設させても抑止力は大きく低下しないと反論し「埋め立ての必要性を認めることができない」と明記した。環境保全措置が適切、十分に講じられていないことも理由に挙げた。

 翁長氏は記者会見で、仲井真弘多(なかいまひろかず)前知事による埋め立て承認に関し、県が設置した有識者委員会の検証結果を踏まえて検討した経緯を説明し「瑕疵(かし)があると認められた。取り消しが相当だと判断した」と述べた。その上で「今後も辺野古に新基地を造らせないという公約の実現に向け、全力で取り組む」と強調した。

 一方、菅義偉(すがよしひで)官房長官は十三日午前の記者会見で「法的に瑕疵はない」と反論した。

 沖縄防衛局は、埋め立て承認の根拠法を所管する石井啓一国土交通相に不服審査を請求すると同時に、翁長氏による取り消し処分効力の一時停止を申し立てる方針。

 中谷元・防衛相は記者会見で「本日でないが、速やかに行う」と述べた。不服審査請求の結論が出るまで一定の期間を要する見通し。取り消し処分効力の一時停止が認められれば、不服審査請求の審査期間中でも工事を再開できる。

 どのような裁決が示されても、主張を受け入れられなかった側が裁判に訴えるとみられる。


◆翁長氏会見のポイント

・仲井真弘多前知事による埋め立て承認に瑕疵(かし)が認められたため取り消しが相当と判断し、沖縄防衛局に通知した。

・閣僚との意見交換や約一カ月の集中協議などで県の主張は理解してもらえなかった。

・内閣の姿勢として沖縄県民に寄り添って解決しようという思いが薄い。

・今後も辺野古に新基地を造らせない公約実現に全力で取り組む。


<普天間移設問題> 沖縄県宜野湾市の市街地に囲まれた米軍普天間飛行場の移設をめぐる問題。1995年の米兵による少女暴行事件を機に、日米両政府が96年に返還で合意した。日本政府は99年に名護市辺野古への移設を閣議決定。仲井真弘多前知事は2013年12月、辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認した。だが、14年11月の知事選で初当選した翁長雄志知事は辺野古移設阻止を宣言。「辺野古が唯一の解決策」とする政府との対立が続いた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015101402000140.html

【社説】
辺野古取り消し 県内移設は白紙に戻せ
2015年10月14日

 沖縄県の翁長雄志知事が辺野古沿岸部の埋め立て許可を取り消した。これ以上の米軍基地押し付けは認めない決意の表れである。政府は重く受け止め、普天間飛行場の県内移設は白紙に戻すべきだ。

 政府側に提出された通知書では「地理的に優位」とされている県内移設について、時間、距離などの根拠が示されておらず、県外移設でも抑止力は大きく低下しないと指摘。環境保全措置が適切、十分に講じられていないことも、仲井真弘多前知事による埋め立て承認に法的瑕疵(かし)(誤り)があった理由に挙げている。

 翁長知事の判断は妥当である。

 住宅地などが迫り、危険な米軍普天間飛行場(宜野湾市)返還は急務ではあるが、沖縄には在日米軍専用施設の約74%が集中する。

 米海兵隊の基地を置き続ける必要があるのなら、政府はその理由を説明しなければならないが、これまで県民が納得できるだけの明確な説明は聞いたことがない。

 そもそも沖縄の米軍基地は、戦後の米軍政下で住民の土地を「銃剣とブルドーザー」で強制的に収用したものであり、駐留する海兵隊は、反対運動の激化に伴って日本本土から移駐してきたものだ。

 こうした歴史的経緯を顧みず、駐留継続の合理的な理由も説明せず、米軍基地を引き続き押し付けるのであれば、沖縄県民に過重な米軍基地負担と犠牲を強いる「沖縄差別」でしかない。

 沖縄県民は、国政や地方自治体の選挙を通じて県内移設に反対する民意を示し続けてきたが、安倍政権は無視してきた。

 選挙で支持されたからと強弁して安全保障法制の成立を強行する一方で、沖縄の民意を無視するのは二重基準ではないのか。

 政府は八月から一カ月間、米軍基地問題について県側と集中的に協議し、その間、海底掘削調査を一時中断していたが、これも安保法制成立のために国民の反発を避ける手段にすぎなかったのか。

 埋め立て承認に法的瑕疵はないとする政府は、行政不服審査法に基づく不服審査請求を行うなど着工に向けた作業を継続する構えだが、そもそも政府が不服を申し立てられる立場にあるのか法の趣旨を逸脱してはいないか。

 安倍政権が今なすべきは、選挙で示された沖縄県民の民意を謙虚に受け止め、普天間飛行場の県内移設を白紙に戻し、県外・国外移設を米側に提起することである。県側に法的に対抗することでは、決してないはずだ。
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