eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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色々あるがPCS中相溶断改修する

2016年09月19日 | eつれづれ

井戸の水中ポンプ30kWが動かないとの緊急電話有り...柱上動力変圧器のPCS中相溶断。

事業所より柱周りの下刈りと梯子用意してもらう。

プライマリーカットアウトスイッチ中相溶断したため筒が飛び出している。

溶断したヒューズ(中相)他、中相だけ種類の異なるヒューズが入っている。経年劣化か原因不明だが全相ヒューズホルダ交換、新品10Aヒューズを入れて柱上のPAS投入、受電開始。

柱周りを綺麗にし梯子は上部をバンド等で倒壊防止のため固定する。ヘルメット、胴綱で転落防止、安全作業...PAS開放、検電器で印加電圧確認、高圧ゴム手袋を行いPCSデスコン棒にて開いてヒューズ取り出す。

この制御盤に三相200Vを供給しているが画像の赤□の3Eリレーが無いと欠相検出出来ず、水中ポンプを焼損させる所だった。ポンプの交換となれば配管を吊り上げてからとなるので、えらく金がかかる事になる...これは3Eリレーは必須部品だ。

事業所の担当が気づいたのはタンクに水がこなかったので制御盤に出向き電圧計を見て100数十Vしか来ていないとの第一報の電話。
高圧側の欠相による低圧200V側の発生電圧計算エクセル。とりあえずヒューズ交換して再度、溶断すれば本当の原因を調査しなければPAS投入は出来なくなる。
以上、素人向け電気技術者の考察ブログでした。