心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

年賀状に甲骨文字を~

2007-11-05 | 年賀状・お正月
         甲骨文の吉語あれこれ。右は来年の干支「子」の甲骨文。
         その下は戊(つちのえ~来年は戊子)  



閑話休題。
今日はまた甲骨文のお話。

興味深い解説が、二玄社刊の「書の宇宙」にあった。 以下概略はこうだ。

古代宗教国家のエジプトの象形文字も、メソポタミアの楔形文字も、
そしてこの甲骨文字も、天=神との関わりは深い。
<天>と<地>の概念から、これらの文字は生まれたとも言える。

つまり、天地を結ぶ垂直線と、それを直角に切断する水平な横線からなる世界が、
表現世界と化した時に文字が生まれたという。
そしてこの垂直の意識が現在もなお、あらゆるジャンルの美の中心に
位置付けられており、垂直の対称軸と左右対称の均衡の美も確立させた、というのだ。

そうしてみると、確かに甲骨文は左右均衡が多く、縦に伸びる直線の美がある。
文字の起源に宗教が関わっていたとは、なるほど~と、改めて甲骨文の美学の
起源を知り、ロマンを感じる。
 
ところで、今年も年賀状が発売になりましたね。

<天と地>を表現したとされる甲骨文。
新年のお祝いを述べる年賀状に、甲骨文を書いてみてはどうでせう。

筆でこの直線を書くのが難しかったら、割り箸の先をカッターで鉛筆のように削って
墨をよく染み込ませ、竹ペンみたいすると書きやすいですよん。

来年は十二支の最初の年、これを機会に手書きの年賀状にしてみませんか~?
そして、年賀状をきっかけに、書を始めませんか~?

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