67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ストレートアヘッドなプレステッジのMJQが好きだ!

2009-01-30 04:08:25 | jazz & vocal
Concorde/The Modern Jazz Quartet
(Prestige 7005)


 アトランティク時代のモダンジャズカルテットこそ、彼らの特徴が最も出た時代として知られていますよね。そこにはジョンルイス主導の室内楽的グループサウンドがある訳ですが、好き嫌いという点ではどうでしょう?フォンテッサをはじめとするクラシックとの融合、たそがれのベニスなどに聴かれる映画音楽などこの時代には話題に事欠きません。それはそれでいいのですが、スタンダードを中心にスウィンギーな演奏に終始するプレステッジ時代のstraight aheadな演奏も捨てがたい魅力がありますね。今日は、プレステッジ時代の一枚、コンコルドをアップしてみましょう!

メンバーは言うまでもなくいつもの4人、Milt Jackson, John Lewis, Percy Heath, Connie Kayのカルテットです。A面はミルトのブルース"Ralph's New Blues"で幕を開けます。ミルトのブルースフィーリングは相変わらず卓越していますよね。続く"All Of You", "I'll Remember April"も彼らのお馴染みのレパートリーですよね。B面はガーシュインのバラードメドレイで始まりますが、やはり目玉はこのメドレーのあとの"Softly As In A Morning Sunrise"です。何度も彼らはこの曲を録音してますが、やはりこの演奏と録音のよいラストコンサートのテイクが好きですね。このコンコルドでの演奏は、アレンジなどもこの後の録音と似ており、彼らの”朝日”の原型が聴ける思いです。ジャクソンのグルービーなソロ、訥々と音を積み重ねて行くジョン・ルイスも全く隙がなくすばらしいですね。 やはりソニー・クラークケリー、ロリンズと並ぶ名演にふさわしいバージョンです。最後はジョンルイスのクラシック指向が現れたタイトル曲"Concorde"で幕を閉じます。

 このアルバムは自分がわずかですが所有している "446 W. 50th St. N.Y.C."アドレスのオリジナル盤であり、特別な愛着を持っています。パリのコンコルド広場を捉えた有名なカバーですよね。コーティングの利いたカバーも紙質が厚く、抜群の質感、存在感を感じますね。