質と量

2010-06-15 18:09:02 | 司法試験関連
来年,自信を持って再挑戦の場に臨む為には,勉強の「量」と「質」が物を言います。

「量」が必要なのは言うまでもないですが,新司法試験合格を本気で考えている人ならば,既にこの要件はクリアーしている方も多いでしょう。とすれば実際に問題になってくるのは,「質」ということになります。

闇雲に「量」だけで勝負しても通用しない事は,共通認識になりつつあると思います。とにかく,本試験本番で要求される「スキル」を身につけることが最大の目的です。「量」もこのスキルを身につけるために必要な時間でしかありません。この点の認識の差が実際には勝負を分けていると言ってよいでしょう。

勉強の「質」と「量」を絶えず意識するようにして下さい。
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合格率65%!?

2010-06-15 13:38:21 | 司法試験関連
セルティックスが3勝2敗で王手をかけた。ちょいと意外だが,第6戦,7戦はLAなのでまだ分からない。「今日の勝利は大きい。LAで2試合のうち1回勝てばいい」とピアースだかがコメントしていた。まぁ,「現時点では」そうなんですよね。2試合中1回勝てばよい。逆にレイカースは2試合とも勝たなければならない。

でもね,第6戦でボストンが実際に負けると,3勝3敗で第7戦勝負になって,条件は同じになる。2試合中1回勝てばいい,というのは実際には1試合目が始まる前までの話だ。

なんとなく新司法試験の3回受けられる,に似た話だと思ってしまう。合格率30%の試験を3回受けられるから,(3回の試験で合格する)実際の合格率は65%くらいだ,ってことになるんですが,ほんとかよ,って感覚的には思ってしまう。

この手の確率論は,事前予測で機械的に「連続して」どうなるか,という話をしているだけにしかどうしても思えない。1回の試験の合格率が30%なら何回受けられようが,毎回チャンスは「30%」だ,というのが実際の感覚じゃないでしょうか。「自分が3連敗する確率は35%」だから何なんだ,と言う感じしかしない。これはまだ1回も受験していない段階の話だ。いうならばロー在学中の話に過ぎない。1回でも受験したらもう前提が違ってきてしまう。突然,2連敗する確率の話に摩り替わってしまうのである(49%に跳ね上がる)。

そもそも2連敗した後の3回目はプレッシャーがでか過ぎて,寧ろマイナスに作用しかねない。3回コインを投げて3連続で裏が出てしまう確率,というのとは話が相当違う。理由は簡単で人間が対象だからだ。気持ちの問題がどうしても大きくなる。

最初の話に戻ると,「現段階で」有利なのはボストンだ。間違いない。ボストンが連敗する確率は現時点では25%だ。しかし第6戦をLAで落としたら,俄然レイカース有利になる。逆王手をかけた勢いが出てくるからだ。この「勢い」も極めて人間的なファクターだ。この段階で,連敗する確率は25%だったんだからボストンが有利だ,なんて言い出す人はいないだろう。既に1試合終わったらフィフティ・フィフティだ。結局は,時的要素が非常に大きいということですね。

実際には65%の率で合格できるから,というのは詭弁以外のなにものでもない。かなり感覚的な話ですが,いつも物凄く違和感を覚えるのでちょいと書いてみました。

あと,3回目受験の人にとって無視できない要素は,本番で難しい問題に直面した際に,「嗚呼,やはり今年も駄目か」「受からせて貰えないのか」という気持ちが先走りやすいと言う点があるのではないでしょうか。言い方は変ですが,1回目のときはまだ「無邪気」な面があります。「まぁ,本番はこんなもんか」「でも何とかなるだろう」という気持ちが比較的強い。しかし,「失敗経験」をつんでしまうとそうでなくなる。これも2回目以降に現れる人間特有のファクターだ。言うならば,諦めやすくなる,ということでしょうか。苦手意識といっても良いかもしれません。

ですから,2回目,3回目の人は,そうなっても「いや,でも大丈夫!」と頑張れるだけの心の強さも持たなければいけません。どうやったらその強さが持てるか。もうこれは「あれだけやったんだから」という勉強量と,「自分は正しい勉強をしてきた」という勉強の質によるしかないです。今からコツコツと勉強していれば来年5月,「自分は夏前から頑張ってきた。負けるわけがない!」という強い心の支えになります。逆に「結局,9月まであんまり勉強していなかったしな」ということになると,もう後ろ向きになってきてしまいます。下手すれば受験回避なんて事にもなりかねません。

人間は,言うてもやはり,心理的な面を無視できない。無視できないどころか最重要ファクターとさえ言える。来年5月,絶対の自信を持って試験に臨む自分をイメージしてください。そして,その自信を持つ為に,今からどう振舞えばよいか,自問自答してみてください。それが今後の行動の指針になると思います。
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