心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

現日春季展 レポートその3

2014-02-26 | 書展・展覧会情報
                       

昨日の続き、現日春季展レポート。

伊地知星夏氏 
「さ霧消ゆる湊江の舟に白し朝の霜 ただ水鳥の聲はしていまだ覚めず岸の家」

文部省唱歌の「冬景色」だそうで。
最初の部分のアップ↓



キレのある線、リズミカルな空間には、白く清々しい凛とした空気を感じました。

そして中谷翠泉氏の「上下」。
余白の余韻は書ならではの所作。

抽象はわからないとよく言われますが、書で鍛えた線、余白美は
まさに書の真骨頂だと思います。




今回気になった左:「文」は三宅剣龍氏、右:「凸凹凸凹凸凹」は高橋楓哥氏。

書風もいろいろある現日会。
刺激をたくさん頂いてきました。 3日まで国立新美術館で開催中。



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中原中也 トタンはセンベイ食べて

2014-02-26 | 書展・展覧会情報

昨日に続き、こちらも中原中也の詩を書かれた木原光威氏の作品から。
全体はこちら。



トタンはセンベイ食べて春の日は穏やかです
アンダースローされた灰が蒼ざめて春の日の夕暮は静かです 


坦々と降ってくる淡墨が、静けさを表わしているような。
ふと、この作品には朗読があうなぁと思いました。

音のない世界に聞こえる音、
その情景を、朗読とともに体感してみたい、と。

そう思って、中原中也で検索したらちょうど今年、
中原中也記念館では開館20周年を向かえるそうでイベントが盛りだくさん。

お。ありました~。4月29日に「空の下の朗読会」。
谷川俊太郎氏の朗読と息子さんの賢作氏のピアノによるライブ。

山口県は遠いけど、行ってみたいなぁ。。
ちょっと朗読にも興味が湧いてきました。

現日書展レポートの続きはまた次回。


コメント (4)
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