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●行政不服審査制度による辺野古破壊: 「長兵衛さん…、これはどう見ても「八百長」だろう」

2015年11月14日 00時00分40秒 | Weblog


東京新聞の社説【辺野古着工 民主主義に背く強行だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015103002000140.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015103002000138.html)。

 《沖縄県名護市辺野古で米軍基地の新設工事が始まった。海兵隊拠点の国外・県外移設を求める県民の民意を顧みない安倍政権の暴走だ。安全保障のみならず日本の民主主義の在り方をも問うている》。
 《八百屋の長兵衛……防衛省が行政不服審査制度を使って「待ったはおかしい」と申し立てると、国土交通相はあっさりとその言い分を認めた》。

 人治主義国家では王様・アベ様の思うがままだ。王位から追い出す以外に、辺野古の破壊などの「暴挙」を止める道は無い。

   『●「人治主義国家」ニッポン: 「平成三大民意無視政策は
         と問われれば安保法制、原発再稼働、辺野古問題」』 

   『●「絶望は愚か者の結論」を心に、
       壊憲を続けるアベ様に根気強く対抗を

   『●アベ様による壊憲国会: 「立憲主義を蔑ろにし、
           「国権の最高機関」の名を汚した国会」


 辺野古破壊を行政不服審査制度で強行する暴挙、「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」までしており、アベ様らのムチャクチャぶりを理解できようというもの。「八百長」政権に挑まねばならない、沖縄の人たちの悲劇。

   『●「政治の堕落」: 上から目線で「力のある者が、
     自分の意を通すだけの政治なら、民主制など空虚な看板」
   『●菅義偉官房長官は辺野古破壊の
       「工事を再開させていただく」と表明: 
              「時間稼ぎ…あまりにも不誠実」
   『●辺野古破壊を行政不服審査で強行する暴挙:
      「沖縄防衛局は…「私人」を強調するための偽装工作」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015103002000140.html

【社説】
辺野古着工 民主主義に背く強行だ
2015年10月30日

 沖縄県名護市辺野古で米軍基地の新設工事が始まった。海兵隊拠点の国外・県外移設を求める県民の民意を顧みない安倍政権の暴走だ。安全保障のみならず日本の民主主義の在り方をも問うている。

 米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)返還のため、代替施設の建設地を辺野古に定めた一九九九年の閣議決定から、十六年を経ての本格的な着工である。予定工期は二〇二〇年十月末だという。

 普天間飛行場は周囲に住宅が迫る。〇四年には隣接する沖縄国際大に米海兵隊の大型ヘリが墜落した。かつて視察したラムズフェルド米国防長官が「世界一危険」と指摘したこともある。

 普天間飛行場の閉鎖、日本側への返還が急務であることに異論はない。しかし、代替施設を同じ沖縄県に造る県内移設に、なぜ県民の多くが反対するのか。政府だけでなく、本土に住む私たちも深く考えねばならない。

 米軍に強制的に接収された普天間飛行場の返還要求は以前からあったが、日米両政府間で具体的に動きだした契機は九五年の米海兵隊員による少女暴行事件である。

 国土面積の1%にも満たない沖縄県には今も在日米軍専用施設の約74%が集中する。事故や騒音、米兵による犯罪に加え、米軍の戦争に加担しているという心理的圧迫など、基地集中による重い負担を、県民は強いられている。

 宜野湾市の中心部を占める普天間飛行場の返還は負担軽減策の象徴だが、日米両政府の結論は同じ県内の辺野古への移設であり、唯一の解決策との立場である。

 基地を同じ県内に移しても負担軽減にはならない、なぜ沖縄だけが過重な負担を強いられるのか、日米安全保障条約体制が日本の平和に必要なら、日本国民が等しく基地負担を負うべきではないか。

 それが沖縄県民の訴えであり、私たちも共感する。

 しかし、安倍政権は選挙で示された県民の民意をも顧みず、「抑止力」を掲げて、県内移設に向けた手続きや工事をやみくもに進める法令の乱用であり、民主主義への逆行にほかならない。

 ドイツの宰相ビスマルクの言葉とされるものに「政治とは可能性の芸術である」がある。

 辺野古は、本当に「唯一の解決策」なのか。安倍政権は国外・県外移設など、ほかの可能性を追求する努力をどこまでしたのか。県内移設に反対する県民を押しのけて工事を強行するだけなら、もはや政治の名には値しない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015103002000138.html

【コラム】
筆洗
2015年10月30日

 八百屋の長兵衛さんは、考えてみれば、気の毒な人である。彼がしたことと言えば、いつも碁盤を囲む相手にわざと勝たせてやり、勝敗が五分五分になるようにしていただけ▼それなのに、彼の通称「八百長」は、勝負事でのなれ合いや不正を表す言葉になってしまったのだから、長兵衛さんは「ずるして勝ったわけじゃねえのに…」と、草葉の陰でぼやいていよう▼さて、沖縄の辺野古埋め立て工事をめぐる国のふるまいを何と形容すべきか。防衛省は工事が適切に行われるよう有識者による環境監視等委員会を設置したが、委員の中には、請け負った業者から多額の寄付を受け取った人がいるという▼もう一つ。沖縄県知事は、工事には自然破壊の恐れなど多くの問題があるとして着工に待ったをかけた。しかし、防衛省が行政不服審査制度を使って「待ったはおかしい」と申し立てると国土交通相はあっさりとその言い分を認めた行政不服審査制度は、権力の乱用で国民が泣き寝入りしなくてすむようにつくられた救済の仕組みだ。それを国の役所が使うこと自体おかしな話なのだが、防衛省が国交相に裁きを求めたのだから、勝敗は分かりきっている行司役が力士から金一封をもらったり力士が同門の力士の勝負の行司役を務めたり。長兵衛さんにはまことに申し訳ないが、これはどう見ても「八百長」だろう。
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