feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

ヴィラ アイーダを訪問.

2021年11月29日 | グルメ

ついにこの日がやってきました。ミシュラン二つ星を獲得しおそらく和歌山では今一番予約が取れないであろう店、villa aida

ワインを愉しむ予定なので人生で初めてのJR奈良線に乗って岩出駅へ。そこから歩いて2.5kmほど

車だとすぐなのに電車行くと遠い遠い。初めての駅で降りて歩いているとここは何処だと旅行気分だわ

 

奥の方のスペースで過去に小さな店的なことをしてたのかな。

今はストックヤードになっていた

 

店の両隣には畑が。アイーダさんのかな

 

 

12時半ころにオープン

今回の客は自分を含めて2組。和泉ナンバーのアルファードタクシーでやって来られたもう一組はおそらく関空から直でやってこられたのかな、タクシーの人に関東の方のお言葉で帰りもよろしくとか言ってはった。

素敵な内装。

写真を撮り忘れたけど店内は主に二部屋でここと奥のスペースに10人がけくらいの大きな木のテーブルが一つだけあって、

そのテーブルにつける客は一組、ただし二人客の場合はあと一組だけ入れるそうだ。

 

前回僕が来たのは7年ほど前だったか、その頃の印象が一切ないのでスタイルをかなり変えているのだろうな。

話を聞くと今のやり方に変えて3年くらいらしい。

封筒の中にはメニューが

本日のメニュー。11品が書かれているけれど手前で前菜的なものが更に2皿出てきたので合計13品。

ブリュット・ナチュールのドラピエで乾杯。

野菜だけでなくワインも自然派思考なのだろうな

前菜その1 見た目に美しい可愛いお料理達

緑のは葉っぱをぐるぐるに巻いているもの。味はもちろんながらシャキシャキした滑らかな食感が素晴らしいあと奈良漬けを使っているようで、個人的に苦手な奈良漬けを美味しいと思ったのは初めてだった。

白いのは蕪だったかな。ムース状になっていて名前から想像したのと食感の違いにびっくり。

続いて二品目は鹿肉を挟んだサンドイッチみたいなの。塩味の効いた肉がいい感じに焼かれたパンに合って最高

ドラピエがよく合ってすぐ飲み干してしまったけれど何杯も注いでくれた

普通ペアリングコースとなると一杯ずつなのにね。ありがたいことです

3皿目 大豆 落花生 サリエット

大豆のムースとオリーブオイルに大きな落花生とサリエットが乗っているお料理。

たっぷりオリーブオイルなのに全く重くなくさらっとしていて優しいお味

そしてクチポールのカトラリーが可愛い。

ドイツ モーゼルの白ワインが登場

年によってラベルの柄が変わって可愛いらしい。

甘いのかと思いきや辛口で酸味が効いてる。

4皿目 レタス 無花果

下に大きなレタスを敷いていて、そこにチーズやいちじくや野菜が6種類ほど盛られていた。

お皿になるレタスを手で掴んでがぶっと。シンプルなようで様々な味の要素が絡んでいて美味しい

パン。ご自身とこで焼かれているのかな。いい香りが漂っていた

酸味を感じるのは料理と合わせることを考えておられるのかな。ワインもそういう感じのが多い気がしたし。

5皿目 烏賊 緑大根 長命草

緑大根 長命草の上に薄くスライスされた烏賊が。そしてケールのソースだったかな

優しい野菜の味としっかりした食感に円味の効いた薄く柔らかな烏賊が対比的に効いていて美味しい。

 

お昼なのに夕暮れに近いような温かい色合い

窓からは生い茂った木々たちだけが見え岩出感は皆無で和歌山にいるとは思えない。

ローヌのロゼワインを持ってきてくださり

6皿目 ビーツ チコリ 鯖

盛り付け、見た目にも美しい。あっさりしててワインにとってもマッチ

ちなみに野菜の9割がたは自家栽培のものだそう。

ボジョレ アレックス・フォワイヤールっていう生産者さんは初めて聞いたな

2019年なので少し寝かせてるのかな。先日のんだフィリップパカレやルロワのもののようにしっかりワインしてる。

7皿目 菊芋 日高町のほろほろ鳥 パッケリ

アルデンテの一歩手前くらいで止めていてしっかりとした食感。そこに柔らかく煮られているお肉、たくあんのようなコリコリとした菊芋が愉しい。

パッケリという極太のパスタは茹で上がるのに20分かかるらしく、普段はメニューに載せにくくコースだからこそ使える麺だそうな

その分麺が伸びにくいというのは話しながらゆっくり食べることを想定されてるのかな。

奥の方を取り忘れてたけど大テーブルが写ってる一枚

小瀬村晶のピアノの音がいい雰囲気をつくってはる

お次はスロベニアだったかな。熟成が進んだ白

8皿目 大根 鮑 黒大根 チョイ

添えられた泡のソースの味。底に敷かれた鮑の肝のソースは濃厚で美味しい。

なんかインパクトのあるエチケットのポルトガルワインが登場

9皿目 こかぶ 人参 石鯛 酒粕

非の入り加減が素晴らしく、いい感じに柔らかくおいしい石鯛と、柔らかいかったりシャキッとした野菜たち

ニガヨモギのアクセントは効きますな。

見た目が本当に美しいね

皿を引いてもらうとしばしの待ち時間

オーナーシェフさんは他の店へコラボしに行ったり、料理教室で出張ったりで店を開くのは月の半分くらいだそうな。

仮に予約を取れるとしても自分が選ぶことは極めて難しいので予約が取れる日に席に座りに行くことになるのだろうな。

待つ時間も幸せ

 

赤ワインの登場.イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア産ピノ・ネロのワイン

10皿目 春菊 鹿 ネギ

鹿は地元の畑を荒らしている子で小ぶりなものを使っておられるそうな

野生モノの臭みが苦手だという連れが臭みがなく美味しいと思えたのは今回が初めてだと。とてもいい素材を使われているのだな

調理法はシンプルですということで、シンプルにとっても美味しい。

11皿目 レモン フェンネル

シャーベットがさっぱり優しい

底にはセロリかな?緑の野菜がこんなところにも使われていた。

シャンパンを用いたものらしい。ratafia de champagne

甘くて美味しい。ここに合わせるのは

12皿目 柿 キャラメル

クリームチーズとかかな、色んなものを盛り付け薄く切られた柿を被せホワイトチョコをまぶしてある。

キャラメルソースの苦味が効いて美味しい

13皿目 小菓子

みかんを乗っけたタルト的なもの?温かい生地に冷たいみかんが美味しい。

それとなんかのラムネ

ハーブティーはレモングラスかな。

すべての料理が終わってからいかにもシャイなオーナーさんとお話をさせていただき終了。

 

いやぁ堪能した。

12時30分に席につき、店を出たのは15時過ぎ。

なんと2時間半のとっても長いランチタイムだったらしい。気持ち的には一瞬やけど。

数々の前菜で胃がそこそこ満足した所に肉パスタ→魚→魚→肉と続いたけど、一品一品ボリュームのメインは野菜だったり時間がかかったりで消化に時間がかかったからか、問題なく全部を食べきることができた。

これはもう一日のイベントだな。

もうクリスマスだねぇ

オーナーさん

奥様に見送られ退店。

 

ポケットコンシュルジュのサイトにて事前決済を済ませていたのでこの日のお金のやり取りはなし。

二人で諭吉さんが7人という設定で正直吃驚だったけれど、頂いてみたら納得できるレベルだと感じた。ワインもいっぱい飲めたし。

改めて考えるとオテル・ド・ヨシノでディナーをワインペアリングで満喫するのと同じくらいだったと思う。

 

これほど野菜料理を堪能できる店はなかなかないんじゃないかな

自家栽培がゆえにお皿にダニちゃんがおったけれど、それだけ新鮮で畑から直接来ましたってことだろう。

隠れてたのが出てきたのかな、しょうがないよね。

見た目も味も素晴らしいオーナーさんの愛情と情熱と感性がこもった優しい料理たちだった。

次も来れるのなら来たいと思うものの…予約を取れる気が全くしない。

奥様曰くポケットコンシュルジュでたまに出るキャンセル枠(僕が今回取れたもの)が一番取りやすい枠だそうな

もうすぐ普通の予約が始まるかもしれませんけどねーって仰られてはいた。

 

またいつか幸運に恵まれたら訪れたいと思う。

朝家をで得て、ランチを食べ終えたらもう夕方。ランチで終わった一日は大満足の休日だった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿