民事系大大問消滅!?

2010-06-17 12:42:39 | 司法試験関連
法務省が興味深い,パブリックコメントを募集しています。

平成23年新司法試験の実施日程等に関する意見募集の実施について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300020007&Mode=0

「新司法試験実施日程等」とはありますが,実際には論文式試験3日間のありかたのようです。「イメージ例」が添付されていますが,これによると,なんと2時間刻みで試験を行う事が呈示されています。民事系も2時間×3セットで,この場合,大大問は遂に消滅です!!!!

これは意見を出すべきですかね~☆

大大問廃止!廃止!廃止!
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12年前は悶絶してました

2010-06-16 14:09:48 | 司法試験関連
超久しぶりに12年前に書いた雑記帳的なノートを読み返した。雑記帳言うても実際には10ページ程度しか書いておらず,書いてる中身は色々だ。3日分だけ日記があったり試験の反省が書いてあったり,悶々とした心情なども素直に書いてある。まぁ,素直に書くことを目的としていたので当然なのだが,読み返してみると面白い。

今でこそ,のぼぼーんと何の悩みも無いような(あくまでも,「ないような」である)生活ぶりの我輩ですが,最初からずっとこういうわけでありません。寧ろこの年でようやっと落ち着いてきた感じですから,無効等確認訴訟みたいなもんだ(時機に(かなり)後れた取消訴訟。わかりにくい例えだ)。

12年前のノートを読み返すと当時の心情が蘇る。かなり厳しいのぅ(苦笑)

ただ改めて見返すと,この時点で軸足が100%定まっていたのがわかる。正真正銘本音で書いているのだが今もそれは全くぶれていない。もちろん,当時の我輩は知る由も無いが,ゴールに辿り着くまでこの後,かなりの紆余曲折を経ることにはなる。寧ろこの直後からが大変なのだが,今となっては過去の話だ。ロング・アンド・ワインディング,ワインディング,ワインディング・・・・ワインディングし過ぎだぼけぇぇ・ロードである。

そんな道も歩き切ってしまえば何て事は無い。何て事は無いのだが,それはゴールしないとそうは思えない。実はゴール直前の時期でも,本人は直前である事を知らないから,スタート時点と何も変わっていないようにしか思えない。時の経過がある分だけ報われない想いが重く圧し掛かってきて尚更きつい。ここで踏ん張れるか踏ん張れないかでその後の人生は大きく変わる。もっとも踏ん張りすぎて人生が変わってしまう事もあるので判断は難しい。

我輩が思うに,「信念の強さ」が無いならば踏ん張りすぎは危険である。また,踏ん張ろうと決めたら,道は1本しかないと思わないと駄目だ。歩き切るしかないのである。そういう意味で人生をかけたギャンブルである。

ちなみに吉野は小学校5年生の春に,少しでもギャンブル性のあるゲーム等から一切手を引いた(性格的にのめり込むと危険だということが分かったからである。10円コインゲームで見抜いた自分は偉大だと思う)。故に,競馬も麻雀もパチスロもやった事がない。宝くじさえやらない。とにかくギャンブル性のあるものは一切やらない。
ドキドキ感が欲しくないのかって?いえ,十分ドキドキしてきましたよ。人生まる掛けのギャンブルやってましたから。これ以上のスリルはないです(笑)。

ちょっと話ずれた。「やると決めたらやるしかない」,は正しくない。「やると決めたら,やりきるしかない」が正しい。登り始めたら登り切るしかない。登るだけなら途中で遭難することもありになってしまう。逆を言えば,やりきる自信が無ければ,踏ん張るべきではない。やりきる事ができるかどうかは,初心にかかっている。「信念の強さ」と言うのはここに影響してくる。因みに,我輩の言う「信念の強さ」というのは,「仮に失敗しても後悔しない」,という事を必要条件とするのがミソだ。「自分の人生グダグダになるかもしれないけど,やる。諦めないでやる」という覚悟があるかどうかである。この覚悟があれば,後は全力で頑張るようになるはずだ。そうしないとドえらい事になるのが,人から言われなくても自分で嫌と言うほど分かるからである。

結局,「本当にやりたい事」でなければここまでのリスクは取れない。背水の陣を敷くだけの価値があるのかどうか,という問題である。
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質と量

2010-06-15 18:09:02 | 司法試験関連
来年,自信を持って再挑戦の場に臨む為には,勉強の「量」と「質」が物を言います。

「量」が必要なのは言うまでもないですが,新司法試験合格を本気で考えている人ならば,既にこの要件はクリアーしている方も多いでしょう。とすれば実際に問題になってくるのは,「質」ということになります。

闇雲に「量」だけで勝負しても通用しない事は,共通認識になりつつあると思います。とにかく,本試験本番で要求される「スキル」を身につけることが最大の目的です。「量」もこのスキルを身につけるために必要な時間でしかありません。この点の認識の差が実際には勝負を分けていると言ってよいでしょう。

勉強の「質」と「量」を絶えず意識するようにして下さい。
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合格率65%!?

2010-06-15 13:38:21 | 司法試験関連
セルティックスが3勝2敗で王手をかけた。ちょいと意外だが,第6戦,7戦はLAなのでまだ分からない。「今日の勝利は大きい。LAで2試合のうち1回勝てばいい」とピアースだかがコメントしていた。まぁ,「現時点では」そうなんですよね。2試合中1回勝てばよい。逆にレイカースは2試合とも勝たなければならない。

でもね,第6戦でボストンが実際に負けると,3勝3敗で第7戦勝負になって,条件は同じになる。2試合中1回勝てばいい,というのは実際には1試合目が始まる前までの話だ。

なんとなく新司法試験の3回受けられる,に似た話だと思ってしまう。合格率30%の試験を3回受けられるから,(3回の試験で合格する)実際の合格率は65%くらいだ,ってことになるんですが,ほんとかよ,って感覚的には思ってしまう。

この手の確率論は,事前予測で機械的に「連続して」どうなるか,という話をしているだけにしかどうしても思えない。1回の試験の合格率が30%なら何回受けられようが,毎回チャンスは「30%」だ,というのが実際の感覚じゃないでしょうか。「自分が3連敗する確率は35%」だから何なんだ,と言う感じしかしない。これはまだ1回も受験していない段階の話だ。いうならばロー在学中の話に過ぎない。1回でも受験したらもう前提が違ってきてしまう。突然,2連敗する確率の話に摩り替わってしまうのである(49%に跳ね上がる)。

そもそも2連敗した後の3回目はプレッシャーがでか過ぎて,寧ろマイナスに作用しかねない。3回コインを投げて3連続で裏が出てしまう確率,というのとは話が相当違う。理由は簡単で人間が対象だからだ。気持ちの問題がどうしても大きくなる。

最初の話に戻ると,「現段階で」有利なのはボストンだ。間違いない。ボストンが連敗する確率は現時点では25%だ。しかし第6戦をLAで落としたら,俄然レイカース有利になる。逆王手をかけた勢いが出てくるからだ。この「勢い」も極めて人間的なファクターだ。この段階で,連敗する確率は25%だったんだからボストンが有利だ,なんて言い出す人はいないだろう。既に1試合終わったらフィフティ・フィフティだ。結局は,時的要素が非常に大きいということですね。

実際には65%の率で合格できるから,というのは詭弁以外のなにものでもない。かなり感覚的な話ですが,いつも物凄く違和感を覚えるのでちょいと書いてみました。

あと,3回目受験の人にとって無視できない要素は,本番で難しい問題に直面した際に,「嗚呼,やはり今年も駄目か」「受からせて貰えないのか」という気持ちが先走りやすいと言う点があるのではないでしょうか。言い方は変ですが,1回目のときはまだ「無邪気」な面があります。「まぁ,本番はこんなもんか」「でも何とかなるだろう」という気持ちが比較的強い。しかし,「失敗経験」をつんでしまうとそうでなくなる。これも2回目以降に現れる人間特有のファクターだ。言うならば,諦めやすくなる,ということでしょうか。苦手意識といっても良いかもしれません。

ですから,2回目,3回目の人は,そうなっても「いや,でも大丈夫!」と頑張れるだけの心の強さも持たなければいけません。どうやったらその強さが持てるか。もうこれは「あれだけやったんだから」という勉強量と,「自分は正しい勉強をしてきた」という勉強の質によるしかないです。今からコツコツと勉強していれば来年5月,「自分は夏前から頑張ってきた。負けるわけがない!」という強い心の支えになります。逆に「結局,9月まであんまり勉強していなかったしな」ということになると,もう後ろ向きになってきてしまいます。下手すれば受験回避なんて事にもなりかねません。

人間は,言うてもやはり,心理的な面を無視できない。無視できないどころか最重要ファクターとさえ言える。来年5月,絶対の自信を持って試験に臨む自分をイメージしてください。そして,その自信を持つ為に,今からどう振舞えばよいか,自問自答してみてください。それが今後の行動の指針になると思います。
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ラブレター・フローム・法務省

2010-06-14 13:43:27 | 司法試験関連
早い人は,土曜日に法務省からラブレターが届いた模様です。今年は若干早いですね。温暖化のせいでしょうか(笑)。

現時点で,9月9日に望みをつないだ人と,切れてしまった人が確定した事になります。望みをつないだ人はおめでとうございます。悶々とした夏を過ごす事に変わりはありませんが,最後の産みの苦しみです。贅沢言ってられませんよね。

問題は切れてしまった人です。厳しい現実を突きつけられたわけですが,早急に決断しなければなりません。①来年の合格を目指すか,②進路変更するか,です。まずこの点につき真剣に検討し,結論を出してください。進路変更の場合は,更に他の試験に転向するか,就職するか,というレベルまで落とし込む必要があります。この厳しい就職環境の中,内定が出れば「おめでとう」という話にはなりますが,就職できた,というのはある意味最低ラインンにすぎません。一生の仕事としてやっていくのかどうか,自分は何をしたいのか,という点までじっくり検討して下さい。私はこれまで司法試験受験生に限らず,色んな場面で「とりあえず就職」したけど結局「不満の塊」になった,辞めてしまった,というのを見てきたので安易な決断だけはして欲しくないところです。

来年の合格を目指す人は話は簡単です。全力で勉強再開です。直ちに受験モードに入らないといけません。少なくとも,9月の結果発表待ちの人と同じような過ごし方をしていては駄目です。「短答式試験で215点さえ取れなかった自分」,をしっかり認識して下さい。厳しい事を言わせて貰いますが,単純な実力不足です。現時点では勝負の土俵に乗れていません。そこから如何にして勝つか。来年は必勝です。そのために今からどうすべきなのかを考える必要があります。

受験回避組みで本気で来年合格を狙う人は,1ヶ月以上前から,最前線に戻っています(戻っていない人は,1ヶ月間のアドバンテージを失った事になります)。3000人の受験回避組と今回残念だった2400人,合わせて5400人が既に来年向けてスタートを切る時期なのです。決して,「今から受験勉強」は少数派でもなんでもないのです。確かにこの時期から全力でリスタートしろというのは酷だと思います。しかし皆さんが目指している新司法試験,侮れない相手であることは身にしみて感じた事だと思います。2,3ヶ月ちょいちょいと本気になれば受かるような試験ではありません。受かるのは大変です。記念受験組みのいない試験です。多額の金銭と貴重な人生の一時期を投資した人たちの熾烈を極めた戦いです。その厳しさは半端ではありません。来年必勝態勢で行かなければ,再来年は2012年問題,すなわち予備試験組との激突になります。来年さっさと受かるが勝ちです。そのために今から頑張りましょう。

6月に横浜,7月8月には渋谷で第5回本試験を踏まえたオープンスクールをします。また,ケースメソッド論文マスターも随時受講可能ですし,ペー論も夏季集中受講が8月から可能です。悩んでいたらいますぐ伊藤塾へ来てください。勝利の方程式の「答え」があります。

なお,最終的な「決断」は,自分自身で行う必要があります。ただ,決断に至る過程で,多くの人の意見を聞く事は大変有益です。
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256点~257点

2010-06-11 12:40:32 | 司法試験関連
253点→2000位
252点→2082位

この数字なんだか分かりますか?これは,昨年の短答式試験の総合点数とその順位を表しています。昨年253点だった人は全体で2000位ということです。

昨年の論文合格者数は2043名です。ですから,上位2043人と言うのを短答式試験のみに当てはめると252点~253点がデッドラインと言う事になります。

昨年並みの合格者数と仮定した場合,今年の場合は,257点が1960位,256点が2072位ということになりますから,デッドラインは256点~257点と言うことになります。

あくまでも単純な当てはめ作業です。しかし一つの目安にはなると思います。合否との関係で言えば,昨年の場合,250点では短答の点数段階では,ボーダーラインに乗っていない,すなわち競り負けていることになります。短答でアドバンテージを稼げず,論文で「逆転」を狙うポジショニングになるということです。

来年に向けていよいよ過去問題にチャレンジと言う人も出てくる時期ですが,目安としてはこんな感じなります。第4回・第5回の問題で言えば,260点弱が大体プラス・マイナス0のライン=最低限目指すライン,と言う事になります。
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答案練習会に求めるべきもの

2010-06-10 12:42:32 | 司法試験関連
今年の論文問題見て分かったと思うのですが,論文の答案練習会で一番必要なものはなんなのか。

問題文を見て,「ああ,あれか」,「あの判例か」という問題では本試験の練習に全くなりません。下手すれば思い出しながら知識で書くことに慣れてしまいかねません。

本試験では,「ああ,あれか」,と気がついたとしてもそれに飛びついたら間違いなくやられます。私のオープンスクールを聞いた事がある方なら承知だと思いますが,見事にベースとなった判例と事案をずらしてきており,変な話,「Aというベース判例があることに気がついたか→本件はそのAという判例の規範では対応しきれない事に気がついたか→で,貴方どうします?」というのが,本試験における「ベースとなった判例」の持つ意味と言ってよいくらいです。

もっと言えば,ベースとなった判例は,受験生なら知っていて当然のような判例ばかりです。百選・重判クラス,しかも最高裁判例や大法廷判決クラスです。言わばスーパースタークラスです。本試験では,「皆が知っているか,若しくは皆が知らないか」,という両極端の判例セレクトがなされています。悪戯に「最新下級審裁判例」を追いかけるのは止めましょう。そんなことやる暇あるなら,「重要基本判例の深い理解」に努めて下さい。お願いします。

答案練習会ですべき事はただ一つ,本番で要求される「スキル」の実践あるのみです。「百選まんま答練」ではこのトレーニングは申し訳ないですがまるでできません。せいぜい,相対的な位置づけが分かる程度です。冷静に考えれば本試験とは傾向の違う答練で相対的な位置づけが分かったところで意味は無いような気がしますが。例えて言えば,800メートル走での相対的な位置づけが分かったところで,100メートル走に出る選手にとって何の意味があるのか,ということです。何の意味もありません。

この辺について,7月8月に行う予定のオープンスクールでお話したいと思います(これは6月26日実施の横浜ネットステーションのものとはまた違います)。9月になれば,「どの答案練習会受けようか」という悩みが出てきますが,まずは夏場に本試験対策に必要な「入り口と出口」について確認して下さいね。

新司法試験は,行くべき道を間違えなければ受かります。間違えたら受かりません。この点非常に分かり易い試験です。
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Kid in Town

2010-06-09 19:45:55 | 雑感
ケン・グリフィーJrが引退した。メジャー通算22年,40歳の初夏である。
通算本塁打630本はメジャー歴代5位,通算打点1836打点はメジャー歴代14位だ。ゴールドグラブも10年連続で受賞し,8試合連続本塁打はメジャー記録。そして全盛期のあまりに凄まじい人気である。インターネット投票がまだない94年のオールスターファン投票では空前絶後の6,079,688票を集めた。

グリフィーJrの全盛期はデビュー直後の89年から始まり,2000年までの90年代がすっぽり全盛期に当たる。97年には56本塁打&147打点の2冠王に加え,MVPも受賞した。ちなみに翌98年も56本塁打を放っている。しかし皮肉な事に,98年から徐々に影が薄くなリ始める。理由は簡単だ。98年は史上空前のホームラン・チェイスが正に全世界を熱狂させた。マグワイアとソーサの死闘である。マグワイアが70本ソーサが66本と2人が同時にマリスの61本と言うメジャー記録を更新した。このとき,グリフィーは56本で「期待はずれ」と言われてしまう事になる。ホームランを56本も打って,その年「期待はずれだった」,と言われた選手は後にも先にもグリフィーだけであろう。

97年の段階では,マグワイアが58本,グリフィーが56本で,翌年の記録更新に期待が沸いた。この時点では殆どの人がグリフィーによる記録更新を信じ,また期待していたのである。ソーサに至っては認識されていない状況だ。ところが,98年になるとマグワイアが驚異的なペースで開幕からホームランを放ち,伏兵ソーサが6月だけで20本塁打と言う異常な量産体制でレースに参戦して来た辺りから雲行きが怪しくなってくる。8月にはグリフィーの名が記録更新との関係で語られることはなくなる。

2000年に父のいるレッズへ移籍し,40本を放つがまたも「期待はずれ」と叩かれる。この頃はまだソーサの量産態勢が続いており,60本を放つソーサと比較されてしまったのである。この年を最後にグリフィーが40本を越えることはなくなる。精神的プレッシャーと怪我による急速な衰えが始まったのだ。まだ30歳である。衰え始めるにはあまりにも早すぎた。2000年までの12年間で420本以上放った本塁打も,「晩年」の10年では204本に激減する。その結果,755本を破るのはグリフィーに間違いない,と言われた男の記録は「わずか」630本で終わることになった。年間記録と通算本塁打記録は,同じ親子メジャーリーガーでもあるボンズが抜き去る事になった。

さて2010年。マーク・マグワイア,サミー・ソーサ,バリー・ボンズという全世界の注目を集めて,燦然と輝きを放ったスーパースター達と「日陰」に追いやられたグリフィーJrの現状はどうなっているのだろうか。

ご存知のとおり,最初の3人の記録には「*」マークがつく事になり,名誉の殿堂入りさえできていない。ボンズ,ソーサに至っては気がついたら所属チームがなく,引退に追いやられている。理由は簡単だ。ステロイドである。ステロイド疑惑にまみれた3人の評価は一変する。メジャーリーグの2000年前後はステロイド・エラと呼ばれている。異常なまでにホームランが量産された時代は綺麗にステロイド時代と符合する。ステロイドだけで誰もが年間50本のホームランを打てるわけではない。しかし,本来ならスタンドインしないはずの打球が,「何故か」この時代,スタンドインする事が増えたのは事実だ。ステロイド疑惑が吹きすさぶ中,たった一人,一片の疑惑すらかけられたことのない男がいる。それがグリフィーJrだ。グリフィーは「クリーン」と呼ばれることがある。薬による「汚染」がないからである。彼は,天賦の才とその努力のみで,630本の虹を架けたのである。正に「偉大な記録」である。

シアトルは,衰えきったスーパースターと積極的に契約を結んだ。グリフィーがメジャーデビューし,その黄金時代を駆け抜けたのがシアトルなのだ。引退する時はシアトルで,というのがファンの望みであり,球団の意向だったのである。実力主義でスーパースターでさえ,チームにとどまる事が難しいメジャーでこのような事が起きるのは非常に珍しい。しかも2009年が衰えきった成績であったにもかかわらず,チームは2010年シーズンの契約も喜んでした。本人がやりたいだけプレーしてもらう・・・。正にありえない事である。時代を沸かせたスラッガー4人の中で野球選手として幸せな人生を歩んだのは誰なのか,一目瞭然だ。一過性の輝きは消えたら忘れ去られる。しかもその輝きがまがい物であったとすれば賞賛は罵倒に変わる。決してずるをせず,クリーンにプレーをし続けたからこそ,名誉の凱旋もできたわけである。
こう考えると,以前にも書いたが,どの時点で人生の評価をするかで全然変わってきてしまうと言うことである。今だけをみて嘆いてはいけないということである。56本を放ちながら期待外れと言われ,注目度が下がってもグリフィーがふてくされ,努力しなくなったという話は伝わってきていない。

グリフィーの引退は,ホームラン狂想曲という一時代の終わりを完全に告げるものだ。今後このようなプレーヤーが出てくるかどうか分からない。恐らく今世紀中には出てこないだろうと思う。最後に一つ,全盛期のグリフィーに対し,NIKEはマイケル・ジョーダンと同等の扱いをしていた事だけ記しておきたいと思う。サンキュー,キッド!5年後には名誉の殿堂入りだね!(「キッド」はグリフィーの愛称)。
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目的が「重要」なのに審査が厳しい!?

2010-06-09 16:30:26 | 司法試験関連
違憲審査基準。

厳格な合理性の審査
 目的:重要な利益
 手段:より制限的ではない代替手段がないこと
 関連性:実質的関連性c

よく考えたら,規制目的が「重要」ならば,規制すべき(少なくとも方向性は規制権限発動許容)となりそうなものである(だって重要なんだから)。だとすれば,関連性も合憲になりやすいように,緩く判断,すなわち合理的な関連性の有無の審査でよくないですかね?とか考えてみた事ありませんか?・・?

上記記載の「審査基準だけ」見ていると変な感じがしないでもないです。でも,おかしくないわけでその理由はなんだろうかと。横浜ネットステーション校のオープンスクールではこの辺の話もしようかなと思います。


うっわーーい!本日生誕祭!一人お祭り男!
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旧司択一問題と新司・予備試験短答対策の関係

2010-06-08 16:35:13 | 司法試験関連
旧司法試験の択一過去問題はやるべきですか,と言う質問はちょいちょい受ける質問です。

個人的には,時間的余裕があるうちにやる分には勉強になって良いと思います。未修1年目とか2年目ですね。ただ,試験対策として解く分には注意が必要です。旧司法試験の択一は1問辺り3分30秒を前提に作成されています。実際には刑法や特定年度の憲法などで顕著ですが,5分以上かかるような問題も混じっています。

これに対して新司法試験の短答式試験では,1問辺り2分15秒しかかけられないという前提で作問されています。この前提条件の違いには留意してください。民法など新旧の試験を比べれば違いが分かると思います。単純に見比べても肢の長さからして違います。

予備試験短答も新司短答との問題共通化が画策されていますから,いずれにせよ似たような感じになると思います。

ですから,あくまでも憲民刑の基礎力養成のツールとして使用するよう心がけて下さい。使用上の注意を間違えては合格が遠のく可能性があります。注意しましょう。


我が地元は,紫陽花が市の花なので市中至る所にこれでもか!と言うほど超大量の紫陽花が植樹されています。春先の桜と菜の花が終わると入れ替わるようにして紫陽花の季節になります。そして水無月となり,いよいよ咲き誇りそうな風情となってきました。楽しみです。

さり気に夏至も近いですね。
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ついってみる

2010-06-08 12:12:13 | 雑感
明日,悪戯に年を取りますが,今年はかなりな節目ですわ。
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横浜ネットステーション校,夏至だ!開校記念だ!オープンスクールだ!

2010-06-07 18:54:46 | 司法試験関連
水無月,「ハマの伊藤塾」に再びお邪魔します!じゃじゃーん!とな。

6月26日土曜日,15時から2時間,横浜ネットステーション校限定オープン・スクールを開催致します。「生講義」のみですので,無料ストリーミング等ではご覧にはなれません。

内容は,第5回論文本試験絡みで行こうか,と画策中です!詳細決まり次第,このブログでご紹介したいと思っています!「2011年度新司法試験合格への道しるべ~2010年度実施新司試本試験を踏まえ~」的な体で。

また6月26日は,17時から個別カウンセリング枠を30分3セット確保致しました。是非ご利用下さい。

なお,渋谷では,6月16日より30分×4コマあります。これはいつものやつですね。

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法律に向いていない!?

2010-06-07 17:58:39 | 司法試験関連
わたくし,勉強するのが仕事のような職業であります。まさか勉強そのものが仕事となるような職に就くとは,わけー頃は想像も出来ませんでした(笑)。今の時期だと,スタッフの皆さんに教えてもらうような事も結構出てきて,法律は奥深いなぁ,と思う事もしょっちゅうです。今日もそんなことがありました。

受験生の皆さんの中には,正直勉強が苦しくて仕方がない,と感じていられる方もいらっしゃるかもしれません。受験段階でこんなに苦しく感じるようでは,将来仕事として法律を扱う適性があるのかどうか,やり切れるのか自信がぐらついてきた,という人もいるでしょう。

ご安心下さい。皆さんが苦しい理由は,「法律」のせいではありません。「受験勉強」のせいです。私も合格してから,純粋に法律の勉強は楽しい,と感じるようになりました。「試験」「成績」が絡むと何でもそうだと思いますが,本来の楽しさが薄れてきます。「受験勉強」ともなれば尚更でしょう。ですから,初志貫徹,不安にならずに頑張りましょう。今苦しいのは皆さんが「受験勉強」として法律と接しているからです。合格すれば違う付き合い方が待っています。

重点講義も読むだけなら楽しい奴です(笑)定期試験対策にまとめたりすると頭痛くなってきますが。
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雑感

2010-06-06 14:54:04 | 雑感
土曜日は、最近の蓄積疲労を取るべく寝倒した。13時間くらい寝たと思う。気持がE。

今日は絡み合った朝顔の蔓を解き解す作業をする。今年も元気に伸びているので夏の朝が今から楽しみだ。
 
今週1つ年をとる。今年はプライベートで既に2発サプライズを頂いた。感謝感激である。

レイカーズVSセルティックスのNBAファイナルが始まった。何と2年ぶり12度目の対戦。過去9勝2敗でボストンが圧倒している。これはボストンが不滅の8連覇を達成したときにLAがことごとく敗戦したのが響いているからだ。優勝回数自体は、ボストンが17回、LAが15回優勝していて歴代優勝回数のワン・ツーだ。レイカーズは3年連続のファイナル進出。個人的にはどっちも好きではないので(寧ろ嫌いな部類に入る)、正直かなりどうでもいいのだが、強いて言えばボストンだな。吾輩がボストンのチームを応援するのはこの時くらいなもんだ。LAが先勝しており、このまま行ってしまいそうな気もする。

フィル・ジャクソンもいい加減、弱いチームから優勝してみせて欲しい。LAに行ってからどうも好きになれない。ジョーダンのブルズで6回、シャックのLAで3回、そしてコービーのLAで1回(多分今年で2回になる)って、そりゃ勝てない方が不思議だ。

最近NBAは、MLBやNFLと比較して明らかに戦力が偏り過ぎている。プレーオフも意外性がなくあんまり面白くない。プレイヤー・レベルでは世代交代が進み、既に黄金世代が花開いているだけに非常に勿体無い。レブロン、カーメロ、ハワード、ウェイドが覇権を競い合う時代にならないかな。
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第5回新司法試験短答式試験結果(吉野の独り言編Ⅱ)

2010-06-05 13:39:28 | 司法試験関連
昨年と今年の主要ロースクールの短答合格率は以下の通り。
合格者数を受験予定者数で割ったものです。

京大 71.1%→70%
慶大 73.9%→72.8%
中大 67.3%→74%
東大 74.7%→71.2%
一橋 78.5%→77.9%
早大 56.6%→59.3%

中大が前年比伸びているのが目立つ程度で,あとはほぼ同水準と言う感じですかね。一般には,実際の受験者数で割った数字が出回ると思いますので,見かけ上の合格率は跳ね上がります。例えば,東大なら86.6%,慶大なら87.3%,中大なら85.9%,という具合です。どちらで見るかは個人の自由な気もしますが,実際に受験しようと思っていた(=今年受かる気でいた)人のうち何人が最終的に今年合格したかが気になるはずなので,受験予定者で割る方がリアルな数字だと思います(微妙な数字の誤差はご容赦下さい)。
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