Max Bennett Plays/Max Bennett
(Bethlehem BCP-50)
ウエストコーストジャズはやはり白人らしい洗練されたプレイが魅力ですよね。このシーンに於けるベーシストではリロイ・ビネガー、レッド・ミッチェッルが有名でしょうが、ケントン楽団のベーシストとして活躍し、ライトハウスオールスターズなどでもプレイが聴けるマックス・ベネットも忘れてはならない存在ですよね。彼のリーダー盤はベツレヘムにしか存在せず、それも2枚があるに過ぎません。本日アップの”Max Bennett Plays”はその第2作です。ベネットのプレイもさることながら、サイドメンとして参加した各人の優れたプレイが聴ける好アルバムだと思います。
メンバーはMax Bennett(b), Charlie Mariano(as), Carl Fontana, Frank Rosolino(tb), Claude Williamson, Dave McKenna(p), Mel Lewis, Stan Levey(ds)です。周知の名手ばかりでしょうが、Carl Fontanaのプレイに注目して欲しいと思います。いや、67camperが浅学なだけかもしれないですが、彼のスウィンギーなボントロにはやられっぱなしです。A-4の"Taking A Chane On Love", B4の"Blues"、B5の”Sposin'"で聴かせる好ソロに唸っていますね。そしてもう一つ、ヘレン・カーのボーカルがA-3の"They Say"とB-3の"Do You Know Why"で聴けるところがポイントです。一聴、アニタかと思わせるぐらいジャジーです。他にもソロをとるマリアーノ、快調なマッケンナのピアノなど文句なく楽しめる一枚です。勿論ベネットがfeatureされるA-2の"Just Max"で、リーダーの実力もはかる事が出来ますよ。
所有盤は、ベツレヘムのモノラルオリジナルです。Burt Goldblattの見事なジャケ写は当然です。すばらしいカバーですよね。