実施方法の変更に伴う留意点

2010-06-18 13:33:31 | 司法試験関連
来年から科目毎の2時間試験となる可能性が高いわけですが,現段階でいくつか注意すべきと思う点をば。

まずは民訴の難易度のアップである。これは昨年第4回試験前から,「民訴が大問で出た場合は難易度が上がるから要注意」と言ってきた事と全く理由は同じである。来年からは毎年,民訴は「大問」になるわけである。個人的には,去年みたいなスタイルになるのではないか,と考えている。今年のスタイルは特徴的過ぎるし,毎度毎度今年のような問題が作れるとは思えないからである。第2回と第4回のミックス系になるのではないかと(第3回の判例問題みたいのもあり)。どちらにしろ,旧司法試験の民訴過去問題の検討分析は必須である。問題研究等でガッツリ学習しておこう。

次は,前も書いたが,時間配分の問題である。2時間になるから楽でいい,なんてのはトンでもない間違いである。一度でも受ければ分かる話だ。少なくとも現状のままの場合は,これは由々しき問題となる。憲法,刑事訴訟法,そしてたまに刑法は明らかに2時間で解ける問題になっていない。しかし来年からは文字通り2時間で処理しきらなければ,悪夢の途中答案である。まずは処理スピードをあげて行くしかない。今まで以上に「問題文の読み方スキル」の習熟度の差が大きく出ると思われる。アプローチの仕方を当日迷っている暇は無いのである。

まぁ,こんなところがまず気になりました。あと日程関連で気になるのは,予備試験択一と新司法試験短答式試験の一部問題の共通化とかいうやつである。恐らく予備試験択一は,日曜日に開催されるであろうと思う(やはり母の日であろうか)。となると,新司法試験の初日も日曜日になるのだろうか。それともまさかの短答式試験は最終日に回ってくるのだろうか?

また,国Ⅰの試験日とかち合わせる事はありえないので,国Ⅰが5月第1週にくれば第2週か第3週であろう。第2週だとそれこそ母の日だが,短答式試験が初日なら,母の日日曜スタートの木曜終わりになるし,最終日に来れば,母の日の前の水曜日スタートの母の日最終日となるのであろうか。これだと試験期間が実質1週間前倒しになる。この辺も早めの発表をお願いしたいところである。

系統別の廃止は,恐らく短答式が現行のままだと思われるので,短答式が系統別で,論文が科目別ということはありえないから,維持されると思われます。そんなわけで,科目別実施とは言うものの,扱いは「公法系科目第1問」「「公法系科目第2問」などとなり,スケジュールもそのような告知となるのでしょう。要するに科目の順番が事前に分からない。民事系は3問あるので,困ります。最後の小憩時間の有効活用のためにも,「民事系科目第1問民法」くらいのことはやって欲しいですね。

つーか,それくらいやれと。
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