eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

OCRは超反限時の整定

2016年02月17日 | eつれづれ





先のLBSフラッシオーバ発生停電事故で高圧気中負荷開閉器(PAS)のOC表示は出ていなく、当然開放もせず電力配電変電所のショックも無し(電力側の回答)、PASの過電流ロック電流は一般的に500Aとして計算上500%(600A)以下の事故電流が瞬間、流れたと解釈しなければ整合性が盗れない。(今回のエクセルは三菱電機でなく東芝のOCRにて計算)
主、真空遮断器の過電流継電器(OCR)整定は超反限時にしている。
PASの過電流ロック電流で、どの程度の高圧事故電流が流れたのか推測できる1つのファクターでもある。後はメーカーの回答が、どのようなものか...期待しようオソマツ。


アストロHロケット成功

2016年02月17日 | eつれづれ
<H2Aロケット>打ち上げ成功 「アストロH」軌道投入
種子島宇宙センターから打ち上げられるH2Aロケット30号機=鹿児島県南種子町で2016年2月17日午後5時45分、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午後5時45分、エックス線天文衛星「アストロH」を搭載したH2Aロケット30号機を種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。約14分後、アストロHは予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。
アストロHは最先端のエックス線望遠鏡を備えており、ブラックホールの生い立ちなど宇宙の謎の解明が期待されている。
アストロHの目的は宇宙の成り立ちと宇宙に潜む物理現象を解明することだ。宇宙にはダークマター(暗黒物質)の重力で集まった銀河の塊があり、高温で電離したプラズマが充満している。ここから出るX線を調べることで銀河の成長過程、暗黒物質や暗黒エネルギーの性質の解明などにつなげる。 
さらに宇宙には物質を吸い込む「ブラックホール」がある。ここから放出されるX線を解析し、このような超強重力や超高密度などの極限環境での物理法則の正しさを検証、探求する。なぜ宇宙空間での観測が必要なのか。実は我々が観測できる宇宙の物質の8割はX線でしか観測できないと考えられている。だがX線は地球の大気に吸収され、地表まで到達できない。宇宙の全貌を明らかにするには宇宙空間でのX線観測が不可欠になる。
アストロHは軌道展開後の全長が14メートル、質量2・7トン。寿命は3年以上とされている。上空575キロメートルで地球を周回し観測する予定だ。打ち上げ後、観測装置の立ち上げや試験観測などを経て、定常運用に入る。
アストロHの特徴はX線光子が持つエネルギーを高精度で測定し、さらに幅広いエネルギー領域のX線を同時に観測できるところにある。2種類の望遠鏡と4種類の検出器を搭載し同時に機能させることで、3ケタにわたるエネルギー領域にある幅広いX線を観測できる。
さらにこれらの検出器の感度は、2005年にJAXAが打ち上げた衛星「すざく」の10―100倍。高感度観測を実現し今まで見えなかった暗い天体の観測を可能にした。
プロジェクトにはJAXAや米航空宇宙局(NASA)、国内外の大学や研究機関が参画。さらにNEC、日本飛行機(横浜市金沢区)、三菱重工、住友重機械工業などの企業も加わり、開発を進めていた。
H2A30号機にはアストロHのほか、名古屋大学の「チューブサット2」や米国商業衛星などを相乗りさせる。また人工衛星の台座となる「衛星分離部(PAF)」を改良し、衛星解放時に発生する衝撃を抑えた新しい衛星分離機構の実証試験も行う。
H2Aは今回の打ち上げに成功すると30機中29機が成功したことになり成功率は96・7%となる。


北のミサイル打ち上げと表裏一体...技術的には、まだまだ幼稚園レベルなのか。
それでも技術、資金力も無く打ち上げられない国が大部分だが。(自前の技術で打ち上げられる国は11ヶ国程度)