心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

アウトサイダー・アート

2008-05-15 | つれづれ
                       「驚」 (はがき)




アウトサイダー・アートということばを聞いたことありますか?

1993年に東京の世田谷美術館で開催された
「パラレル・ビジョン~20世紀美術とアウトサイダー・アート」では
探していたものに出会えたような、ゾクゾクっとする興奮があったことを
今でも覚えている 



 ←この号でも特集されてた


アウトサイダー・アートという言葉は、仏の画家ジャン・デュビュッフェが
作った仏語の「アール・ブリュット(Art Brut)」を英語に置き換えたもの。
正規の美術教育を受けたことのないアーティストたちの作品のこと。


 ←デュビュッフェの作品

最初は、このデュビュッフェの絵が好きで、たどり着いたところが、
このアウトサイダー・アートだった。

そして、以前ご紹介したフンデルト・ワッサーさん が、ここでもつながっていて。
彼は、鉛筆画の魔術師 ゾンネンシュターン と仲良しだったのだ~ 
(ここでも1本の糸がつながっている~)

えっと、話をもとに戻して・・・
このデュビュッフェは、常識や既成概念に囚われない、子供や原始的な生活を
送る人々、精神病患者の本質にある創造性に惹かれていく。

そして、衝動のみに突き動かされ、人目につかずひっそりと秘密裏に、
褒められることもなく、孤独に己の人生を描き続けるアール・ブリュットの
作者への熱狂的な虜になるというわけ。

その後、アンフォルメル(不定形絵画)運動の先駆者として、作家の発掘や
教育にも影響を与え、5000点にものぼるアール・ブリュット・コレクションの
創始者になる。

  
 ↑交差する魂展HPより拝借         ↑ギャルリー宮脇HPより拝借  


デュビュッフェの求めた芸術とは、「生」の芸術。
あらゆる文化的操作や、社会的な適応主義からの自由 

そこにはアートという枠組みを飛び越えた自由奔放さと、あっけらかんと
した潔さがある。(服部 正 氏


では、あっけらかんとした潔さはどこから来るのか・・


その答えを探したい方は、5/24~7/20まで 松下電工汐留ミュージアムで
アール・ブリュット/交差する魂   ありますので、お時間ありましたら
お出かけになってはいかがでせう~ 

今日15日まで、京都にある ギャルリー宮脇 でもあるようです。


で、最後になりましたが、今日の絵~「驚」
なんとなく見ていたら、この展覧会があることを思い出して
説得力もあっけらかんもないけれど、今日のきっかけの絵ということで 




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ohayo (おえかき)
2008-05-15 07:02:29
初めて聞いたよ。。

すごいね。。

わたしも もっと すごい楽しんでる絵を
かきたいだ。。

でも いまは 仮の姿

芸術で食べていくのは たいへんだね。
返信する
はじめまして (JOGAN)
2008-05-15 13:00:58
私の興味のある記事を掲載していらっしゃるので、一通り拝見しました。特に書についての記事は興味深く拝読しました。
またお邪魔します。
返信する
昨日は (まつこ)
2008-05-15 19:34:05
教えて頂いてありがとうございました。
こちらの記事やら、ご紹介いただいたの見てて、
エイっと先に自分にスイッチが入ってしまったもんで
エイっとギャラリーへは行けなかったのですが、
とても素晴らしい刺激となりましたっっ。
ありがとうございましたっ(^_^)。

うーん、見逃したっぽい...;と少々後悔ですが、
松下電工汐留ミュージアム楽しまれて下さいね!!
返信する
おえかき先生 (沙於里)
2008-05-15 21:04:30
私はまずは基本を勉強せねばならぬのに
あちこち興味はつきないもので。。
返信する
JOGANさま (沙於里)
2008-05-15 21:12:33
はじめまして。
お越し下さりありがとうございます。
私もJOGANさんのブログもHPも拝見、早速お気に入りに入れさせて頂きました。
ブログはなかなか色っぽく、楽しいですね
HPもとても充実されていて、素敵ですね!リンクされているところも興味深く、あちこちお邪魔してきました。
筆文字、現代美術、和、着物、紙、生活、焼き物・・・どれもこれも私のカテゴリーの中にあり、
頂いたご縁をどこかでつなげていけたらなぁと思いました。リンクにあった鎌倉のギャラリーも、機会を作って行ってみたいと思います。
こちらこそ、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
返信する
まつこさん (沙於里)
2008-05-15 21:16:11
いえいえ、もっと早くに気づけばよかったんですが・・
距離感がわからず、友人に聞いたら、大阪⇔京都はかなり遠いよと聞き、余計なこと言っちゃったなぁ・・と思ってました 
松下電工・・は、ちょっと楽しみです。
また何かあったら、懲りずにご紹介しますね

返信する
色について考察する (ラモン)
2008-05-16 00:51:27
僕は、味音痴です。しかも風邪ひいて、寝込んでる。(怠け癖がまた出てるのね…)(…何の関係が?)

でも、腹は減るので、冷蔵庫見たら、「冷やし中華」があったので、作りました。

冷やし中華は、具がめんどい…。

錦糸玉子なんて、その極致。(生卵じゃ、どうかしらん?)
ボーっとした頭で「おえかき」先生の「色」の話を思い出して、1枚だけ残ってたハム(ピンク)を細切り、きゅうり(緑)を細切りにした後、麺を茹でる。

無い色は?という訳で、しそ昆布(黒)と、付属のゴマたれ(茶)に、生卵(黄と白)を加える。あ、紅しょうが(赤)を忘れた!

と、いう訳で、もうろうとした意識で、(黄)(ピンク)(緑)(白)(黒)(赤)を食べる。

「美味いじゃないか…」「いろんな色を食べるといいのかなあ…」

(何が言いたいの?)

「料理は色である」という訳で、僕の手は「透明」の液体に手が伸びる。(人は焼酎というが…)

全然、プリミティブじゃなくて

これで明日は
返信する
…えも言えぬ (ichii)
2008-05-16 01:35:44
あ、左向きのメザシだ!カッコイイ!
それはそれとして、
アウトサイダー・アートは底知れぬパワーを感じて、
のめり込むのが何だか怖いです。
あの色や線や何かが、近付きたくないのに何か惹き付けられる感じで。ちょっと危険な匂いがしませんか?
返信する
ラモン博士 (沙於里)
2008-05-16 01:48:45
あれれ? 風邪ですか  ?
しかも寝込んでるなんて・・急に寒かったですもんね。 
でも6色のものを食べたから、きっと元気になりますね
今日丁度友達と、料理は色だって話してたんですよ~。 私は結構、色にはこだわります 
で、私の手は今、赤い液体  に手が伸びてます。
どうぞお大事になさってくださいませ 
返信する
ichiiさん (沙於里)
2008-05-16 01:56:55
わお。めざしってわかってくれました
失敗!って思ったんだけど、なんだか目を見てたら
情が湧いてきちゃって 
アウトサイーダ・アートは、正直言って鳥肌ゾゾっていう作品もあります。
病的に緻密だったり、繰り返しの作業だったり。
でも、そのなんとも言えぬ切実な衝動に、
ドキっとしちゃうんです。
確かに危険かもしれないですね 
 
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