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●杭打ちで解決するのか?

2010年05月06日 05時00分00秒 | Weblog

CMLに掲載された抗議声明

 杭打ち案では何の解決にもならんでしょ。県外や国外なんてのも止めてはどうなんでしょうかね。アメリカ自身に引き取って頂きたいものです。自民党の旧政府との約束? あ~あっ、まったくも~。政権が変わったんだから、さっさと話しあっとけばよかったのに・・・。それにしても、諸悪の根源は〝沖縄密約〟時まで戻るのでしょうか? 罪深い話です、当時の佐藤栄作首相とその周辺、その後の自民党政権

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http://list.jca.apc.org/public/cml/
                 
2010-April/003833.html


[CML 003900]
【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!
                                  2010年4月30日(金)14:39:45JST

【転送・転載大歓迎】

【抗議声明】私たちは、普天間基地の辺野古移設を絶対に許しません!!

     北限のジュゴンを見守る会(代表・鈴木雅子)
  2010年4月30日

内閣総理大臣 鳩山由紀夫様
  4月25日に沖縄・読谷村運動広場で開催された、米軍普天間飛行場の「県内移設に反対する」県民大会には9万人を超える多くの沖縄県民・市民が参加しました。そこに表われた「県民の総意」をあなたは「民意の一つ」と表現しましたが、あなたはその「民意の一つ」を正面から受け止め、それに応えるつもりでしょうか。あなたの内閣の現実の動きは、「沖縄県民の総意」を踏みにじろうとしているのではないでしょうか。
 県民大会の翌日、4月26日に、これまで中断していた日米外務・防衛実務者協議がワシントンで始まりました。「日本側の提案に勇気づけられている」というキャンベル米国務次官補の発言は米国政府の並々ならぬ決意を反映しています。そのような米国政府の姿勢は明らかに、日本政府が八方ふさがりの普天間問題の解決を2006年の日米合意案である「キャンプ・シュワブ沿岸域案」に見出す方向に転じたことによるものです。
 私たち「北限のジュゴンを見守る会」は沖縄のジュゴンが生き続けられる環境の保全を求めて、1999年以来10年余にわたって活動してきましたが、今回、鳩山内閣が2006年の日米合意案に回帰しその「修正」を方針としたことには深い憂慮を禁じ得ません。同案はジュゴンの生存を脅かす辺野古沖海域と大浦湾の埋め立てを伴うものだからです。
 あなたはこれまであなたの「腹案」の中味を明らかにせず、4月28日に元衆議院議員・徳田虎雄氏に対し初めて「徳之島に(普天間の)航空部隊の一部、もしくは訓練の一部を持っていきたい」と表明しました。しかし2006年の日米合意案への回帰とその「修正」については、なお詳細な説明を拒みながら、5月4日に沖縄を訪問すると発表しました。あなたの沖縄訪問の目的が仲井真沖縄県知事に「県内移設」を容認させるためであることは疑いの余地がありません。
 
「キャンプ・シュワブ沿岸域案」を「修正」して米国政府に承認を求めるつもりであると伝えています。その「修正」とは新基地の位置を2006年の日米合意案より沖合に移動させることと、建設の工法をくい打ち桟橋方式(QIP)あるいはメガフロート方式にすることと報じられています。
 私たちは両工法とも、埋め立て同様、海の生態系を決定的に破壊すると確信します。くい打ち桟橋方式はリーフに数千本の杭(くい)を打ち込んで桟橋を作り、その上に滑走路を建設するものですが、くい打ちがリーフの海底を損壊するばかりか、滑走路がリーフの生態系を維持するために不可欠な太陽光線を遮断してしまいます。またメガフロート方式は鋼鉄製の箱舟を多数並べてそれらをつなぎ、その上に滑走路を建設するもので、QIPと同じように海底への陽光を閉ざしてしまいます。その上メガフロート方式は海面に浮かべる滑走路が浮動しないよう、巨大な防波堤と係留施設の建設を必要とします。それがリーフの海底を破壊することは確実です。しかも防波堤がリーフの潮流を変えてしまうことは、金武湾(きんわん)で勝連半島と平安座島(へんざじま)を結んで建設された海中道路が潮流の変化でサンゴ礁生態系を撹乱させた例から容易に想像できます。
 要するに、両工法ともリーフにフタをして海を殺してしまうのです。それは埋め立てと同等の海の生態系の破壊であり、それこそあなた自身がのべた「自然への冒涜」にほかなりません。報道は政府が埋め立てさえしなければ環境への影響は軽減できると考えていると報じていますが、とんでもない誤解あるいは強弁と言わざるを得ません。
 ジュゴンの生息環境の観点から言えば、多数の杭によるサンゴ礁の破壊、生態系の攪乱、桟橋や浮体構造物による振動や騒音の影響はジュゴンを追い払うことになるでしょう。何よりもジュゴンは岸に近い深さ数メートルの浅海域に生育しているリュウキュウアマモなどの海草(うみくさ)を唯一の食料としているため、人間活動の場に近い沿岸から離れられない宿命を背負っています。ジュゴンにとって唯一の餌場である海草藻場は光合成により育まれるために、陽光の遮断はすなわち、餌場の消滅につながります。
 私たちは、あなたが政府の方針を辺野古への新基地押しつけに回帰させることに強く反対します。「世界で一番危険な普天間基地」を押しつけられている宜野湾市民をはじめとする沖縄の人びとが求めているのは、「普天間基地の即時閉鎖・返還」であり、県内での「基地のたらい回し」ではありません。民主党は「地域主権の確立」を掲げて政権交代を果たしたのですから、「県内移設」などもともと論外のはずではありませんか。
 あなたがなすべきことは、移設先探しではなく、普天間基地の一日も早い撤去を、米国政府に対し毅然として要求することです。それこそ「対等な日米関係」構築の第一歩ではありませんか。新基地建設の強行によって沖縄の豊かな自然とそれに依拠する人びとの生活を破壊することは犯罪です。
 ジュゴンと共に生きたいと願う地元住民と共に辺野古の浜に6年間座り込み、非暴力の抵抗でジュゴンの海に1本の杭(くい)も打たせなかった私たちは、いかなる工法であろうとも辺野古への新基地建設を許しません。  私たちはかつて宝珠山昇防衛施設庁長官が期待した「米軍基地との共生」ではなく、「自然との共生」を目的として、志を同じくする人びとと共にいっそうの活動の強化を図り、県内のすべて、および緑豊かな徳之島を含め、琉球列島につらなるどの島々への基地・訓練場所の移設にも強く反対します。
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