心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

文字と文字の響き合いから

2010-04-21 | 漢詩
                           (半紙1/2)

春遂鳥声開 ~唐太宗の句
春は鳥声を追って開く、の意。

先日の絵手紙教室でのお題のひとつ。
そう、絵手紙なのにこんな書の作品もお題に。


(↑)中野さんの作品(半紙1/2)

中野さんが書いてこられた作品を参考に。中野さん、独特の書体、書風お持ちで。
何枚も書かれるそうだけど、いつも見たこともなような書体でみんなでびっくり
なのに、これでひとつのフォントができるのでは?と思うくらい、統一感があり。

私のはというと・・普通?になっちゃうけど・・
文字の大きさ、墨量、縦と横、求心性と開放性、余白を見ながら書いてみたなり。

つい、紙一杯に文字や絵を書いてしまいがちだけど、
文字と文字、余白の白を引き立てるには、それぞれが頑張っちゃだめというか。。

広がりのある「春」、きゅっとウエストを締めた「遂」
それに背中合わせの表情の「鳥」響き渡る声はタクトを振るように
「開」は墨量を多めに強い線でもって全体を締めるように・・ って感じに書いてみた。

隣同士の文字が自己主張し過ぎず「響き合う」が大事でして。
結果、それぞれがよい音を響かせることにもなるような。

そう、人と人の関係もまた似たりなり~。
よき関係とは、それぞれの個性を認め合うことなのかもしれませんねぇ 

コメント (2)
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