Here Is Phineas/Phineas Newborn Jr.
(Atlantic 1235 jp.reissue)
(Atlantic 1235 jp.reissue)
ツーハンドスタイルのピアノで有名なフィネアスはハードバップ隆盛期にあり,パウエル直系のピアニストばかりがもてはやされる中、そのやや特異なスタイルでっ注目されたプレーヤーだと思います。そのスタイルは両手で同じフレーズ、コードをたたき出すいわゆるツーハンドスタイルと言う驚異のテクニックである。そういうテクニカルな面では、テイタム,ピーターソンに匹敵しますし、ノリから言うとエロール・ガーナーをも思わせるプレイが特徴で自分が敬愛する日本人ピアニスト菅野邦彦氏らもこの延長線上にあるプレーが特徴だと思います。本日はこのフィニアスの事実上のデビューアルバムをアップしますね。
後のコンテンポラリー盤やRCAの録音がポピュラーかも知れませんが、何と言っても彼の演奏で現在も一番好きなパーカーのバルバドスをA-1に収録するこのアルバムは自分にとっては彼のベストである事には変わりありません。A-3の"The More I See"とB-2の"Newport Blues"はソロピアノでそれ以外のトラックはベースのOPことオスカー・ペティフォードとMJQのケニー・クラークと言う当時の名手をぶつけて来ており彼らのタイトなプレイも聴き逃せませんね。またアルバムカバーには弟でギタリストのカルビン・ニューボーンJr.のクレジットがありますが、彼のギターは聞こえないんですよね・・・本当にプレイしたのでしょうか?。トリオの収録曲には,パウエルの"Celia", ブラウニーの"Dahoud", エリントンの"I'm Beginning To See The Light", ジョン・ルイスの"Afternoon In Paris"などジャズメンのオリジナルが趣味良く配されているところも二重丸ですね。
カバーは池のほとりにたたずむフィニアスのカットが使われている有名なモノですが,このカバー,Burt Goldblattなのですよ!フロントカバーにしっかりとそのクレジットがあります。この辺りにもデビューにかけるAtlanticの気迫が伝わる人選です。所有盤は国内盤再発です。
フィニアスというと自分の場合We ThreeやWorld Of Piano思い出しますが、この盤は盲点でした!(未聴です)フィニアスもツーハンドが好き嫌い分かれる点でしょうか?最初のころは聴いていてどうにも落ち着かない感じしましたが、UA盤Down Home ReunionのAfter Hoursとか最高に好きです。(ここにはカルビンのギター入ってますね)
ご紹介盤のパーカーナンバー聴いてみたいです。今度見かけたらゲットですね!
驚異のツーハンドは聴くと癖になります。
彼のピアノのテクの凄さには何か病的なものを感じさせます。
だからこそ、後に精神的な病に陥ることになったのではと・・。
是非聴いてみてください、彼の録音でミスタッチが無い・・・あのスピードで弾いてです。
正に人間離れをしたピアニストだと思います。
PhineasのAfter HoursはWe Three, Down Home Reunionの療法で聞けますね。片方はトリオ、片方はホーン入りですが両方とも甲乙つけがたい好演と思います。
RCA盤にもカルビン入りがあったような・・・
凄いテクニックですね。
自分はピアノの経験がないのでわかりませんが、むずかしそうですね。
精神病と天才はやっぱり紙一重ですね。Powellもそうですし・・・。でもいくら上手でも、精神病は勘弁ですね。