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ワケが判らず直ぐ忘れる政治やの話術

2020年02月22日 | eつれづれ

小泉進次郎環境相の「反省の色が伝わらない、そういう自分を反省したい」という発言が話題となっています。
これは野党議員から国民への謝罪を求められた小泉氏が、謝罪をかたくなに拒むための方便。
「反省」という言葉を実に約20回繰り返した、と報じられています。
小泉氏といえば、これまでも「今のままではいけないと思います。
だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている」や、「気候変動のような大きな問題は楽しくかっこよくセクシーであるべきだ」などのユニークな発言で、世間を賑わしてきました。
オリジナリティと平易さがポイント
小泉氏の発言のポイントとして「オリジナリティ」と「語彙の平易さ」が挙げられます。
一般に、政治家の発言といえば「遺憾に思う」「善処する」など、響きは重々しいけれど意味するところはよく分からない「政治家語彙」が特徴です。
言った・言わない、謝った・謝らないの言質を取られることが即致命傷になる政治家にとって「何かを言っているようでいて何も言っていない」発言で時間切れを狙うのは、当然の戦術。
ですから自然と、どの政治家も同じような発言を繰り返すことになります。
最近話題になった麻生太郎財務相の「誤解を与えたなら撤回する」というコメントも、彼の尊大な姿勢こそうかがえるものの、すごく目新しいかと言われればそうでもなく、どこかで聞いたような語彙と構文です。
その点、小泉氏の発言はユニークそのもの。
オリジナリティに溢れています。だからこそ、たびたびニュースになるわけです。
自分の言葉で語ろうとした結果
しかも「反省」という、身近な言葉を使っているのも特徴。
そういう「政治家っぽくない語彙」を使いつつも、結局は「何かを言っているようでいて何も言っていない」効果を狙うために、ますますおかしな発言になってしまうというわけです。
つまり、紋切り型の語彙に頼らず、極力自分の言葉で話そうとしたがゆえの失敗ということ。
失言の多い「いじられキャラ」?
ところがこうした発言のおかげで、失笑を買う場面が増えようとも、結果的に多くの人から「困ったヤツだな(笑)」と親しまれているのも事実です。
お笑いの世界で言うところの「いじられキャラ」「すべりキャラ」と同じような効用がそこには見て取れます。
狙っているかどうかは分かりませんが、こうした発言がニュースになり、国民の注目を自分に集め、政治課題に集めるというのは、政治家にとって大切な手腕のひとつでしょう。

有権者を煙に巻く常とう手段...糠に釘的なもので結局ワケがワカラナイ、直ぐ忘れるフレーズの様だ。


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