67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ヘレンのブルーステイストに改めて感動する筈だ!

2009-01-13 00:18:59 | jazz & vocal
You've Got A Date With The Blues/Helen Merrill
(Metrojazz E1010)


 あの超有名なブラウニーとの共演盤はジャズ・ヴォーカルを代表する出来映えの作品で、おそらく日本で最も売れたジャズ・ヴォーカル・アルバムじゃないかと推測しています。EmArcyには他にも優れたヘレンのアルバムがあるけれども、エマーシー以外となると、本日アップのこのアルバムが第一候補ではあるまいか?タイトル通りブルース色を強くした作品で、名手のサポートもありとてもジャジーな仕上がりに納得する筈です。

 サイドメンはブラウニー盤にひけをとらず、名手の名前が連ねられています。Jimmy Jones(arr, p, celeste), Kenny Dorham(tp), Frank Wess, Jerome Richardson(fl, ts), Barry Galbraith(g), Milt Hinton(b), Johnny Cresci(ds)からのセレクティッドメンバーでの伴奏となります。A-1の"The Blues", 冒頭の一語の発音、voiceを聴いただけで「ヘレン、やっぱり最高だ!」と思うに違いない。続く"Am I Blue"のジョーンズ、ガルブレイスのソロが美しい。ドラマティックなAラスの"The Thrill Is Gone"もヘレンらしく、長くため息気味に音節を引っ張り気味に唄うヘレンが すばらしい。B面の"Blues In My Heart"のブルージーなガルブレイス、逞しいウェスのソロも聴きものです。そしてB面では"You Go To My Head"と"Just Squeeze Me"がフランス語で唄われます。フランス語自体の美しさとヘレンの唱法とが見事なまでにマッチしていい雰囲気に仕上がっています。

 所有盤は、メトロジャズのモノラルオリジナル盤です。とにかくヘレンの声の伸びがすばらしく前に出てくるし、ジョーンズのピアノがとてもリリカルです。歌伴には欠かせないプレイヤーの一人ですよね。