eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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停電メール着信、フラッシオーバ発生停電事故

2016年02月15日 | eつれづれ

主真空遮断器用過電流継電器(OCR)動作。

分岐1真空遮断器用過電流継電器(OCR)動作→分岐2キュービクルへ。

分岐2真空遮断器用過電流継電器(OCR)動作。

分岐2キュービクル内の400V.500kVA、交流負荷開閉器(LBS)焼損。

T相のパワーヒューズ溶断。

撤去した交流負荷開閉器(LBS)。

工事業者を呼び交流負荷開閉器(LBS)を商社に取りに行かせ約3時間で復旧、再稼働する。

400V系電動機6P.160kW、3台有る起動電流指示。

主真空遮断器用過電流継電器(OCR)整定根拠計算。限時、瞬時が全部表示したので6kV側は相当な電流が流れたと推測されるが、電力変電所側のショックは無いとの回答だった。
高圧気中負荷開閉器(PAS)もロックせず投入のままの状態。


参考例の高圧側1相欠相した場合の二次側電圧の変化計算(スター.デルタ結線として)...100V以上の減電圧となる様だ。運が悪い事にT相断となったが操作回路はR.Sなので現場では終業運転の可逆インチングが通常通り出来た。単相運転となり多くの電流が流れLBS切れる間もなく、フラッシオーバ発生、OCR動作の停電事故となった。

フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)より
電気用語では直流電動機など整流子を使用している電動機において、高負荷・高回転運転が長く続いた場合や負荷の開放や空転などのため回転数が定格を大幅に越えた場合に、整流作用に支障をもたらして火花を大量に発生させ、やがてその火花が整流子面を伝うように一気に短絡する現象や、故障や落雷などにより発生した異常電圧によりがいしの表面に沿って放電する現象を「フラッシオーバ」(注:この分野では語尾の長音符を表記しないのが通例)という。