You've Got A Date With The Blues/Helen Merrill
(Metrojazz E1010)
(Metrojazz E1010)
あの超有名なブラウニーとの共演盤はジャズ・ヴォーカルを代表する出来映えの作品で、おそらく日本で最も売れたジャズ・ヴォーカル・アルバムじゃないかと推測しています。EmArcyには他にも優れたヘレンのアルバムがあるけれども、エマーシー以外となると、本日アップのこのアルバムが第一候補ではあるまいか?タイトル通りブルース色を強くした作品で、名手のサポートもありとてもジャジーな仕上がりに納得する筈です。
サイドメンはブラウニー盤にひけをとらず、名手の名前が連ねられています。Jimmy Jones(arr, p, celeste), Kenny Dorham(tp), Frank Wess, Jerome Richardson(fl, ts), Barry Galbraith(g), Milt Hinton(b), Johnny Cresci(ds)からのセレクティッドメンバーでの伴奏となります。A-1の"The Blues", 冒頭の一語の発音、voiceを聴いただけで「ヘレン、やっぱり最高だ!」と思うに違いない。続く"Am I Blue"のジョーンズ、ガルブレイスのソロが美しい。ドラマティックなAラスの"The Thrill Is Gone"もヘレンらしく、長くため息気味に音節を引っ張り気味に唄うヘレンが すばらしい。B面の"Blues In My Heart"のブルージーなガルブレイス、逞しいウェスのソロも聴きものです。そしてB面では"You Go To My Head"と"Just Squeeze Me"がフランス語で唄われます。フランス語自体の美しさとヘレンの唱法とが見事なまでにマッチしていい雰囲気に仕上がっています。
所有盤は、メトロジャズのモノラルオリジナル盤です。とにかくヘレンの声の伸びがすばらしく前に出てくるし、ジョーンズのピアノがとてもリリカルです。歌伴には欠かせないプレイヤーの一人ですよね。
パソコンを開けるのさえ億劫で、自分のブログからさえ遠ざかっていましたが、ぼちぼち復帰していくのでよろしくお願いします。
復帰されてからの、blogも拝読させていただいております。デクスターのタワーオブパワー、何度も見かけていたのにスルーを繰り返しており、ちょっと後悔しています。
さて、このヘレン、やっぱりいいですよね。ブルース好きには堪えられないブルージーな雰囲気、バッキングのジャズメンの演奏も一級品ですよね。ブラウニー盤だけじゃないぞ、見たいな・・・(笑)
このアルバムはいいですね。
彼女のアルバムはチョッとひねったところがあるものが多いのですが、この盤はストレートに良いです。
私の所有盤は国内プレスのステレオ盤なのですが、Vocalが左側からで、少し不自然な感じがします。
67camperさんのオリジナル・モノが羨ましいです。
古いスレッドでも全く問題なしですよ。コメントいただき嬉しいです。
自分のはmetroのモノラル・オリジナルです。
出だしの"The Blues"からヘレンは真ん中に定位していますよ。自分のはスピーカーも同軸2wayですのでこういったヴォーカルは真ん中に口が小さく定位しやすいのでは?なんて一人で悦に入ってます。
まあ、ヴォーカル聴くのにこのアルテック620Jモニターにしたのでそこそこ行けてると思います。