eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

交流耐圧試験リアクトル検証3

2016年09月03日 | eつれづれ



リアクトル追加した場合に流れる電流分布をCADにて作成する最終version図面。
試験はリアクトルコードを使用しないと図面の様な測定回路とはならずリアクトル、耐圧トランスを単独に接地しクランプリーカー等で測定しても正確な数値は出ないのでOUTである。


交流耐圧試験リアクトル検証2

2016年09月03日 | eつれづれ




高圧ケーブルの二次側充電電流250mAでリアクトルを使用しないときの試験用電源及び試験装置の容量は10,350*0.25=2.6kVAでリアクトルを使用すると250mA-200mA(リアクトル容量)=50mAとなり、この試験電源及び試験装置の容量は10,350*0.05=0.52kVAとなり高圧リアクトルを接続する事により2.6kVA→0.52kVAに容量を低減する事が出来る。
しかし、実際には被試験物(ここでは高圧ケーブル)も高圧リアクトルも理想的な容量性負荷やリアクトルでは無いため、完全に被試験物に流れる電流を高圧リアクトルに流れる電流で完全に打ち消す事は出来ません。従ってリアクトルをしない時に必要な電源容量の10%程度は損失分とみて打ち消せないと考えた方が良い。←リアクトル取説よりの押し売り。