心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

ブルースな書

2016-01-07 | 書の話
                                「叶」 はがき


空間の中に収めるのではなく、その周りにある空気やエネルギーを
引き寄せるような思いで書いてみました。

たとえば半紙に四文字を書くという時、無意識にお行儀よく
それぞれの居場所に書くのが、お稽古なのかもしれないけれど
作品となったら、線や造形だけはなく、空間処理もその人なりがでるわけで。

私は、大好きな木簡のような、大らかであっけらかんかんとした世界が好き。
強引にはみ出すのではなく、包み込みながら受け入れる、そんな空間が好き。

で、昨日アップしたこちらは。



弾むような、バウンドする「口」から受け取ったエネルギーを
両手を広げて受け止めながら、ジャンプする、そんなイメージ、かな。

書いてる時は、そんなこと意識していないんだけど、
たぶん、そんな感じ。

これも、そんなイメージだけど、十の縦画が直線で弱くて左に流れていることで
上の作品よりも、そっけないというか、響き合いが足りないね。



比べてみると、上の作品は、十の縦画が少し背中が反っていて、終筆が右方向に感じることで
全体のバランスを外へと、導いているような。

って、私の勝手な感想ですけど 

書は、文字を書く、模写する、だけじゃないって思う。
もちろんそこには言葉や意味もあるけれど、
もう、線と空間だけで、自分の世界を表現できたらなぁって、思う。

やっぱり、そう、なんていうか、
色々な出来事に遭遇したお蔭?で、今自分にとって一番必要なものが
何なのか、少し感じられるというか 

ありがたや~。


そうそう、3日から咳風邪をひいているというのに、昨夜は濱口祐自さんのライブに。
ブルースギター。うまい! でもって、トークは楽しかったぁ。

そうそう、私はこんな書を探しているなり~



コメント (2)
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