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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●「新潮45」の廃刊でも懲りない新潮社…何の反省も無い《出版元の新潮社では7年前にも別媒体で差別的内容が問題になった。なぜ繰り返すのか》?

2025年08月29日 00時00分29秒 | Weblog

(2025年08月16日[土])    [Hatena Blog『日々読学』]
(東京新聞)【<社説>杉田氏の公認 自民は差別を許すのか】《…杉田水脈元衆院議員…を公認した。少数者に対する差別的な言説を繰り返し、レイシズム(人種差別主義)と批判される人物。…18年には、月刊誌「新潮45」への寄稿で、同性カップルを念頭に彼ら彼女らは子どもをつくらない『生産性』がない」と主張差別的な表現に批判が相次ぎ、掲載誌は休刊に追い込まれた》。
 《出版元の新潮社では7年前にも別媒体で差別的内容が問題になったなぜ繰り返すのか。》…月刊誌「新潮45」《廃刊に懲りないメディア》新潮社。どうでもいい事ですが、ブログ主は、新潮も文春も大嫌いですし、信用もしていません。また、コラムの筆者が元産経新聞記者というのも何とも言い難い。

   『●《安倍政権がやりたいのはただひとつ「差別」ではないのか》
         …《政府が仕掛けた日韓問題は日本の文化に影響》…
    (リテラ)【『週刊ポスト』の下劣ヘイト記事「韓国人という病理」
     に作家たちが怒りの抗議! ヘイト企画は「小学館幹部取締役の方針」
     の内部情報】《■「週刊ポスト」で連載している葉真中顕氏、
     深沢潮氏も怒りの抗議》《さらに、葉真中氏とともに「週刊ポスト」
     でリレーエッセイ「作家たちのAtoZ」を連載し、両親が在日韓国人
     である作家の深沢潮氏は、Facebookにこう投稿した…この深沢氏の
     判断は当然のもので、こうした影響が出ることを編集部は予測して
     いなかったのか。しかも、このほかにも「週刊ポスト」に抗議・批判
     する作家が続出している》

 太田理英子記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/「週刊新潮」差別むきだしコラムは、なぜ掲載されたのか 廃刊に懲りないメディアに突きつけられる表現の自由】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/426776)によると、《「週刊新潮」に掲載されたコラムが外国にルーツのある人への差別を扇動したとして、文中で名指しされた作家の深沢潮さんをはじめ、文学界や学術界からの抗議が相次いでいる。出版元の新潮社では7年前にも別媒体で差別的内容が問題になったなぜ繰り返すのか。(太田理英子)》

   『●ヘイトさへも隠蔽、自民党はヘイト政治屋だらけ…
       自民党壊憲草案「基本的人権の制限」に向けて着実に
   『●「取締役レベルで決定した確信犯的」ヘイト企画・
      「差別ビジネス」のツケ…これで幕引きでいいのですか?
    《昨日夕方、新潮社が「新潮45」を休刊にすると発表した。
     これはもちろん、同誌10月号に掲載された、右派論客らによる
     杉田水脈衆院議員擁護特集「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」
     をめぐって下された決定だ。周知のように、この特集のなかで、
     安倍首相のブレーンである自称文芸評論家小川榮太郎
     LGBTを認めるなら、痴漢の触る権利も保障せよという
     とんでもない差別的文章を掲載し、これについて、
     各方面から厳しい批判が寄せられていた》

   『●デマ言説やデマ本、ヘイト企画、「差別ビジネス」が幅を利かす
               ニッポンの出版や報道の世界でいいのか?
    (マガジン9)【こちら編集部/デモクラシータイムス&
     マガジン9共同企画報告 座談会「『新潮45』と
     雑誌ジャーナリズムの危機」斎藤貴男さん×盛田隆二さん
     ×鈴木耕さん(マガジン9編集部)】《テーマは、杉田水脈
     衆院議員によるLGBT差別する文章に端を発した
     『新潮45』問題。『新潮45』はなぜ事実上の廃刊にいたった
     のか、保守系雑誌はいつから「ヘイトしていったのか、そして
     これからの雑誌のつくり方はどうあるべきかを語り合いました》

   『●杉田水脈氏をヅボヅボ《党や政権内に厳しく責任を問う様子も見られない》
      …自民党やキシダメ首相・自民党総裁の人権感覚は彼女と同じだから
   『●杉田水脈氏は《啓発》されず…《この発言をゆるし公認を出し続けている
     自民党自体が差別的であることに気づいていないのならば、既にそれは同罪》
   『●カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党に《人権感覚》などある
        はずもなく、しかも、杉田水脈氏は「公金チューチューチューチュー」
   『●お維系で、アベ様のお気に入りだった… #国会議員の資格なし #公金チューチュー
      #デマ吐き #ヘイト吐き な杉田水脈氏を「利権」「裏金」「脱税」党、再擁立

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/426776

こちら特報部
「週刊新潮」差別むきだしコラムは、なぜ掲載されたのか 廃刊に懲りないメディアに突きつけられる表現の自由
2025年8月7日 06時00分

 「週刊新潮」に掲載されたコラムが外国にルーツのある人への差別を扇動したとして、文中で名指しされた作家の深沢潮さんをはじめ、文学界や学術界からの抗議が相次いでいる。出版元の新潮社では7年前にも別媒体で差別的内容が問題になったなぜ繰り返すのか。(太田理英子

     (物議を醸している「週刊新潮」のコラム)


◆「出版社がレイシズムを放つとはどういうことか」

 「レイシズムに基づいた差別扇動となる事実誤認のあるコラム。世界文学の一端を担っていくはずの出版社がレイシズムを放つとはどういうことか

 4日に東京都内で記者会見した深沢さんは、時折声を詰まらせながら訴えた。

     (会見した深沢潮さん(右)と佃克彦弁護士=東京・永田町で)

 問題となったのは、7月31日号に載ったジャーナリスト高山正之氏の連載コラム「変見(へんけん)自在」だ。「創氏改名2.0」と題し、外国人の日本国籍取得について持論を展開。「日本人を装って日本を貶(おとし)める外人は排除しきれない」と主張し、「日本人の差別意識を批判する」とやり玉に挙げたのが深沢氏だった。

 中国の環境問題対策を解説した東北大の明日香寿川(じゅせん)教授、映画界のセクハラを告発した俳優の水原希子さんの名も挙げ、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」と結んだ。


◆新潮社の文学賞でデビューした深沢潮さんだが

 コラム掲載後に会見した深沢さんは在日韓国人の両親の元に生まれ、30歳で日本国籍を取得。2012年の作家デビュー時からルーツは伏せていない。会見に同席した代理人の佃克彦弁護士は「外国にルーツがある人が日本を批判することをけん制し、言論の自由を抑圧するもの」と非難。この日、新潮社に謝罪などを求める文書を送付した。...
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●森友学園への国有地売却問題で、アベ様の御婦人昭恵氏は改めて関与を否定…《「夫人からは『いい土地ですから前に進めてください』とのお言葉を…」》

2025年08月28日 00時00分09秒 | Weblog

(2025年08月16日[土])    [Hatena Blog『日々読学』]
いやぁ~呆れてしまった! 瑞穂の國記念小學院名誉校長だった安倍昭恵氏は、森友学園への国有地売却問題について、《「いつか自分の手で調べたいと思います」と口にした》そうですよ。ならば国会に来て証言してもらっては如何か? 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」、「私や妻が関与していれば総理大臣も国会議員も辞める」と言い放ったアベ様。安倍昭恵《「夫人からは『いい土地ですから前に進めてください』とのお言葉をいただいた」》。

   『●麻生太郎財務相は部下を自死に追い込んでおいて何を記者に「逆ギレ」? 
        調査される立場でその態度は何? さっさと再調査を実施せよ!
    《〈なお、打合せの際、「本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を
     現地に案内し、夫人からは
     『いい土地ですから、前に進めてください。』との
     お言葉をいただいた。」との発言あり(森友学園籠池理事長と
     夫人が現地の前で並んで写っている写真を提示)〉》(リテラ)

 日刊スポーツの記事【安倍昭恵さん、森友学園問題を「いつか自分の手で調べたい」「真相が不可解」NHKインタビューに】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202508030001905.html#goog_rewarded)によると、《番組では、昭恵さんが応じたインタビューの中で、森友学園への国有地売却問題に関連して自身の関与が疑われた問題について語る様子を放送した。…「私が口を利いたとかいうのは、もう、本当にない話。どこでそういうふうになってしまったのかなというのは、不思議な感じですけれど」と、自身の関与あらためて否定した》。

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は 
      「破壊している人」なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

   『●コラム『筆洗』「さて、この学校はどんな「愛国心」を、
          子どもたちに伝えたいのか」? グロテスクな洗脳
   『●裸の王様「記念」小学校・女王様「名誉」校長…
        証拠隠滅=「文書を存在しないことにする手法」炸裂か?
   『●アベ様王国「同じ穴のムジナ夫婦」(鈴木耕さん)、
          そして、「大新聞も同じ穴のムジナ」(日刊ゲンダイ)
   『●保育所・幼稚園の幼児「教育」の破壊: 
     ハタやウタで「将来の国民としての情操や意識の芽生えを培う」?

   『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ
            …「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」
   『●デンデン王国「裸の王様」の御妃は「私人」?…
      「少なくとも、森友学園との関係で「私人」は通用しない」
    《自由党の山本太郎参院議員…「…首相夫人に公費が支出されたり、
     マンパワーが割かれる
ことは仕方がないでしょう。でも、
     税金が使われているのに、“私人”はおかしいですよ」。
     …「公人」にも私的活動はあるだろうが、少なくとも、
     森友学園との関係で「私人」は通用しない》。

    「デンデン王国「裸の王様」の御妃は「私人」? ここまでに
     報じられた情報のうち、どれが「私人」「私事」で、どれが
     「公人」「公務」? 「私人」による「私事」と思えるモノが
     どこかにありましたっけ?」

   『●まだ隠蔽する気か、まだ改ざんする気か…【森友学園開示文書 欠落部分は
     “政治と接点あった時期”】(NHK)、アベ様の妻・昭恵氏らが関与した時期
   『●政治家関係者との応接録などの森友文書の《廃棄の理由は「国会で…さらなる
      質問につながりうる材料を極力少なくすることが、主たる目的だった…」》
   『●アベ様夫人昭恵氏付きの秘書だった経産省・谷査恵子氏《「…本省業務課に森友
     学園への貸付料減額の可能性等について照会がなされる」》との文書等が欠落!?
   『●閣議ケッテェで「私人」の故・アベ様のお后様・昭恵氏は一体何をやっているのか?
      他にやることがあるでしょぅ? プーチン大統領にノコノコ会いに行く神経…
   『●ウソを強要され、追い詰められていった赤木俊夫さん…決裁文書改竄を強要、
      さらに《検査院に対して、うその説明を重ねるよう強いられ、追い詰め…》
   『●公文書改竄では財務省関係者38人全員を不起訴処分にしといて、「法秩序を
     守りたい」ねぇ? 《安倍政権また忖度に“ご褒美”》人事だった山本真千子氏
    《犯行の意思の立証には安倍晋三昭恵夫妻と土地取引との関わり
     を追う必要があり、背任容疑による逮捕は困難を極めた》

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https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202508030001905.html#goog_rewarded

安倍昭恵さん、森友学園問題を「いつか自分の手で調べたい」「真相が不可解」NHKインタビューに
[2025年8月4日5時30分]

     (安倍昭恵さん(2023年4月))

 3日夜に放送されたNHKスペシャル「総理の妻たち “権力”の目撃者」は、安倍晋三元首相の妻、安倍昭恵さんの単独インタビューの様子を報じた。

 昭恵さんは、平成以降の歴代首相夫人のうち、取材に応じた6人の中の1人として登場。番組では、昭恵さんが応じたインタビューの中で、森友学園への国有地売却問題に関連して自身の関与が疑われた問題について語る様子を放送した。

 ナレーションで「昭恵さんが小学校名誉校長を務めていたことから、政治の関与の有無が焦点となりました」と語られる中、森友学園問題への受け止めを問われた昭恵さんは「うーん、これはもう、デリケートな問題なので、あまりべらべらしゃべる気はないですが」と話した。その上で、しばらく考えた後、「いつか自分の手で調べたいと思います」と口にした。

 「真相が分からないので、なんであんなことになってしまったのか、というのが私自身、不可解なんですね」と主張。「(理事長だった)籠池ご夫妻は、あの時は本当にいい学校をつくりたいと思っておられたことは本当だと、私は今でも信じていますし、それに協力できたらいいなとも思っていた」とした上で「私が口を利いたとかいうのは、もう、本当にない話。どこでそういうふうになってしまったのかなというのは、不思議な感じですけれど」と、自身の関与あらためて否定した。

 ここまで話したところで「あまり、この話はどこに対しても話をしていないので、これ以上は、という感じです」と、証言を止めるシーンも放送された。

 森友学園をめぐっては、国有地売却に関する決裁文書を財務省が改ざんしていたことが明らかになった。現在、国有地売却に関する関連文書の開示が進んでおり、今年4月、最初に公開された2000ページ超の関連文書では、昭恵さんに関する新事実の内容は含まれていなかった。この問題では、元近畿財務局職員の赤木俊夫さんが改ざんを苦に自殺している。
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●サセ党やニホ党による《排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点》《排外主義の空気》…デマやヘイトに惑わされず、真の野党への投票を!!

2025年07月13日 00時00分53秒 | Weblog

(2025年07月10日[木])
あぁ、溜息しか出ない、エホ党(エセホ、ニホ党、ニセホ)とはね…。批判によって、無関心層や支持政党無し層を、サセ党エホ党に向かわせる悪循環。いやぁ、向かうべきはソッチじゃないでしょ!!  サセ党エホ党が何を主張しているのか分かっているのかな? 《一部の政党による排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点に浮上》…てっ、冗談でしょ。そんなものを「焦点」にしないで下さい。そして、いまさらながら、数多のアベ様案件を無視した〝アベ様賛美〟、頭がクラクラする。
 森本智之太田理英子両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/安倍元首相銃あ撃から3年 選挙の夏に広がる、政治不信や排外主義の空気…長期政権の「負の遺産」とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/419451)によると、《安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件から3年が過ぎた。現場には多くの人々や政治家が献花に訪れ、歴代最長政権を率いた安倍氏の存在感を改めて示した。一方で、政界の様相は様変わりした。宗教団体とのつながり派閥の裏金事件が発覚した自民党は、少数与党に転落。政治不信や排外主義の空気も漂う選挙の夏に安倍氏の影を追った。(森本智之太田理英子)》、《一部の政党による排外主義的な主張も含め、外国人政策が参院選の焦点に浮上する中で「政治家にはよその国ではなく、日本人のための政治をしてほしい」といった声も。取材した限りでは安倍氏の外交や保守的な考え方を評価する人が多く、現在の石破茂政権への不満も口を突いた。奈良市の女性(61)は「亡くなって偉大さが分かった。今のままでは日本はトランプさんに見放されるのではないか。気付いたら中国に擦り寄っている。このままでは日本が崩れてしまう」。今の自民党に期待できず、日本保守党を支持するようになった。京都市の大学生・野田怜さん(21)も「周りが反対してもやることはやる。安保法制がそうでしたよね」と安倍氏のリーダーシップを高く評価する。「野党も安倍さんに近いような主張を始めた。亡くなった今も影響力はあるんじゃないか」 一方で、献花台を遠巻きに眺める人も。近くの70代の男性は安倍氏のリーダーシップを評価する一方、街頭演説でやじを飛ばした人に対する「こんな人たちに負けるわけにはいかない」との発言を思い返した。「リーダーにアンチはつき物だけど、世の中がちょっとギスギスした印象がある」》、《◆事件後「旧統一教会」との関係が明らかに こうした政治家の動きについて、献花に訪れた一人は「安倍さんを支持した層の票がほしいのでは。パフォーマンスに感じる」と冷ややかに…》。

   『●在りもしない《特権》に大騒ぎしデマ・ヘイトをまき散らしておいて、「在日
     米軍特権」にはダンマリ、どこが〝アイコク〟なのか? 弱者イジメの卑劣さよ
   『●《参院選では…排外主義的な主張…日本人と同じく納税義務があるものの選挙権
     はなく、「外国人が優遇されている」状況にもない…同じ日本社会の一員を…》

 《沖縄県民と沖縄の歴史教育を踏みつけ」》に加担する《喜ぶ界隈》となっていいのですか? 人として恥ずかしくない? カルト協会とヅボヅボな「利権」「裏金」「脱税」党の西田昌司氏や、サセ党等に投票するとはそういうことです。
 山崎雅弘さんと鈴木耕さん、お二人のつぶやき:

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https://x.com/mas__yamazaki/status/1942818508771058098

山崎 雅弘
@mas__yamazaki

西田昌司を援護して、沖縄県民と沖縄の歴史教育を踏みつけにした参政党の神谷宗幣代表が、沖縄戦についての事実歪曲の暴言を「謝罪しない」のは、沖縄県民と沖縄の歴史教育を「踏みつけ」にすることを喜ぶ界隈の票が欲しいからです。

人の命など鳥の羽根程度の認識です。

nikkei.comから (https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA08C7P0Y5A700C2000000/)

午後2:30  2025年7月9日
―――――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/kou_1970/status/1943207840912675040

鈴木 耕
@kou_1970

参政党の危うさについて、かなり報道が出始めた。支持者の中には、目を覚ます人も出てくるだろう。それでも参院選に間に合うかどうか…。

午後4:17  2025年7月10日
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 (1年前、2024年7月時点)《青木氏は、安倍氏の“負の遺産”の最たるものとしてアベノミクスを挙げた》。それから1年、数多のアベ様案件が少しずつ…。
 上田耕司記者による、dot.の記事(元記事は、2024年7月10日)【安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害 青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」〈安倍元首相銃撃事件から3年〉】(https://dot.asahi.com/articles/-/260322)によると、《アベノミクスとは「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指した安倍氏の経済政策だが、それを実現する手段として、安倍氏は「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)を推進した。だが、その「ひずみ」によって今、国民の生活は苦しくなってしまったと青木氏は見る》。

   『●(狙撃兵)《その死を呼び寄せた原因が反日カルト組織である統一教会と
     ズブズブだった関係にあり…なぜ「ファザームーン」みたく神格化…?》
   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
     =《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》
    【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/岸田政権が打ち出した
     「1億総株主」構想 愚かすぎる国に経済成長などあり得ない】

   『●「大切なものは決してお金に換えてはいけない」:
       「宇沢弘文氏が蛇蝎の如く嫌った新自由主義」
   『●《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》
        …《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟か?
   『●東京新聞【<社説>新しい資本主義 「分配」は掛け声倒れか】
     《岸田へ投資を》…「インベスト・イン・キシダ・DEATH」ではねぇ…
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
    「《約束したことに着手せず新しいことに飛びつくが1年》。
     《何もしない男だよね》《煮え切らない男》(狙撃兵)。国会で
     審議することも無く、国葬強行、〝背番号〟を強制…。壺神様の
     ドアホノミクスを後生大事にし、経済政策はゼロ。堕ちる一方の
     ニッポン。まずは、自公お維コミ議員のオデコに〝番号〟を
     シール貼りして見せてくれ。」

   『●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、
     自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》
   『●泥棒集団・犯罪者集団・反社組織の「頭目」候補9人、誰一人、ドアホノミクス
       の失敗を認めず…高市早苗氏に至っては、ドアホノミクスを賞賛する始末

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https://dot.asahi.com/articles/-/260322

安倍元首相死去から2年でも残る「負の遺産」の弊害 青木理氏「アベノミクスの失敗で日本は“安い”国になった」〈安倍元首相銃撃事件から3年〉
2025/07/08/ 14:30
上田耕司

     (ジャーナリストの青木理氏)

 安倍晋三元首相(当時67)が参院選の応援演説中に銃撃されて死亡した事件から、8日で3年になる。それ以後、旧統一教会と政界の癒着や、旧安倍派の裏金問題などが表沙汰になった妻の昭恵さんを含めた「安倍ファミリー」の状況も大きく変わった。この3年間で起こった安倍家の出来事や関連記事を再配信する。(この記事は2024年7月10日に「AERA dot.」で掲載されたものです。肩書や情報などは当時のまま)


*   *   *


 7月8日、安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から2年がたった。現場となった奈良市の大和西大寺駅北口前の広場には献花台が設けられ、今年も多くの人が足を運んだ。その一方、この2年間で、安倍政権時代には覆い隠されていた「政治のゆがみも表出した。特にこの1年では、安倍派を中心とした自民党の政治資金パーティー裏金づくりが大きな社会問題となった。『安倍三代』(朝日文庫)の著書があるジャーナリストの青木理氏に、改めて安倍氏の残した「負の遺産」が今の日本に与える影響について聞いた。

「安倍晋三という為政者に率いられた政権の“置き土産”のうち、いま最も矛盾が噴出しているのは経済政策でしょう。現在は1ドル160円を超える記録的な円安となり、生活必需品も含めて物価が急騰し、多くの人びとはインフレに喘いでいる。一方で賃金の上昇は追いつかず、『アベノミクス』などと称された政策が完全に失敗だったのは明らかです」

 青木氏は、安倍氏の負の遺産の最たるものとしてアベノミクスを挙げた。

 アベノミクスとは「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指した安倍氏の経済政策だが、それを実現する手段として、安倍氏は「3本の矢」(大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略)を推進した。だが、その「ひずみ」によって今、国民の生活は苦しくなってしまったと青木氏は見る。

「本来は独立性が求められる中央銀行の日銀を、安倍氏は“政府の子会社”扱いし、総裁を自らの意に沿う人物にすげ替え、『異次元の金融緩和』と称して大量の国債を日銀に買い取らせた。その結果、国と地方の借金残高は1279兆円(2024年3月末時点)にまでふくれ上がり、このうち実に半分以上を日銀が保有するに至っています。500兆~600兆円もの膨大な国債を日銀が抱えているため、米国や欧州が利上げしても日本は利上げができない。なぜなら、利上げをした途端に国債の償還利率も上がり、財政破綻してしまいかねないからです」


     (健康被害について陳謝する、小林製薬
      小林章浩社長(左から2人目)(2024年3月))


■死亡事故も引き起こした「機能性表示食品

 日銀が利上げに踏み切れなければ、円安はどんどん進む。円安が続けば物価はもっと上がり、庶民の生活は苦しくなるという悪循環が続く。

「ここまで極端な円安になっているのは、国の通貨の信用下落を意味しています。世界からみて、日本がどんどん“安く”なっている。しかも肝心の『成長戦略』が完全なる不発に終わり、産業の構造改革もイノベーションもまったく起きていない。要するに『アベノミクス』なる経済政策はどう考えても無惨な失敗であり、いまはそのツケを払うために右往左往させられてしまっている」

 もうひとつ、アベノミクスの「負の遺産」という意味では、サプリとの因果関係を調査している死者が97人(24年7月8日時点)にも上っている小林製薬「紅麹サプリ」事件が挙げられるという。この事件も、元をたどれば、アベノミクスに行きつく。2015年、安倍政権はアベノミクス「第3の矢」である「規制緩和による経済成長戦略」のひとつとして、機能性表示食品制度を導入した。消費者庁に届け出れば、商品パッケージに機能性(効果)を表示できることになったが、届け出のみで国の審査がないことから、安全性への懸念が指摘されていた。問題となった小林製薬のサプリ「紅麹コレステヘルプ」も機能性表示食品で「悪玉コレステロールを下げる」などと記されていたが、消費者は国の“お墨付き”があることで安全だと思っていた面もあるだろう。

事業者が届け出るだけで『機能』を喧伝できる機能性表示食品制度は、当時からその効果に加えて安全性への強い懸念が示されていました。しかし安倍政権は『成長戦略』の一環として2015年に規制緩和を強行し、だから機能性表示食品という名を冠した有象無象の商品が一挙に急増し、現在は実に7000件を突破している。その一つが小林製薬の『紅麹コレステヘルプ』でした。他方、これも安倍政権が『インフラ輸出』を呼号して旗を振った官民ファンド巨額の累積赤字を抱えていることが明らかになってきた。食品の安全性にせよ、官民ファンドの巨額負債にせよ、無惨な失敗に終わった成長戦略のツケはすべてが負わされることになります」

     (「桜を見る会」であいさつをする安倍晋三元首相)


■「美しい国」を謳った政権の正体

 そして、23年11月には、自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーの収入の一部を所属議員にキックバックし、裏金づくりをしていたことが発覚した。これについては、22年4月に開かれた安倍派の幹部会合で、当時会長だった安倍氏が「還付のやり方には問題がある」と発言し、還付を中止する方針が決まったとされる。

「安倍氏が裏金づくりをやめようと本当に言ったかどうかはともかく、与党の複数派閥が組織的な違法行為を長年にわたって続けていたのは、これまでの政治腐敗とはレベルの異なる権力犯罪です。しかも『一強』政権下で我が世の春を謳歌していた最大派閥の裏金づくり最も悪質だったのは、あまりに有名な『権力は腐敗する絶対的権力は絶対に腐敗する』という至言を裏づけるものでしょう。そしてその『一強』政権下、安倍氏をひたすら称揚し、その威光を笠に来て権勢をほしいままにしてきた面々の振る舞いはどうだったか。裏金づくりという違法行為が発覚しても知らぬ存ぜぬを決めこみ、誰一人として自ら責任を取らず、逆に責任に押しつけあい、検察捜査を受けてもただひたすら逃げに徹するだけ。これが『美しい国』を謳った政権の正体だったのかと、心底呆れ果てたのは私だけではないはずです」

 還付再開の決定をしたのは安倍派幹部の4人(塩谷立・元部文科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前党参院幹事長、下村博文・元文科相)のうちの誰かだとされるが、安倍氏が亡くなった今、結局は誰も真実を語ろうとはしなかっただがそもそも、安倍氏は本当に裏金づくりの実態を知らなかったのか

そんなはずはないでしょう。安倍氏が派閥会長に就いたのは21年11月ですが、自らの政権を長年支えてきた最大派閥であり、安倍氏自身も若いころから“プリンス”としてもてはやされ、派閥内で強大な権限も振るってきたのですから、少なくとも派閥の裏金づくりを知らなかったと考える方が不自然です。その安倍氏が裏金づくりをやめようと言い出したかどうかはともかく、そこだけがことさら取り上げられてヒーロー視されるのには違和感しかありません

     (「安倍政権の守護神」とも呼ばれた黒川弘務元東京高検検事長)


■黒川氏「定年延長問題」の暗部

 一方で、安倍氏の死去から2年がたち、「負の遺産」を払拭(ふっしょく)しようという動きも見え始めた。

 安倍政権時には、黒川弘務・東京高検検事長(当時)の定年延長問題があった。発端は20年1月。改正前の検察庁法では、検察官の定年は63歳(検事総長は65歳)と決まっていた。ところが、安倍氏と親交が深い黒川氏が63歳の誕生日を迎える直前になって、突然、安倍政権は黒川氏の定年を半年間延長することを閣議決定した。歴代政府は国家公務員法の規定に基づく定年延長は検察官には適用されないとの見解だったが、安倍氏は「(検察官にも)適用されるように法解釈を変えた」と国会で述べた。

「これも安倍政権の常套手段だったとはいえ、重要な法解釈を閣議決定ひとつで変更してしまうのは論外の所業ですし、その狙いが黒川氏を次の検事総長に就けることにあったのは間違いありません。つまり安倍政権は検察トップ人事に直接介入し、お気に入りの人物を据えようとした日銀の総裁にせよ、内閣法制局の長官にせよ、あるいはNHKの会長や経営委員などもそうですが、いずれも本来は時の政権から一定の独立性を保って政権の暴走をチェックする重要職責です。しかし安倍政権はそうした役職を次々とすげ替え、お気に入りの人物を送り込み、ついには検察トップにまで手をつけようと謀った。これは幸いにも黒川氏の賭け麻雀問題で頓挫しましたが、歴代の自民党政権でもここまで放埒に人事権を行使した例はありません」


■不開示決定を取り消す判決

 この閣議決定に対し、21年9月、神戸学院大の上脇博之教授が法務省に関連文書の開示を請求したが、同省は大半を作成していないとして不開示とした。上脇氏は国に不開示決定の取り消しなどを求めた訴訟を起こしていたが、24年6月27日、大阪地裁は不開示決定を取り消す判決を言い渡した。裁判長は法解釈の変更について「黒川氏の定年延長が目的だったと考えざるを得ない」と述べた。

「安倍政権の“負の置き土産”に対し、司法権の砦たる裁判所がようやく『これはおかしい』と突きつけた形ではあります。ただ、もし政権の思惑通りに検察トップ人事が行われていたらどうだったか。ひょっとすれば、裏金事件をめぐる捜査にも蓋をされてしまったのではないか。いずれにせよ、『一強を謳歌した安倍政権とはなんだったのか、その問題点がどこにあったのか、さらに冷静で徹底した考察と批判を加えていく必要があるでしょう」

(AERA dot.編集部・上田耕司
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●(東京新聞)【九電が次世代原発建設を検討 増設凍結の川内敷地念頭か】…九州電力は報道を否定…何故に否定? そもそも、核発電を止めて下さい!

2025年06月27日 00時00分08秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


// (20250521[])
九州電力、報道を否定だそうです。何故に否定? そもそも、核発電を止めて下さい。再稼働なんてしないで下さい。リプレースなども、もってのほか。3.11の「教訓」や能登地震の「警告」を無視するな。さっさと、全て廃炉の作業を始めて下さい。
 (読売新聞)《6月に社長に就く西山勝取締役は...「原子力は環境問題や料金面でも大事な電源だ」》って、二重に間違っています。《環境問題》からは在ってはならない電源だし、《料金面》では明らかに高い。安全で、安い電源に代えてくれ、とずっと言ってきたのに。

   『●次世代小型原発「小型モジュール炉SMR」開発頓挫…《日本政府もSMRに
         肩入れ…そもそもの実現性や経済性に疑問》、やってる場合か?
   『●志賀原発が止まっていてよかった、珠洲原発の建設計画が凍結されて
     いてよかった……能登半島地震の「警告」は核発電所の運転など以ての外
   『●東電原発人災の「教訓」も能登半島地震の「警告」も無視する愚かさ…避難
      計画一つとっても無茶苦茶な上、アノ東電にアノ柏崎刈羽原発を再稼働?
   『●命のリスクをカネと天秤にかける愚かさ…核発電所の《リスクを隠し、
     再稼働せんがための世論誘導だとしたら、非常に悪質だ》(こちら特報部)
   『●東電核発電人災から14年: 核発電全開なんてやっている場合なのかね?
     環境省はニッポンの環境を守る行政機関、それが汚染土をニッポン中に拡散?
   『●「教訓」も「警告」も無視して暴走…《原発活用は政府と同じ方向》な
     玉木雄一郎コミ代表(3カ月役職停止処分中)が《原発復権》を大きく後押し
    「「教訓」も「警告」も無視して暴走する原子力依存症、核発電
     「麻薬」中毒者ども。特に許せないのが、コミ、および、
     玉木雄一郎コミ代表(3カ月役職停止処分中、
     2025年03月03日まで)だ」

 報道を、ほぼ全否定…。
 九電のリリース【九電グループ経営ビジョン2035に関する報道について】(https://www.kyuden.co.jp/news/report/250519.html)によると、《このため、川内原子力発電所の敷地内を念頭に次世代革新炉の開発・設置を検討している旨の報道は誤りであり、各社に記事の訂正を求めております》。


 どのような報道かというと...。
 読売新聞の記事【九州電力が原発新設を検討、次世代革新炉の開発・設置目指す…川内原発の敷地が有力か】(https://news.yahoo.co.jp/articles/4554ca336423c41653c4ed1a51438b22e492ab7d)によると、《九州電力は19日、新たな原子力発電所の建設を検討すると発表した。従来より安全性や発電効率を高めた次世代革新炉の開発と設置を目指す。建設地は示していないが、鹿児島県の川内原発の敷地内が有力とみられる。この日発表した2035年度までの「経営ビジョン」に、二酸化炭素(CO)削減に向けた取り組みの一環として盛り込んだ。九電は現在、佐賀県の玄海3、4号機と川内1、2号機の4基を稼働させている。一方、玄海1、2号機は廃炉としたほか、川内では3号機の建設計画が東日本大震災後に凍結され、行方が注目されている。6月に社長に就く西山勝取締役は、福岡市で開いた記者会見で「原子力は環境問題や料金面でも大事な電源だ。まだ全く具体的ではないが、原発建設を検討していくのはエネルギー事業者として必要だ」と説明した。政府は2月に閣議決定した新たなエネルギー基本計画で原発の活用を明記し、廃炉を決めた電力会社が、別の原発敷地内に建設することを「建て替えとして容認した。政府の従前の基本計画では、原発について「可能な限り低減するとしていた》。
 アサヒコムの記事【九電、原発新設を検討 政府、川内での増設想定か】(https://www.asahi.com/articles/DA3S16217257.html)によると、《九州電力は19日、新たな原発の建設を検討すると発表した。半導体工場やデータセンターの新設で電力需要が増えるとし、運転中に二酸化炭素(CO2)を出さない「脱炭素電源」としての原発の活用を進める必要があると判断。敷地に余裕がある川内原発(鹿児島県)での増設を念頭に置いているとみられる。この日発表し…》。
 東京新聞の記事【九電が次世代原発建設を検討 増設凍結の川内敷地念頭か】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/405877)によると、《九州電力は19日、新たな原子力発電所の建設を検討すると発表した。既存の原発より安全性を高めた次世代革新炉の開発と設置を社内で検証する方針を2035年度までのグループ経営ビジョンに盛り込んだ。東京電力福島第1原発事故後に増設計画が凍結された川内原発(鹿児島県)3号機の敷地が念頭にあるとみられるが、九電は「場所は具体的に検討してない」と説明している。政府は2月に閣議決定したエネルギー基本計画で、廃炉を決めた電力会社が別の保有原発の敷地で、廃炉分の原発を新たに造ることを認めた。九電の場合、廃炉作業を進める玄海原発1、2号機(佐賀県)の「建て替え」として、川内原発の敷地内に原発を建設することが可能となる。6月に社長に就任する予定の西山勝取締役常務執行役員は福岡市で記者会見し「全く具体的に検討はしていないが、原子力は大事なものだ。検討していくのはエネルギー事業者として必須だろう」と計画に盛り込んだ趣旨を説明。ただ建設には多額の投資と長い時間が必要だと指摘し「さまざまな前提条件がそろわなくてはいけない」と述べた》。

   『●カマトト「九電原発再開賛成やらせメール事件」
   『●ババをつかまされた!?
   『●玄海原発プルサーマル賛成派質問者8人中7人が仕込みだった!
   『●九州電力指定の第三者委員会の報告を否定して、自社の立場を危うく?
   『●なめられたものだし、だらしのないマスコミ報道陣
   『●原発推進やらせ・仕込み: 誤誘導した事実をひっくり返す訳でもなし
   『●九電「原発やらせメ-ル事件」後日譚
   『●自公議員投票の大罪: 「九電元幹部は
       「政治家側から支援を頼んでくるのが昔からの伝統」」
   『●核発電所「地元」としてマトモな反応…九州電力玄海原発
          「再稼働反対は民意。市民の声を代弁している」
   『●自公議員投票の大罪: 「九電元幹部は「政治家側から
                 支援を頼んでくるのが昔からの伝統」」
   『●【2012年3月11日 原発の町・佐賀県玄海町で開かれた「会」】、
       「明るい未来への道筋 原発興国論!」…核発電「麻薬」中毒
   『●核発電は「金のなる巨大木」…《自民党の最近のルールは
        「返せば問題ない」と、なかったことにできるというもの》
    「《還流》だけでなく、自民党やお維のセンセ方への「濁流」も、
     各党で調べた方がよくはないのかな? 他の電力会社も、特に
     九州電力は「クリーン」なのでしょうかね? ウルトラ差別主義者
     副首相と浅からぬ関係ですけど。

   『●《稲田朋美…世耕弘成…安倍側近が…関電受注企業から献金…
        証人喚問を含め、国会の場で徹底的に調査するほかない》
   『●「桜を見る会」税金接待というアベ様模倣犯・世耕弘成経産相
          関西電力〝濁流〟問題でも《関電受注企業から献金》
   『●関西電力美浜原発3号機再稼働に同意した戸嶋秀樹美浜町長や
     竹仲良広町議会議長らは、《大阪地裁訴訟の原告》達の声を聞いたのか?
   『●《原発再稼働や増設を唱える連中の頭の中を掻っ捌いて、中身を見て
      みたい》(鈴木耕さん)――― なぜ今直ぐ「原状回復」しないの?
   『●《余ると分かっている電力を、なぜ原発で作り続けるのか?》
             核発電「麻薬」中毒なアベ様に忖度する九電
    「リテラの鈴木耕さんのコラム【言葉の海へ/第48回:九電の
     太陽光発電遮断から見えたこと】」
    《電力が余っちゃうから、太陽光発電の接続を遮断する。それが
     10月13、14日に、九州電力がとった手段だった。ああ、
     なるほどね。もう、電力が余っちゃう時代になったんだ、それも
     再生可能エネルギーの増加で…と、ぼくはとても感心をしたのだ》》

   『●《大手電力会社の送配電会社がエリア内の再生可能エネルギーで発電した
        電気の買取を一時的にストップする「出力制御」が全国的に増加》
   『●何もかもがいい加減…命を賭して何をやっているのか? 南海トラフ地震の
     リスクの第一に議論すべきは核発電所であり、再稼働・新規建設など以ての外

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https://www.kyuden.co.jp/news/report/250519.html

九電グループ経営ビジョン2035に関する報道について
2025年5月19日 九州電力株式会社

 2025年5月19日(月曜日)、読売新聞オンライン、共同通信配信記事、朝日新聞電子版、時事通信配信記事において、当社が川内原子力発電所の敷地内を念頭に次世代革新炉の開発・設置を検討している旨の報道がありました。

 当社は、次世代革新炉について、将来の需給状況や電源構成の見通しも踏まえつつ、様々な選択肢を検討することが必要であると考えており、革新軽水炉をはじめ、SMR高温ガス炉等の情報収集をおこなっているところですが、現時点で具体的地点を念頭に置いたものはありません。

 なお、川内3号機を含む原子力発電所の新増設やリプレースについては、エネルギー基本計画や、2050年カーボンニュートラルを踏まえた国のエネルギー政策、原子力事業環境整備の動向、電力システム改革による競争進展の状況、将来の電力需給の状況等、様々な要素を勘案し検討していくこととしており、現時点で決まったものは何もありません。

 このため、川内原子力発電所の敷地内を念頭に次世代革新炉の開発・設置を検討している旨の報道は誤りであり、各社に記事の訂正を求めております。
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●《検事総長がいまでも犯人と考えていると公言したに等しい》…畝本直美検事総長にお聞きしたい、《捜査機関の者》以外で誰が証拠の捏造をできるの?

2025年02月17日 00時00分21秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]










(20250124[])
控訴断念なのに、畝本直美検事総長談話「…被告人が犯人であることの立証は可能であり…」? (小川秀世 弁護団事務局長)《「検事総長がいまでも犯人と考えていると公言したに等しい」》…畝本直美検事総長にお聞きしたい、《捜査機関の者》以外で誰が証拠の捏造をできるのだろうか? なぜ? いつ? どうやって? 翻って、事件直後に捜査していないのか?

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん、再審開始決定…せめて
     《一刻も早く「無罪」とすべく、検察は不服を唱えるべきではない》
    《仮に特別抗告があった場合には、差し戻し審で検察側が行った
     みそ漬け実験の写真の色について、専門家が分析した鑑定書を
     特別抗告審で提出する方針だとし、「検察官の判断の誤りを
     容易に明らかにできる」と強調した》(東京新聞)
    「⦅犯人とされ、死刑判決を受けた袴田巌さんの再審開始を東京高裁
     が認めた⦆ことは素晴らしい。でも一体何年かかっているのか?
     (東京新聞社説)《「…第三者がみそ漬けにした可能性がある」と
     高裁は述べた。つまり、捜査機関による証拠捏造…》。
     証拠のでっち上げまでやっておきながら、警察や検察は、いい加減に
     非を認めろ。袴田巌さんの一生を破壊しておきながら、この上、
     まだ東京高検は特別抗告する気なのか? 一体何をやっているのか?
      《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん。最「低」裁は、即刻、
     特別抗告を棄却し、即座に再審を開始して、すぐさま無罪を言い渡す
     べきだ。少しは、最高裁らしい仕事をしなさい。」
       [2023年03月19日]

 《死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた》《「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった》そうだ。長きにわたり本当にご苦労様でした。再審開始、再審無罪判決、控訴断念に大きく貢献されました。
 山本真嗣記者による、東京新聞の記事【信じて続けた実験は、再審開始につながった 清水区の袴田さん支援団体が解散へ 「5点の衣類」に突破口】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/381508)によると、《1966年の清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で、再審無罪となった袴田巌さん(88)の支援を約20年にわたり続けてきた「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった。死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた。(山本真嗣)》。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
    (日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
     「なりふり構わぬねつ造どれだけあるんだ】《袴田事件では
     物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
     許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
     「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
     前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
     先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
     出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
     お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
     させていただいた》

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
     するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》
   『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
      《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》
   『●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人が
      いる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」
   『●飯塚事件《久間三千年…元死刑囚は自身も含めた確定死刑囚の名前と判決確定日
      が記されたリストを透明の仕切り板越しに示した。執行済みの死刑囚は…》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/381508

信じて続けた実験は、再審開始につながった 清水区の袴田さん支援団体が解散へ 「5点の衣類」に突破口
2025年1月24日 11時42分

 1966年の清水市(現静岡市清水区)一家4人強盗殺人事件で、再審無罪となった袴田巌さん(88)の支援を約20年にわたり続けてきた「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が解散する見通しとなった。死刑判決の根拠とされた「5点の衣類」の不自然さに着目。弁護団と連携し、捏造(ねつぞう)の疑いを示す「みそ漬け実験」に取り組み、再審開始につなげた。(山本真嗣


◆実態に迫るため、メンバーは血も提供

 25日に静岡市で開く無罪判決の報告集会で活動を総括。「再審無罪を達成した」として解散を諮る。

     (みそ漬け実験で茶色に染まった半袖シャツを手にする
      山崎俊樹さん=静岡市清水区で)

 2003年に設立。当時は第1次再審請求が静岡地裁に棄却され、袴田さん側が即時抗告。弁護団は検察側に証拠開示を拒まれ、行き詰まっていた。地元の「清水市横砂こがね味噌(みそ)事件袴田巌救援会」が解散し先の見えない中、「支援を続けなければ」と会の元メンバーらが集まった。

 熱心に取り組んだのが、5点の衣類に関するみそ漬け実験事件発生の1年2カ月後、衣類はみそタンクから見つかった。シャツの色が白すぎることに違和感を持ったメンバーらが同じ素材の衣類をみそ漬けにするなどし、同じ色合いの衣類が20分ほどで「作れる」ことを突き止めた。

 付着した血痕の色にも注目。より実態に迫ろうとメンバーは自ら血を提供し、シャツなどに付着させた。みそ漬けにされた血液は黒く変色し、赤みが残っていた衣類の矛盾を指摘。結果を弁護団と連携してまとめた報告書が、2次再審請求の新証拠となり、14年の静岡地裁の再審開始決定につながった。


◆弁護団と一体になって活動

 10年に5点の衣類を撮影した鮮明なカラー写真が開示された。再審請求審で、実験の証言をした事務局長の山崎俊樹さん(70)は「(カラー写真を見て)新証………
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●笹倉香奈教授「袴田さんの再審無罪…現に死刑判決を言い渡された無実の人がいる…著しい不正義が実在…死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起」

2025年01月16日 00時00分43秒 | Weblog

(2025年01月05日[日])
死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》。
 豊秀一編集委員による、アサヒコムのインタビュー記事【無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」】(https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html)によると、《死刑台からの生還となった、袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた》。

   『●東京地裁・男沢聡子裁判長殿、一体どういうことですか? 大川原化工機
     冤罪事件「起訴取り消しによる名誉回復すら見届けられず亡くなった」のに…
    「大川原化工機でっち上げ事件。あまりに酷い冤罪事件というか、
     公安警察・検察によるでっち上げ事件・捏造事件。何度請求しても、
     保釈を認めなかった裁判所も、あまりに杜撰で冷酷。勾留後に
     亡くなった1人の命は戻らない。しかも、東京地裁・男沢聡子
     裁判長は、《勾留中に判明したがんで死亡した相嶋静夫さん》の
     《遺族の請求棄却》」
    《冤罪被害者を支援する団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」
     の事務局長を務める甲南大の笹倉香奈教授(刑事訴訟法)は未決拘禁者
     における問題として「刑事収容施設に入った時点で、一般市民と同じ
     ように扱われなくなるのであれば『推定無罪の原則に反している
     と指摘。「被疑者や被告の防御権の観点からも、健康は大前提だ。社会
     水準に満たない医療によって、命が危険にさらされることは許されない」》

 再審法見直し…それとともに、死刑存置の是非も議論すべきだ。
 大谷昭宏さん「…無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない。誰にでも起こり得る。決して他人事ではないんです」(東京新聞)…例えば、飯塚事件の真相の解明が望まれるが、警察・検察・裁判所は再審を拒否し続けている。久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったから…。冤罪で死刑執行。
 同様に、(これも福岡…)《「福岡事件」で冤罪を訴えながら1975年に処刑された西武雄さん》…〈叫びたし寒満月(かんまんげつ)の割れるほど〉、《無実を訴えながら死刑を執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》(天声人語)そうだ。《西さんは「事件とは無関係」として一貫して無罪を…主張したが、1956年にともに最高裁で死刑が確定した。…「現場にいなかった」と訴える西さん》…。《日本の裁判史上初めての死刑執行後の再審請求》。最早、関係者も亡くなり、再審請求も出来ない。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
    (日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
     「なりふり構わぬねつ造どれだけあるんだ】《袴田事件では
     物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
     許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
     「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
     前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
     先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
     出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
     お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
     させていただいた》

   『●袴田冤罪事件、何の反省もない検察の《控訴断念》を受け、漸くの謝罪記事
      …マスコミの罪も非常に重い…検察が控訴したら、どうしたのだろうか?
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》
   『●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに
     人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む
   『●初めての死刑執行後の再審請求「福岡事件」…《無実を訴えながら死刑を
     執行された西武雄さんが獄中で詠んだ》〈叫びたし寒満月の割れるほど〉
   『●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑
     制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》
   『●神戸金史RKB報道局解説委員長《起きてはいけないことが起こらないように
     するために、「福岡事件」を語り継ぎ、再審請求運動を続ける人たちがいる…》
   『●「袴田さんを犯人視することない」と、静岡地検の検事正が直接謝罪しつつ、
      《検事総長談話について「袴田さんを犯人視しているわけではない」》?
   『●清水潔さん《死刑執行後に冤罪の可能性が指摘…「飯塚事件」…検察は証拠
     開示をしないと。…これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう》

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https://www.asahi.com/articles/ASSDF2RS5SDFUPQJ00DM.html

無実なのに死刑、不正義の現実 袴田さん無罪で「制度維持できない」
聞き手 編集委員・豊秀一 2024年12月17日 7時00分

     (笹倉香奈・甲南大学教授)

 死刑台からの生還となった袴田巌さんの再審無罪の確定は、私たちの社会に何を突きつけているのだろうか。刑事訴訟法が専門で、冤罪(えんざい)救済の活動に取り組む笹倉香奈・甲南大学教授に、死刑制度は維持されるべきなのか聞いた。


 ――袴田さんの再審無罪の確定をどう受けとめられましたか。

 「袴田さんの再審無罪は、現在も続く日本の刑事司法の問題点について、改めて我々に突きつけました。それと同時に、現に死刑判決を言い渡された無実の人がいるという、著しい不正義が実在することを明らかにしたと思います。死刑制度に対する根源的な問題が改めて提起されました」


情報を知れば、人の考えは変わりうる

 「現在の死刑制度には多くの問題点がありますが、袴田さんの事件がこのような結果になった以上、必要かつ適切な検証を行えば、もはや日本の死刑制度は維持できないということにならざるを得ないと思っています」

 「いまお話ししたことは、日本弁護士連合会が事務局となって立ち上げ、各界の方が参加した『日本の死刑制度について考える懇話会』の最後の会合での私の発言です。提言を出すタイミングが、再審無罪が確定した直後に偶然に重なりました」


 ――1980年代には死刑再審無罪事件が四つ続きました。

 「本来はそこで死刑制度自体を見直すべきでした。実際に死刑執行が一時止まった時期もあったのですが、90年代に入ってオウム真理教による凶悪事件などが起きて、死刑廃止に関する議論は立ち消えになってしまいました」

 「死刑判決が確定して44年………
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●《平野啓一郎氏…「人を殺してはいけない」のは絶対的な禁止なのに、死刑制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けている…》

2025年01月06日 00時00分59秒 | Weblog

[※ 安田好弘さん 《死刑反対。死刑をおかしい」と言うこと自体が、異端者になってくる》 (2018年7月28日 報道特集)↑]


(2024年12月16日[月])
再審法見直し…それとともに、死刑存置の是非も議論すべきだ。
 《現状のままに存続させてはならない》。アサヒコムの記事【死刑制度「廃止含め議論を」 遺族や元検察トップ、法学者らが提言】を再掲、《与野党の国会議員や犯罪被害者遺族、元検事総長らが参加した「日本の死刑制度について考える懇話会」(座長=井田良・中央大大学院教授)が13日、政府への提言を報告書にまとめた。現在の制度には放置が許されない多くの問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した。そのうえで国会や政府のもとに、制度の廃止を含む「根本的な検討」のための会議体を設けるよう求めた》。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●《有罪率99%の日本の刑事裁判で、裁判官時代に30件以上の無罪判決を
     出し、上級審で覆させず確定させたことで知られる》元刑事裁判官・木谷明さん
   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》

 東京新聞の【<社説>再審法の改正 地方の声に耳を傾けよ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/372887?rct=editorial)、《地方議会で再審法刑事訴訟法の再審規定見直しを求める動きが広がっている。既に全国の400超の議会が、法改正や改正に向けた議論の必要性を訴える意見書案を可決。事件から58年を経て再審無罪=写真=となった袴田巌さん(88)の住む静岡県では年内に県議会と35市町の全議会がそろう見通しだ。政府や国会は早急な法改正に動くべきではないか。》

   『●《「死刑制度を続ける日本は北朝鮮やシリアと同じ」―。…日本に向けられて
      いる厳しい視線》《間違いが起こる可能性を認める国こそ民主主義的な国》
   『●冤罪で死刑執行、飯塚事件…『正義の行方』木寺一孝監督《が描いたのは、
      死刑執行後だからこそ、より鮮明に浮かび上がる「人が人を裁く重み」》

 《「死刑もやむを得ない」は80.8%》…それでも死刑制度の廃止、あるいは、死刑の停止を。世論は重要だとは思う。でも、ならば、死刑存置派が何パーセントを下回れば、国民的議論をスタートするのか? 選択的夫婦別姓制度など、とおの昔に導入されていなければいけないではないか。世論に関係なく、世界で唯一に近い、強制的夫婦同姓制度を続けているニッポン。フランスやイギリスのように、死刑存置派が多くても、死刑制度の廃止、あるいは、死刑執行の停止に進んだ国もあるのだ。なぜ、ニッポンはそんなに死刑制度、死刑執行に拘るのか?
 東京新聞のコラム【〈視点〉「死刑懇話会が提言」 割れる「存廃」国会で議論を 社会部・三宅千智】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/372819)/《死刑制度のあり方を議論する民間の懇話会が11月13日、現制度と運用について「現状のままに存続させてはならない」とする報告書をまとめた。死刑の存廃や制度のあり方を検討する公的な会議体を国会や内閣に設けるよう、委員の総意として提言した。内閣府が5年前に行った世論調査では、死刑もやむを得ない80.8%。私も問われれば「迷いもあるが、被害者や遺族の無念さを思えばやむを得ないのでは」と答えただろう。だが懇話会の取材を通じ、制度の維持と廃止の間で気持ちと考えが揺れた。「日本の死刑制度について考える懇話会」は、死刑廃止を求める日本弁護士連合会の呼びかけで2月に発足。委員には学者や警察・検察の元トップ、犯罪被害者遺族ら16人が参加した。制度の存廃については意見が分かれた。双方の考えを深く知りたいと思い、懇話会の座長で刑法が専門の井田良(まこと)中央大大学院教授と、委員の金高雅仁元警察庁長官に取材を申し込んだ。井田さんは、政治の力で死刑を廃止すべきだと訴える。「日本の裁判は誤った死刑判決が出てしまうおそれを払拭していない」と指摘し、「英国のように、死刑執行後に新たな証拠が出てくるなどして間違いが分かれば、制度は維持できなくなるだろうが、最悪のシナリオだ」と述べた。10月に再審無罪が確定した袴田巌(はかまたいわお)さん(88)が頭をよぎる。長期間死…》。

 最後に、平野啓一郎さんの重要な指摘。
 東京新聞の【<社説>週のはじめに考える 「ばい菌」の正体とは】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/373723?rct=editorial)、《作家の平野啓一郎氏が「死刑について」(岩波書店)で興味深い視点を与えています。日本の「人権教育の失敗」なのだと-。相手の気持ちになって考えようと学校で教えられますが、これは感情教育です。<人権をこのように感情面だけで捉えてしまうことは危険ですなぜなら、共感できない相手に対しては、差別も暴力も、何の歯止めもなくなってしまうからです> 平野氏はそう説きます。「人を殺してはいけないのは絶対的な禁止なのに、死刑制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けているとも。<例外規定を設けているかぎり、何らかの事情があれば人を殺しても仕方がないという思想は社会からなくならないでしょう>》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/372887?rct=editorial

<社説>再審法の改正 地方の声に耳を傾けよ
2024年12月11日 07時55分

 地方議会で再審法刑事訴訟法の再審規定見直しを求める動きが広がっている。既に全国の400超の議会が、法改正や改正に向けた議論の必要性を訴える意見書案を可決。事件から58年を経て再審無罪=写真=となった袴田巌さん(88)の住む静岡県では年内に県議会と35市町の全議会がそろう見通しだ。政府や国会は早急な法改正に動くべきではないか。

 意見書は、地方自治法に定められた地方議会の権限で、国などに応じる義務はないが、訴えがここまで広がっている意味は重い

 改正を求めるのは、再審法が無辜(むこ)を救う最後の砦(とりで)なのに、あまりに不合理なためだ。無実を訴えながら死刑が確定した袴田さんは、再審請求で無罪の方向性を示す証拠を検察側が開示するまで約30年を要した。2014年に再審開始決定が出たが、検察側が不服を申し立て(抗告確定まで9年かかった。70年以上改正されていない再審法では、検察側に証拠開示義務がない上、抗告権は認められており、再審が「開かずの扉」といわれる主因と指摘されてきた。

 静岡県では、死刑事件の再審無罪判決は1989年の島田事件に続き2例目。その前にも冤罪(えんざい)事件はあり、県弁護士会は「法改正を求めるのは冤罪から住民を守る地方議会としての責務」と意見書案可決を各議会に働きかけてきた。

 都道府県では既に17道府県議会が可決。首都圏が栃木、群馬、山梨の3県にとどまる一方、中部は静岡のほか岐阜、三重、長野、滋賀、石川、福井と9県中7県が可決済みで全体の4割を占める。再審無罪となった呼吸器事件滋賀県東近江市)、再審開始が確定した福井女子中学生殺人事件福井市)、再審開始決定が出ながら検察の抗告で審理の続く日野町事件滋賀県日野町)、名張毒ぶどう酒事件三重県名張市)など冤罪やその可能性の高い事件が多いことも背景にあろう。市町村議会の可決例も増え続けている

 法務省の有識者会議でも議論はされているが、検察や同省には見直しに慎重な意見が根強く、議員立法にも期待がかかる。地方の声は強い後押しになるはずだ。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/373723?rct=editorial

<社説>週のはじめに考える 「ばい菌」の正体とは
2024年12月15日 07時40分

 街を「ばい菌」から守るパトロール-。死刑囚だった袴田巌さんの風変わりな散歩の日課です。事件から58年ぶりに再審無罪となったものの、既に88歳。長く死の恐怖と直面したゆえの拘禁症状が今も続いているのです。

 強盗殺人犯のぬれぎぬを着せられた人生はあまりに残酷です。幻覚や妄想、興奮、混迷が次々と現れる拘禁症状もまた残酷です。


◆拘禁症状は残虐な刑罰

 国家は袴田さんの人生ばかりか、精神をも破壊したに等しいといえます。拘禁症状の恐ろしさについては、医師で作家の加賀乙彦氏が名著「死刑囚の記録」(中公新書)で描いています。

 <死刑囚は、死について考えないようにすることも、気ばらしに身を投じることもできない。そこで死刑囚は、ノイローゼになることによって死を忘れるのである>

 加賀氏は1950年代に東京拘置所で精神科の医官として勤務し、死刑囚の精神状態をつぶさに記しました。

 <死刑の苦痛の最たるものは、刑執行前に独房のなかで感じるものなのである。彼らは拘禁ノイローゼになってやっと耐えるほどのひどい恐怖と精神の苦痛を強いられている。これが、残虐な刑罰でなくて何であろう

 11月に「日本の死刑制度について考える懇話会」(座長=井田良・中央大大学院教授)が、政府や国会への提言をまとめました。

 学者や国会議員、経済団体代表、元検事総長、元警察庁長官、日弁連、犯罪被害者遺族らが委員を務める懇話会です。

 死刑制度について現状のまま放置できない」とし、検討のため会議体を設けるよう求めました。結論が出るまでの間は死刑執行の停止も検討すべきだとも…。

 「これまでの死刑論議は存置派と廃止派が意見をぶつけ合うだけだった。今回はどれだけ理解し合えるか」と井田座長は記者会見で意義を語りました。

 世論調査では常に死刑制度を支持する結果が出ます。しかし、民意に存在する迷いがどれだけ反映されているのかは疑問です。

 神ならぬ人が行う裁判ゆえ、誤判の危うさは常に伴います。袴田さんのように確定死刑囚が再審で無罪になった例は、戦後計5件もあります


◆感情論は歯止めなくす

 もし死刑執行されていたら…取り返しがつきません究極の人権侵害です国家でさえ償えない制度でもあるのです。

 世界196カ国のうち死刑がないのは144カ国。7割超にのぼります。韓国でも死刑執行を停止し、米国も連邦レベルでは執行停止を宣言しています。

 人権意識は時代とともに進化します。あたかも復讐(ふくしゅう)劇のように死刑執行を続けるのは、普遍的な人権保障の原則と折り合うでしょうか。人は罪と向き合い反省し、更生できますが、命を奪えば贖罪(しょくざい)の機会をも奪います。

 死刑制度は犯罪抑止の効果を持つと信じられていますが、実は科学的な証明はありません被害者感情や処罰感情が死刑制度の根拠となるという人もいますでも本当にそうでしょうか

 作家の平野啓一郎氏が「死刑について」(岩波書店)で興味深い視点を与えています。日本の「人権教育の失敗」なのだと-

 相手の気持ちになって考えようと学校で教えられますが、これは感情教育です。

 <人権をこのように感情面だけで捉えてしまうことは危険ですなぜなら、共感できない相手に対しては、差別も暴力も、何の歯止めもなくなってしまうからです

 平野氏はそう説きます。「人を殺してはいけないのは絶対的な禁止なのに、死刑制度はひどいことをした人間は殺してもよいという例外規定を設けているとも。

 <例外規定を設けているかぎり、何らかの事情があれば人を殺しても仕方がないという思想は社会からなくならないでしょう>


◆被害者にもっとケアを

 被害者感情は十分に理解しますが、刑罰とは切り分けて考えた方がいいかもしれません。被害者側へのケアや生活支援は政府がもっと力を注ぐべき事柄です。

 死刑制度をどうするか。この難問には懇話会が提言したように、まず会議を設けて話し合うのが近道だと考えます。同時に再審の法規定も見直し、何としても冤罪(えんざい)防がねばなりません

 それにしても袴田さんが街をパトロールして見張っている「ばい菌」の正体とは何でしょう。

 憎悪、偏見、差別、暴力…社会に潜む悪徳かもしれません。「ばい菌」にさらされている人はいないか。そんな目で街を守る袴田さんを国家が死刑台に送ろうとしたことは大きな過ちなのです。
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●大谷昭宏さん「無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない」…飯塚事件の真相解明を望む

2025年01月03日 00時00分10秒 | Weblog

(2024年11月26日[火])
大谷昭宏さん「…無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない。誰にでも起こり得る。決して他人事ではないんです」(東京新聞)…例えば、飯塚事件の真相の解明が望まれるが、警察・検察・裁判所は再審を拒否し続けている。久間三千年さんは自分の口で無罪を訴えることも出来ない、死刑にしてしまったから…。冤罪で死刑執行。

(日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の「なりふり構わぬねつ造」どれだけあるんだ】。頼みの綱の裁判所がきちんと機能しているだろうか? そして、《人権を脅かす捜査の不正を監視し、暴く報道の使命》《「…公権力をチェックするのは報道の生命線でもある…」》はずなのだが…。
 東京新聞の記事【戦前と戦後のボーダー世代として報道と向き合う 「負の歴史踏まえ権力監視」 ジャーナリスト・大谷昭宏さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/369242)。《静岡県一家4人殺害事件、福井中3殺害事件…。再審事件の背景に、警察や検察による証拠の捏造や不都合な事実の隠蔽が指摘されている。大谷昭宏さんはこれらの事件を含め多くの冤罪を取材し、捜査の問題点を社会に問い続けてきた》《◆「戦後メディアは、戦意高揚に加担した反省に立ち再出発」》《◆新聞に染み付いたDNAとは?

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定
    (日刊スポーツ)【大谷昭宏のフラッシュアップ/警察、検察の
     「なりふり構わぬねつ造どれだけあるんだ】《袴田事件では
     物的証拠を捏造し、福井の事件では証言を捏造する。検察、警察の
     許し難い不正が、また暴き出された。38年前、1986年に起きた
     「福井女子中学生殺害事件」で殺人罪に問われ、7年間服役した
     前川彰司さん(59)の再審請求に対して、名古屋高裁金沢支部は
     先週、再審を決定。きのう28日開始が確定した。私は20年前、
     出所直後に入院した前川さんに代わって、ひとり冤罪を訴え続ける
     お父さんや現地を取材。決定当日は福井テレビにリモート出演
     させていただいた》

   『●工藤隆雄氏《日本の司法には昔から冤罪体質があり…事件の背後には後に
     「冤罪王」「昭和の拷問王」と呼ばれた紅林麻雄という静岡県警の刑事がいた》
   『●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の
      開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》
   『●《死刑制度「廃止含め議論を」》…《現在の制度には放置が許されない多くの
      問題があり、「現状のままに存続させてはならない」との認識を示した》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/369242

戦前と戦後のボーダー世代として報道と向き合う 「負の歴史踏まえ権力監視」 ジャーナリスト・大谷昭宏さん
2024年11月26日 12時00分

昭和20年に生まれて Born in 1945

 静岡県一家4人殺害事件福井中3殺害事件…。再審事件の背景に、警察や検察による証拠の捏造(ねつぞう)不都合な事実の隠蔽(いんぺい)が指摘されている。大谷昭宏さんはこれらの事件を含め多くの冤罪(えんざい)を取材し、捜査の問題点を社会に問い続けてきた。


 大谷昭宏(おおたに・あきひろ) 1945年7月8日、東京都生まれ。早稲田大卒業後、読売新聞に入社。大阪社会部で事件取材やコラム「窓」を担当。退社後はテレビにも活動の場を広げている。主な著作に「警察が危ない」「事件記者という生き方」など。


     (新聞に宿る「DNA」について語る大谷昭宏さん
      =千代田区で)


◆「戦後メディアは、戦意高揚に加担した反省に立ち再出発」

 「裁判で冤罪が確定すれば大ニュースになるが、無実で犯行をでっちあげられながら、それを立証できずに人生を奪われた人は無数にいるかもしれない。誰にでも起こり得る。決して他人事ではないんです」

 人権を脅かす捜査の不正を監視し、暴く報道の使命。「日本のメディアは戦時中、軍部に屈し、戦意高揚に加担した負の歴史を持つ。戦後は、その反省に立ち再出発した。公権力をチェックするのは報道の生命線でもあるんです」

     (袴田巌さんの再審公判を終え、無罪判決に笑顔を見せる
      姉ひで子さん(中)ら=9月、静岡市の静岡地裁で)

 大谷さんは読売新聞大阪本社で記者生活をスタートさせた。後に社会部長となる黒田清さん(1931~2000年)と出会い、事件取材に強い「黒田軍団」の一員として社会問題を追った。1984年には大阪府警賭博ゲーム機汚職事件を取材したルポで、大阪社会部として日本ノンフィクション賞を得ている。


◆新聞に染み付いたDNAとは?

 事件に加え、黒田軍団が力を注いだのが戦争の記憶を伝える報道だ。連載「新聞記者が語りつぐ戦争」は18年間に及び、書籍化もされた。連載中の87年には、戦争犠牲者の親族らが大切にする形見やゆかりの品を集めた特別展も開催している。「息子が戦地で最後まで手にしていた水筒」「父からの最後の手紙」「夫の千人針」…。黒…………
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●福井事件、発生から38年も経って漸く再審を決定…《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》

2024年12月15日 00時00分01秒 | Weblog

(2024年11月4日[月])
《今回の再審開始決定につながった弁護側の新証拠は、検察が開示した捜査報告メモなど287点の中に含まれていた。これにより、関係者の1人が前川さんに不利な法廷証言をした後、警察官から結婚祝い名目の金銭を受け取っていたことや、検察が証拠の不正を知りながら、それを隠して公判を続けていたことなどが判明。決定は「不誠実で罪深い不正の所為と捜査機関を厳しく批判した》(東京新聞)…「福井事件」(福井女子中学生殺し福井女子中学生殺人福井女子中学生殺害事件)は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さんの第2次再審請求で、名古屋高裁 (山田耕司裁判長) が再審決定。7年間も冤罪で服役し、終始一貫して無実の訴え。事件発生から38年も経って漸く再審を決定。

   『●「前川さんの身になってほしい!」: 「福井事件」という明々白な冤罪
   『●愚挙: 検察の異議が認められて福井事件の再審開始が取り消しに
    「《この事件でも物証がなく、関係者の証言のみで前川さんは
     罪に問われている。しかも、前川さんは逮捕から一貫して犯行を
     否認をしている》。検察(名古屋高検)も酷いけど、裁判所が
     一体何を考えているのか、理解に苦しむ。この裁判所(名古屋高裁)
     の愚挙、批判的な記事があまり出ないのはなぜ??」

   『●「「3.11」から2年③ 東北復興と壁」/
       『週刊金曜日』(2013年3月15日、935号)について
    「粟野仁雄さん【福井女子中学生殺害事件で前川彰司さんの
     再審請求棄却 立証責任回避の違法な決定】」

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「中嶋啓明さん【「一刻も早く再審開始決定を」
     福井女子中学生殺人】、《逮捕から28年が過ぎた……前川彰司さん
     ……指紋や目撃者など、前川さんと犯行を結び付ける直接証拠が
     一切ない》。青木理さん「前川さんの身になってほしい!」」

   『●福井事件 (1986年) は明らかな冤罪…7年間の服役を終えた前川彰司さん
      の第2次再審請求で、名古屋高裁金沢支部 (山田耕司裁判長) が再審決定





(朝日新聞、2024年10月24日[木])

 海外からの視線…《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度》。特に、再審に関わる条文を改正し、充実させねば、冤罪者は救われない…《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪(えんざい)を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ》。(東京新聞)《再審法は、検察有利に過ぎるなど、これまでも不備が指摘されており、国会でも超党派の議員連盟が法改正を目指している。支部の裁判長は、今回の決定は「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の大前提に従ったと述べた。現状の再審制度の根本に欠けているものがまさにそれであろう》。《かねて検察が証拠開示に消極的な点は問題視されてきた。今回も裁判所に強く命じられ、ようやく応じた形という。しかし、その結果、やっと再審に道が開いた。換言すれば、検察が不利な証拠を隠すことが冤罪の土壌にもなり得るということだろう。証拠開示の規定がないなど現在の再審法刑事訴訟法の再審関連部分には明らかに不備がある。可及的速やかな抜本的改正が強く求められる》。
 東京新聞の【<社説>福井の中3殺害 検察異議断念は当然だ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/363448?rct=editorial)。《検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪(えんざい)を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ。1986年、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定、服役した前川彰司さん(59)に対する名古屋高裁金沢支部の「再審開始」決定について、同高検は異議の申し立てを断念した。決定は確定し、事件から38年を経て、ようやく裁判がやり直される。前川さんは無罪判決を受ける公算が大きい。前川さんは、逮捕時から一貫して容疑を否認物証に乏しく、一審は無罪だったが、検察の控訴で二審は逆転有罪となり、最高裁で有罪が確定。服役後、前川さんが起こした第1次再審請求で、裁判所は一度は再審開始を決定したものの、検察の異議を認めて決定が取り消され、最高裁で確定した》。

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》
   『●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰する
       のは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》
   『●検察・警察、裁判所、マスコミによって《大きく人生を変えられたのは、
     巌さんだけではありません。巌さんを58年支え続けてきた、姉のひで子さん》
    《48年、巌が(拘置所に)入っていたってことはね、それこそ
     大変苦労してる。だから、(無罪判決が出たからといって
     それでいいとしてはいけないと思って、再審法の改正には、
     皆さんにお力をお借りしたいと思っております》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/363448?rct=editorial

<社説>福井の中3殺害 検察異議断念は当然だ
2024年10月30日 07時57分

 検察が手持ち証拠の開示に応じることが、冤罪(えんざい)を晴らす上で、どれほど重要かを示す好例だ

 1986年、福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件で懲役7年の殺人罪が確定、服役した前川彰司さん(59)に対する名古屋高裁金沢支部の「再審開始」決定について、同高検は異議の申し立てを断念した。決定は確定し、事件から38年を経て、ようやく裁判がやり直される。前川さんは無罪判決を受ける公算が大きい。

 前川さんは、逮捕時から一貫して容疑を否認物証に乏しく、一審は無罪だったが、検察の控訴で二審は逆転有罪となり、最高裁で有罪が確定。服役後、前川さんが起こした第1次再審請求で、裁判所は一度は再審開始を決定したものの、検察の異議を認めて決定が取り消され、最高裁で確定した。

 そして先週、第2次再審請求で再度の再審開始決定が出て、検察の対応が注目されていた。無罪と有罪の判決、再審開始と取り消しの決定に翻弄(ほんろう)されながら、前川さんが続けてきた長い戦いに、ようやく終止符が打たれそうだ

 欧米主要国の多くでは、下級審で無罪判決や再審開始決定が出た場合、検察は原則、上訴(控訴や上告、抗告など)できない。「疑わしきは被告人の利益にという刑事裁判の大原則に沿った仕組みだが、同じ原則を掲げながら、上訴に制限がない上、異議申し立てもできる検察有利な日本のシステムは、かなり異質だ

 今回の再審開始決定につながった弁護側の新証拠は、検察が開示した捜査報告メモなど287点の中に含まれていた。これにより、関係者の1人が前川さんに不利な法廷証言をした後、警察官から結婚祝い名目の金銭を受け取っていたことや、検察が証拠の不正を知りながら、それを隠して公判を続けていたことなどが判明。決定は「不誠実で罪深い不正の所為と捜査機関を厳しく批判した。

 かねて検察が証拠開示に消極的な点は問題視されてきた。今回も裁判所に強く命じられ、ようやく応じた形という。しかし、その結果、やっと再審に道が開いた。換言すれば、検察が不利な証拠を隠すことが冤罪の土壌にもなり得るということだろう。証拠開示の規定がないなど現在の再審法刑事訴訟法の再審関連部分には明らかに不備がある。可及的速やかな抜本的改正が強く求められる。
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●デマや《フェイクで選挙が盗まれ》た! お維案件な兵庫県知事やN党の「どうかしている人」ら《デマゴーグに騙されるな!》(デモクラシータイムス)

2024年12月04日 00時00分08秒 | Weblog

【↑ 『適菜収 それでもバカとは戦え真相究明と責任追及を“大阪ノーサイド”なんて冗談じゃない』 (2020年11月14日、日刊ゲンダイ)】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/281280


(2024年12月02日[月])
デマやフェイクで選挙が盗まれる》…お維案件な兵庫県知事やN党の「どうかしている人」らウソ吐きやデマゴーグに騙されるな!》。マスコミは、選挙中、デマやフェイクに沈黙。報道機関は、このままでいいのですか? 公選法や放送法の在りもしない「幻影」条文に縛られ、報じない報道機関。(脅迫と名誉棄損)公益通報者保護問題「優勝パレード」問題に加えて、選挙中から、デマや《フェイクで選挙が盗まれ》た問題も報じて下さいよ。



【兵庫斉藤劇場第3幕へ フェイクで選挙が盗まれる【横田一 × 西谷文和 とざいトーザイ】 20241126】
 (https://www.youtube.com/watch?v=kiwQxMvJfqg
《デモクラシータイムス
お待たせしました! 横田一×西谷文和のとざいトーザイ。
PR会社社長の思わぬ暴露で第3幕が始まったジェットコースター状態の斎藤知事。
立花孝志氏の破天荒な「選挙運動」とSNSでの膨れ上がったフェイク情報に翻弄され「狂乱とカオス」と化した兵庫県知事選の1か月半を振り返ります。
洋の東西を問わず、歴史上もフェイクによる扇動は繰り返されてきました。しかも、一方の流れに一度加速がつくと止めることはとても難しい。
カオスの現場を肌で感じてきた横田、西谷が、蔓延するフェイクを放逐して有権者が必要な正しい情報を得るにはどうしたらよいのか、答えのない問題も考えます。
2024年11月26日 収録



デマゴーグに騙されるな! 齋藤県政、石破政権の行方 WeN20241130】
 (https://www.youtube.com/watch?v=Etb4-Oy6nmM
《デモクラシータイムス
 【今週のテーマ】
  ・疑念のてんこ盛り斎藤劇場
  ・「カネ」が主題の臨時国会
  ・トランプ政権に身構える日本
 【出演】
   山田厚史さん (ジャーナリスト)
   内田聖子さん (アジア太平洋資料センター共同代表)
   鈴木耕さん (編集者、ライター)
   高瀬毅さん (ノンフィクション作家)
   司会は 山岡淳一郎
     2024年11月30日ライブ配信


 お維案件な知事やN党の「どうかしている人」らの《デマゴーグに騙され》た…。ところで、「報道特集」の報道への《賛否の声》の《否の声》とは?
 日刊スポーツの記事【斎藤元彦知事は「人ごとのような対応」疑惑追及「報道特集」に反響「恐ろしいことが起きている」】(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202412010000219.html)、《兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事をめぐり、11月30日放送のTBS系「報道特集」では知事の選挙戦の内幕や疑惑をあらためて追及した。司会の村瀬健介キャスターは、知事の疑惑を告発した後に亡くなった元県民局長に対する公益通報者保護について、斎藤知事から「人ごとのような回答しかありませんでしたと、強く批判した》。

 《フェイクで選挙が盗まれ》た。
 日刊スポーツの記事【斎藤元彦知事らを公職選挙法違反で告発「針の穴に糸を通すような難しい弁解」郷原信郎弁護士】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202412020000319.html)によると、《元検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授が2日、兵庫県の斎藤元彦知事が再選された知事選でPR会社経営者に違法に報酬を支払ったなどとして、斎藤氏と経営者に対する公選法違反(買収、被買収)容疑の告発状を1日付で兵庫県警と神戸地検に郵便で発送したと明らかにした。郷原、上脇両氏は2日午前、オンラインで会見した。郷原弁護士は「早ければ今日中に届くと思います」とした》
 同紙の記事【斎藤元彦兵庫県知事に告発状「PR会社経営者を買収」公選法違反と大学教授ら】(https://www.nikkansports.com/general/news/202412020000298.html)、《PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」で、経営者の女性が知事選の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開していた。公選法は有権者や運動員に対し、金銭や物品のほか、財産上の利益、職務を供与することを禁じている》。

   『●#パワハラ体質 #恫喝体質 #デマ体質 なお維に何故に投票、何故に
     支持できるのか…?  大阪から遠く離れた我が街にもお維が浸食…
   『●【吉村洋文知事の3つの大言壮語/今西憲之】《予算は膨張に膨張》
     《阪神・オリックスの優勝に便乗するも》《空飛ぶクルマもトーンダウン》
   『●斎藤元彦兵庫県知事、新たなお維案件…ホイッスル・ブロワー《組織の
       不正をただす告発者が、守られる環境》が全く実現されていない悲劇
   『●《情報提供がもっぱら公益的な目的であり、なおかつ重大な違法行為を摘発
      する目的である場合に限り、公務員は公務員法の守秘義務が免除され…》
   『●お維案件…斎藤元彦兵庫県知事《被害者ヅラまで…疑惑を隠すために元局長を
      処分するという公益通報者保護法違反をはじめ、斎藤知事の責任の重さ…》
   『●斎藤元彦兵庫県知事というお維案件…《「優勝パレード」問題…信用金庫
     への県補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った》
   『●2人の職員を自死させた斎藤元彦氏によく投票できますね、お維案件「優勝
      パレード」問題の責任者をよく支持できますね…案の定、手のひら返し…
   『●(リテラ)《斎藤知事は2022年11月7日に開催された政府主催の全国知事会
       を欠席…。ちなみに…斎藤知事は「西播磨地域づくり懇話会」に出席》
   『●なぜ、今、削除する必要があるの? 斎藤元彦知事「法に抵触することは
     していない」と仰ってる訳で、「誇れ」ばいいのにね、よほど疚しいのかね?

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https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202412010000219.html

斎藤元彦知事は「人ごとのような対応」疑惑追及「報道特集」に反響「恐ろしいことが起きている」
[2024年12月1日12時2分]

     (TBS社屋)

 兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事をめぐり、11月30日放送のTBS系「報道特集」では知事の選挙戦の内幕や疑惑をあらためて追及した。司会の村瀬健介キャスターは、知事の疑惑を告発した後に亡くなった元県民局長に対する公益通報者保護について、斎藤知事から「人ごとのような回答しかありませんでしたと、強く批判した

 番組では、SNSでの支持拡大を背景に再選された斎藤知事の選挙戦や、公益通報の問題点を特集した。選挙戦では、NHKから国民を守る党の立花孝志党首が、自身の当選は目指さず斎藤氏をサポートする異例の展開となったことを紹介。「立花氏は『斎藤氏ははめられた』などと自身の考えを繰り返した」などと伝えた。

 また選挙戦中、斎藤知事の支持者が集まったLINEグループに登録したという女性を取材。登録時は「『チームさいとう』公式LINE」のタイトルだったという。女性によると、LINEグループでは、ボランティア募集告知や県外から応援者が駆けつける様子などが伝えられたとした。さらに管理者からは情報の「拡散指示」が出たと明かし、中には「行政・司法・警察・報道 全てがつながっていた」というタイトルのYouTubeの拡散指示もあったと説明。「『斎藤さんは騙された』『県民局長が悪』みたいな議論がなされて、一気に拡散していきました」と語った。斎藤知事が「共闘」を否定した立花氏の動向も共有されていたという。

 また、斎藤知事の疑惑を告発後に亡くなった元県民局長と親しかったという県の現役職員も取材。斎藤知事が任期中、告発が公益通報にあたらないと判断して元局長を処分し、その後に元局長が亡くなったことについて、無念の思いを語った。さらに、立花氏が選挙戦から現在まで、元局長のプライバシーに関わるとされる情報を拡散していることにも触れた。

 先月28日、村瀬氏が斎藤知事にその点を取材した場面も放送。「元県民局長の人格を破壊するような情報が、これだけ大っぴらに流れているのは大変問題だと思うんですけれども」という問いに、斎藤知事が「今回の選挙戦については、立花さんとはもともと一切知らなかった仲ですし、選挙戦を通じてお話をさせていただいたのは公開討論会の時に一度ごあいさつをした、というだけ」と語った様子が映された。

 さらに村瀬氏の「知事という立場にあるので、何らかのメッセージを発信するべきではないんでしょうか」という問いには、斎藤知事は「私は選挙戦の時は知事という立場ではなかったので、いち候補者として選挙戦はしっかり…」と回答。村瀬氏が「今もこの情報はネット上で流布され続けている」と重ねると、斎藤氏は「インターネット上における誹謗(ひぼう)中傷とか、人を傷つけるようなことはやはり、あってはならないと思いますし、そこは各発信者、受信される側もSNSにきちっと対応されることが大事」と述べた。

 スタジオでこのやりとりのVTRを見た村瀬氏は「公益通報者保護法というものができてからは社会のあり方が変わってきたのかと思ったんですけれど、今回兵庫県で起きたことは、公益通報者保護という観点からは、本当に恐ろしいことが起きている公益通報をした人が亡くなるという、いたましい事態に発展した上に、亡くなった後も選挙の中で、そして今も、その方のプライベートな情報とされるものが流布されています」とまとめた。さらに斎藤知事の対応についても「VTRにあったように、人ごとのような対応しかありませんでした。これは知事本人に対する批判が書かれた文章がまかれた時に、すぐに知事の権限を使って犯人捜しをして、会見で『うそ八百』だとか『公務員失格』などと激しく反論したことと、あまりにも違う対応ではないかと思う」と批判。トップとして「元部下やその家族の人権を守る姿勢を見せて欲しいと思います」と呼びかけた。

 放送後には「報道特集」がトレンド入り。賛否の声が多く上がり、大きな反響となっている。
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https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202412020000319.html

斎藤元彦知事らを公職選挙法違反で告発「針の穴に糸を通すような難しい弁解」郷原信郎弁護士
[2024年12月2日11時33分]

     (斎藤元彦知事(24年11月撮影))

 元検事の郷原信郎弁護士と神戸学院大の上脇博之教授が2日、兵庫県の斎藤元彦知事が再選された知事選でPR会社経営者に違法に報酬を支払ったなどとして、斎藤氏と経営者に対する公選法違反(買収、被買収)容疑の告発状を1日付で兵庫県警と神戸地検に郵便で発送したと明らかにした。郷原、上脇両氏は2日午前、オンラインで会見した。郷原弁護士は「早ければ今日中に届くと思います」とした。

 告発状によると、メルチュが斎藤氏から戦略的広報業務を受託し、ネットによる選挙運動を含む広報全般の企画・立案を実行。斎藤氏が71万5000円を選挙運動への報酬として支払い、選挙運動員に金銭を供与した、としている。

 PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」で、経営者の女性が知事選の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開していた。

 郷原弁護士は「上脇教授と慎重に検討した上、公選法違反であり、この支払いが選挙運動の報酬に該当すると判断した」と説明した。

 斎藤氏は11月25日の記者会見で、PR会社に支払った71万5000円は公選法で認められたポスターの制作費などだったと説明。代理人弁護士も会見し、「交流サイト(SNS)戦略や広報全般を任せた事実はない」と述べ、公選法が禁じる運動員買収を否定した。

 郷原弁護士は「この弁解は、どう考えても、なかなか通らない。説明自体が針の穴に糸を通すような難しい弁解であり、ちょっとしたことで崩れてしまうような弁解だと思う。弁解が成り立たないことを判断する根拠が十分にある」と強調した。
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https://www.nikkansports.com/general/news/202412020000298.html

斎藤元彦兵庫県知事に告発状「PR会社経営者を買収」公選法違反と大学教授ら
[2024年12月2日11時51分]

     (郷原信郎弁護士(共同))
     (上脇博之神戸学院大教授(共同))

 兵庫県の斎藤元彦知事が再選された知事選でPR会社経営者に違法に報酬を支払ったなどとして、上脇博之神戸学院大教授と郷原信郎弁護士が2日、斎藤氏と経営者に対する公選法違反(買収、被買収)容疑の告発状を1日付で兵庫県警と神戸地検に郵便で発送したと明らかにした。

 PR会社は兵庫県西宮市の「merchu(メルチュ)」で、経営者の女性が知事選の広報全般を担ったとするインターネット記事を公開していた。公選法は有権者や運動員に対し、金銭や物品のほか、財産上の利益、職務を供与することを禁じている

 告発状によると、メルチュが斎藤氏から戦略的広報業務を受託し、ネットによる選挙運動を含む広報全般の企画・立案を実行。斎藤氏が71万5千円を選挙運動への報酬として支払い、選挙運動員に金銭を供与した、としている。

 斎藤氏は11月25日の記者会見で、PR会社に支払った71万5000円は公選法で認められたポスターの制作費などだったと説明。代理人弁護士も会見し「交流サイト(SNS)戦略や広報全般を任せた事実はない」と述べ、公選法が禁じる運動員買収を否定した。

 女性が公開した記事によると、同社は選挙用プロフィル写真の撮影やキャッチコピーの提案、SNSの公式応援アカウントの運用などを手がけたとしている。

◆兵庫知事選PR会社の経過

▼11月17日 兵庫県知事選で斎藤元彦氏が再選

▼20日 PR会社「merchu(メルチュ)」経営者の女性が交流サイト(SNS)を使った戦略を提案し「広報全般を任された」などとする記事をインターネットに公開

▼25日 斎藤氏がポスターの制作費などとして約70万円を支払ったと認め、公選法違反には当たらないと説明

▼27日 斎藤氏の代理人弁護士が記者会見し「SNS戦略や広報全般を任せた事実はない」と運動員買収を否定

▼12月2日 上脇博之神戸学院大教授らが公選法違反容疑の告発状を1日に郵便で発送したと記者会見

(共同)
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●それでも原子力「規制」委員会ではなく「推進」委員会…委員長をはじめ、石渡明氏以外の他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」もなし

2024年11月07日 00時00分14秒 | Weblog

[↑ ※「地震列島の原発安全性に警告」(週刊金曜日 1457号、2024年01月26日号)]


(2024年09月21日[土])
それでも原子力「規制」委員会ではなく、核発電「推進」委員会と呼ばざるを得ない…石渡明氏の退任で、さらなる暴走が始まる。《5人の規制委委員の一人石渡明氏は「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。科学者の矜持を示した》(古賀茂明さん)。委員長をはじめ、他の委員の皆さんは「科学者」ではないし、「矜持」なんて持ち合わせてはいないのでしょうね。再びの取り返しのつかない事故が起こったとして、核発電「推進」委員会の各委員はどう責任を負うのでしょうか?
 《とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた》(東京新聞)。

   『●「「アイドル」を守れ!」
     『週刊金曜日』(2014年6月6日、994号)についてのつぶやき
    「《野中大樹氏【規制委に「原子力ムラ重鎮 原発再稼働の布石】、
     《安倍政権が示した人事案は、田中知……石渡明……の二人。
     田中氏は元日本原子力学会会長で、……推進派の重鎮》。
     原子力「ムラ寄生」委員会へ驀進」

   『●原子力「規制」委員会の田中俊一委員長、
     川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」…
    《石渡明委員(地質学)は主な震源となった断層帯全体が動いても、
     川内原発の揺れは想定の四分の一程度にとどまると説明。記者会見した
     田中俊一委員長は「安全上の理由があれば止めなければならないが、
     今の状況で問題があるとは判断していない」と話した。しかし、
     熊本地震では十四日にM6・5の地震があった後にM7・3の本震が
     発生。小さな地震が誘発されることはあるが、これほどの規模が
     続くのは想定されていない

   『●鈴木耕さん《一度、活断層だと判断したものを電力会社が独自調査で
      否定したら、それを受けて規制委が再調査するというのであれば…》
    《会合で、地質を担当する石渡明委員は「審査資料の品質に疑問があり、
     ほかの審査と同じように続けるのは適切ではない」と指摘。他の委員
     からも異論は出なかった。更田豊志委員長は「科学的な作法に
     のっとっていないと話にならず、今回はお話にならないケース
     審査会合を開ける状況ではない」と述べた。敦賀2号機は原子炉建屋
     直下の断層が、規制委の専門家チームに地震を引き起こす活断層と
     指摘されている。原電は指摘を否定し続けているが、審査で活断層と
     確定すれば廃炉は免れない

   『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考えで
     しょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?
    「井上能行記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】現代版
     「水戸黄門」】
     https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2020030202000167.html
    《舞台は原子力規制委員会の審査会。黄門様は審査会の座長役を務める
     地質学者の石渡明・同委員会委員、助さん格さんは原子力規制庁の
     職員、悪徳商人(越後屋)の役回りは日本原子力発電(原電)だ。
     原電は敦賀原発2号機が地質学的な理由から廃炉の窮地に立たされて
     いて、その申し開きをしている》

   『●核発電人災の反省はどこに? 《熟議より、政府の都合を優先》する
     原子力「推進」委員会、《フクシマを「なかったことにする」のか》?
    《新制度はGX基本方針の閣議決定直前、八日の規制委定例会に諮られた。
     しかし、地震や津波に関する審査を担う石渡明委員が「安全側への
     改変ではない」と強く反対し、結論は保留に。十三日の臨時会でも、
     石渡委員は「科学的、技術的な新知見に基づくものではない」と
     老朽原発運転の危険性を訴え、姿勢を変えなかったため多数決での
     決定となった。“強行採決”の後、性急さを問われた山中伸介委員長
     は「法案のデッドライン(締め切り)があるので仕方がない」と釈明
     した。地震担当の委員の警告を十分に検討するいとまもないとは、
     熟議より、政府の都合を優先させたと認めているようなものであろう》

   『●《原状回復》することも無く、堂々と《原発回帰》へと暴走し、この
     12年間、着々と《原発復権》…3.11東京電力核発電人災の教訓はどこに?
    《最後まで反対した石渡明委員は、安全性に問題があるために審査期間が
     長くなるほど廃炉までの期間が長くなり「より高経年化(老朽化)した
     炉を将来動かすことになる」と指摘した。まさに二律背反である。
     石渡委員の「科学的、技術的な知見に基づいて人と環境を守ることが
     規制委の使命だ。運転期間の制限を法律から落とすのは、安全側への
     改変とは言えない」との主張はもっともである》

   『●東京新聞《<ぎろんの森>原発推進組織に逆戻りか》―――― すごく
       控えめな表現…単に「原子力規制委員会」に看板を掛け代えただけ
    《原発事故を二度と起こしてはならない。少しでも安全性に不安があれば
     運転してはならない、というのが事故の教訓のはずです。しかし
     規制委は原子炉等規制法(炉規法)が「原則四十年最長六十年
     定める原発運転期間を巡り、再稼働の審査などで停止した期間を
     運転年数から除外して六十年超の運転を容認する新たな規制制度を
     決めました。地質の専門家である石渡明委員反対意見を切り捨てる
     異例の多数決でした。決定の性急さを問われた山中伸介委員長は、
     記者会見で「(炉規法改正)法案のデッドライン(締め切り)が
     あるので仕方ない」と釈明しましたが、原発推進のためには規制を
     緩めても仕方がない、とも聞こえます》

   『●原発推進を打ち出す政府の方針を原子力規制委員会が追認…「推進」委、
        核に巣食う核「寄生」委、例外中の例外のはずが原則40年を無視
    《しかし、山中委員長は「原発の寿命は科学的に一律に定まるものでは
     なく規制委員会として意見を言う立場にない」として、ルール変更を
     容認した。原発の経年劣化を考えれば、安全性と運転期間が無関係
     というのはあり得ない。一方、5人の規制委委員の一人石渡明氏は
     「科学的・技術的な新しい知見に基づくものではなく、安全性を高める
     方向での変更とは言えない」と述べて反対を貫いた。
     科学者の矜持を示したのだ》

 宮尾幹成記者による、東京新聞の記事【原発「60年超運転」に反対を貫いた思いを振り返る 原子力規制委員・石渡明氏が退任<記者会見詳報>】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983)。《原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成)》。

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/354983

原子力規制委が問われる「安全側」の姿勢 政権が「原発活用」に傾く中で 「60年超運転」反対した委員が退任
2024年9月19日 06時00分

 原子力規制委員会の石渡(いしわたり)明委員(71)が18日、任期満了で退任した。石渡氏は、岸田政権が進めた原発の60年超運転を可能にする法改正に伴う規制制度の変更に際し、規制委の会合安全側への改変とはいえないなどとして最後まで反対日本原子力発電原電敦賀原発2号機の審査では、原子炉直下の活断層の存在を否定できないとして再稼働不可の結論を導いた。(宮尾幹成


◆就任前に日本原燃から報酬を得た田中知委員「独立してやってきた」

 石渡氏は東京・六本木の原子力規制庁(規制委事務局)で記者会見し「原子力基本法原子炉等規制法といった法律を守ることが、使命だと思って就任した。炉規法の柱だと思っていた『40年ルール』を外してしまうことに納得できなかった」と振り返った。


毅然と「反対」貫いた胸中は
原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>


     (
原子力規制委員会の委員を退任し、記者会見する石渡明氏。
      左は田中知氏=東京都港区で(市川和宏撮影))

 同じく退任する田中知(さとる)委員(74)も会見。使用済み核燃料の再処理工場などの審査を担当する一方で、就任前に運営する日本原燃から報酬を得ていた。中立性を問われると「明確に仕事の目的とか意味を理解してやってきた。独立してやってきたかと思う」と述べた。

 石渡氏は東北大大学院理学研究科教授や日本地質学会長を経て、2014年9月に就任。2期10年務めた。24年9月19日付で、石渡氏の後任に山岡耕春名古屋大名誉教授、田中氏の後任にカナダ・マクマスター大の長崎晋也元教授が就く。(宮尾幹成山下葉月


   ◇   ◇



◆石渡明氏が主張し続けた「安全側」の論理

 老朽化した原発の長期運転などに異議を唱えたり、活断層の存在を否定できないとして敦賀2号機の再稼働を認めなかったりと、原発推進勢力にとっては障壁ともなってきた石渡明氏が規制委から退く。自民党を中心に原発活用の声が高まる中、今後、規制委が事故のリスクなどに対し、「安全側」に沿った判断を示していけるのかが問われる。

 「筋の通らないことは、しっかりと言う人だった。素直に『自然の声』を聞き、審査していたのではないか」。石渡氏と接してきた規制委の幹部はそう評価する。この幹部が例として挙げたのが、規制委が原発の60年超運転に向けた規制制度案を審議した時だった。

 石渡氏は昨年2月の臨時会合で「この改変は科学的、技術的な新知見に基づくものではない安全側への改変とも言えない」と一貫して反対した。

 原発の運転期間は、法改正で規制委の審査などで停止した期間分の運転延長を認め、60年超運転を可能とした。石渡氏は「審査を厳格にすればするほど、より高経年化(老朽化)した炉を運転することになる」と苦言。だが、他の4人は賛成し、規制委は多数決で認めた。規制委の決定は全会一致がほとんどで異例の決着だった。

 敦賀2号機を巡っては、石渡氏は現地で地質に直接触れて精力的に調べた。まとめた審査書案では「(原電の)評価は安全側とは言えない」との文言を繰り返し原電の主張を退けた。

 とはいえ、石渡氏によると再稼働を認めなかったのは敦賀2号機の1基だけで、ほかの12基は認めた。石渡氏は退任会見で「9基が審査中で、心残りはある」と話す。

 能登半島地震が起きた北陸電力志賀2号機(石川県)や、南海トラフ地震の影響が懸念される中部電力浜岡3、4号機(静岡県)などの審査が続く。電力会社や政権からの圧力に屈せず、規制委が独立性を持って判断するのか、さらに厳しい目が注がれることとなる。(荒井六貴

【関連記事】原子力規制委員・石渡明氏 退任記者会見で何を語った? 「悪魔の証明」批判に切り返す<詳報>
【関連記事】原発「60年超運転」法が成立 自公維国などが賛成 電力業界の主張丸のみ 福島事故の反省と教訓どこへ
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●《<無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である>…無実の人を罰するのは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》

2024年10月04日 00時00分25秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]


(2024年09月29日[日])
(東京新聞社説)《16世紀のフランスの思想家・モンテーニュにこんな言葉がある。 <無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である> 捜査にも裁判にも誤りは起こる。無実の人を罰するのは究極の国家犯罪といえる理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ》。

 償いようのない警察・検察による犯罪…せめて、再審法の改正を、《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ無実の人にとっては法との闘いが強いられている何という非人道的なことか》。
 【<社説>袴田さんに無罪判決 再審に道開く法改正こそ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/356843?rct=editorial)。《静岡県の強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さんに静岡地裁の再審公判で「無罪」が言い渡された。無実の訴えから半世紀余。早く真に自由の身とするためにも、検察は控訴してはならない。「開かずの扉」と評される再審制度も根本的に問い直すべきだ》。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!
   『●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道を
     しました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》

 自白偏重人質司法、そして、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。事件発生から、投獄から、死刑判決から、一体何年を要しているのか!
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

 《何という非人道的なことか》(桐山桂一さん)。《刑事訴訟法の再審規定再審法の改正》が全く進まないニッポン。《台湾では冤罪をなくすために、めざましい改革が進行中》だそうだ。羨ましい限りだ。《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度》…何の進歩も無く、《日本の刑事司法のガラパゴス化》(鴨志田祐美さん)。
 言うまでもなく袴田冤罪事件、《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度》の例ではないか。《残酷で異常な出来事と欧米などでは受け止められている》、《日本でも放置し続けてきた再審法を整備すべきときが来ている法務・検察はそのことも自覚すべきである》(東京新聞社説)。何十年にも渡って無実の袴田巌さんを牢屋につなぎ、しかも証拠が捏造されていたとまで裁判所が指摘。再審裁判で、「有罪」を主張するのはいったいどういう神経か? しかも、検察は再び死刑を求刑した。なんという冷酷…。(大谷昭宏さん)《この期に及んでなお、「死刑を求刑する」と言い放つ検察官に、いまも背筋が凍りついている》。《いまも、死刑囚のまま》な状況から、漸く解放された袴田巖さん。検察の控訴など、絶対に許されない。一体どこまで人権侵害すれば気が済むのか。控訴によって、さらなる人権侵害は許されない…(東京新聞社説、2023年10月28日)《無実の訴えから半世紀日本の刑事司法の異様さをも表している。すでに87歳の高齢。残る人生と名誉をこれ以上、検察は奪ってはいけない》。

=====================================================
https://www.tokyo-np.co.jp/article/356843?rct=editorial

<社説>袴田さんに無罪判決 再審に道開く法改正こそ
2024年9月27日 07時32分

 静岡県の強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さんに静岡地裁の再審公判で「無罪」が言い渡された。無実の訴えから半世紀余。早く真に自由の身とするためにも、検察は控訴してはならない。「開かずの扉」と評される再審制度も根本的に問い直すべきだ

 「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」-。1985年に刑事法の大家だった平野龍一・元東京大学長は論文にそう記した。

 80年代に死刑囚が相次いで再審無罪となった。免田事件財田川(さいたがわ)事件松山事件島田事件まさに死刑台からの生還だった。

 袴田さんは戦後5例目になる。事件は66年。それから58年もたって、やっと「無罪」の声を聞いた気の遠くなる歳月を考えても、刑事司法関係者は深刻な人権問題だと受け止めるべきである

 異常な取り調べだった。袴田さんは強く否認したが、連日、平均12時間を超える過酷な調べを受け体調も崩した。取調室で小便もさせられた。拷問に等しい。20日目に「自白」したが、同地裁は再審判決で「自白調書は非人道的な取り調べで獲得されたもので、捏造(ねつぞう)と認められる」と指弾した。

 死刑確定の証拠も怪しかった。みそタンクの中から発見された「血痕の付いた5点の衣類」は、確定判決の根拠とされたものの、そもそも事件から約1年2カ月後に見つかったこと自体に不自然さが伴う。血痕に「赤み」が残っていた点も鑑定で「1年以上では赤みは残らない」とされた。

 この点についても同地裁は「捜査機関によって血痕を付ける加工がされ、タンク内に隠匿されたものだと断罪した。捜査機関が故意に袴田さんを犯人に仕立て上げたのだ何と恐ろしいことか


◆3重の不正義を許すな

 袴田さんの裁判を見るだけでも、いまだ「絶望的な刑事裁判が続いているのは明らかだ。

 とりわけ無罪までの時間が長すぎる。最高裁は75年、「疑わしきは被告人の利益に」との刑事裁判の原則が再審制度にも適用されるという決定を出した。

 この原則に立てば、もっと早く袴田さんに無罪が届けられたはずだ。死刑確定の翌年に第1次の再審請求がされたが、再審が確定するまで実に42年もかかった

 無実の人を罰する不正義真犯人を取り逃がす不正義無罪まで長い歳月を要する不正義。冤罪(えんざい)には3重もの不正義がある。これはあまりに絶望的である

 袴田さんの無罪はゴールではなく、刑事訴訟法の再審規定再審法を改正するためのスタートの号砲とすべきである。

 再審法は約100年前の条文を使って、戦後もずっと放置されてきたわずか19条しかない再審法の改正は喫緊の課題である

 例えば無罪にたどり着くまで長い時間を要するのは、再審開始決定に検察官が不服申し立てをできる仕組みがあるからだ。

 袴田さんの場合も、2014年に地裁で再審開始決定が出ながら、検察官が即時抗告をしたため、再審開始が確定するまで約9年も経過してしまった

 いったん再審が決まれば、検察官の不服申し立ては禁止する法規定が必要だ冤罪の被害者は一刻も早く救済すべきなのは当然ではないか。今回の無罪判決についても、検察は控訴せずに無罪を確定させるべきである。

 証拠開示の在り方も大きな問題だ。再審については明文の規定が存在せず、裁判所の裁量に委ねられているにすぎない

 存在しないと検察側が主張していた5点の衣類ネガフィルムが保管されているのが判明したのは14年のことだ。証拠隠しともいえる行為が再審の扉を閉ざしていたに等しい。

 このような不正義を防ぐためにも、無罪に結びつく、すべての証拠を検察側に開示させる法規定を設けねばならない。

 現在、超党派の国会議員による「再審法改正を早期に実現する議員連盟」ができている。衆参計347人の議員が名前を連ねる。


◆究極の「国家犯罪」犯す

 法務省が再審法改正に後ろ向きならば、議員立法で進めてほしい。再審法改正を求める市民集会は19日も都内で開かれた=写真。世論の後押しこそ大事だ。

 16世紀のフランスの思想家・モンテーニュにこんな言葉がある。

 <無実者を罰することは、犯罪事実よりも犯罪的である
 捜査にも裁判にも誤りは起こる。無実の人を罰するのは究極の国家犯罪といえる。理不尽な刑事司法とはもう決別すべき時だ
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●再審判決・無罪…《事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道をしました。袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します》

2024年09月30日 00時00分38秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]


(2024年09月28日[土])
検察・警察、裁判所、マスコミ…。袴田巖さんや袴田秀子さんの58年間、償いようがないでしょ? あまりに残酷過ぎる58年間。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》
   『●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」
      判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!



[「袴田さん 無罪」「衣類など 証拠捏造認定」(朝日新聞、2024年09月27日[金])]


[「検察は控訴断念を」]


[「「三つの捏造」捜査断罪」 「5点の衣類・押収物 否定」 「自白を強要 非人道的」]


[「58やっと「自由の扉」」 「裁判長が謝罪 姉「巌の半生いかして」」]


 毎日新聞の記事【無実の叫び 袴田事件/「時間かかり申し訳ない」 再審無罪の袴田巌さんに裁判長が謝罪】(https://mainichi.jp/articles/20240926/k00/00m/040/164000c)。《静岡地裁の国井恒志裁判長…その上で、「(袴田さんの逮捕から再審無罪確定まで)ものすごく時間かかることに本当に申し訳なく思うと謝罪した。国井裁判長は判決言い渡し後、袴田さんの姉秀子さん(91)に、検察官には無罪判決を不服として控訴する権利があることを説明。「裁判所は自由の扉を開けた。しかし、この扉は閉まる可能性もある。健やかにお過ごしください」と語り掛けた》。


 森達也さんのつぶやき:

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https://x.com/MoriTatsuyaInfo/status/1839459820128358888

森達也(映画監督・作家)@MoriTatsuyaInfo

捜査機関の捏造が正式に認定されたならばなぜメディアは、当時の静岡県警について取材しないのか単独の犯行なのか組織的なものなのか静岡県警には拷問と捏造の歴史がある。顔や名前を晒せとは言わない。でも捏造の構造くらいは追求すべきだ

午前9:19  2024年9月27日
―――――――――――――――――――――――


 《読者はこうした報道を何日もシャワーのように浴びた。…裁判官たちも例外ではない…袴田事件の《冤罪に加担したメディアの責任》。
 毎日新聞の記事【袴田事件/捜査当局情報に傾斜 袴田さん 毎日新聞報道検証】(https://mainichi.jp/articles/20240927/ddm/002/040/101000c)。《静岡県でみそ製造会社の専務一家が殺害された事件当時、袴田巌さん(88)を巡る報道は過熱した。1966年の逮捕から起訴までは捜査当局の視点に偏った記事が目立ち、袴田さんを犯人視する表現もあった。本紙(静岡県版を含む)の当時の記事を検証した。毎日新聞は7月4日夕刊で有力な容疑者として袴田さんのイニシャルを使い「従業員『H』浮かぶ」とする記事を掲載。逮捕を伝える8月19日朝刊では、袴田さんが容疑を否認していることを掲載する一方で「刑事たちの執念と苦しさに耐えたねばりが功を奏して(中略)逮捕にまでたどりついた」と表現した。袴田さんが「自白」に転じたことを伝えた9月7日朝刊も「全力捜査がついに犯罪史上まれな残忍な袴田をくだしたわけで、慎重なねばり捜査の勝利だった」と、捜査当局と一体化したような書きぶりだった。自白に重きを置きすぎた報道とも言える》。


 望月衣塑子さんのつぶやき:

――――――――――――――――――――――――――
https://x.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1839483575277903960

望月衣塑子@ISOKO_MOCHIZUKI

袴田巌さん、再審無罪検察庁の組織防衛のための愚かな抵抗で、再審公判が昨年10月に開かれ、決着が長引かされた。検察だけではない、当時の東京新聞をはじめとしたマスコミのほぼ全社が、袴田巌さんを犯人視する報道を繰り返し、死刑判決に加担したと思う。

私たちマスコミに関わる記者たちは、捜査当局一辺倒になりすぎた故に、袴田さんを犯人視し続け、冤罪をうみだすことに加担した過去の過ちを絶対、忘れてはならない。

東京新聞の今日9月27日の1面です。


袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫びします。

事件当時、東京新聞は、袴田巌さんを犯人とする報道をしました。

袴田さんと家族の人権、名誉を傷つけたことを深くお詫び致します。

1966年8月17日、静岡県警は強盗殺人容疑などで袴田さんの逮捕状を取り、翌18日に逮捕しました。本紙は同日夕刊で取り調べの段階から「犯人はやはり袴田だった」という見出しで報じました。

また、袴田さんは逮捕前から否認を続けていましたが、逮捕から20日目、2回目の拘留期限の3日前に自供を始めたとされています。

本紙は66年9月7日付静岡版で「粘りの捜査にがい歌 袴田の仮面はぐ」との見出しで記事を掲載しました。

逮捕段階では罪が確定していないのに、袴田さんを「犯人」と報道した本紙にも、冤罪を生んだ責任はあります

本紙は現在、容疑者を犯人と決めつけない「事件報道ガイドライン」を策定しています。今後も予断や偏見を拝した冷静な報道を続けてまいります。

https://tokyo-np.co.jp/article/356688

午前10:53  2024年9月27日
――――――――――――――――――――――――――

 一方、朝日新聞には、「お詫び」の言葉は見当たらない。


 償いようのない警察・検察による犯罪…控訴などあり得ない。
 東京新聞の【<コラム 筆洗>詩人の谷川俊太郎さんが書いた『生きる』にこんなくだりがある…】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/356817?rct=hissen)。《▼そのブーム時には既に拘束されていた事実に奪われた歳月の長さを痛感する。一家4人強盗殺人事件で66年に逮捕され、死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審公判で静岡地裁は無罪判決を言い渡した▼無実を訴えながら、美しいものとの出会いが制限された独房で死刑執行におびえた日々。支えた姉ひで子さん(91)ともども、冤罪(えんざい)という「悪」を拒み続け、たどり着いた節目である▼釈放され10年がたっても、長い拘束の影響で妄想が出る巌さんには胸が痛むが、判決後のひで子さんの笑顔に救われる思いがした▼検察が控訴せずに判決が確定し、弟と姉が事件から解放されることを。2人が味わうべき喜びを先の詩の続きが教える。<生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ>》。


 海外からの視線…《日本の司法は中世なみ》《日本の前時代的な刑事司法制度》。
 岸本拓也中山岳両記者による、1年半ほど前の2023年3月20日の東京新聞の記事【こちら特報部/「異様さ」に海外も注目 再審開始決定の袴田さんめぐる日本の刑事司法 死刑囚生活45年、再審可否を延々議論】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/239168)。《1966年の静岡一家4人殺害事件で死刑が確定した元ボクサー袴田巌さん(87)。13日の東京高裁の再審開始決定は、欧米など外国のメディアも速報した。驚きとともに強調されているのが、半世紀近い身柄拘束と、87歳という高齢だかねて国連も問題視してきた日本の人権感覚。海外から、どんな視線が注がれているのか。(岸本拓也中山岳)》


 南野森さんのつぶやき:

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https://x.com/sspmi/status/1839213323923108113

南野 森(MINAMINO Shigeru@sspmi

《メモ》袴田事件に関わった裁判官(敬称略)

【死刑判決】
①静岡地判1968年9月11日👉死刑(石見勝四・高井吉夫・熊本典道
②東京高判1976年5月18日👉控訴棄却(横川敏雄・柏井康夫・中西武夫)
③最2小判1980年11月19日👉上告棄却(宮崎梧一・栗本一夫・木下忠良・塚本重頼・鹽野宜慶)

【第1次再審請求】
④静岡地決1994年8月8日👉請求棄却(鈴木勝利・伊東一広・内山梨枝子)
⑤東京高決2004年8月26日👉即時抗告棄却(安広文夫・小西秀宣・竹花俊徳)
⑥最2小決2008年3月24日👉特別抗告棄却(今井功・津野修・中川了滋・古田佑紀)

【第2次再審請求】
⑦静岡地決2014年3月27日👉再審開始と死刑・拘置の執行停止を決定(村山浩昭・大村陽一・満田智彦)
⑧東京高決2018年6月11日👉原決定取消、再審請求棄却(大島隆明・菊池則明・林欣寛)
⑨最3小決2020年12月22日👉原決定取消、東京高裁に差戻し(林道晴・戸倉三郎・林景一・宮崎裕子・宇賀克也)
⑩東京高決2023年3月13日👉検察の抗告を棄却(大善文男・青沼潔・仁藤佳海)

【再審】
⑪静岡地判2024年9月26日👉無罪判決!(國井恒志・益子元暢・谷田部峻)

午後5:00  2024年9月26日
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 2014年3月27日、村山浩昭・元静岡地裁裁判長は袴田巌さんの死刑と拘置の執行を停止し、釈放を決めた裁判官…「これ以上拘置するのは耐えがたいほど正義に反する」…《2014年3月、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、その捏造証拠による死刑判決によって長期間、死の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」「拘置をこれ以上継続することは、耐えがたいほど正義に反する」とし、再審の開始と死刑および拘置の執行停止を決定した》(長周新聞)。

   『●袴田事件・釈放!: 「捜査機関が重要な証拠を捏造した疑い」
                 「拘置の続行は耐え難いほど正義に反する」



 自白偏重人質司法、そして、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。事件発生から、投獄から、死刑判決から、一体何年を要しているのか!
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/239168

こちら特報部
「異様さ」に海外も注目 再審開始決定の袴田さんめぐる日本の刑事司法 死刑囚生活45年、再審可否を延々議論
2023年3月20日 18時14分

     (袴田巌さん=13日午後、浜松市)

 1966年の静岡一家4人殺害事件で死刑が確定した元ボクサー袴田巌さん(87)。13日の東京高裁の再審開始決定は、欧米など外国のメディアも速報した。驚きとともに強調されているのが、半世紀近い身柄拘束と、87歳という高齢だかねて国連も問題視してきた日本の人権感覚。海外から、どんな視線が注がれているのか。(岸本拓也中山岳

【関連記事】袴田さんの再審開始が確定、無罪の公算強まる 検察側が特別抗告を断念 1966年一家殺害 死刑事件で5例目

 

◆英BBC、米CNN、中東アルジャジーラも

 「袴田さんは半世紀近くの間、不当に拘束されて、人間としてあってはならない残酷な扱いを受けた。この点を英国の人たちは異常なことと見ている」

 13日に「45年間の死刑囚生活を経て再審が認められた日本人男性」と報じた英紙ガーディアン東京特派員のジャスティン・マッカリーさん。「こちら特報部」の取材に対し、事件への自分や母国の受け止めをこう語った。

 同日は他にも、海外メディアのサイトに再審開始決定を伝える見出しが並んだ。「袴田さんの再審開始、東京高裁が認める」(英BBC放送)、「日本の裁判所は、1966年の殺人事件を巡る最長の死刑囚の再審請求を認めた」(米CNN)といった具合だ。

 欧米だけでなく「日本の裁判所、87歳死刑囚の再審を支持 袴田巌は45年間独房に監禁された」(中東・アルジャジーラ)、「47年を死刑囚で服役した日本の87歳男性に裁判所が再審許可」(韓国・ソウル新聞)などニュースは世界中を駆け巡った


◆「日本では裁判所と検察の誤った判断の代償として、死が待っている」

 各メディアは「日本は米国とともに主要な先進民主国の中で、いまだに死刑を採用している例外的な国だ」(BBC)などと解説。際立つのは、その多くが「世界で最も長く拘置された死刑囚」と袴田さんを紹介していることだ。

 日本メディアでは、ほとんど見られない表現だが、ギネスブックのサイトには、2011年に「世界で最も長く収監されている死刑囚」として袴田さんが認定されている。現在は1968年9月の一審の死刑判決から、釈放された2014年3月までの「45年」が認定記録だ。

     (東京高検に特別抗告の断念を求め、記者会見する弁護団
      事務局長の小川秀世弁護士(右)ら=16日、東京都内)

 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」も同様の認識で、アムネスティ日本の中川英明事務局長は「アムネスティ独自の調査でも袴田さんの拘束は最も長い」と話す。検察が期限の20日までに特別抗告すれば、「袴田さんが裁判を受ける権利を損なう。公正な裁判を妨害すべきではなく、再審の実現に協力すべきだ」と求める。

 世界的に見ても異様な事件であるためか、死刑制度が残る米国でも20年にCNNが特集。日本の有罪率が99.9%と極めて高い状況や、米国と違って、容疑者が弁護士の立ち会いなしで取り調べられる日本の司法制度の特異性を否定的に紹介した。ハーバード大教授が、日本の有罪率が高い理由を「検察官が非常に少ない。彼らの仕事量を考えると、最初に有罪判決に焦点を当てる。本当に罪を犯したか否かを考える時間はない」と解説している。

 特集は、無罪判決という形で誤りを認めることが「裁判官と検察官の双方のキャリアにとって有害と見なされる可能性がある」との見方を示す。その上で「日本では(裁判所と検察の)誤った判断の代償として、死が待っていることもある」とした。


◆「正義の時が来た!」

 一方、袴田さんに14年に名誉王者ベルトを贈った世界ボクシング評議会(WBC)は14日、ホームページに「滞った正義を獲得するため闘う」と連帯のメッセージを掲載。日本プロボクシング協会の公式ツイートにも、WBC関係者が「It's time for Justice!正義の時が来た!)」と投稿した。

 同協会「袴田巌支援委員会」委員長で、元東洋太平洋バンタム級王者の新田渉世さん(55)は「WBCのスレイマン会長はじめ海外のボクシング関係者は、常日ごろ袴田さんを気にかけてくれてきた」と話す。

 袴田さんが収監中だった08年、「ハリケーン」と呼ばれた米国の元ボクサーで、殺人罪で20年近く投獄された後に無罪となったルビン・カーター氏が、袴田さんを励ますビデオメッセージを寄せた。新田さんは「袴田さんは『東洋のハリケーン』として、海外でも認知されている。今回の決定後、『フリー、ハカマダ』の声はネットなどで広がっている」と話す。


◆国連の委員会「強要された自白の結果、死刑が科されたという報告に懸念」

 死刑が廃止されている欧州などでは、もともとこの事件への関心が高い。08年、姉のひで子さん(90)が洞爺湖サミットに参加する主要8カ国(G8)の大使館などに救済を求めた際は、「42年の拘束は胸が痛むといった反応があった。袴田さんが釈放された14年には、国際人権規約を担当する国連の委員会が「強要された自白の結果、死刑が科されてきたという報告は懸念される事項」と指摘した。

 一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(大阪市)の藤本伸樹研究員は「袴田さんは自白を強要され、死刑判決後も長期にわたり独居で拘禁された国際的には、日本の司法制度の問題を示す代表的な冤罪事件の一つとして扱われてきた」と話す。


◆日本の再審規定は「周回遅れ」…変えるべき時

     (検察庁)

 そんな事件に改めて下された司法判断で、刑事訴訟法の再審規定再審法見直しが注目されている。裁判所の再審開始決定への検察の不服申し立てに制限がなく、検察側に対する証拠開示請求がほとんど認められないからだ

 熊本大の岡田行雄教授(刑事法)は「欧米などでは、冤罪事件や誤判の発覚をきっかけに再審制度が改められてきた」と説く。例えばドイツは1960年代半ばの制度改正により、裁判所が再審開始決定すれば検察は不服申し立てできず、再審の場で主張するようになった英国では、裁判所から独立した委員会が検察側の証拠を集めて閲覧し、再審を始めるか判断している台湾でも、有罪確定後に再審請求のためなら公判や捜査段階で集めた証拠を閲覧できる

 それに比べて「日本は何周も遅れている」と岡田さんは指摘。「再審請求審は本来、無罪の可能性がある事案を探す手続きだそれなのに、日本では検察の抗告などで延々と『再審するかどうか』に時間をかけているそもそも再審請求しても裁判所がたなざらしにしたままで、審理が進まないケースすら目に付く」と苦言を呈する。

 「迅速に再審開始を確定させ、有罪か無罪かは再審の場で争われるようにすべきだ現行の規定では再審を始めるまでに時間がかかり、冤罪被害者や親族は高齢になっても苦しむ。刑訴法改正を含め、法整備を進める時期にきている」

 袴田さんの記事を何度も書いてきた前出のガーディアン特派員マッカリーさんも、この先を注視する。「海外からは日本に死刑制度の廃止を求める声が上がるが、日本は死刑を支持する声が根強く、あまり変わらなかった。袴田さんのように著しく人権を侵害された事件を受けて、日本がこれからどうするのか、関心を持って見ている」


◆デスクメモ

 在京6紙は全紙が14日朝刊の社説で、今回の再審開始決定について書いている。東京高裁の判断を高く評価こそすれ、否定する意見はない。国際的にも特異なこの事件の経過が、広く知られるようになった結果だろう。さらに争って、国民を納得させられる理由があるとは思えない。(本)
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●《袴田巌さん…静岡地裁…無罪(求刑死刑)を言い渡した》…当然の「無罪」判決が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!!

2024年09月29日 00時00分17秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]


(2024年09月26日[木])
いまも、死刑囚のまま》な袴田巖袴田巌)さん…袴田事件、《再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る》………そして、当然の判決無罪」が漸く! 検察がこの再審判決に対して控訴するなど許されない!! 《一刻も早い無罪確定》を。漸く《いまも、死刑囚のまま》な状態から解放された袴田巖さん。《「死刑囚でなく袴田巌として生きてほしい」 弟を支え続けた姉・ひで子さん》《巌には余生を「死刑囚」でなく、人間として、そして「袴田巌」として生きてほしいただ、それだけです》(野村昌二記者)。
 金子和史記者による、アサヒコムの記事【袴田巌さん再審で無罪判決、静岡一家4人殺害で 確定死刑囚で5例目】(https://www.asahi.com/articles/ASS9S2G6GS9SUTIL021M.html?linkType=article&id=ASS9S2G6GS9SUTIL021M&ref=app_flash)。《1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪(求刑死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となったのは戦後5件目》、《検察の対応が今後の焦点に》。

   『●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴
     …「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》


[「袴田さん 無罪」「衣類など 証拠捏造認定」(朝日新聞、2024年09月27日[金])]


[「検察は控訴断念を」]


[「「三つの捏造」捜査断罪」 「5点の衣類・押収物 否定」 「自白を強要 非人道的」]


[「58年 やっと「自由の扉」」 「裁判長が謝罪 姉「巌の半生いかして」」]


 野村昌二記者による、dot.の記事【19日間ぶっ続けで取り調べ 1日平均12時間の過酷さ 袴田事件で知る「冤罪」の温床「人質司法」の問題点/野村昌二】(https://dot.asahi.com/articles/-/234668)。《袴田事件の再審公判の判決が9月26日、言い渡され、無罪となる公算が大きい。「冤罪」の温床とされるのが人質司法大川原化工機を巡る事件でも、浮き彫りになった冤罪を生む構造について考える》。
 同記者による、もう一つの記事【「『死刑囚』でなく『袴田巌』として生きてほしい」 弟を支え続けた姉・ひで子さん/野村昌二】(https://dot.asahi.com/articles/-/234670)/《1966年、静岡県で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さんのやり直しの裁判の判決が26日、言い渡される。姉・ひで子さんに心境を聞いた》。

 自白偏重人質司法、そして、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。事件発生から、投獄から、死刑判決から、一体何年を要しているのか!
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

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https://www.asahi.com/articles/ASS9S2G6GS9SUTIL021M.html?linkType=article&id=ASS9S2G6GS9SUTIL021M&ref=app_flash

袴田巌さん再審で無罪判決、静岡一家4人殺害で 確定死刑囚で5例目
金子和史 2024年9月26日 14時02分

     (散歩の休憩中に空を見上げる袴田巌さん
      =2020年12月16日、浜松市内)

 1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪(求刑死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となったのは戦後5件目。


【特集】袴田巌さん58年後の無罪 なぜ死刑囚にされたのか
袴田巌さん(88)に、再審公判で「無罪」が言い渡された。「死の恐怖」を強いたこの半世紀は何だったのか。前代未聞の事件を数字からたどる。



検察の対応が今後の焦点に

 検察は、再審の判決に対し控訴できる。ただ、80年代に確定死刑囚が再審で無罪になった4事件を含め、検察が再審公判での無罪判決に控訴した例は近年ないとみられる。弁護団や支援者は、袴田さんの年齢も踏まえ一刻も早い無罪確定を求めており、検察の対応が焦点になる。

 事件は66年に発生し、従業員で元プロボクサーの袴田さんが強盗殺人や放火などの容疑で逮捕・起訴された。捜査段階で「自白」したが、公判では一貫して無罪を主張。一審・静岡地裁は68年に死刑を言い渡し、80年に確定した。

 袴田さん側が2008年に申し立てた第2次再審請求審では、静岡地裁による再審開始決定、東京高裁による取り消し、最高裁による差し戻しを経て、東京高裁が23年に再審開始を決定。検察が特別抗告せず、再審公判が開かれることが決まった。


「犯人にさせられた」 再審公判で弁護側主張

 同10月の再審公判の初公判………
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https://dot.asahi.com/articles/-/234670

「『死刑囚』でなく『袴田巌』として生きてほしい」 弟を支え続けた姉・ひで子さん
2024/09/25/ 16:00
野村昌二
AERA


袴田ひで子さん(はかまた・ひでこ)/1933年生まれ。6人きょうだいの5番目で、3歳年下の末っ子が巌さん。33歳の時、巌さんが強盗殺人などの罪で逮捕されて以来、無実を訴え活動を行う(撮影/編集部・野村昌二)


 1966年、静岡県で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さんのやり直しの裁判の判決が26日、言い渡される。姉・ひで子さんに心境を聞いた。AERA 2024年9月30日号より。


     (【写真】「自宅でくつろぐ袴田巌さん」はこちら)


*  *  *


 「もう安心しな」って、巌には言ってあげたい。

 釈放されて10年経ちますが、巌は私が姉だとはわかっていても、いまだに妄想の世界にいます。裁判は終わったことだと思っていて、「無罪が確定した」と言っても「当たり前だ」って言うくらいのもんでしょう。でも、まだどこかで、自分は死刑囚で処刑されるという不安が残っていると思うからね

 「無罪判決が待ち遠しいでしょう」と言われるけど、私は悠然としています。一生懸命、無罪に向かって見えない権力と闘ってたからね

 ただ、落ち込んだこともありました。最初の10年くらいは支援がなかったから家族だけでやって、68年9月に巌に死刑判決が出た時は周りが全部敵に見えて。やがて母親も父親も亡くなり、眠れなくてウイスキーをくいくい飲んで寝るようになって、酒浸りの日が3年ほど続きました。その頃から支援者が出始めて、自分がこんな風じゃあ巌を助けるどころじゃないと思って酒はやめました。でも、心ない言葉も耳に入ってきましたから、世間とは距離を置いて生活しました。盆も正月もなく、同窓会にも行っていません。

 ここまで続けてきたのは「巌は無実」っていうことに尽きます。事件が起きて3日後に巌は実家に帰ってきて、近所の人とにこやかに話しているのを見ました。いくらポーカーフェースだって、4人も殺して普通でいるわけがないですから。

 冤罪が起きるのは、警察のずさんな調査があるからだと思う。

 最初から警察は、引っ張った人間は犯人だと決めて、犯人らしくないと思ったら無理にでも犯人にするでしょ。巌の取り調べも苛烈を極め、1日平均12時間、長い時は16時間に及びましたそういうことが冤罪を生む。だから、昔から冤罪はたくさんあって、みんなは泣き寝入りしちゃっているだけです。

     (自宅でくつろぐ袴田巌さん。釈放後も拘禁反応によって、
      意思疎通が難しい(写真:袴田さん支援クラブ提供))

 巌を元の体に戻してほしいとか、私の人生を返してほしいとか、そんな野暮なこと言ったってできるわけありません。だから、警察には巌を48年間も無実の罪で拘置所などに入れていたことをいい方向に生かし、「これ以上、無実の人をつくるな」と言いたい。

 巌は88歳です。足腰がちょっと弱くなったけど、それは年相応。今年になって猫を2匹飼うようになったら「猫にご飯くれてやってくれ」とか言葉が出てくるようになりました。

 巌には余生を「死刑囚」でなく、人間として、そして「袴田巌」として生きてほしいただ、それだけです


(編集部・野村昌二)

※AERA 2024年9月30日号
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●《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖さん…《周囲に「自分は23歳だ」と吹聴…「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢…今も闘っているのだ…」》

2024年09月27日 00時00分12秒 | Weblog

[↑ ※《第三者は捜査機関の者である可能性が極めて高いと思われる》(『報道特集』、2023年03月18日[土])]

※2024年09月26日(木): 当然の判決が漸く! 検察がこの再審判決「無罪」に対して控訴するなど許されない!! ➙ 【袴田巌さん再審で無罪判決、静岡一家4人殺害で 確定死刑囚で5例目】(https://www.asahi.com/articles/ASS9S2G6GS9SUTIL021M.html?linkType=article&id=ASS9S2G6GS9SUTIL021M&ref=app_flash)、《1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪(求刑死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となったのは戦後5件目》、《検察の対応が今後の焦点に》。



(2024年09月25日[水])
袴田事件、《再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る》(長周新聞)。
 袴田事件の《被害者孫の心情「真実明らかに」を胸に刻み込むべきは誰か? それは、少なくとも、袴田巌さんやひで子さんではない。同時に、真犯人を取り逃すという、被害者やその遺族にも大変な被害をもたらしている。(ボクサーに対する偏見と思われる)袴田巌さんを犯人視し、軌道修正を怠り、思い込みや偏見により初動捜査を誤った警察や検察、さらにそれを見抜けない裁判所の罪はあまりに重い。

   『●《「袴田事件」で死刑判決を書きながら、後に「無罪の心証だった」
        と明かした元裁判官熊本典道さん》がお亡くなりになりました
    《自責の念から酒におぼれ、生活保護受けた時期も 袴田事件の取材を
     続けているジャーナリストの青柳雄介さんは、初めて会ったときに
     話の途中で何度も嗚咽を漏らし、涙を流す熊本さんの姿が目に
     焼き付いている。「いちずな人だった。判決によって自分の人生も
     随分、曲がってしまったのでしょう」。弁護士になった後は、酒に
     おぼれ、家族と離別。肝硬変や前立腺がんを患い、生活保護を
     受けながら暮らした時期もあった。告白後は再審開始のために
     支援を続けた》

 長周新聞の【書評/『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介】(https://www.chosyu-journal.jp/review/31846)。《しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した》、《とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった》。

 《いまも、死刑囚のまま》な袴田巖袴田巌)さん。
 西田直晃記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou)。《再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃)》。

 もう一点、付け加えるならば、あまりに酷い再審制度の不備。再審法改正が絶対に必要。弁護側が求める、権力を使って警察が集めた証拠や調書の開示だけでもすぐに実施すべき。
 さらには、死刑制度の廃止。例えば、取り返しのつかないことを仕出かしてしまっている飯塚事件

   『●《日本の刑事司法はおそろしいほどに後進的…
       代用監獄…人質司法》…さらに、司法取引まで投げ渡す大愚
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん)
                 …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●事件から五十七年。無実を訴え続けても、なぜこんなに歳月を費やしたのか。
     刑事訴訟法の再審規定(再審法)が大きな欠陥を抱えつつ放置されているからだ
   『●《冤罪を起こしてはならない。再審法の改正が待たれる。杉山さんや桜井
       さんらが残した人間の笑い泣き、そして袴田さんの思いを見逃すまい》
   『●再審法の改正を…桐山桂一さん《冤罪ほど人生や人権を踏みにじる不正義
     はない。…袴田巌さんの再審が決まった…大崎事件は…冤罪が疑われる》
   『●死刑台からの生還、島田事件・赤堀政夫さん「僕は無罪である以前に無実」
     「青春を返してほしい」…そして飯塚事件・久間さんの〝命を返してほしい〟
   『●鹿児島県警、呆れた…《「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管して
      いた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません!!」…》
   『●再審法改正…《法規定の不備が救済の障壁になっているのは明白だ。無実
     人にとっては「法との闘い」が強いられている。何という非人道的なことか》

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https://www.chosyu-journal.jp/review/31846

『袴田事件:神になるしかなかった男の58年』 著・青柳雄介
書評・テレビ評 2024年9月23日

 今から半世紀以上前の1966年6月30日、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)にあった味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から一家4人の焼死体が発見された。4人の遺体には合計40カ所以上の刺し傷があった。そして、強盗殺人と放火などの容疑で、同社従業員の袴田巖氏(当時30歳)が逮捕された。

 しかし証拠はなにもなく、袴田氏はほぼ一貫して容疑を否認したが、警察と検察による自白の強要、証拠のでっち上げ、でたらめな調書によって、逮捕から14年後の1980年に死刑が確定した。

 これに対して本人や姉、支える人々によって再審請求が出され、弁護側の求めと裁判所の勧告によって、それまで検察側が独占していた未提出の証拠が2013年頃から開示され始めた

 とくに、それまで検察が「ない」といってきた「五点の衣類のカラーネガ93点と取り調べの録音テープ46時間分発見され、それによって違法捜査の全体像がしだいに明らかにされていった。

 2014年3月、静岡地裁は「捜査機関が重要な証拠を捏造(ねつぞう)した疑いがあり、その捏造証拠による死刑判決によって長期間、死の恐怖の下で身柄を拘束されてきた」「拘置をこれ以上継続することは、耐えがたいほど正義に反する」とし、再審の開始と死刑および拘置の執行停止を決定した。ところがこれで終わらなかった。メンツを潰された検察は異議を唱えて即時抗告し、昨年3月に東京高裁が再審開始を決定するまで、さらに9年の歳月を要している。


■執拗な取り調べと拷問で自白を強要

 この本は、袴田事件を18年追い続け、関係者にインタビューをくり返してきたフリーのジャーナリストが、この冤罪事件の全貌と袴田氏の思いをまとめたものだ。

 まず第一の特徴は、具体的な証拠がないなかでの、長時間の執拗な取り調べと拷問による自白の強要である。自白以外の客観的な証拠がないまま逮捕したことは、当時静岡県警が作成した「捜査記録」からも明らかだ。

 警察は事件から4日後、袴田氏を参考人として事情聴取したが、この時点でほぼ犯人だと断定していた。8月18日に逮捕すると、炎天下の警察署で、連日12~16時間以上の取り調べを20日間、休みなく続けた本人は明確に容疑を否認しているのに、「犯人はお前だ。早く自白して楽になれ」と、二人一組や三人一組の警察官が交替で罵声を浴びせ、殴ったり蹴ったりしたことがわかっている。

 ついに勾留期限の3日前、1966年9月6日に、袴田氏は意識が朦朧(もうろう)とするなかで「自供させられ、警察と検察に合計45通の自白調書をとられている。このときどういう状態だったかは、2015年に開示された録音テープで明らかになった。

 取り調べを担当した警部補は、「(袴田が)本当に今まで長い間、お手数をかけて申し訳ない」と謝罪し、涙を流しながら動機や犯行内容、奪った金の処理、凶器の購入経緯を具体的に語ったと法廷で証言した。ところがテープには涙や謝罪の場面はなかった。さらに検察が提出した調書も、作成順を並べ替えて、いかにも真犯人の調書らしく偽装していたことが明らかになった。そのうえ4人の取調官がその口裏合わせを組織的におこない、公判で偽証していたことも暴露された。

 もう一つは、重要証拠として持ち出された、袴田氏が犯行時に着ていたとされるパジャマだ。事件直後から大手メディアは「血染めのパジャマ」と大々的に報じたが、これは警察のマスコミへのリークによるもので、実際には血は肉眼では確認できないほどわずかなものだった。

 ところが、事件から1年2カ月後の第一審の公判中、味噌工場のタンクの底から、鮮やかな赤色の血痕のついたズボンなど5点の衣類が発見された。タンクの中は事件直後に徹底的に捜索され、何も発見できなかったのにである。警察・検察は、それまでパジャマを犯行着衣だと袴田氏に自白させていたのに、それでは証拠能力があまりにも低いため、公判中にもかかわらず重要証拠を「5点の衣類」に改めたと見られる。

 だがその後、そのズボンを袴田氏ははけるかどうかの実験が何度もおこなわれたが、ズボンは太腿までしか入らず、チャックも閉められなかった。また、実験結果からは、1年2カ月も味噌に漬かると衣類についた血液は黒色化することがわかった。さらに血痕をDNA鑑定すると、袴田氏のものと一致しなかった

 弁護団は「事件直後でなく、発見直前に捜査機関が仕込んだ捏造証拠だ」と指摘し、これが認められて再審決定になっていく。袴田氏を真犯人にしようとする警察・検察側の証拠が、逆に無実を証明する証拠になったわけだ。


■根深い警察・検察の癒着と腐敗

 著者は、杜撰(ずさん)な捜査で確固たる証拠がないまま、拷問で自白を強要して真犯人をでっち上げる一方、捜査側に不利な証拠は隠蔽・破棄するという強引な手法が、静岡県警に伝統として受け継がれていたとのべている。

 敗戦後の一時期、難事件を次々に解決し「名刑事」と謳われた紅林麻雄という警部補がいた。幸浦事件、二俣事件、小島事件、島田事件など、静岡県下で死刑や無期懲役が下された多くの事件を紅林は以上のような手法で「解決」したが、後にすべて逆転無罪が確定しているそうだ。

 この本のなかでは、1967年の静岡地裁死刑判決を下した裁判官の一人が、約40年にわたる沈黙を破って、「自分は無罪を主張したが、裁判官3人の合議に1対2で敗れ、意に反して死刑判決を書かざるを得なかった」「袴田氏を獄中から救出し、直接謝りたい」と訴えたことにも触れている。この元裁判官に対する著者のインタビューは、彼の号泣で何度も中断したそうだ。守秘義務に抵触することも恐れないこの勇気ある訴えは、逆に、警察・検察・裁判所という権力機構内部の癒着がいかに根深いかを浮き彫りにしている

 安倍政権の「モリ・カケ・桜」に警察・検察は動かず今回の裏金問題もしかり。自分の出世のために、権力者を忖度し巨悪を野放しにする連中が、一般庶民に対しては権力を笠に着て襲いかかり、その人生を奪ってはばからない。「法の支配」とはいいながら、統治のモラルが失われ、損得や忖度で「白」が「黒」になることがあるのだ。それは戦後の一時期に限って起きたことでも、静岡県だけの話でもないことは、最近の大川原化工機事件を見ても明らかだろう。今年も鹿児島県警が「再審や国家賠償請求訴訟などで捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはない」と、捜査書類の廃棄を内部文書で促したことが明らかになったばかりだ。

 袴田事件は事件発生から58年経ち、再審公判も15回の審理を終えて、9月26日に判決が下る。

 (文春新書、286ページ、定価1100円+税)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/355956?rct=tokuhou

こちら特報部
袴田巌さんの素顔を見つめたジャーナリスト 「極限の状況を生き抜かせた」ボクサーの経験 最後に求める勝利
2024年9月23日 12時00分

 再審公判の判決の言い渡しを26日に控え、無罪を待つ袴田巌さん(88)。釈放から10年を経た今も、拘禁反応が他者との意思疎通を妨げるが、口を突く言葉の節々から「闘い抜く強固な意志」を感じ取ったという2人のジャーナリストがいる。密着を続けた取材者の目に映る袴田さんの素顔とは。(西田直晃


◆「おとなしく、非常に寡黙」な人柄

     (笠井千晶さん=東京都渋谷区で)

 「足腰が弱り、口数も少なくなった。急速な老いを実感させられる」

 こう話すのは、2014年の釈放後、袴田さんが暮らす浜松市に拠点を構えた笠井千晶さん(49)。家族との日常を映像に収めてきたが、「この1、2年で衰えが目立ってきた」と述懐する。

 「裁判は終わり」「袴田事件はない」などと事実と異なる発言を繰り返す袴田さん。裁判は複雑な経過をたどり、18年6月、再審開始の決定を東京高裁が取り消したことも。笠井さんは「日常生活での応答に支障はないが、死刑囚のままだという事実、再審の現状は認識していない」とみる。とはいえ、決定取り消しの当日には、自宅に集まった報道陣の多さに「外出先からの帰宅を嫌がった。周囲を注意深く観察するので、ざわついた雰囲気に不安なそぶりが垣間見えた」と振り返る。

 袴田さんの人柄を「おとなしく、非常に寡黙」と評する一方、「ボクサーとしての経験が極限の状況を生き抜かせた」とも。袴田さんが頻繁に発する「闘い」「勝利」などのフレーズを念頭に「まっさらな気持ちで耳を傾けると、袴田さんが構築した世界には一貫性がある」と語る。「虐げられた過去を思いつつ、自分なりの答えを探しているようだ。いかに闘い、いかに生き延び、最後に勝利できるかを求めてきた。全てを拘禁反応に起因する妄想とは一蹴できない」

     (青柳雄介さん=東京都千代田区で)


◆「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない」

 袴田さんには別の口癖もあるようだ。こちらも浜松市に移り、取材を続けていた青柳雄介さん(62)によると、周囲に「自分は23歳だ」と吹聴してきた。「彼がプロボクサーとしてデビューした年齢だ。最も脂が乗り、強かった時期に重ね合わせ、今も闘っているのだと思い知らされた」

 釈放後、かつて勤務した静岡市内の飲食店を訪れる袴田さんに同行し、半世紀を経ても全く道に迷わない記憶力に「舌を巻いた」。昨春、東京高裁が再審開始を決定する直前には、袴田さんが「今日はいい決定が出る日なんだ」とつぶやくのを耳にした。「9月26日がどういう日かも分かっているかもしれない。無罪が確定すれば、拘禁反応も快方に向かうかもしれない」と思うのはこのためだ。

     (支援者とドライブへ出かける袴田巌さん=5月22日、浜松市内で)

 袴田さんが「仕事」と称する日課の散歩に何度も付き合った。「以前は1日8時間も歩き、同世代よりも速かったが、今は車での移動ばかり。最近はヨボヨボと歩幅が小さくなった」と老いがやはり気にかかる。「これ以上の時間の浪費は絶対に許されない


  ◇ 


 
笠井さんのドキュメンタリー映画「(けん)と祈り―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開される。青柳さんは「袴田事件 神になるしかなかった男の58年」(文春新書)を8月に刊行した。


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