海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古新基地建設工事再開と石垣島での自衛隊基地年度内着工の動き

2018-10-30 12:30:07 | 米軍・自衛隊・基地問題

 30日午前の記者会見で、石井啓一国土交通省が辺野古埋め立て承認撤回の効力を一時停止すると発表した。決定通知書が沖縄防衛局に届く31日から執行停止の効力が発生するというので、早ければ明日にも工事が再開される。県知事選挙で示された民意を踏みにじり、あくまで沖縄への基地押しつけを強要しようとする安倍政権の自作自演。その愚劣さを糾弾する。

 石井国交相は公明党所属だが、「平和の党」が聞いて呆れる。大量の公明党・創価学会関係者をヤマトゥから送り込み、沖縄県知事選挙に介入した党・学会中央の姿勢には、沖縄の創価学会員から反発の声が上がった。自民党と引っ付いて自らの党益と勢力拡大のために沖縄に犠牲を強要する。ヤマトゥと沖縄の亀裂はさらに深くなるだろう。

 安倍政権は機動隊や海保を前面に出して工事を強行しようとするだろう。しかし、簡単に工事が進められると思ったら大きな間違いだ。現場での抗議と阻止行動は絶え間なく続く。力で抑え込もうとすれば、沖縄県民の怒りと反発が強まるだけだ。誇りや尊厳を踏みにじられ、無視されて屈辱を覚えない者はいない。安倍首相や菅官房長官の空疎な言葉に県民を説得する力はない。

 30日付の琉球新報朝刊には、〈石垣陸自 年度内着工/県アセス適用前に/防衛省、駐屯地造成へ〉という見出しの記事が載っている。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-826325.html

 県のアセス逃れのために年度内着工を強行しようとする。いかにも安倍政権・沖縄防衛局らしいやり口だ。こんな連中が沖縄の「負担軽減」だの「ていねいな説明」だのという言葉を使っている。

 中国に対抗するために、琉球列島を日本防衛の盾として利用する。仮に武力衝突が起こっても、被害は沖縄までで食い止め、「本土」を守る捨て石にする。明治国家以来150年間、日本(ヤマトゥ)の沖縄に対する姿勢は何も変わっていないのだ。自衛隊の最高指揮官は安倍首相だ。この男が沖縄を守ってくれると幻想を抱くのは愚かすぎる。

 中国に対抗する日米の軍事基地強化として、辺野古新基地建設と石垣や宮古、与那国の自衛隊基地建設はひとつながりのものだ。日本全体の利益のために沖縄は犠牲に供しても仕方がない。この根深い沖縄差別に立脚した米軍と自衛隊の強化に反対しましょう。

 台風で倒れてもガジマルは横に根と枝を広げ、森をつくり、広げていく。落ちた種はコンクリートの隙間や瓦屋根にでも生え、成長していく。ウチナーの歴史もそのようなものだ。ウチナーンチュー、ウシェーテーナイビランドーという言葉を実践しましょう。

 

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