月白く風清し。
漢字のすごいところは、たったこの四文字だけで、温度や湿度といった空気、
明るさ、匂い、そこに流れる時間といったものを連想させ、人それぞれに情景を
思い描かせることができるということ。
一文字一文字にも意味があり、更にその一文字も人によって感じ方も千差万別。
「月」と言うと、まずどんな月を思うか・・。今の季節はやっぱり満月だけど。
雲は出てる? 星は? 都会の空か山里の空か、まわりの景色は・・?
今回は、半月くらいのお月様が、秋の清かな風にちょっと照れながら
「あ、こんばんは」って白い笑顔で微笑んでいるイメージで書いてみた。
そう考えると、自分の引き出しに、いろんな経験や感激を持っていないと、
想像力も乏しくなり、つまりはこの四文字から広がる世界も、狭くなる。
どんな「月」をどれだけ思い浮かべることができるか、
そしてそれをどう表現していくのか、そこに書の無限の面白さがあると思う。
今日は生憎の雨。
でも、月の姿は目に見えなくても想うことはできる。
こんな日は、月もどこかで一杯やってるのかな。
無限の書の可能性と、人との関わりの妙も似ているような気がする。
楽しんでがんばりまっす。
愈々明日から!ですね。
ま、楽にいきまほ~。
またいつでも、気分転換に~。