Les McCann Ltd. In New York/Les McCann
(Pacific Jazz 45)
(Pacific Jazz 45)
我が国では、レス・マッキャンやラムゼイ・ルイスはどうもオーバーファンクな印象をもたれているのか?人気が低いようです。本国では、このようなノリノリのパフォーマンスを示すピアニストのライブは人気があって聴衆一体となった臨場感溢れる雰囲気を味わえるようですね。本日は、ホームグラウンドの西海岸を離れ、NYC・ビレッジゲイトでのマッキャンのライブ盤をアップいたします。
メンバーはオリジナルトリオともいうべき、Les McCann(p), Herbie Lewis(b), Ron Jefferson(ds)のトリオにフロントにBlue Mitchell(tp), Stanley Turrentine, Frank Haines(ts)が加わったセクステットで演奏されます。SatnleyとMcCannのコラボはStanley名義のBN盤でもその共演が見られますよね。ミッチェルは当時のシルバーバンドの重要メンバー、そしてフランク・ヘインズは例のデイブ・ベイリー盤での好演で知られるアーシーなテナー奏者です。殆どが、ファンキーなゴスペルライクな演奏で、B-1の“A Little 3/4 For God & Go."がその典型です。痙攣しているようなトレモロ風のマッキャンのピアノはとてもファンキーだし、かけ声に乗ってソロをとるミッチェルもいいですね。そして2人のテナー、自分のタコ耳では先発がタレンタイン、ミッチェルのあとに出るやや硬めの低音を聴かせるがヘインズと思っているのですがどうでしょう?アーシーなテナーはこのゴスペルライクな雰囲気にピッタリですね。A-2のバラード"Fayth, You're"が美しいバラードでここに聴かれるおそらくタレンタイン?のテナーソロも聞き逃せませんよ。
所有盤はパシフィック、ブルーラベル、シルバーバンドのステレオ盤です。過小評価のマッキャンですが、この3管との相性も抜群ですね。